4800人で「1、2、3、ダーッ!」アントニオ猪木氏のお別れの会

伊藤恵里奈

 元プロレスラーで参院議員も務め、昨年10月に79歳で亡くなったアントニオ猪木(本名・猪木寛至(いのきかんじ))さんのお別れの会が7日、東京都墨田区両国国技館で開かれた。プロレス界から政界まで、猪木さんゆかりの著名人やファンら4800人が参列し、悼んだ。

 トレードマークの赤いマフラーをイメージした式壇の上段に、猪木さんの写真が飾られた。その下には、金色の「闘魂」の文字が掲げられていた。

 式典の開始前の会場には、ファンの「猪木~」などの叫び声が会場に響いた。映像で猪木さんの足跡を振り返った後、ゆかりの人たちがあいさつをした。

 元首相の森喜朗さんは「あの世でも闘魂たくましく、国を見守ってください」と話し、藤波辰爾(たつみ)さんは、新日本プロレス旗揚げ時などを振り返り、「あなたは私の永遠の師匠であり、不滅のヒーローです」と語った。ほかにもレスラーの棚橋弘至さんや実況などを担った古舘伊知郎さんらがあいさつをした。

 海外からは、猪木さんと対戦したレスラーのドリー・ファンク・ジュニアさんと、タイガー・ジェット・シンさんのビデオメッセージが送られた。

 式典は、猪木さんの「1、2、3、ダーッ」というかけ声を会場全員で叫んで終了。その後、参列者たちは式壇のリングに献花をした。

 プロレスファン仲間3人と参列した東京都港区の上原俊也さん(60)は「40年来のファン。猪木さんが数々の苦難を乗り越えていく様子に、いつも励ましてもらった。今はありがとう、としか言いようがない」と話した。(伊藤恵里奈)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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