石川で8700世帯断水続く 寒波で水道管破裂「バケツで用足し」も

 冬型の気圧配置の影響で、29日は日本海側を中心に雪が降った。石川県では、寒波による水道管の凍結や破裂の影響で、同日夕時点で、かほく市や輪島市など2市2町の約8700世帯で断水が続いた。 輪島市では支援にあたる人員や資材が足りず、28日から自衛隊が給水トレーラーを派遣。29日には飲料水を積んだ金沢海上保安部の巡視船が市内の港に着いた。 気象庁によると、30日も日本海側で雪が降り続けるという。同日正午までに予想される24時間降雪量は多い所で石川県の山地で50センチ、新潟県の平地と山沿いで30センチ。30日にかけて全国的に強風や高波に注意する必要があるという。「配水池」が空っぽに近い状態に 断水に住民は(小島弘之) 記録的な寒波による水道管の…この記事は有料記事です。残り834文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

長野のスキー場で1人死亡1人不明 コース外での事故相次ぐ

2023年1月29日 20時43分 長野県野沢温泉村の野沢温泉スキー場のコース外から28日午後3時ごろ、「雪崩に巻き込まれて同行者の行方がわからなくなった」と110番通報があった。飯山署によると、行方不明になったのは新潟県魚沼市の男性(38)。同署や消防などが29日朝から捜索したが見つからず、30日に再開する。 現場は斜面が整備されてないスキー場外のバックカントリー。男性は友人3人と28日朝からスノーボードをしていたという。友人らは下山して無事だった。 また、28日午後4時ごろには、同スキー場のパトロール隊が、場内の立ち入り禁止区域の山林で男性が倒れているのを発見、119番通報した。 同署によると、男性は奈良県大和郡山市、自営業大鎌章弘さん(52)。大鎌さんは意識不明の状態で飯山市内の病院に運ばれたが、28日夜に死亡が確認された。大鎌さんはスキー客とみられ、発見時には「雪に埋もれていた」との情報があるという。 気象庁によると、県北部は28日、断続的に雪が降り、野沢温泉村には27日夕からなだれ注意報が出ていた。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「ギネス超え」の34キロ…ひび割れ、対象外に 桜島大根コンテスト

仙崎信一2023年1月29日 20時45分 桜島大根の重さや形を競う「世界一桜島大根コンテスト」が鹿児島市の桜島であり、4部門で今年の優勝が決まった。入賞した桜島大根は28、29日、市内で開かれた桜島だいこんフェアのオープニングイベント会場にも飾られた。 コンテストは2001年から始まり23回目。桜島を中心に鹿児島県内外から一般30点、学校7点、幼稚園・保育園部門3点の計40点の出品があり、28日に審査があった。種まき後、県内を襲った昨年9月の台風14号の被害に遭い、種をまき直したという。 重さや形、色あいなど全体評価で競う一般・総合部門では、地元の大野勤さん(74)が優勝した。重さ24・75キロ、胴回り115・3センチ。審査員から「大きくて、肌も形も良い」と評価された。3年ぶりの優勝で、大野さんは「1月に寒くなって大根が大きくなった。また優勝できてうれしい」と笑顔だった。 桜島大根のギネス世界記録は03年の31・10キロ。今年はそれを超える33・70キロが持ち込まれたが、運ぶ途中にひび割れてしまい、惜しくも審査対象外となった。一般・重量部門の優勝は重さ27・30キロだった。 桜島だいこんフェアは、旬の桜島大根を味わってもらおうと、2月23日まで県内のホテルや飲食店で様々な創作料理が味わえる。天文館ベルク広場であったオープニングイベントでは、1本売りの桜島大根が約60本売れた。フェア期間中、対象店舗では桜島大根スタンプラリーを実施している。(仙崎信一)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

長野の雪崩、外国人ら巻き込まれる 一部下山、意識不明2人は山中に

 29日午後2時半ごろ、長野県小谷(おたり)村の白馬乗鞍岳天狗原東側の斜面(標高約2100メートル)で雪崩が発生した、と県警大町署に通報があった。外国人らが複数人巻き込まれ、一部の人は下山したが、現場に残された男性2人が意識不明という。同署で詳しい状況を調べている。 同署によると、現場は小谷村の栂池(つがいけ)高原スキー場のコースから山頂側へ向かった先にある。ゲレンデから外れ、斜面が整備されていない「バックカントリー」をスキーやスノーボードで滑る客が多い場所だ。 通報は、バックカントリーを楽しむために訪れていた外国人客が観光関係者を通じて寄せたという。現地を訪れていた別の外国人のグループ客が雪崩に巻き込まれるのを目撃した、との内容だった。 大町署は救助隊を現地に向かわせ、情報を収集している。30日早朝から捜索活動を本格化させる予定だ。 同署によると、29日夜には目撃者らを含む十数人がゲレンデへ下山した。うち3人は雪崩に巻き込まれた人で、オーストリアの20代男性が肩の痛みを訴え病院に運ばれた。他の2人は米国の40代男性とドイツの30代女性だという。 また、同署が下山した人から話を聴いたところでは、現場には米国人とオーストリア人とみられる男性2人が残されており、意識がないという。 気象庁によると、小谷村では27日夕から「なだれ注意報」が出されていた。27日夜には「大雪警報」も発令され、28日朝にかけて一晩で約40センチの積雪があった。古い積雪の上に降り積もった新雪部分が滑り落ちる「表層雪崩」が発生しやすい状況だったという。29日午後7時現在の小谷村の積雪は103センチに達している。気象庁は「今後も雪が降りやすく、雪崩も起きやすい状況が続く」として注意を呼びかけている。 現場がある白馬一帯は良好な雪質や北アルプスを見渡せる絶景などから、バックカントリーを楽しむ人が国内外から数多く訪れている。栂池高原スキー場のゴンドラリフトを運営する会社によると、標高1582メートル地点まで運行しているゴンドラを利用して、バックカントリーへ入る客が多いという。 長野県内では、28日にも野沢温泉村の野沢温泉スキー場外のバックカントリーで、雪崩に巻き込まれたとみられる新潟県魚沼市の男性(38)が行方不明になっている。警察や消防などが29日朝から捜索したが、見つかっていない。■「複数人が巻き込まれたと聞…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

北九州市長選で4候補者が突然の「合同演説会」 各陣営の思惑錯綜

有料記事遠山武 上月英興 城真弓2023年1月29日 21時00分 北九州市長選(2月5日投開票)で、4候補者による「合同・個人演説会」が突然開かれることになった。発起人は候補者の清水宏晃氏(39)で、4候補者が主催する形を取る。開催をめぐっては、武内和久氏(51)陣営が29日に記者会見し、「事前の協議がなかった」などと懸念を表明。清水氏側に公開質問状を送るという異例の展開となった。 武内氏陣営によると、清水氏側から合同・個人演説会が打診されたのは27日。清水氏が企画したと説明があったという。28日に清水氏から「ご案内」との書面が届いた。 「ご案内」には「今後の市の発展のためにも、市民の皆様のご要望に応え、是非(ぜひ)とも候補者全員での議論の場を設けたい」と書かれてあった。 ただ、告示後に急きょ企画されたうえ、清水氏が事前に、津森洋介氏(47)陣営に近い人物に相談していたことなどから、武内氏陣営は警戒を強めた。武内氏陣営の三原朝利市議は会見で「事前に事務所同士で協議もしておらず、開催の経緯が納得できない」と話した。武内氏陣営の懸念の背景には、津森氏の動きがある。 津森氏は告示前、大学生やメ…この記事は有料記事です。残り972文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

