50歳の主婦が起業、きっかけは娘の塾弁当 「一食の大切さ」考えて

 塩こうじで甘みを引き出した千切りニンジンのサラダ、野菜の水分だけで作ったキーマカレー……。名古屋市千種区の商業施設「星が丘テラス」にある「TOMO CAFF’E(トモカフェ)」は、オリジナルの発酵食品を使ったり、手づくりにこだわったりした総菜が人気だ。50歳で創業した早川友子さん(58)の弁当作りが味の原点だ。

 早川さんは50歳まで主婦だった。次女は高校3年のとき、高校と塾をはしごして午後8時ごろまで受験勉強をする日々。昼と夜食用に弁当を二つ持たせていたが、気温が上がる5月ごろになると、夜食用のお弁当が傷む心配が出てきた。

 夜食はどこかで買えばいい。そう考えたものの、市販品は保存料など使ったものが多かった。

 45歳のときにがんを患い、2年の闘病後に今度は多発性硬化症という難病を宣告された早川さんは、子どもたちに、できるだけ自然素材の食事を食べさせたいとの思いが強かった。

 「売っていないのなら、自分でつくればいい」

 娘だけではなく塾に通うほか…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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