H2Aロケットのガス漏れた穴、配管を交換 発射地点へ

 配管からのガス漏れで1月末の打ち上げが延期されたH2Aロケット41号機は8日、鹿児島県の種子島宇宙センターで改めて打ち上げの最終準備が始まり、午後9時ごろ、組み立て棟から発射地点まで移動した。情報収集衛星「光学7号機」を載せ、打ち上げは9日午前10時34分の予定だ。

 41号機は1月28日に打ち上げ予定だったが、発射地点で最終準備に入ったところで窒素ガスが漏れていることが判明。打ち上げは延期されていた。

 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、外部施設の配管に直径5センチの穴があった。雨水にさらされる場所で、つなぎ目に水がたまりやすくなっていた。昨年12月の点検では異常は見つからなかったが、腐食は進んでいたとみられ、窒素ガスを流した際の圧力で穴があいたらしい。

 配管約2・7メートルを新品に交換し、隙間は樹脂で埋めた。配管にガスを流し、問題ないことを確認したという。JAXAの西平慎太郎・技術領域主幹は「打ち上げ設備全体の老朽化というより、ここだけ腐食が進みやすくなっていた。今後の点検のやり方は議論していく必要がある」と語った。(小林舞子)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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