長野の雪崩、外国人複数人が巻き込まれたか 一部下山、2人は山中に

 29日午後2時半ごろ、長野県小谷(おたり)村の白馬乗鞍岳天狗原東側の斜面(標高約2100メートル)で雪崩が発生した、と県警大町署に通報があった。外国人らが複数人巻き込まれ、一部の人は下山したが、現場に残された人もいるという。同署で詳しい状況を調べている。 同署によると、現場は小谷村の栂池(つがいけ)高原スキー場のコースから山頂側へ向かった先にある。ゲレンデから外れ、斜面が整備されていない「バックカントリー」をスキーやスノーボードで滑る客が多い場所だ。 通報は、バックカントリーを楽しむために訪れていた外国人客が観光関係者を通じて寄せたという。現地を訪れていた別の外国人のグループ客が雪崩に巻き込まれるのを目撃した、との内容だった。 大町署は救助隊を現地に向かわせ、情報を収集している。30日早朝から捜索活動を本格化させる予定だ。 同署によると、29日夜には目撃者らを含む十数人がゲレンデへ下山した。うち3人は雪崩に巻き込まれた人で、1人が肩の痛みを訴え病院に運ばれた。3人は米国の40代男性、ドイツの30代女性、オーストリアの20代男性だという。 また、同署が下山した人から話を聴いたところでは、現場には米国人とドイツ人の2人が残されているという。 気象庁によると、小谷村では27日夕から「なだれ注意報」が出されていた。27日夜には「大雪警報」も発令され、28日朝にかけて一晩で約40センチの積雪があった。古い積雪の上に降り積もった新雪部分が滑り落ちる「表層雪崩」が発生しやすい状況だったという。29日午後7時現在の小谷村の積雪は103センチに達している。気象庁は「今後も雪が降りやすく、雪崩も起きやすい状況が続く」として注意を呼びかけている。 現場がある白馬一帯は良好な雪質や北アルプスを見渡せる絶景などから、バックカントリーを楽しむ人が国内外から数多く訪れている。栂池高原スキー場のゴンドラリフトを運営する会社によると、標高1582メートル地点まで運行しているゴンドラを利用して、バックカントリーへ入る客が多いという。 長野県内では、28日にも野沢温泉村の野沢温泉スキー場外のバックカントリーで、雪崩に巻き込まれたとみられる新潟県魚沼市の男性(38)が行方不明になっている。警察や消防などが29日朝から捜索したが、見つかっていない。■「複数人が巻き込まれたと聞…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

雪崩や遭難のリスクが高いバックカントリー 事故相次ぐ雪国の危機感

 長野県小谷(おたり)村の白馬乗鞍岳天狗原東側の斜面(標高約2100メートル)で29日、雪崩が発生し、複数人が巻き込まれた。スキー場などの管理されたコースではなく、整備されていない自然の山中を滑走する「バックカントリー」(BC)をしていたとみられている。BCを巡っては各地で遭難や死者が相次いでいる。 北海道では今月13日、倶知安(くっちゃん)町の羊蹄山をBCスキーで訪れた外国人パーティーから「女性1人が雪崩に巻き込まれた」と110番通報があった。道警ヘリが現場から女性を救助したが、その後、死亡が確認された。 道警などによると、死亡したのはドイツ国籍の女性(31)で、窒息死だったという。パーティーはヨーロッパからのツアー客で、ガイドを含む13人はガイドを先頭にして順番に滑走していたところ、女性だけが雪崩に巻き込まれたという。 道警地域企画課によると、山…この記事は有料記事です。残り520文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ゲレンデ外で雪崩、複数人巻き込まれる 長野・栂池高原スキー場付近

2023年1月29日 18時16分 29日午後3時ごろ、長野県小谷村の栂池高原スキー場付近で雪崩が発生した、との119番通報があった。通報では、10人ほどが巻き込まれたという。消防によると、ゲレンデ外のバックカントリーにいた外国人が雪崩を目撃し、宿泊先に連絡した。 気象庁によると、小谷村では同日午前8時20分過ぎから、なだれ注意報が出ていた。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

真冬の川でおぼれる子が…迷わず飛び込んだ 3人の連係プレーで救助

鈴木優香2023年1月29日 18時30分 清掃現場から会社に戻る帰り道での出来事だった。ビル管理会社「朝日建物管理」(本社・大阪市北区)の3人が今月10日、福岡県大野城市内の歩道橋を下りていると、御笠川の向こう岸にいる子どもたちの姿が目に入った。護岸壁から服を垂らしていて、その先の川の中にも1人いる。 遊んでいるのかな、と思った。だが、川の中の子はその服を一生懸命つかもうとしている。護岸壁の上にいる子も一生懸命引き揚げようとしていた。「もしかしておぼれてる?」 3人の中で最年少の松田佳祐さん(35)が駆けだして川に飛び込んだ。「助けたい」その一心だった。 稲冨宏さん(57)は「子どもがおぼれている。とりあえず早く来て下さい」と119番通報した。土屋孝子さん(54)は着ていたジャンパーを脱ぎ、子どもが垂らしていた服と袖同士を結んで男の子に届くようにした。 松田さんが近づき、声をかけると、男の子はがたがた震えながら「泳げない」と訴えた。そばに寄り、護岸壁に沿って持ち上げると、男の子は土屋さんの垂らした服につかまり、凍えた体で力を振り絞って上った。 3人の連係プレーで男の子が岸に上がってまもなく救急隊が到着した。 16日、春日警察署から3人に感謝状が贈られると、松田さんは「男の子が助かって本当によかった」。土屋さん、稲冨さんも「低体温にならないか心配だった」「無事で良かった。ひと安心」と胸をなで下ろした。(鈴木優香)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

4歳の弟を交通事故で失って 中学生の兄2人が語る現実と後悔と願い

 「交通事故で家族を亡くした子供の支援に関するシンポジウム」(警察庁主催)で、弟を亡くした自らの経験を語った大分市立野津原中学校3年の竹山弦伸(げんしん)さん(15)と同中1年の佳克(よしかつ)さん(13)の兄弟に対し、警察庁が感謝状を贈った。 2人は2016年3月、大分市竹矢で起きた交通事故で、弟の沓里(かずさと)君(当時4)を亡くした。自宅前の道路を手を上げて横断している最中に、男性が運転する乗用車にはねられたという。 弦伸さんは当時8歳。「心に穴が開いた」心境に陥った。「あの時、あそこで、弟が道路を渡ろうとしているのを止めておけばよかった」「弟の面倒をちゃんと見ていたらよかった」……。何度も悔やんだ。でも過去は変わらないから、必死に気持ちを立て直そうとしてきた。「(弟が)亡くなってから妹が生まれて、なんとかやってこられた」 熊本市で昨年11月に開かれたシンポジウムでは、自身の作文「私の交通安全運動 四歳のままの弟」を読み上げた。事故直後の現実と悔い。そして交通事故は、誰もが起こしてしまう可能性があること、弟は生きていれば10歳の5年生になっていたこと。 制服姿がすれ違う運転者たちの「心のブレーキになってほしい」と願い、大分市の交通指導員として通学路の安全を守ってきた父親の武志さん(55)のことも紹介し、「弟の事故のことを記憶に残して、思い出してもらえば、交通事故はひとごとではないのだと思えるはずです」と訴えた。 警察庁の感謝状は昨年12月、渡辺豊士・大分県警交通部長から兄弟に手渡された。武志さんは「交通事故被害者、そして被害者遺族として(感謝状を)受けたことを肝に据え、これからも家族で力を合わせて交通安全運動に取り組んで参りたい」とあいさつした。 弦伸さんは「感謝状をもらえてありがたいと思うけど、弟のことがあってもらったことなので悲しいとも思う」と複雑な心境を口にした。それでも前を向いて語った。 「少しでも弟のことを知ってもらい、交通事故に気をつけてくれる人が増えて事故がない世の中になってほしい」(奥正光)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル