辺野古、沖縄県が係争委に申し出 国交相の是正指示に対して

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画をめぐって、防衛省の設計変更申請を承認するよう、斉藤鉄夫・国土交通相が県に出した是正指示は違法だとして、県は30日、総務省の第三者機関の国地方係争処理委員会(係争委)に審査を申し出た。 係争委は、国と地方自治体の行政上の争いを審査する機関。埋め立て予定地での軟弱地盤判明に伴う設計変更申請について、県は昨年11月に不承認とした。これに対し国交相は行政不服審査法に基づいて取り消す裁決をし、地方自治法に基づく是正指示を県に出していた。 県は「本来異なる制度である…この記事は有料会員記事です。残り209文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「最高裁までやる」河村市長が控訴表明 トリエンナーレ訴訟

 愛知県の大村秀章知事が会長を務める芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の実行委員会が名古屋市に未払いの負担金約3380万円を支払うよう求めた訴訟で、名古屋市は30日、支払いを命じた一審・名古屋地裁判決を不服として名古屋高裁に控訴した。 河村たかし市長は同日、記者団に一審判決を「本質は公金支出の適否にあるとの視点が欠落している」「ハラスメントと感じる作品に税金を使うのは適切なのか」と持論を展開し批判。「間違っとる時は闘っていかないかん。最高裁までやる」と語った。 一方、大村氏は同日、名古屋…この記事は有料会員記事です。残り263文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

性暴力訴訟の原告女性が会見 「判決、働く女性の一筋の光になれば」

 「性暴力があったというだけでなく、相手の長崎市の部長の職権乱用があったと、きちんと書かれていたことがうれしかった」 長崎市の幹部による性暴力をめぐる訴訟で、長崎地裁は30日、原告勝訴の判決を言い渡した。性暴力から15年、提訴から3年。原告の女性は判決後、長崎市内で記者会見に臨んだ。 被害を受けた後の08年、市に調査と第三者委員会の設置を求めたが、拒まれた。翌年には、日本弁護士連合会(日弁連)に人権救済を申し立てた。日弁連は14年に謝罪と再発防止策を求める措置勧告をしたが、市は受け入れなかった。 「今日の判決が、この社会に暮らし、働く女性にとって一筋の光となることを希望します」判決をどうみる性暴力をめぐり、判決は組織としての市の責任を認めました。後段では、弁護士が判決の意義や評価について語ります。 判決は、取材への協力という職務に関連する行為に際し、性暴力に及んだと言及。市の責任を認めた。原告弁護団の中野麻美弁護士は「取材は民主主義の基本。そこを侵害することは慎まなければいけないと認められた」と語った。 判決の社会的意義について…この記事は有料会員記事です。残り839文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

訪問ドタキャンも諦めない 小池知事が抱く「東京発」ワクチンの野望

 東京都の小池百合子知事が今月、コロナ下では初となる2年9カ月ぶりの海外出張を行った。訪問先は中東。ところが、進展させるはずだった重大任務は果たせず、都にとって悔いが残る結果となった。 「結果的に、大変有意義な出張だったと思う」 18日午後、約10時間のフライトを終えて成田空港に到着した小池知事は疲れた様子も見せず、集まった記者団にそう語った。 エジプト留学経験もある小池知事が今月15日から4日間の日程で訪れたのは、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビだ。ハリファ大統領の急逝を受けて就任したムハンマド新大統領ら要人と次々面会するなどし、「非常に好待遇を受けてくることができた」と満足げだった。 ただ、中東出張はもともと、UAEだけでなく近隣のクウェートも訪れ、新型コロナにも絡むプロジェクトを進めることが大きな目的だった。それが、出発の直前にUAE大統領が急逝した影響で急きょ予定変更に。そのことに話が及ぶと小池知事は「クウェートには改めてうかがいたい。どのタイミングが良いのか、連携を取りながら模索する」と仕切り直す方針を示した。 知事がそこまでクウェート訪問にこだわるのは、都が注力してきた「東京発」の国産ワクチン開発に光を見いだせる可能性があるからだ。 このワクチン開発事業は、都が全額出資した公益財団法人・東京都医学総合研究所(医学研、世田谷区)が2020年春に着手した。これまでに都が計2億円の補助金を支出したほか、国立の日本医療研究開発機構(AMED)も2年間で5億円の補助金を出してきた。高まる都庁の期待 だがネックが… 医学研によると、このワクチンの特徴は、1回の接種で長期間、さまざまなウイルスに対する免疫を獲得できる、というものだ。天然痘ワクチンの成分を活用して開発。抗体に加え、ウイルスを直接攻撃する「細胞性免疫」を作ることができるという。 これにより、すでに判明して…この記事は有料会員記事です。残り960文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

