落語の「目黒のさんま」にちなみ、宮城・気仙沼産の焼きサンマを振る舞う「目黒のさんま祭」が9日、3年ぶりに東京都目黒区の田道広場公園で開かれた。焼きサンマの提供は事前抽選制で、当選者たちは秋の味覚を楽しんだ。
午前9時半すぎ、一列になった七つの焼き台には7日に気仙沼漁港で水揚げされた生サンマが並び、炭火焼きが始まった。焼くのは気仙沼市からやってきた「焼き隊」の人たち。第2回(1997年)から参加する村上征児さん(54)は「この2年はコロナで中止だったので、久しぶりに目黒の皆さんにサンマを焼けてうれしい」と話した。
コロナ禍前は5千匹を出したが、サンマの不漁や新型コロナウイルスの感染対策で今回は1千匹に限定。同区内から希望者を募ると、約9千人が応募した。当選者は割り当てられた時間ごとに分かれて、大分県産のカボスが添えられた焼きサンマを楽しんだ。友人と訪れた市川芳子さん(79)は「今年初めてのサンマ。炭火焼きなので、香ばしくておいしいです」と満足そうだった。(丹治翔)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment