「誰かの物差し」で生きてたのは自分かも 18歳から教わった35歳
卒業を迎える高校3年生に向けて作られた「18の問い」。 最初の質問「あなたの年齢を答えなさい」を除いて、正解のない問題ばかりが並んでいる。 約450人の18歳に答えてもらったところ、こんな回答が寄せられた。 【問】高校3年間でやり残したことを述べよ 「修学旅行」 「高校離れた中学の親友に会うこと」 「先輩ともっと仲よくしたかったです」 【問】卒業しても、忘れたくない光景を答えなさい 「皆でいけないことをして怒られた光景」 「高校の渡り廊下から見える風景」 「友達との帰りみち」 【問】高校生活は人生における___だ。下線部を埋めなさい 「スタートライン」 「宝物」 「迷路」 【問】言葉の壁が無くなったら、誰と何を話したいか答えなさい 「外国人と恋バナ」 「犬と幸せか聞きたい」 「神様と雑談をしたい」 【問】絶対になりたくないのは___な大人だ。下線部を埋めなさい 「年齢を理由にえばりちらす」 「優しさのない」 「BADな言葉ばかり吐く」 ◇ 担当したコピーライターの藤田卓也さん(35)は、質問作りのための事前リサーチも含めると、約1千人の回答に目を通した。 企画の方向性を固めるため、気になる回答があればオンラインインタビューを依頼。 そのうちの1人、ある女子生徒の話が印象に残っている。 彼女より年齢を重ねていて、世の中が見えているつもりだったが、「誰かの物差しに乗って生きてるのは自分の方かも」と思わされた。 彼女はこう言った。 「コロナで雑談も減ったし…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル