3児死亡の飲酒運転事故から16年 検挙減でも目立つ悪質ドライバー

板倉大地

 福岡市東区の「海の中道大橋」で3児が犠牲となった飲酒運転事故から、25日で16年が経った。3人を供養する地蔵がある同区の妙徳寺では、近くの馬出(まいだし)保育所の園児約20人が花をたむけ、「(保護者に)お酒を飲んで車を運転しないでねって言う」と誓った。

 事故は2006年8月25日夜に起きた。親子5人が乗った車が、福岡市職員(当時)が飲酒運転していた車に追突され、海中に転落。1~4歳のきょうだい3人が亡くなった。

 事故後に施行された県飲酒運転撲滅条例では、20年6月から県民が飲酒運転を見かけた際の県警への通報を義務化。通報件数は増加傾向で昨年は1450件だった。さらに今年は7月末時点ですでに1119件と、過去最多ペースという。

 運転や同乗、酒の提供など飲酒運転に関する検挙件数は昨年が1092件で、06年の5054件から大幅に減った。飲酒運転を避ける意識が高まる一方で、18年以降は呼気から1リットルあたり0・25ミリグラム以上の高濃度のアルコールが検出された運転手が、検挙者のうち8割以上を占め、悪質性の高さが目立つという。(板倉大地)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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