JR西が普通、快速を削減へ コロナ禍影響で来春、過去最大規模に

 JR各社は17日、来年3月12日に実施するダイヤ改定の内容を発表した。コロナ禍で利用が落ち込んでいるため、JR西日本は普通や快速列車の運行本数を約200本減らす。運転区間の短縮も合わせ、1日あたりの列車走行距離は全体で約4%削減となり、会社発足後最大規模になる。

 JR西によると、近畿エリアでは平日に列車を103本減らし、243本で運転区間を短くする。朝の通勤時間帯では京都、神戸、大阪環状、大和路各線などで運転間隔を調整し、一部列車を減らす。大阪環状線では終電時間を前倒しし、大阪駅の内回り天王寺行きは9分繰り上げの午前0時2分発が最終になる。

 琵琶湖線の新快速や学研都市線の快速などは、一部区間で昼間に通常1時間2本の運転だったのを1本にする。

 特急くろしお(京都―新宮)、こうのとり(新大阪城崎温泉)、きのさき(京都―城崎温泉)などは自由席をなくし、全席指定とする。

 JR西の浅井宏樹・近畿統括本部輸送課長は「生活様式や働き方が変化し、鉄道利用もなかなかコロナ前の水準に戻らない。利用変化に合わせた見直しをする」と説明した。

 JR東海は、早朝と夜間の東海道新幹線のぞみ」の所要時間を短縮する。東京―新大阪間の平均所要時間は1分短い2時間28分になる。

 JR四国は、瀬戸大橋線の快速マリンライナー(岡山―高松)の最終列車を繰り上げる。(鈴木智之)

■背景にある経営の悪化…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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