44年の歴史に幕、惜しむ人ら詰めかける 八重洲ブックセンター本店

 東京都心の大型書店の先駆けとして、44年間にわたり、東京駅近くで営業を続けてきた「八重洲ブックセンター本店」(東京都中央区)が31日、閉店した。付近の再開発に伴うもので、今後は2028年に落成予定の高層ビルに、改めての出店を予定しているという。

 同店では、閉店時刻の午後8時にあわせて、閉店式が行われた。同店のファンら多くの人が詰めかける中、作家の北方謙三さんがあいさつし、「八重洲ブックセンターは心のふるさとのような場所だった。しばらくなくなると聞き、信じられない思いだった。数年後、どんな棚を作るのか楽しみにしている」などと語った。同じく作家の東野圭吾さんのメッセージなども読み上げられた。

 同センターによると、大手ゼネコン「鹿島」の会長などを務め、その後、政界にも進出した鹿島守之助氏(1896~1975年)の遺志を受け、鹿島が設立母体となって、同社の旧本社ビル跡地に78年に開業した。地下1階~地上8階のビル1棟丸ごとの巨大書店。小説などの一般書や学術書、専門書まで在庫は最大150万冊という。東京駅前という立地もあって、多くの人気を集めてきた。

 1月下旬以降は、閉店に伴う…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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