博多の老舗焼き肉店「大東園」で火災 窓から炎、客は声上げ逃げ出す

【動画】博多の老舗焼き肉店「大東園本店」で火災=中山直樹撮影 9日午後7時5分ごろ、福岡市博多区上川端町の焼き肉店「大東園本店」で、「ロースターから火が出ている」と119番通報があった。 7階建てビルの4階から出火して激しく燃え、同階の窓から炎が噴き出すなど周囲は一時騒然とした。 市消防局や福岡県警によると、消防車20台と救急車1台が出動し、約50分後に鎮火した。40代の男性店員1人が煙を吸って病院に搬送されたが、意識はあるという。 大東園は、1970年に福岡・博多で創業した老舗焼き肉店。出火直後、店内の上階にいた客は「わー」と声をあげて走りながら階段を駆け下り、店外へ逃げ出したという。 繁華街に、窓ガラスが割れて…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

旭化成工場で火災、6時間あまり消火活動続く 宮崎

【動画】煙を上げる旭化成ベンベルグ工場=住民・読者提供 9日午後3時半ごろ、宮崎県延岡市の旭化成ベンベルグ工場(旭町4丁目)の従業員から「工場内で火災が発生した」と、宮崎県警延岡署に通報があった。 署や市消防本部などによると、消防車11台が出動して、午後9時40分現在も消火活動にあたっている。けが人は確認されていないという。 出火した場所は、工場内の「乾燥小屋」という建物内といい、中にある紙や筒、すのこなどが燃えているという。 現場は、市中心部に立地する旭化成の主要工場の一つで、繊維製品を製造している。旭化成によると、出火原因は9日時点では不明という。 近くには住宅や商業施設もあり、同社は、近隣住民や関係者に対して「多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことを深くおわび申し上げます」としている。 現場近くのホームセンター駐…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

あと1勝 ヴォレアス北海道、1部昇格に近づく勝利 男子バレー

 男子バレーボール・Vリーグ2部のヴォレアス北海道(旭川市)とVC長野トライデンツ(1部10位)の入れ替え戦第1戦が9日、神奈川県小田原市であった。ヴォレアスはセットカウント3―2で勝利し、1部昇格へ大きな一歩を進めた。 ヴォレアスは第1セットを33―31の接戦で制した。第2、3セットを落としたが、4、5セットでは盛り返し、逆転勝ちを収めた。けがから復帰したばかりのチャン・ユーシェン選手がスパイクを次々と決め、76点中40得点を挙げる活躍を見せた。 ヴォレアスのエド・クライン…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

6万株の春景色 堺市でチューリップ見頃

 堺市南区の農業公園「ハーベストの丘」でチューリップが見頃を迎えている。初夏を思わせる陽気となった9日には、大勢の親子連れらが、マスク姿で散策や写真撮影を楽しんでいた。見頃は週末まで続く見込み。 約3千平方メートルの畑に色とりどりのチューリップ約6万本が植えられている。園内には、チューリップ畑だけでなく、動物とのふれ合いやボート、ゴーカートなどの乗り物も楽しめる。ゴールデンウィーク前後にチューリップを植え替え、夏にはヒマワリ畑になるという。同園の広報担当者は、「コロナ禍の癒やしとして羽を伸ばしてもらえれば」と話していた。 大阪管区気象台によると、9…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

渡っていいとも タモリさん、地元福岡「春吉橋」と父にささげた思い

 老朽化のため、架け替え工事が進められていた、福岡市の繁華街・中洲と天神両地区を結ぶ「春吉橋」の新しい橋が完成した。同市出身で、タレントのタモリ(本名・森田一義)さん(76)が橋の銘板を揮毫(きごう)した。 完成まで迂回(うかい)路となっていた隣の仮設橋には2023年度に広場が整備され、「にぎわい空間」として生まれ変わる。市中心部の新名所に花を添えたタモリさん。橋の名前には、ある縁があった。 銘板は縦10センチ、横30センチほどの大きさ。管理する国土交通省福岡国道事務所が昨夏、「福岡にゆかりのある著名人」に揮毫してもらおうとタモリさんに依頼した。タモリさんは秋ごろに書き上げたという。 9日に開かれた完成式では、タモリさんが「(揮毫は)恐れ多いことなので辞退するつもりでしたが、地元博多で、また私の父の名前が同じ春吉(はるよし)ということもあり、これも何かの巡り合わせと思い、お引き受けしました」「このような機会をいただきましたことに感謝します」とメッセージを寄せた。 式典に出席した、県立筑紫丘…この記事は有料会員記事です。残り672文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「この子を育てなきゃ」生まれた翌日、初の対面 里親は覚悟した

 「はじめまして。20歳のお誕生日おめでとう」 2枚の便箋(びんせん)に大きく丁寧な字でつづられた手紙は、こんなあいさつで始まっている。青空柄の封筒に、差出人や受取人の名前はない。 手紙は、松山市で美容師をしている蔵下誠さん(50)と由美さん(41)夫妻の長男、遥充(はるみ)くん(1)に宛てられたもの。あいさつの後、こう続く。 「育てられなくて、ごめんなさい」 夫妻の自宅1階の美容室で、由美さんがスマホで撮った戸籍を見せてくれた。 「長男:遥充」 その下の欄に、「民法817条―2による裁判確定日」と書かれている。 日付は今年2月のもの。この日、遥充くんは「特別養子縁組」という制度で、夫妻の実子になった。 「長男と書かれて、本当にうれしかった」 その日を思いかえす誠さんのひざの上で、遥充くんがじゅっじゅっと音を立てて哺乳瓶を吸っている。 「産んでも育てられない」 産婦人科を受診した女性が、そんな相談をすることがある。 経済的な困窮、性暴力による…この記事は有料会員記事です。残り1854文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

古都から羽ばたけ 「みんなで作った」夢のサッカースタジアム

 いつか国際的なサッカークラブに――。大仏で有名な古都鎌倉に、壮大な夢と情熱の詰まったスタジアムがある。澄んだ日は富士山が望める芝生の上で、子どもたちの笑顔がはじける。湘南モノレールの湘南深沢駅から望む「みんなの鳩サブレースタジアム」=神奈川県鎌倉市 日が暮れて、鮮やかな緑の人工芝が照明に照らされると、日本版の「フィールド・オブ・ドリームス」は一層、その存在感を際立たせる。 ケビン・コスナーがとうもろこし畑に野球場を造る主人公を演じた米国映画の脚本に負けない、サッカー版の夢物語の始まりは5年前にさかのぼる。 サッカー日本代表が出るワールドカップは必ず現地観戦してきた四方(よも)健太郎さん(42)はシンガポールを拠点に人材育成業を営む。「日本に国際的なサッカークラブを作りたい」。自身は横浜育ちだが、大仏や寺など日本らしさが外国にアピールでき、Jクラブがない古都鎌倉に白羽の矢を立てた。 グーグルの航空写真で空き地を発見、海外のサッカークラブの運営経験を持つ吉田健次さん(38)ら仲間と動き出した。サッカークラブ・鎌倉インターナショナルFCを立ち上げ、本拠を造る一大プロジェクト。「みんなで作ろう」を合言葉に、3万円で芝生の「1平方メートルスタジアムオーナー」になれるクラウドファンディングを募ると、目標の3千万円を突破、民設民営のグラウンドが完成した。鎌倉を代表する銘菓「鳩(はと)サブレー」を作る豊島屋が命名権を購入し、「みんなで」の精神はスタジアムの名称にも反映された。記事後半では、地元で人気のグルメスポット紹介や会員登録すると応募できるプレゼントがあります。 11日でオープンから半年…この記事は有料会員記事です。残り770文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

土地区画整理事業の「非公開」文書、杉並区に一部公開命じる

 東京都杉並区の阿佐ケ谷駅付近の土地区画整理事業をめぐり、公文書を公開するよう松尾ゆり区議が区に求めた訴訟の判決で、東京地裁(市原義孝裁判長)は8日、土地の位置関係を記した図面など一部については「公開する必要性が高い」と判断し、公開を命じた。 松尾区議は事業が適切かを検証するため2019年、情報公開制度を使い、区画整理を進めるために、区と民間法人の間で交換する土地を指定する「仮換地」に関する文書の公開を求めた。区が図面や土地の価値評価に関する文書などを非公開としたため提訴していた。 訴訟で区側は「公開すると、仮換地に関係する法人に問い合わせが寄せられ、業務に支障を来す」などと主張した。判決は、仮換地の位置や権利者の情報などは「登記記録などと同じように公にされる必要性が高く、公開によって具体的な不利益も生じない」として退けた。区は取材に「今後の対応を検討する」としている。(田中恭太)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

雄大な十勝でドローンを飛ばそう! 北海道経産局が支援策

 北海道をドローン(小型無人機)の活用先進地にしようと今春、北海道経済産業局が相次いで支援策を打ち出した。ドローンによる空撮を十勝地方の観光に役立てるウェブサイト「さぁ、十勝で飛ばそう!」(https://flyers.plus/special/tokachi)が立ち上がったほか、各種手続き円滑化のため、省庁の枠を超えた実務者会議も創設した。他の都府県に先がけて、自治体や企業が活用しやすい環境づくりを急ぐ。 ドローンは農業や測量などに活用されている。年内にも改正航空法が施行され、都市の物流や遠隔地のインフラ点検にも活用が広がる見通しだ。経産局はこうした状況を見据え、道内で企業や自治体と連携し、ドローンで医薬品や野菜、検体などを配送する実証実験を重ねている。 十勝地方は、雄大な自然や「…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

路面電車、次は自分が引っ張りたい 広電教習生は運転士の夢を乗せて

【動画】「だから私は運転士になる」第1部=遠藤真梨撮影広島電鉄物語 第三部「だから私は運転士になる」① 「皆さんは、年は違っても同じ教室で、同じ電車で学んできた同期。何かあれば相談し合ってこれからも成長していってもらいたい」 昨年12月27日、路面電車の車両数と利用客数で全国最多を誇る広島電鉄(広島市)本社内の一室。 濃緑色のブレザーの制服に身を固め、運転士の養成所長の話にじっと耳を傾ける一団がいた。昨年5月から半年以上の教習を終え、養成所の閉講式を迎えた教習生たちだ。 路面電車の免許取得をめざす12人のなかに、土橋拓実(24)、山口紗奈(23)、宮川卓也(34)の神妙な顔があった。実際の路線で電車を動かす技能講習で運転する山口紗奈。サイドミラーで慎重に後方を確認する=2021年8月31日、広島市、上田潤撮影 3人はこれまで育ってきた環境や、路面電車の運転士という珍しい職種を目指す理由はそれぞれ異なる。しかし、同じ目標にまっすぐに向かってきた点やそのために費やしてきた時間は一緒だ。 時に不安や孤独に心を揺さぶられつつも、何かに背中を押されるように、高みに一歩踏み出そうとして後戻りできないという状況にもがいてきた。 路面電車の運転士という珍しい職業をなぜ、目指したのか。どんな思いでどんな講習を受け、自分の夢に近づくことはできたのか。 広島電鉄企画の第3部では路面電車の運転士をめざす3人の教習生の姿を追った。(敬称略)■「かっこいい運転士になる」…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル