工夫だったのに… 早大のオンライン不正受講、学生が語る「事情」

 オンラインで視聴する授業動画を、何本も同時に再生した学生が多数いることが判明した早稲田大学。この授業の成績について大学側は、同時再生した学生は「不可」にすると受講者に通知し、成績は今月1日に発表された。しかし、「不可にする前に事情を聴いてほしかった」と話す学生もいる。どんな「事情」があったのか。 早大によると、問題となったのは、商学部の必修科目として2021年度秋学期に開講された「ビジネス法入門」。新型コロナ対策のため、学生たちは教室での対面授業を受ける代わりに、教育支援ソフト「Moodle(ムードル)」で授業動画をオンラインで視聴することに。単位を取るには期限内に全て見終える必要があった。 この授業動画を巡っては、何本も同時再生させていた学生がいたことが2月に表面化した。その数は100人ほどになるとみられる。大学は、本来は各動画を1本ずつ視聴しなくてはならないとして同時再生を不正行為と判断。同時再生した学生の成績を「不可」とする方針を示していた。学生「僕たちの言い分も聞いてほしい」 この授業を受けた複数の学生によると、各動画は、初回視聴時はスキップ再生できない設定になっており、2度目以降は、任意のところから再生できるようになっていたという。 今回、成績が「不可」となっ…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

共通テスト問題を流出、「公正な試験害した」 女子大学生を家裁送致

川嶋かえ2022年3月31日 20時03分 大学入学共通テストの受験中に試験問題を撮影して外部に流出させたとして、東京地検は31日、女子大学生(19)を偽計業務妨害の非行内容で東京家裁に送致したと発表した。関係者によると、保護観察官らの指導を受けて刑事施設に入らず社会で更生する「保護観察」が相当との意見をつけたとみられる。 女子大学生の協力者として問題の映像を受け取り、事情を知らない大学生に解答させるため転送したとされる会社員の男(28)については、偽計業務妨害罪で略式起訴した。略式起訴は、非公開の書面審理で罰金などを求める手続き。 発表によると、女子大学生は1月15日、大阪府内の会場で受験中、「世界史B」のすべての試験問題をスマートフォンで動画撮影。ネットを通じて受け取った男が静止画像に加工して、解答を求めるメッセージとともに東大生ら7人に送信したという。地検は、こうした行為を「公正な試験の実施を害する恐れを生じさせる」と判断した。 関係者によると、ネットを通じて女子大学生と知り合った男は、報酬を約束されていたという。警視庁が2月に2人を書類送検した。大学入試センターは、女子大学生の全科目の成績を無効にしている。(川嶋かえ)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

千葉市で震度4、マグニチュード推定4.7 新幹線一時運転見合わせ

2022年3月31日 21時10分 31日午後8時52分ごろ、千葉県北西部を震源とする地震があった。千葉市花見川区で震度4、東京都と千葉、埼玉、茨城、神奈川の各県で震度3を記録した。気象庁によると、震源の深さは約70キロ、地震の規模を示すマグニチュードは4・7と推定される。 JR東海によると、東海道新幹線は東京―小田原間で一時運転を見合わせ、午後9時ごろ再開した。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「ここに上陸されたら…」自衛隊がミサイル配備進める南西の島々

【動画】宮古島であった対空・対艦ミサイル部隊の訓練=藤脇正真撮影 トラック型のミサイル発射装置が相次いで上空を向き、射撃態勢をとった。発射装置から伸びるケーブルを隊員が素早く数十メートル先の遠隔操作のための機材に接続する。 「安全点検!」「よし!」。機材の周囲にしゃがみ込んだ隊員たちのもとに、最後に駆け寄った1人が右手を挙げ、「展開完了!」と声を上げた。 陸上自衛隊宮古島駐屯地(沖縄県宮古島市)で2月8日にあった対空・対艦ミサイル部隊の訓練は、上空からの攻撃に対処しつつ、敵の艦艇を迎え撃つシナリオのもとに進んだ。日本復帰から50年を目前に、米中対立の「最前線」に置かれる沖縄。沖縄を代表するリゾート地・宮古島や石垣島では、自衛隊がミサイル網の構築を急いでいます。記事後半では、軍事基地化が進む現場を記者が訪ね、住民らに思いを聞きます。 駐屯地は島の中央部にある…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

新任教員、10年以内に特別支援学校で複数年経験を 文科省が通知

 文部科学省は31日、新任教員が、採用後10年目までに特別支援学校や小中学校の特別支援学級で複数年教える経験を積むよう求める通知を、各都道府県の教育委員会に出した。特別支援学校・学級に通う子どもは増えているが、専門の免許を持たずに教えている教員が多く、管理職の勤務経験者も少ない。経験者を増やし円滑な授業や学校運営につなげる狙いで、2024年度からの実施を促す。 文科省によると、全国の特別支援学校に在籍する子は21年度、約14万6300人で11年度の1・2倍、特別支援学級は約32万6500人で2・1倍、通常の学級に在籍しながら一部授業を別室で教わる「通級指導」を受ける子は19年度約13万4200人で09年度の2・5倍に増えた。 だが、学習環境は十分に整わ…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

銀座で工事用エレベーター落下か 作業員の男性1人死亡

2022年3月31日 18時33分 31日午後3時45分ごろ、東京都中央区銀座1丁目のビルの工事現場で、「エレベーターが転落して、中に人が閉じ込められている」と119番通報があった。警視庁によると、エレベーターの中にいた40代の男性作業員が病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。 築地署によると、現場では11階建てビルの新築工事が行われており、男性は工事用に仮設されたエレベーター内で作業中だった。エレベーターは高さ30~40メートル付近から落下したとみられるという。 現場近くで働く50代男性は「突然『ガシャーン』という音が鳴り、何事かと思っていたら、数分後に消防車や救急車が集まりだした」と話した。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

Osaka Toin wins Spring Koshien title for fourth time

Nishinomiya, Hyogo Prefecture – Osaka Toin High School, a powerhouse known for producing numerous pro…

夫婦2人、生きた大阪 かなわぬ願い託し、植えた川沿いの桜

 大阪の中心部を流れる大川沿い。花見客でにぎわう源八橋の近くに、「ようべえ」「えっちゃん」と呼び合う夫婦の桜がある。 兵庫県西宮市の江口洋子さん(87)は34歳のとき、結婚を機に夫・継男(つぐお)さんと四国から大阪へきた。 「2人、大阪で力を合わせ生きてきた。そこに桜のメモリアルがあるのは素敵やな、と思って」 市民らの寄付で大川沿いに新たな桜並木を作ろうと、建築家の安藤忠雄さんが提唱した「平成の通り抜け」に賛同。2005年春、2口分の2万円を寄付した。5年後、2人の名前も刻まれた銘板を添え、桜が植樹された。 時計職人だった継男さんが急…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

公園、女子大…ストレートすぎる駅名 ユーカリが丘線愛され40年

 吉本興業の鉄道好きユーチューバー、鈴川絢子です。今回は、不動産会社が運行し、鉄道ファンに人気の千葉県佐倉市のユーカリが丘線を紹介します。「鉄道王国」の千葉県を、鈴川絢子さんが巡る企画「ちば鉄」は8回目。不動産会社が、ニュータウン住民のために40年間ゆったり運行を続ける、人にも環境にも優しい列車を紹介します。 起点のユーカリが丘駅に3両編成の「こあら3号」が止まっています。なんかちょっと、テーマパークの乗り物のような感じの、すごくかわいらしい車両です。新交通システムで、ゴムタイヤで走ります。コアラのイラストがかわいい「こあら3号」に乗って出発=2022年3月10日午前11時8分、千葉県佐倉市のユーカリが丘駅、青山祥子撮影 実は家族で何度か乗ったことがあるんですが、きゅっとしたサイズ感ですね。車内に路線図があります。製造は日本車両さん。昭和57(1982)年製ですね。 発車しました。おおお、結構加速します。なんかこの、ゴムタイヤならではの揺れ方というか。アトラクションみたいな感じです。ユーカリが丘駅前の高層ビルから、地区センター駅を過ぎると自然の豊富な景色に変わってきました。 車内の路線図を見て下さい。途中からラケット状と呼ばれる約4キロの路線になっています。六つの駅を約14分間で回ります。佐倉市のニュータウン「ユーカリが丘」の空撮写真=山万提供住民ファースト、不動産業者が敷いた鉄道 「地区センター」「公園」「女子大」。駅名も建物やスポットのピンポイントな名前で、これも独特というか、素敵ですよね。和洋女子大の移転を見越して名付けられた「女子大」駅。キャンパス移転は実現せず、同大の関連施設がつくられた。 2008年に開通25周年記念でユーカリが丘駅以外の5駅の新たな駅名を公募したが、「変更しないでほしい」という住民の要望が多く、駅名を継続することになった 鉄道会社さんがレールを敷いて、沿線に住宅やテーマパークをつくるっていうのが、鉄道会社、特に私鉄の広がり方なんですけど、ユーカリが丘線に関しては、もともと不動産業をされている「山万(やままん)」さんが、開発したこの土地のために鉄道を敷くという、すごく珍しいパターンなんです。 でも、それだからこそ地域の…この記事は有料会員記事です。残り3151文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

半年間の取材が結実、1面で統計不正をスクープ 引っかかる首相答弁

 2021年12月14日。国会では衆院予算委が開かれていた。岸田文雄首相が幾度となく答弁に立ち、新型コロナウイルス対策や経済政策について熱弁を振るっていた。 同じ頃、東京・霞が関の合同庁舎2号館の14階。記者2人が4カ月前と同じ場所にいた。新型コロナウイルス対策のための、手作り感のある透明の仕切りの向こう側には、国土交通省建設経済統計調査室の室長らがいた。 記者2人はこの日で取材を仕上げるつもりで臨んでいた。取材後に喫茶店へ、高ぶる気持ちをコーヒーで 「建設工事受注動態統計」の集計のために、建設業者が受注実績を毎月記入する「調査票」を回収した後、無断で実績を書き換えていたことは、同室は過去の取材にすでに認めていた。しかし、さらに最低限、聞いておかねばならない点がまだいくつも残っていた。 一つが、厚生労働省所管の「毎月勤労統計」をめぐる不正を受けて19年に実施された基幹統計の一斉点検の際、統計データの書き換え行為がなぜ表沙汰にならぬまま、以降も継続されてしまっていたのか、という点だった。 記者「一斉点検の際、書きかえをやめないといけないという認識はなかったということか」 担当「そうですね」 記者「まずいと思いながら報告しなかったわけではないと」 室長「みたいですね」 担当「ちょっとそこの記録は残っていない」 釈然としないが、取材時間は限られている。話題を次に進めた。 朝日新聞が昨年12月に報じた国土交通省による統計不正のスクープは、結実するまでに半年の時間を要しました。あまり明かされることがない新聞記者の「調査報道」の裏側を、ぎりぎりまで公開します。連載の4回目です。 約2年前の時点で、会計検査…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル