7月の参院選、仙台高裁「違憲」 一票の格差訴訟 選挙無効は棄却

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平川仁、武井風花

 7月の参院選で最大3・03倍の「一票の格差」があったのは投票価値の平等を定めた憲法に反するとして、弁護士グループが秋田を除く東北5県の県選挙管理委員会を相手に選挙の無効を求めた訴訟の判決が1日、仙台高裁であった。小林久起裁判長は「国会が裁量権を逸脱して、合理的期間内に是正をしなかった」などとして、「違憲」と判断した。ただ、選挙無効の請求は棄却した。

 二つの弁護士グループが全国で起こした計16件の訴訟のうち8件目の判決で、「違憲」との判断が出たのは初めて。これまで「違憲状態」が4件、「合憲」3件だった。

 訴状などによると、定数1あたりの有権者数が最も少ない福井選挙区(約31万8千人)の1票の価値を「1」とした場合、最多の神奈川選挙区(約96万2千人)は「0・33」となり、最大格差は3・03倍。2019年の前回参院選時(3・00倍)より拡大した。

 東北5県では宮城「0・33…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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