山口・阿武町長の給与、3カ月間5割減額へ 誤入金問題受け処分発表

 4630万円の誤入金問題を巡り山口県阿武町は30日、管理監督責任を怠ったり、ミスがあった際の業務に関与したりしたとして、町長、副町長と職員5人に対する減給などの処分方針を決め、発表した。 発表によると、花田憲彦町長を3カ月間の給与5割減額、中野貴夫副町長を同4割減額の処分とする。 このほか、出納室長を同1割…この記事は有料会員記事です。残り328文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

飲酒運転の常連客の身代わりに 容疑で居酒屋店主ら書類送検 大阪

2022年5月30日 21時28分 店で飲酒した後に車で事故を起こした常連客に頼まれ、店員を身代わりにしたとして、大阪府警は30日、居酒屋店主の男(34)=大阪府泉佐野市=を犯人隠避教唆容疑で書類送検し、発表した。容疑を認めているという。 泉南署によると、居酒屋の常連客の男(31)が3月10日未明、泉南市の国道26号で酒を飲んで軽トラックを運転した。店主は男と共謀し、男の処罰を免れようと、店のアルバイト店員の女(30)に身代わりになるよう依頼した疑いがある。 常連客は道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑などで、店員は犯人隠避容疑で、それぞれ書類送検された。2人も容疑を認めているという。 署によると、常連客は運転中に中型トラックに追突。自分の車が動かなくなり、店主に「来てくれ。飲酒運転がばれる」と連絡したという。店員は店主からの依頼で現場に行き、「自分が運転していた」と警察官に申告していた。 常連客の右手に事故の際にできたとみられる擦り傷があり、身代わりの疑いが浮かんだという。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

中学生が理科の実験中に指を切断、447万円賠償へ 広島県福山市

 広島県福山市神辺町の市立神辺中学校で2018年9月、男子生徒が理科の実験中に手の指を切断する事故があり、福山市教委は卒業した男子生徒に慰謝料や治療費など約447万円を賠償する方針を決めた。市側が30日、市議会6月定例会に提出する関連議案を明らかにした。 市教委によると、事故は男性教諭の指示で「慣性の法則」を学ぶ実験を廊下で行った際に起きた。男子生徒は別の生徒を乗せた台車を押す役だったが、バランスを崩した台車が倒れ、男子生徒は台車の持ち手と床の間に手を挟まれ、左手中指の先を切断したという。 市教委は当時、校長を通じて担当教諭に再発防止を指導した一方、「保護者の意向」などを理由に事故を公表しなかった。 賠償を決めたことについて、市教委学事課は「台車は荷物用で、人を乗せるものではない。実験は安全に対する配慮が不十分だった。学校における安全管理を徹底する」としている。(西本秀)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

クラフトビールがつないだ縁 ウクライナ醸造家考案のビールで支援も

 クラフトビール「COEDO」で知られる埼玉県川越市のコエドブルワリーが、ウクライナ支援に取り組んでいる。キーウ(キエフ)の醸造所の知人の呼びかけに応じ、ビールの売り上げの一部を寄付する。 「ロシアの侵攻で多くの人が仕事を失っている。クラフトビールのコミュニティーの団結力を見せたい」 同社社長の朝霧重治さん(48)のもとに3月、一通のメールが届いた。キーウのビール醸造所「ワールワールブリュー」の広報担当ラナ・スビタンコバさんからだ。ラナさんとは4年前、ラトビアで開かれたビールのイベントで知り合った。■アルコール度数の強い濃厚な…この記事は有料会員記事です。残り447文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

9・6億円不正受給問題で指名手配の男、過去に太陽光ビジネスも

山口啓太2022年5月30日 18時07分 家族ぐるみで新型コロナ対策の持続化給付金の不正受給に関わったとして、警視庁は30日、住居不詳の谷口光弘容疑者(47)を詐欺容疑で指名手配して写真を公開したほか、三重県内に住む家族3人を同容疑で逮捕し発表した。光弘容疑者は家族3人を含む十数人からなるグループを作り、総額約9億6千万円分の不正受給に関与したとみられている。 光弘容疑者は海外に出国し、30日時点で行方が分かっていない。 その光弘容疑者と7年ほど前に知り合ったというコンサルタント業の男性によると、光弘容疑者は当時、三重県で飲食店を経営するかたわら、太陽光発電所の建設事業に関わっていた。東京と三重を毎週行き来し、「太陽光がよくもうかっている」などと話していたという。 東京・赤坂のクラブによく出入りし、この男性に不動産投資の相談をしてきたこともあった。男性は「もうけ話が好きで、すぐ突っ込もうとするタイプだが、ビジネスの知識はあまりないように感じた」と話す。 光弘容疑者らが関わったとされる9億6千万円の不正受給について、同庁は2020年8月ごろに持続化給付金事務局から相談を受けた。光弘容疑者はその2カ月後にインドネシアへ出国したという。(山口啓太)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

家族ぐるみ詐欺容疑、父はインドネシア逃亡? 9.6億円受給関与か

高嶋将之、山口啓太2022年5月30日 14時02分 家族ぐるみで新型コロナ対策の持続化給付金の不正受給に関わったとして、警視庁は30日、住居不詳の谷口光弘容疑者(47)を詐欺容疑で指名手配して写真を公開したほか、三重県内に住む家族3人を同容疑で逮捕し発表した。光弘容疑者は海外に出国したとみられる。 同庁は、光弘容疑者らの家族を中心とするグループが少なくとも計960件以上の不正な申請をし、計約9億6千万円分の受給に関わったとみている。ひとつのグループによる不正受給額としては過去最大規模という。 逮捕されたのは、光弘容疑者の元妻で会社役員谷口梨恵容疑者(45)、長男で職業不詳の大祈(だいき)容疑者(22)、次男(21)=事件当時19歳=の計3人。 捜査2課によると、3人は2020年6~8月、兵庫県や東京都などの20~50代の男女3人の依頼を受け、コロナ禍で売り上げが減ったなどとする虚偽の内容の申請をし、持続化給付金300万円を国からだまし取った疑いがある。同課は3人の認否を明らかにしていない。 3人はいずれも光弘容疑者の指示を受け、次男が名義人に代わって作成したうその確定申告書を税務署に提出して申告書の控えを入手し、元妻と長男が申請手続きをしていたという。同課は、光弘容疑者が家族だけでなく複数の知人にも同様の役割を与えるなど十数人からなるグループを作り、不正申請を繰り返していたとみている。 光弘容疑者らグループは「誰でもお金がもらえる」とセミナーを開いたり知人の紹介を受けたりして、全国から計約1780件の名義人を集め、このうち約960件以上について不正に給付金を受け取っていたという。給付金が振り込まれた名義人からは、1件あたり十数万~数十万円の報酬を得ていたとみられる。 20年8月ごろ、持続化給付金事務局から警視庁に相談があり事件が発覚。光弘容疑者はその2カ月後にインドネシアへ出国したという。(高嶋将之、山口啓太)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル