児童養護施設を出た後の支援は? 誰にも相談できず 追い詰められて

現場へ! 社会的養護のいま③ 「虐待を受けていた子は大声で叱られると、親からの虐待を想起して同じことをされているとおびえてしまいます」 2月上旬の週末、児童養護施設「聖家族の家」(大阪市)の関係施設の職員向け研修会がオンラインで開かれた。講師を務めたのは、国立特別支援教育総合研究所の名誉所員、後上(ごかみ)鐵夫(てつお)さん(75)。30年以上、児童養護施設や乳児院を定期的に訪れ、子どもの発達や子どもへの接し方について伝えてきた。 施設で暮らす子どもの中には虐待を受けていた子が多く、愛着障害の傾向にある子もいる。愛着障害とは、特定の養育者との間に情緒的な絆が育まれなかったことにより、感情の抑制や人間関係の構築ができなくなったりすることだ。 この日、愛着障害の子どもには、まず愛情を注ぎ、次に社会ルールを教えるという順序性が重要と伝えた。「愛情を注ぐとは、抱きしめる、褒める。それを十分にするということです」。子どもはこのような経験を積み重ねることで愛されていると感じ、安心感ができることで様々なことへの意欲が芽生えていく。 だが、集団生活の中では、自分のことは自分ですることが求められる。しっかりした子ほど「手がかからない子」として大人の目が向きにくくなりがちだ。 思うように習い事やアルバイ…この記事は有料会員記事です。残り947文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

Shohei Ohtani to focus on his pitching on Opening Day

Los Angeles – Los Angeles Angels two-way star Shohei Ohtani may have two roles to…

「早めに警察に」持ち主は誰? 県庁職員が気をもむ珍しい落とし物

 三重県庁の警備員室が謎の「ドローン」を落とし物として預かっている。ペンやハンカチなら月平均で30点ほど預かってきたが、ドローンの落とし物は過去に例がない。県庁正面玄関の落とし物ボードに「心当たりのある人は連絡を」と記し、持ち主を探している。 「ドローン(ミニ2)(灰色の機体)」。人の出入りの多い県庁正面玄関そばのボードには「2色ボールペン」「ハンカチ」といった文字にまじって、珍しい落とし物を知らせる案内が太書きされている。 ドローンは3月30日の昼過ぎに、県庁前の信号と駐車場の間の通路付近で見つかった。カメラを搭載した中国DJI製の機体で、折りたたみ式の4本の脚の先にプロペラが付く。側面には重さを示す「199g」が記されている。記録媒体や操縦器具はなく、「貴重品以外」の落とし物として保管している。 コントロールを失って落下し…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ダメ元で解析、現れた時速120キロの痕跡 捜査に起きた「革命」

 根元からポキリと折れた鉄柱。車体が引きちぎれたような自転車。歩道上は、あらゆる物がなぎ倒されていた。 部品や破片がぐちゃぐちゃに散らばり、車道には車が横滑りした際に付くタイヤ痕が残っていた。 「いったいここで何が起きたんだろう」 愛知県警交通指導課で鑑識担当をしていた大橋一仁(60)は、現場で考え込んだ。 捜査のカギとなる車の速度を割り出すにも、車両の破損があまりにも激しい。へこみなどの物理現象から証明するのは難しいと、一目見て感じた。大橋には大きな責任がのしかかっていた。事故を起こし大破した乗用車を調べる捜査員ら。周辺にははね飛ばされた自転車などが散乱していた=2010年2月1日、名古屋市熱田区、古沢孝樹撮影 2010年2月1日未明、名古屋市熱田区の交差点でたまたま信号待ちをしていた、20~30代の男女3人がはねられて死亡するひき逃げ事件が起きた。 裁判記録によると、経緯はこうだ。 ブラジル人の男4人による窃盗グループが、トヨタの高級車「セルシオ」に乗って愛知県内を走行していた。半年ほど前から各地で窃盗を繰り返していた。この日も宝石店や飲食店で指輪やレジスターを盗んだあと、名古屋へ。国道1号を東に進んだ。 午前1時前、パトカーがセルシオを見かける。盗難車とみて追跡を始めた。振り切ろうとした運転手の男(当時26)は、信号を次々と無視し、クラクションを鳴らしながら猛スピードで直進した。 交差点にさしかかったところで、右折してきた対向車に気づいた。 男がよけようとしてハンドルを急に左に切ったところ、車体が制御不能に。鉄の塊は滑るようにして歩道に乗り上げた。そこに、信号待ちをしていた3人がいた。 スピンして3人をはね、フェンスに激突。ようやく停止した。窃盗グループの4人は、誰も救護することなく車を放置し、その場から走り去っていた。乗用車が歩道に突っ込む事故があった現場付近=2010年2月1日、名古屋市熱田区、古沢孝樹撮影一か八かにかけた その日の午前7時ごろ、大橋は県警本部に出勤してきた。いち早く事故の状況が把握できるため、早朝出勤は大橋の日課だ。当直員がまとめた記録を見て、ひき逃げ事件の発生を知った。 捜査員の詰め所にすぐさま電話をかけ、概要を聞き取り、現場に駆けつけた。 惨状を前に、疑問が頭をめぐった。 「どうやって速度を割り出すんだ? どうやって……?」2021年に交通事故で亡くなった人は全国で2636人。悲惨な事故は後を絶ちません。交通事故捜査のベテラン警察官の足跡をたどって、事故捜査の現場と、事故が招く悲劇の実相に、6回の連載で迫ります。 刑罰の重い危険運転致死傷罪…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ニンテンドースイッチ2台など盗んだ容疑 車上荒らし? 71歳逮捕

大山稜2022年4月6日 14時13分 運送トラックのドライバーが離れた隙に無施錠の車内から私物を盗んだとして、警視庁は、住居不定、無職の男(71)を窃盗容疑で逮捕し、6日発表した。容疑を否認しているという。同庁は「配達中もこまめな施錠をしてほしい」と呼びかけている。 本富士署によると、男は3月10日午後3時ごろ、東京都文京区本郷3丁目で、駐車中の運送トラックの助手席に起きっぱなしになっていた現金約1万9千円とゲーム機「Nintendo Switch」2台入りのリュックサック(時価計約9万円相当)を盗んだ疑いがある。約40分後には約450メートル離れた本郷2丁目で、同様に別のトラック内から現金約7万円とバッグ(約9千円相当)を盗んだ疑いもある。 いずれもドライバーの私物で、男は配達作業のためにドライバーが無施錠のまま車を離れていたところを狙ったとみられるという。 防犯カメラ映像の解析で男が浮上した。周辺では、同様の手口で運送ドライバーが車上荒らしに遭う被害が数件確認されており、署が関連を調べている。(大山稜)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

Reds release Shogo Akiyama with one year left on deal

Fort Myers, Florida – The Cincinnati Reds announced Tuesday they have released Japanese outfielder Shogo…

MLB to allow use of pitch-calling technology this season

Los Angeles – Pitchers and catchers this season will be able to use a new…

「おんぼろバス」に事業停止122日 日常点検ないなど違反20項目

福家司2022年4月6日 10時09分 【香川】バスの点検や運転手への点呼をしないなどの違反があったとして、四国運輸局は5日、高松市の女木島で主に観光客向けの路線バスを運行する鬼ケ島観光自動車に対し、事業停止122日間の行政処分をしたと発表した。処分は3月24日付。運輸局によると、乗り合いバスが運行できなくなる処分は珍しいという。 運輸局が昨年11月に特別監査を実施した結果、運転手に対する点呼を実施していない▽バスの日常点検、定期点検を実施していない▽運転手に労災保険、雇用保険にも加入させていない――など20項目に及ぶ違反が見つかった。運輸局は2020年9月にも同社に行政処分をしているが、改善が見られないとして、特別監査に踏み切ったという。 停止期間は7月28日まで。島は4月14日に開幕する瀬戸内国際芸術祭の会場になっているが、別の事業者が同じ路線で代行バスを走らせているという。 同社は3台のバスを保有し、運転手が2人いる。女木港と大洞窟を結ぶ路線で、フェリーの発着時間に合わせて運行。サビが目立つ古い車両を走らせ、「おんぼろバス」の会社として知られる。(福家司)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

真っ白なペットの名は「うな江」 静岡の男性がウナギに捧げる深い愛

 白い馬、白いハト、白い蛇……。日本では古来、白い生き物は幸せを運ぶ縁起物とされてきた。全身真っ白なニホンウナギをペットとして飼っている男性が静岡県にいる。手に入れた経緯を聞くと、そこには並々ならぬ「ウナギ愛」があった。 飼い主は伊豆の国市在住の川口政人さん(70)。白ウナギは体長約55センチで、目は赤く、背びれが薄いグレーであることを除けば、全身真っ白だ。光の具合によっては輝いて見える。昨年12月10日、養殖ウナギを取り扱っている業者から買ったという。 県西部にある浜名湖はウナギ養殖発祥の地とされ、県内各地にウナギ料理店がひしめいている。そんな土地柄だが、白いウナギはめったにお目にかかることができない代物だ。 川口さんの手元に来た経緯は…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

厳しかった寒さ、亡くなった4人 「救えなかった」夜回り支援の苦悩

 寒さが厳しかった今年の冬、大阪市西成区にある旧あいりん総合センター周辺で4人の野宿者が亡くなった。複数の支援者が日替わりで軽食や毛布を配る夜回り活動を続けたが、医療を拒む人もいて、命を救えなかった。支援者らは「どこまでかかわるか」と悩みながら、野宿者に声をかけ続けている。 あいりん地区(通称・釜ケ崎)にある日雇い労働者のための支援施設「ふるさとの家」で3月13日夜、釜ケ崎キリスト教協友会の「越冬報告集会」があった。特に冷え込む1、2月、路上で寝起きする野宿者におにぎりやカイロ、毛布などを配り、「越冬」を支えたメンバーたちは、夜回りで気になったことを話し合った。 2019年春に建て替えのために閉鎖された旧あいりん総合センターの周りには、今も多くの野宿者が暮らす。報告によると、今冬、50~60代とみられる4人の男性が相次いで亡くなった。 今年は寒さが一段と厳しく、大阪市の平均気温は1月が5・6度(平年値6・2度)、2月が5・5度(同6・6度)。死者のうち3人は夜が明けてから冷たくなった状態で発見され、1人は救急搬送後に亡くなったという。遺体は警察などに引き取られ、その後、どのようになったかをメンバーに知らされることはない。毎年、数人が冬場に命を落とすが、今年は若干多い印象だったという。「命を守りたい」思い、尊厳とのはざまで 毎週木曜に夜回りをしている…この記事は有料会員記事です。残り937文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル