4歳女児、暴行死の疑い 1カ月前に通報も 市「虐待と判断せず」

 交際相手の4歳の長女に暴行を加えて死なせたとして、奈良県警は6日、大阪府門真市下馬伏町の建設作業員山下翔也容疑者(27)を傷害致死の疑いで逮捕し、発表した。「全く身に覚えはありません」と容疑を否認しているという。

 県警によると、山下容疑者は6月18日午前2時過ぎから同6時半ごろの間に、奈良県橿原市曽我町の田川星華(せいか)さんの腹を圧迫する暴行を加え、翌19日に死亡させた疑いがある。死因は十二指腸に穴が開いて生じた腹膜炎だった。星華さんの母親(28)とはSNSで知り合い、今年4月から交際していた。

 捜査関係者によると、母親は県警に対し、3人で寝ていたが山下容疑者と星華さんが「寝室に不在の時間があった」との旨の説明をしたという。

 母親の県警への説明によると、星華さんは6月18日朝に嘔吐(おうと)し、発熱。翌19日も嘔吐が続いて病院に連れて行ったが、亡くなったという。搬送先の病院が「女児の顔にアザがあり、虐待のおそれがある」と通報した。

 その後の捜査で、5月4日に星華さんの額や左頰に打撲を負わせた疑いがあるとして、山下容疑者は8月16日に傷害の疑いで逮捕され、9月5日に傷害の罪で起訴された。母親のスマートフォンにけがをした星華さんの写真があったという。

1カ月前に通報 市「虐待と判断せず」

 事件を受けて奈良県は6日、記者会見を開き、星華さんが亡くなる約1カ月前に歯科医から虐待を疑う通報があったが、虐待と判断しなかったことを明らかにした。

 県によると、星華さんと母親…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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