900キロ先の福岡空港の「門限」守れず　JAL331便の長い夜

　19日夜に羽田空港を出発して福岡空港に向かう予定だった日本航空331便。900キロ先の福岡上空まではたどり着いたが、福岡空港の運用時間に間に合わず、Uターンして20日未明に羽田空港に戻ってきた。335人が乗る大型機の長い夜を追った。

　「異変」は19日正午に羽田を出発して福岡に向かう予定だった317便から始まった。

　317便は当初、使う予定だった機体に不具合があったため、後で331便に使われる機体を代用することに。変更に伴う整備が必要となって出発が遅れ、福岡空港に50分ほど遅れて着いた。

　この機体を使って午後3時に福岡を出発して、羽田に午後4時半に戻る予定だったのが318便だ。ただ、遅れを取り戻すことはできず、318便は羽田に予定より50分遅い午後5時20分ごろに到着した。

　この時点で、331便は50分遅れの午後7時20分ごろに羽田を出発して、午後9時20分ごろに福岡に到着予定だった。

　ただ、二つ目の計算違いが起きる。

　この日の日中、羽田空港付近…