5年エサ食べず絶命…見つめた水族館学芸員、情熱の先は

 国内の水族館で最も多い約1200種類の生き物を飼う鳥羽水族館(三重県鳥羽市)には、一世を風靡(ふうび)したダイオウグソクムシをはじめ約560種類の無脊椎(せきつい)動物がいる。同水族館で唯一の無脊椎動物の専門家で、学芸員歴18年のベテラン森滝丈也さん(50)は、地味でちょっと不気味な生き物に深い情熱を注ぐ。

 2013年、「No.1」と命名されたダイオウグソクムシが全国に波及する「事件」を巻き起こす。巨大なダンゴムシの仲間は、水槽の中でめったに動くことはない。そんな奇妙な行動を紹介したことがきっかけだった。

 森滝さんは無脊椎動物を中心に集め、この年にオープンした「へんな生きもの研究所」というコーナーを任されている。その傍ら、水族館の公式ホームページで無脊椎動物の日常を紹介している。

 この「No.1」が微動だにしないばかりか、4年近くエサを全く食べていないことを報告すると、まずは地元のウェブ新聞が紹介。ヤフーで紹介された途端、瞬く間に全国区の人気者になった。

 「No.1」は結局、5年以上…


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment