4年前の恩、返すのは今 物資運び撮った被災地の現実

 熊本県南部を襲った豪雨からまもなく3カ月。新型コロナ禍で県外ボランティアの力に頼れないなか、地元の写真家が支援物資を届けながら被災地の現状を記録し、写真集を出版した。「復旧が進まない現状を伝えたい」と話す。

 球磨川が氾濫(はんらん)した翌日の7月5日、熊本県南阿蘇村の写真家・長野良市さん(63)は人吉市で郷土料理店を営む本田節(せつ)さん(65)のもとに向かった。2016年の熊本地震のときに、大きな被害を受けた南阿蘇村を支援してくれた恩があった。

 店は2階近くまで浸水したが、水が引くと同時に本田さんは炊き出しの準備を始めていた。「自分もやらねば」。現地に宅配便が届かないことを知った長野さんは、自宅に支援物資を送ってもらい、被災者に届けることにした。

 熊本地震後に縁ができた全国の人々から「現地には行けないが」と次々、支援金や物資が届けられた。長野さん夫妻の母校・青山学院大学の後輩、村の事業所と取引のある大阪の企業など140カ所から届いた。車に積んで3日に1回、人吉市に通った。

 屋根に逃げて助けを待った夫婦…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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