7歳で亡くなった娘にしてやれる唯一のことを 母が語り続ける理由

 21年前の6月8日、大阪教育大付属池田小学校(大阪府池田市)で起きた殺傷事件。児童8人が犠牲になり、15人が重軽傷を負いました。遺族は、先生や先生を目指す学生らに体験を話し続けています。

 長女麻希さん(当時7)を亡くした酒井肇さん(60)と智恵(ちえ)さん(61)は6月4日、同校を訪れた。事件後に建てられた「祈りと誓いの塔」には、亡くなった8人の名前が刻まれ、小さな八つの鐘がある。周囲の花壇にマリーゴールドなどを植えた。

 麻希さんは当時の南校舎1階にあった2年西組の教室出入り口付近で襲われた。廊下を約50メートル、壁に何度もぶつかりながら移動し、児童用出入り口付近で力尽きた。

「最善を尽くした」説明に不信感

 2人は毎年6月、改修された…

この記事は有料会員記事です。残り1549文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment