【動画速報】H3ロケット2号機、軌道到達 小型衛星の分離に成功
玉木祥子2024年2月16日 22時20分(2024年2月17日 10時15分更新)【動画】打ち上げられたH3ロケット2号機 新型ロケット「H3」2号機が17日午前9時22分55秒ごろ、種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げられた。 機体は予定の軌道に到達し、載せている2機の小型衛星のうち1機の分離に成功した。初号機で失敗した第2段エンジンの燃焼もできたという。 機体はエンジンを燃焼させて高度675キロ付近へ上昇し、2機の小型衛星を予定の軌道に投入する。ロケットの性能を確認するために載せているダミー衛星の分離動作の実証もする。 H3は基幹ロケット「H2A」の後継。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業が共同で開発してきた。世界で拡大する衛星打ち上げ需要をねらい、高性能かつ低コスト化をめざして開発してきた。打ち上げ費用をH2Aの半額の50億円に抑える目標を掲げる。 初号機は昨年3月、第2段エンジンが着火せず打ち上げに失敗した。原因究明の結果、第2段エンジンの点火装置の部品の改良など必要な対策を取った。 H2Aは50号機までで引退し、H3が引き継ぐ計画。1月に48号機の打ち上げを終えたH2Aは、残り2機となっている。 H3は今後、火星衛星探査計画(MMX)、国際宇宙ステーションなどに物資を運ぶ新型宇宙ステーション補給機「HTV―X」など世界的にも重要な打ち上げを控える。 2号機は当初、15日に打ち上げる予定だったが、悪天候が予想されたため延期されていた。(玉木祥子)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル