福岡県嘉麻市で火災、5棟に延焼

北川慧一2022年2月9日 21時56分 9日午後6時40分ごろ、福岡県嘉麻市上山田で火災が起きたと119番通報があった。県警嘉麻署によると、火災は付近の住宅など少なくとも計5棟に広がり、約4時間後に鎮火した。うち3棟が全焼、1棟が半焼、1棟が部分焼とみられるという。けが人は確認されていない。嘉麻署が、火元とみられる建物に住人がいたかや出火原因などを調べている。 嘉麻市では7日にも家族5人が死亡する住宅火災が起きている。(北川慧一)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「今日も楽しい時間」5歳女児を鍋に立たせたか 児相は対応検証へ

 5歳だった女児に暴行を加えて鍋の中で長時間立たせるなどの虐待を繰り返したとして、岡山県警は9日、母親の無職西田彩(あや)容疑者(34)=岡山市北区花尻=と、内縁の夫で内装工の船橋誠二容疑者(38)=同市南区築港新町2丁目=を強要容疑で逮捕し、発表した。県警によると、女児は暴行を受けた2021年9月から入院し、今年1月に低酸素脳症で死亡した。 亡くなったのは西田容疑者の実子で、同居していた西田真愛(まお)ちゃん。死亡時は6歳だった。船橋容疑者は「暴力を振るい、長時間いすの上に立たせたことは間違いない」と容疑を認め、西田容疑者は「私がしたことではないので、共犯というのはおかしい」と供述しているという。 捜査1課によると、両容疑者は共謀。西田容疑者の自宅で21年9月10~23日に計5回、真愛ちゃんの髪をつかんで引っ張るなどの暴行を加え、いすに置いた「両手鍋」と呼ばれる鍋の中に立たせ続けた疑いがある。長いときは夜から明け方まで6時間近く立たせ、上半身に霧吹きで液体をかけて扇風機の風を当て続けることもあったという。 暴行は船橋容疑者が実行し、西田容疑者は止めなかったと県警はみている。事件2日後に脳死状態 県警によると、両容疑者は1…この記事は有料会員記事です。残り1204文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

基礎疾患ない60代男性、保健所の介入前に自宅で死亡 大阪府発表

 大阪府は9日、府内で新たに1万5264人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。60~90代の男女31人の死亡も確認した。このうち1人は、基礎疾患のない60代の男性で、保健所が連絡を取る前に1月31日に自宅で死亡したという。 1日あたりの発表で、亡くなった人が30人を超えるのは昨年5月29日以来。基礎疾患のある80代の男性1人も自宅療養中に亡くなった。府は追って詳細を公表するとしている。 府内の感染者は延べ45万7451人、死者は計3278人となった。 入院中の重症者は163人。コロナ以外の疾病で重症病床を使う必要がある46人を加えると、重症病床の使用率は34・2%になった。軽症中等症病床の使用率は92・8%で、病床全体の使用率は82・1%だった。(新谷千布美)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

重点措置の要請を見送る県、理由は? 「矛盾している」憤る飲食店も

 13都県を対象とした新型コロナ対応のまん延防止等重点措置が延長される。重点措置の対象は新たに高知県を加え、36都道府県に広がる見通しだ。一方、飲食店対策中心の重点措置の効果を疑問視し、要請を見送っている県も11県に上る。重点措置の効果はあるのか、ないのか。それぞれの地域の判断と言い分は。「飲食店を狙い撃ちにしても効果は…」 2月に入り、1日あたりの新規感染者が400~900人台で推移する宮城県。昨夏の第5波では301人が最多で、かつてない感染拡大が続く。だが、村井嘉浩知事は7日の会見で「もう少し様子を見る必要がある」と重点措置の適用に慎重な姿勢を示した。 根拠に挙げたのが県内のクラ…この記事は有料会員記事です。残り2413文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

暴力団員の離脱・就労を支援へ/北九州市が新年度予算案に1千万円

 北九州市が新年度から、暴力団組員の離脱や離脱後の就労を支援する事業に取り組む。相談に乗ったり、資格を取るための費用の一部を補助したりするという。市は2022年度一般会計当初予算案に約1千万円を盛り込む。市町村が直接元組員の就労支援をするのは珍しいという。 市によると、暴力団被害などの相談に応じる市役所内の「安全・安心相談センター」に、離脱や就労に関する窓口を置き、離脱希望者や元組員、その家族らの相談に応じる。地元を離れ再起したい元組員に引っ越し代補助も 工藤会弱体化で離脱増を想定 また、就労を受け入れる事業者に対し、運転免許など業務に必要な資格取得の費用の一部を補助する。抜けた組織からの報復を恐れ、市外や県外での就職を希望する元組員が多いことから、引っ越し代も一部補助する。 元組員の就労支援については、これまでも福岡県警や県暴力追放運動推進センターも取り組んできた。だが昨年、北九州市を拠点にする特定危険指定暴力団・工藤会のトップに福岡地裁が死刑判決を言い渡し、本部事務所も撤去されたことで、離脱を望む組員が増えることも想定されるという。市も連携して支援に加わることで、暴力団の弱体化を進める狙いがある。「元組員」 経歴を敬遠する企業も (城真弓 加治隼人) 今回の北九州市の取り組みに、県警組織犯罪対策課は「社会復帰には受け皿が不可欠。自治体として離脱者を受け入れるメッセージを示すことで、離脱を迷う組員への後押しになる」と期待する。 福岡県には、全国最多の五つ…この記事は有料会員記事です。残り581文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

定期購入なのに「初回無料」はダメ 悪質手口排除でガイドライン

 ネット通販などで初回だけのお試し購入と思わせて複数回の契約を結ばせる「定期購入商法」の厳罰化を盛り込んだ改正特定商取引法が6月に施行されるのを前に、消費者庁は9日、同法違反の恐れがある表示内容のガイドラインを公表した。 ガイドラインによると、「初回無料」と大きく表示する一方、定期購入であることを小さく表示した場合は、同法違反の恐れがあるとした。また、申し込みボタンより画面を下にスクロールしないと定期購入契約であることが分からない▽いつでも解約可能と強調しながら、実際には解約条件があることを明確に表示していない――などの場合も違反の恐れがある。サブスクリプション(定額)サービスの表示にも適用される。 一方、消費者が契約内容を理解しやすい表示となっている場合には、最終画面に全てを表示せず、解約条件などが表示されていることが分かるようにリンクを示し、別のページで説明してもよいとしている。 定期購入商法をめぐっては…この記事は有料会員記事です。残り195文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

満点の晴天 寒天づくりが最盛期 原料価格上昇の背景には…

 冬の寒さが続く中、大阪府高槻市では寒天づくりが最盛期を迎えている。同市北部の田能地区にある食品会社「タニチ」の工場では、ところてんを天日にさらして水分を抜き、寒天にする作業が行われている。 高知や愛媛などでとれたテングサを水につけて釜で煮込み、煮汁が固まってできたところてんを切って、屋外に並べる。夜間に凍り、日中に解けるサイクルを繰り返して徐々に水分が抜け、約20日間で寒天が出来る。 同地区は盆地のため、昼夜の寒暖差が大きく寒天の製造に適しているという。市内の和菓子屋などに計約40キロを出荷する予定で、作業は2月末ごろまで続く。 コロナ禍で買い物客が減った影響で、同社の出荷量は近年減少している。また、原料となる海藻のテングサは水温の上昇で収穫量が減り、価格は年々上昇傾向にあるという。テングサは漁師が漁の合間に採ることが多く、原油価格の高騰で漁師が船を出す機会が減っていることも関係しているとみられる。 市によると高槻の寒天づくり…この記事は有料会員記事です。残り184文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

朝から泣くイヤイヤ期の息子 出社後にすするコーヒーの「幸せ」

 午前10時。さいたま市の会社員女性(39)は台東区の勤務先の自席に着くと、ホットコーヒーを飲み、ふぅと息をはいた。疲れた体に、コーヒーが染みる。「温かいコーヒーが飲めることが、こんなに幸せだなんて」。パソコンを開き、メールチェックを始めた。 数時間前、女性は嵐の中にいた。 午前5時半。音量を抑えたスマホの目覚ましが鳴る。横で眠る子どもたちを起こさないよう、そっと部屋を出て台所へ向かった。 昨晩、回しておいた食器洗い機から食器を出し、棚に片付ける。乾燥をかけた衣類を洗濯機から取り出し、残りを突っ込みながら、先に家を出る共働きの夫(38)を見送った。 顔を洗い、化粧など身支度を手早く済ませると、子どもたちを起こす時間だ。 午前6時45分。小4の長男…この記事は有料会員記事です。残り1164文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

元サッカー選手ら、給付金100万円を詐取容疑 容疑を否認、黙秘

 新型コロナウイルス対策の持続化給付金をだまし取ったとして、埼玉県警は9日、会社役員の丸山龍也(りゅうや)(29)=東京都世田谷区三軒茶屋2丁目=と人材派遣業の竹村明人(38)=横浜市金沢区釜利谷南2丁目=の両容疑者を逮捕し、発表した。県警の調べに、丸山容疑者は「身に覚えがありません」、竹村容疑者は「黙秘します」と話しているという。 川越署によると、2人は2020年7月、埼玉県川越市の男性会社員(33)に個人事業主を装って持続化給付金を申請させ、現金100万円をだまし取った疑いがある。昨年4月、男性会社員が「知人から給付金がもらえると話があり、虚偽の申請をした」と署に出頭した。供述やSNSでのやりとりから、2人の関与が浮上したという。 丸山容疑者は出版社を立ち上げた元サッカー選手として、複数のメディアに出演している。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「苦情の電話、メンタルやられる」保健所職員、未明に帰ろうとしたら

 和歌山市吹上5丁目の坂道にある同市保健所。記者が訪ねた1月26日は朝から夜まで、3階の感染症対策本部の電話が鳴りっぱなしだった。 「陽性の連絡を受けましたので、聞きとりをさせてもらいます」。朝から疫学調査の電話をそうかけ続けていた保健師が、受話器を置いた瞬間、こう言って部屋を駆け出ていった。「私、休憩してくるっ!」。まるで、ようやく固めた決意を宣言するかのような言い方だった。 だが、その「休憩」は3分もなかった。部屋に帰ってきた保健師はまた電話をかけ始めた。 電話がやんだ瞬間があった。回線が混みあったようだ。回復するまでの1分間について、保健師が言った。「こんなに暇な時間、あっていいの?」 鳴り続ける電話の音は、新型…この記事は有料会員記事です。残り3105文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル