老舗電器店、メイドカフェのレジェンド……コロナ下の秋葉原を歩いた

 アニメや漫画が好きな記者(27)にとって、秋葉原はたまらない街だ。東京出身で、学生時代には何度も足を運んだ。春まで東京を離れていたこともあり、最後に散策したのはコロナ禍前。その後を知りたくて、久々にぶらりとすることにした。 JR秋葉原駅を出て、街のメインストリート「中央通り」へと西に歩く。かつてあふれていた外国人観光客の姿はない。当然「爆買い」需要もなく、当時に比べれば、家電量販店も比較的静かに見える。 「街は変わるものだけど、秋葉原は特に新陳代謝が激しいね」。1941年創業の家電量販店「オノデン」の社長で、秋葉原電気街振興会長も務める小野一志さん(68)は言った。 同会や小野さんによると、秋葉原では終戦直後、近くの電機工業専門学校(現・東京電機大学)の学生が手製のラジオを販売。これが爆発的に売れて電器関係の露天商が集まり、高度経済成長の波にも乗って、「日本一の電気街」につながった。 しかし、「石丸電気」や「サ…この記事は有料会員記事です。残り1318文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「ミス一覧表」を作成せよ パワハラと認めて賠償命じる 神戸地裁

 兵庫県警機動隊でパワハラを受けたことが原因で、息子は自死した――。両親がそう訴え、県に約8千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が22日、神戸地裁であった。久保井恵子裁判長は「指導の域を超えたパワハラ行為」があったと認め、県に100万円の賠償を命じた。一方、自死との因果関係は認めなかった。 判決によると、機動隊の巡査だった木戸大地さん(当時24)は2015年に自死する数カ月前、機動隊の先輩巡査長(当時)から記載すべき内容や期間を明確にしないまま「ミス一覧表」の作成を命じられたり、「ボケ木戸」と書かれたふせんを書類に貼られたりした。また、技能試験で同僚に答えを教えたとして「カンニングしたやろ」などと問い詰められた。 判決は、こうした巡査長の行為について「暴言や嫌がらせと評価されるような不適切なもの」「ことさら木戸さんに厳しく対応していた」とし、パワハラ行為にあたると認めた。ただ、自死に追い込むほど強い精神的負荷を与えたとはいえないとし、巡査長は自死を予想できなかったと判断した。 別の上司がスクワットを指示したり、実家のタマネギの収穫を手伝わせたりした行為について、パワハラだとする原告側の主張を退けた。 県警の福田充宏・監察官室長は「判決内容を検討し、関係機関と協議のうえ今後の対応を決めたい」とのコメントを出した。(黒田早織、岩本修弥)判決後、遺族は会見を開き、無念な気持ちを語りました。■遺族は控訴の方針…この記事は有料会員記事です。残り612文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

元検事や元判事はどう見たのか 大崎事件第4次再審請求棄却

中山直樹、古畑航希2022年6月22日 19時36分 元検事の落合洋司弁護士 確定判決で認定された死因に疑問を投げかける、事故死の可能性を指摘する新鑑定が限られた資料に基づいているのは事実だが、決定は第3次請求審で再審開始決定を取り消した最高裁決定を踏襲し、「疑わしきは被告人の利益に」という観点での踏み込み不足との印象を受ける。 検察や裁判所は事件の「流れ」を重視する傾向にある。捜査機関によって作り上げられたストーリーに拘泥せず、事件を見直すことが無辜(むこ)の救済につながることを、裁判所は認識すべきだろう。一方で弁護側も「流れ」を否定するために、新たに提示する証拠によって「点をつなげて線にする」争い方が必要だ。 元東京高裁判事の門野博弁護士 事故死の可能性を指摘する新鑑定を「否定はできない」と認めるも、今回も新たな証拠には高いハードルが設定された。科学的に供述を分析した証拠が採用されなかったほか、事件の根幹となる共犯者の自白の変遷など、旧証拠の信用性を検討していないことは、再審判断のあり方全般にも影響を与えかねない。新証拠は各裁判所が証拠に基づいて判断すべきだ。同一事件であることから『有罪』との烙印(らくいん)が押され、最高裁の判断内に収めようとしてはいないか。(中山直樹、古畑航希)鹿児島地裁の決定骨子◆救急救命医の鑑定は、頸椎(けいつい)損傷に陥って呼吸が停止した可能性があることは否定できない程度で証明力は認められるが、確定判決の頸部(けいぶ)圧迫による窒息死との認定に合理的疑いを生じさせるものとは言えない◆男性宅に運ばれた時点ですでに死亡していたとする救急救命医の鑑定の存在を踏まえても、軽トラックの荷台に乗せて男性宅まで届け、生きている状態で土間に置いて立ち去ったという近隣住民2人の供述は十分に信用できるSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

Adam Walker powers Giants to victory with tiebreaking home run

On a night of dueling home runs at Tokyo Dome, Adam Walker had the final…

東大前刺傷、少年を逆送 家裁「猛勉強したが成績低迷し現実逃避」

 東京大(東京都文京区)前で1月、大学入学共通テストの受験生ら3人が刺された事件で、名古屋家裁は22日、殺人未遂などの非行内容で送致されていた少年(18)について、「通り魔的に3人もの生命を脅かす重大な事案で犯情は相当に重い」として検察官送致(逆送)と決定した。名古屋地検が今後、起訴するかどうかを判断する。 決定などによると、少年は大学入学共通テスト初日の1月15日、地下鉄の車内や駅構内で着火剤に火をつけて投げたほか、東大前で通行人3人を殺傷しようとして背中をナイフで刺したなどとされる。 決定は「少年が高校入学後、最も偏差値の高い東大理科三類を志望していたが、成績の低迷により教諭や父から進路変更を勧められ、自身の存在意義がなくなったと考え、現実逃避のために自殺を試みたが実行できなかった」と指摘。その上で「安田講堂前で切腹自殺をし、通行人を殺傷するなどすれば、他者と差をつけられると共に罪悪感を抱いて自殺できる」と考えて犯行に及んだとした。 事件の要因となった少年の特…この記事は有料会員記事です。残り1869文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

介護助手の女性殺害の疑い、男女2人を逮捕 愛知県警

 愛知県東浦町の畑で4月に介護助手の門田典子さん(発見当時40歳)=同県稲沢市=が遺体で見つかった事件で、県警は22日、いずれも住居不定無職の山下克己(54)と天池由佳理(37)の両容疑者=死体遺棄罪で起訴=を殺人の疑いで逮捕し、発表した。県警は2人の認否を明らかにしていない。 発表によると、2人は共謀して、3月中旬ごろ、愛知県内のいずれかの場所で門田さんを殺害した疑いがもたれている。捜査関係者によると、天池容疑者は「車内で殺害した」という趣旨の供述をしていたという。遺体には目立った外傷はなかったとされる。 県警によると、天池容疑者は…この記事は有料会員記事です。残り197文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

北方領土・貝殻島のコンブ漁始まる 例年より3週間遅れ

 北方領土の貝殻島周辺水域でのコンブ漁が、ウクライナ危機の余波から例年より3週間遅れて22日に始まった。漁期は9月30日まで。北海道根室市内の3漁協から220隻が出漁を予定している。 22日午前6時、根室市の納沙布岬沖に集まった発動機付きの小型漁船が、3・7キロ先の海上に立つ貝殻島の灯台に向けて一斉に発進。漁場で金属のかぎがついたさおを使ってコンブをからめ採った。操業は4時間続いた。 貝殻島周辺のコンブは柔らか…この記事は有料会員記事です。残り293文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

淡麗で上品、滋味の多様性 関西メイド「上方中華」の真価

■上方中華 新瓊(大阪) 「そろそろ関西から世界に発信する中国料理があっていい」。これが店名“上方中華”に込める、主人・新谷亮人さんの思いだ。 江坂で15年、不動の名声を確立した「老饕(ラオタオ)」の字も残さず新店を展開する気概は、そのメニューに表れる。 昆布とカツオの一番だしが香…この記事は有料会員記事です。残り407文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ポロシャツにマスク姿 10億円不正受給「主犯格」が帰国

高嶋将之、山口啓太2022年6月22日 17時41分 総額約10億円の持続化給付金を不正に受給したグループの指示役だったとされる谷口光弘容疑者(47)が、22日夕、およそ1年8カ月ぶりにインドネシアから帰国した。 谷口容疑者を乗せた旅客機は、同日午後4時半ごろに成田空港に到着。混乱を避けるため一般乗客が降りた後の午後5時15分ごろ、谷口容疑者は同空港第2ターミナルの到着ロビーに姿を現した。黒っぽいポロシャツにマスク姿で、カメラのフラッシュを浴びながら捜査員らに誘導された。 警視庁は同日午前、インドネシア側から谷口容疑者の引き渡しを受け、移送中の旅客機内で午後3時前に詐欺容疑で逮捕した。今後は東京都内の警察署に身柄を移し、取り調べを始める。 谷口容疑者はセミナーなどを開いて給付金の申請名義人を募り、家族らとともに計約1780件の不正申請に関わったグループの主犯格と警視庁はみている。不正申請のうち、約960件で計約10億円の給付金が支払われたという。 しかし、一部の申請が通らず名義人との間でトラブルになったなどとして、2020年10月にインドネシアに出国。同年12月に警視庁から詐欺容疑で指名手配されていたが、今月、スマトラ島のランプン州にいたところを現地の捜査当局に不法滞在容疑で拘束された。在インドネシア日本大使館からの情報提供がきっかけだったという。 捜査関係者によると、谷口容疑者の逮捕容疑は、20年7月、東京都内の70代女性の代わりに虚偽の内容で給付金を申請し、現金計100万円を国からだまし取ったというもの。 警視庁は5月30日、グループの一員だったとして谷口容疑者の元妻の梨恵容疑者(45)と息子2人を詐欺容疑で逮捕。22日には同じくグループの一員だった太田浩一朗容疑者(34)=東京都港区=を同様に給付金を詐取した疑いで逮捕した。(高嶋将之、山口啓太)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

東京・歌舞伎町の18歳ホスト 参院選「投票に行こうとは思わない」

 源氏名は「剛」。今春高校を卒業した吉野剛さん(18)は美容関連の専門学校に通いながら、東京・歌舞伎町のホストクラブ「BOND」で働く。10畳ほどのワンルームが寮だ。先輩ホスト2人と同居し、「夜の街」での成功を夢見る。 いまの仕事に両親は反対している。母は心配して眠れていないと、東京都多摩市の実家に戻ったときに父から聞いた。後ろめたさはあるが、母に「ダイヤのキラキラしたネックレス」をプレゼントして、「いつか自分で稼いだお金で両親を支えてあげたい」。 その母に「ご飯をおごる」と言われて投票所に行った記憶はあるが、何の選挙で誰に投票したか、覚えていない。近ごろ見聞きする参院選も「自分の意思で投票に行こうとは思わない」。 世の中を良くしたいという気…この記事は有料会員記事です。残り161文字有料会員になると続きをお読みいただけます。参院選2022ニュースや連載、候補者の政策への考え方など選挙情報を多角的にお伝えします。[記事一覧へ]Source : 社会 - 朝日新聞デジタル