園バス3歳児死亡、運営法人に改善勧告 マニュアル作成、研修を怠る

床並浩一2022年10月14日 16時47分 静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で園児(当時3)が送迎バスに取り残され、熱射病で死亡した事件で、県と市は14日、安全管理体制に不備があったとして、運営法人の榛原学園(増田多朗理事長)に改善勧告を出した。死亡した園児の降車や出欠を確認せず、各種マニュアルの作成や見直し、職員研修も怠っていたという。書面による改善報告と現地調査で改善を促す。 県と市は9月の事件後、認定こども園法などに基づく特別監査に入り、職員20人を対象にした聴取や書類調査を実施。運転手の代理でバスを運行した前理事長が亡くなった園児の降車を確認せず、車内に残したままバスを移動、放置したほか、欠席の連絡がないにもかかわらず、園児の不在に気付いていた担任らが保護者に連絡しなかったことを確認したという。 法人は降車確認の徹底を定めるバスの運行マニュアルを作成せず、事故を防ぐための実践的な研修もしていなかったとされる。 事件をめぐっては、静岡県警が業務上過失致死容疑で捜査している。(床並浩一)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「少しでも可能性があるなら」 5歳児餓死の控訴審で母親が説明

 福岡県篠栗町で2020年4月、三男の碇(いかり)翔士郎ちゃん(当時5)を餓死させたとして保護責任者遺棄致死罪に問われ、一審の福岡地裁で懲役5年の判決を受けた母親の利恵被告(40)の控訴審の初公判が14日、福岡高裁(松田俊哉裁判長)であった。弁護側は量刑不当を訴え、検察側は控訴棄却を求め、即日結審した。判決は11月9日。 弁護側は、利恵被告が当時、「ママ友」の赤堀恵美子被告(49)=同罪などで懲役15年の判決、控訴中=から精神的に支配され、正常な判断ができなかったと改めて主張。元夫や残された子どもらとの関係を再構築し、なるべく早く社会復帰することが更生につながるとし、減刑を求めた。 検察側から控訴の趣旨を問われた利恵被告は、「罪を受け入れていないわけではないが、あの日以来バラバラになった家族や子どもたちと、一日でも早く会える可能性があるならと思った」と説明した。 利恵被告は、一審判決後に2…この記事は有料記事です。残り232文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

全国の民事裁判の判決、データベース化へ 法務省が検討会を設置

田内康介2022年10月14日 17時35分 全国の民事裁判の判決を一括管理してデータベース化する仕組みづくりに向け、法務省は14日、有識者らによる検討会を設置した。民事裁判が全面IT化される2025年度の導入を目指しており、紛争や解決方法の傾向分析などの形で民間に活用してもらう。 全国の地裁、高裁などで出される判決は年に約20万件あり、閲覧するには原則として裁判所に出向く必要がある。全判決のうち数%は、民間のデータベース会社や判例雑誌の会社に、各裁判所から便宜供与という形で提供されている。最高裁のホームページなどでも一部は公開されている。 ただ、これらはごく一部にすぎず、公共財である判決情報が十分に活用されていない。データベース社や雑誌社も、それぞれの基準で人手と費用をかけて匿名処理をしており、非効率な運用にもなっていた。 そこで、民事裁判がIT化される25年度に合わせ、全国の裁判所の判決を特定の機関に集約し、データベース化する。機関は公益性の高い「情報管理機関」と位置づけ、AIを活用して匿名処理を実施。データベース社、雑誌社のほか、研究者らに有償で情報提供することが想定されている。 法務省の検討会には、憲法や民法の専門家らが参加し、一つの機関に判決を一元化する法的根拠や必要な法整備、匿名化すべき情報の範囲などを議論する。(田内康介)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

そしてお菓子は残った 手から手へ、京都の老舗で「あんこ」のリレー

 最後は、あんこが守られ、次につながったお話を伝えたい。場所は京都。今年1月末に「京華堂利保(としやす)」は120年続いたのれんをおろした。最後の数日は、黒を基調に趣のある町家の店が、名残惜しむ人からの花束いっぱいに彩られた。 引退を決める時、主人の内藤正さん(74)には、そのままにできないことがあった。祖父の代に、茶道の武者小路千家の家元に銘をいただいたお菓子「濤々(とうとう)」の行く末だ。「濤」は波の音で、釜の湯のたぎる音を表している。家元お好みとして広く親しまれ、店だけのお菓子ではないと考えていた。 託したいと伝えたのが、祇園町で15代続く「鍵善良房(かぎぜんよしふさ)」の今西善也さん(49)だった。 今西さんとは、古くからの菓子店の集まりで気心が知れている。新しい世代への期待もある。何より今西さんの店のお菓子が、自分の大事にしてきたことに近く思えた。内藤さんは「はんなりといいますが、お菓子には京都らしい華があってほしい。茶味(ちゃみ)は持たせたい。私はそう心がけてきました」。京都で家元お好みの銘菓「濤々」をつくっていた和菓子店が今年、のれんをおろしました。その「濤々」を引き継いだのが同じ京都の老舗和菓子店です。独特の味の世界をどう守っていったのでしょうか。 「濤々」は、特徴のあるお菓…この記事は有料記事です。残り908文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

簡易宿泊所殺人事件 容疑の男「訴えないと言ってたのに訴えられた」

2022年10月14日 14時22分 東京都新宿区の簡易宿泊所で入所者の男性を殺害したとして殺人容疑で逮捕された男が、男性に対する過去の傷害事件に絡み「(男性が)訴えないと言っていたのに訴えられて罰金を取られたので頭にきた」と供述していることが、捜査関係者への取材でわかった。 住居不詳、無職の石野彰容疑者(57)は12日午前3時ごろ、新宿区百人町1丁目の簡易宿泊所で、この宿泊所の住人で、管理人でもあった韓国人の任元珍さん(76)の胸を包丁で複数回突き刺して失血死させた疑いがある。前日の11日午後7時ごろに宿泊所内に侵入し、任さんを待ち伏せして襲ったとみられるという。 捜査関係者によると、石野容疑者はこの宿泊所で暮らしていた今年1月、任さんに熱湯をかけてけがを負わせた。この際、任さんからは「退所すれば訴えない」と言われたため退所した、と説明。だが、任さんが被害届を出して9月に傷害罪で30万円の罰金刑を受けたため、同庁は石野容疑者が腹を立てたとみている。 任さんを殺害した容疑で逮捕された際、石野容疑者は「以前から殺そうと思っており、用意していた包丁で刺した」と供述したという。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

無戸籍者の救済「限定的」との指摘 嫡出推定見直す民放改正案

 離婚後に生まれた子どもの法的な父親を決める「嫡出(ちゃくしゅつ)推定」を見直す民法改正案が14日、閣議決定された。無戸籍の子どもらをなくすための措置だが、専門家は「救済は限定的」と指摘しており、課題も残る。 現行の民法の規定では、離婚後300日以内に生まれた子は、血縁がなくても戸籍上は前夫の子と扱われるため、母親が出生届を出さない場合がある。法務省によると、戸籍がない人は8月時点で793人いるが、7割はこの嫡出推定の規定が原因だという。 無戸籍で生活する支障は大きい。当事者らの活動もあり、児童手当など一部の行政サービスは受けられるようになってきたが、就職やパスポート発行などには困難が伴う。 今回の法改正がなされれば…この記事は有料記事です。残り1152文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

Shohei Ohtani runner-up to Aaron Judge in Baseball Digest MVP award

New York Yankees slugger Aaron Judge was named the MLB Player of the Year by…

MLB’s playoff series set to swap cities in drama packed weekend

The MLB Division Series head into the weekend with each matchup, aside from the delayed…

京都のサバずし 元水産官僚・ウエカツさんが感じた「ハレ」の文化

記事の後半でレシピをご覧いただけます 魚食普及活動家の上田勝彦さん(58)がサバずしを初めて食べたのは、学生時代、京都出身の友人の実家に年末年始にかけて遊びに行ったときでした。 友人の家族や親戚と食卓を囲む中、大皿に盛られたサバずしが登場すると、視線が皿に集まり、笑顔が広がりました。友人は「盆暮れや正月の、特別な日の食べ物なんだ」と教えてくれました。上にのっているサバの身は分厚く、漂う甘酸っぱい香りもあいまって独特の存在感を感じたと言います。 古くから福井県若狭の海産物が京都の食文化を支えてきたと言われますが、サバもその一つ。同県小浜市の担当者によると、室町時代には若狭湾沿岸でとれたサバに塩をして、いまでは「鯖(サバ)街道」と呼ばれる街道を通って京都へ運ばれていたことが文献で確認できるそうです。そのため、京都にサバずしを食べる習慣が根付いたと言われています。 傷みが早く、遠隔地では生で…この記事は有料記事です。残り817文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「鉄道で暮らし豊かに」の期待、今や的外れ? 川辺謙一さんの交通論

 日本で鉄道が開業して150年。その間、鉄道は社会や経済の発展を支えてきましたが、自動車社会の到来などで国内の交通事情は大きく変わりました。ほかの輸送手段が発達した現代も、鉄道への期待が高いのはなぜか。交通技術ライターとして鉄道や道路、都市の取材をしてきた川辺謙一さんに聞きました。かわべ・けんいち 1970年生まれ。メーカー勤務後2004年にライターとして独立。著書に「世界と日本の鉄道史」「日本の鉄道は世界で戦えるか」など。 ――日本では、鉄道に対してどのようなイメージが抱かれてきたと思いますか。 「明治時代に鉄道が開業し、路線網が広がっていきました。そして鉄道は長らく国内交通の主役として機能し、社会を変えてきました。このため、鉄道が通ると、その沿線の暮らしが豊かになっていく印象があったと思います。戦後は新幹線の誕生や特急列車の増発が、経済成長を象徴する出来事と認識されたのではないでしょうか」近代化への近道だった ――鉄道開業以前の物流は、どのような状況だったのでしょうか。 「海運が中心で、東京や大阪などの都市には水路が張り巡らされていました。陸路は、幕府が江戸城防衛のために街道での馬車や大八車などの通行を禁じたため、車両交通が発達しませんでした」 「明治政府は、道路整備よりも鉄道整備を優先しました。その方が短期間に国内交通の近代化を図ることができ、効率がよかったからです。また、日本は街道筋のように人口密集地が数珠つなぎになっているルートが多数あり、陸上での大量輸送を得意とする鉄道が能力を発揮しやすい。このため、日本全国に鉄道網が広がっていきました」 ――鉄道は地域にどのような恩恵をもたらしたのですか。 「まずは雇用です。鉄道の運営や維持は多くの労働力を必要とするため、鉄道は大きな雇用の受け皿となりました。たとえば車両などを整備する鉄道工場が設けられた地域では、鉄道の労働者やその家族が集まり、『鉄道の街』として発展しました。『鉄道の街』は国内に多数存在し、代表例には埼玉県の大宮や新潟県の新津があります」 「工場が集まる工業地域の中には、豊かな工業用水が確保できることだけでなく、鉄道でつながることで、原材料や製品の輸送が容易になり発展した例があります」明治期以降、輸送でも雇用でも活躍した鉄道。記事後半では、鉄道が経済成長の象徴となった過程や自動車の台頭、そして利用者が減った現状と活路について話します。――ほかに沿線の人たちが受けた恩恵はありますか。 「現在のようにトラック輸送…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル