84歳で難病「ALS」に ジャーナリストがつづる闘病記

ノンフィクション作家 井口隆史さん

 私が近くの大学病院脳神経内科で「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」と宣告されたのは2019年11月だ。84歳だった。

 〈日本人男性の平均寿命を超えているのだ、いつ死が訪れたって驚かないぞ〉と思っていた。なのに人生の最後に待っていたのが、難病中の難病といわれるこの病名である。さすがにがっかりした。

 全身の筋肉が動かなくなるALSという病気については、また後で説明するとして、まずは自分の身体に異変を感じ始めた時期を振り返ってみよう。

 しゃべるときに自分の呂律(…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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