8月の医療機関倒産、2件で負債総額53.9億円 – 東京の循環器内科病院など、帝国データバンク(医療介護CBニュース)

 帝国データバンクの集計によると、2019年8月に発生した医療機関の倒産件数は2件で、負債総額は約53億9200万円だった。東京都で循環器内科病院を経営する医療法人社団(負債額42億6200万円)の倒産などが含まれる。【吉木ちひろ】

 8月27日に東京地裁から再生手続きの開始決定を受けた、東京都品川区の医療法人社団冠心会は、1994年創業。2005年に心臓・大血管疾患を専門とする「大崎病院東京ハートセンター」(88床)を開院した。冠動脈・大動脈移植術や大動脈瘤切除術などの手術実績があり、18年の心臓大血管手術数は241例。

 帝国データバンクによると、同法人は13年3月期には年収入高約34億800万円を計上していたが、16年3月期に貸付金の処理などに伴う特別損失を計上したことで、約10億4200万円の最終赤字を計上した。17年3月期末時点の資産総額は約2億6566万円の債務超過となっていた。そうした中で、18年10月以降、家賃の滞納が発生し、同年12月には病院施設の所有権者から建物明渡等請求訴訟を起こされていたほか、19年4月には理事長夫人による法人資金の流用疑惑が一部で報じられ、急速に信用が収縮。当時の理事長が、理事長を兼務していた医療法人一成会が東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。7月には冠心会が債権者から破産を申し立てられていたが取り下げられ、今回の措置となった。

 一方、北海道函館市の医療法人社団善智寿会は、診療所や老人ホームなどを経営していたが、8月16日に破産手続きの開始決定を受けた。負債総額は約11億3000万円。

CBnews

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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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