博多商人の祭り「せいもん払い」 にぎわう商店街、8割引き超特価も

藤原慎一2021年11月16日 20時09分 年に1度、年の瀬に先がけて博多商人が開く大売り出し「せいもん払い」が、福岡市の22の商店街や百貨店で始まっている。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いているだけに、博多商人の期待も大きい。20日まで。 福岡でせいもん払いが始まったのは、約140年前の明治期。博多商人が大阪の大安売りを採り入れたのがきっかけとされる。戦争で一時途切れたが、戦後に復活し今も続く。 期間中、商店街の店舗前には、ワゴンにセール品が並ぶ。7割引きや8割引きの超特価もざら。戦後にいち早くせいもん払いを復活させた福岡・天神の新天町商店街も、平日から買い物客でにぎわっている。 新天町商店街商業協同組合の理事長で、靴店を営む楢崎慶司さん(64)は「せいもん払いは商売人のお祭り」。昨年も開催したが、コロナ禍で客足は鈍かったという。楢崎さんは「コロナ禍で活気がなかった昨年の分まで楽しみます」と意気込んだ。(藤原慎一)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

兵庫・姫路の養鶏場で鳥インフル疑い 簡易検査で陽性

2021年11月17日 0時18分 兵庫県は16日、同県姫路市内の養鶏場で、高病原性の鳥インフルエンザの疑いがある鶏が見つかったと発表した。簡易検査の結果、陽性反応が出たという。遺伝子検査の結果は17日朝に判明する。感染が確認されれば、この養鶏場で飼育している15万羽余りを殺処分する。 県によると、16日午後4時ごろ、姫路市内の養鶏場から姫路家畜保健衛生所に、鶏の死亡が急に増えた、と通報があった。12羽を簡易検査したところ、すべて陽性反応が出たという。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

贈賄の鶏卵業者「タニマチ的気持ち」 吉川貴盛元農水相に現金14回

金子和史2021年11月16日 20時23分 大臣在任中に鶏卵業者から計500万円の賄賂を受け取ったとして収賄罪に問われた元農林水産相・吉川貴盛被告(71)の公判が16日、東京地裁であった。証人として出廷した贈賄側の業者が、吉川元農水相に大臣在任前後と合わせて14回にわたり計1800万円を渡したと認めたうえで、趣旨は「政治活動を支援するためだった」と述べた。 出廷したのは鶏卵大手「アキタフーズ」(広島県福山市)の秋田善祺(よしき)前代表(88)=贈賄罪などで有罪確定=で、この日は弁護側が質問した。現金を渡した理由は「タニマチ(有力支援者)的な気持ちからだった。お願いをするために金を渡したことはない」と説明。ただ「贈収賄と言われればしようがない」とも語った。 弁護側は、吉川元農水相以外の国会議員らへの現金提供も質問。年200万円程度を約6年間受け取っていたと東京地検に認めた西川公也・元農水相(78)については、「私の口から申し上げることはできない」とだけ答えた。ほかに農水族議員2人も現金を受領したと供述しており、西川元農水相を含め3人の供述調書は公判で証拠採用されている。(金子和史)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

古葉監督が忘れない光景「カープは希望の光だ」被爆30年後の初V

比嘉展玖、安井健悟2021年11月16日 20時42分 古葉竹識さんが「生涯忘れられない」と朝日新聞に語った光景がある。 原爆投下から30年。焼け野原から復興途上の広島で、初優勝を決めたカープが平和大通りをパレードした。「僕がオーナーにお願いしたんです」。自身は熊本出身だが、妻が原爆で母を亡くした。「たくさんの人が遺影を高く掲げて、『監督! じいちゃん喜んでるよ』『父ちゃん喜んでるよ』と口々に叫んでいたんです」 沿道を埋めた約30万人のファン。15歳で被爆した草田カズヱさん(91)=広島県海田町=もその一人だった。カープ創設時からのファンだ。ケロイドが残る足に沈んだ気持ちをソフトボールで晴らし、結婚後も夫とカープの応援に熱中した。古葉さんにはカープが25年ぶりに優勝した2016年にテレビ出演した際に会った。これまでの感謝を伝えたところ、目に涙を浮かべて喜んでくれたという。「普段は優しい顔だったが、勝負の時にはとても厳しかったという古葉さん。厳しくても選手がついてきたのは、とても魅力的な監督だったのだと思います」と悼んだ。 草田さんの孫で俳優・作家のうえむらちかさん(36)も「カープ女子」。16年の優勝パレードの中継番組で古葉さんと共演した。古葉さんは1975年のパレードと被爆後の歩みに触れ、「カープは広島にとって『希望の光』だった。だからその分、頑張らないといけない」と語ったという。うえむらさんは「古葉さんの思いを、ファンの私たちがこれからも受け継いでいきたい」と話す。 《広島カープは わしらの 希望の星じゃ》 漫画「はだしのゲン」の作者、故・中沢啓治さん(1939~2012)は最後の書き下ろし作品となった「広島カープ誕生物語」にそんなセリフを書き込み、古葉さんが果たした初優勝までを描いた。妻ミサヨさん(79)=埼玉県所沢市=は古葉さんの訃報(ふほう)に「復興する広島に強い希望を与えた監督。惜しい方をまたひとり亡くしたのが悲しい」と語った。(比嘉展玖、安井健悟)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

琵琶湖の水位低下「マイナス63センチ」 14年ぶり対策会議設置へ

会員記事奥平真也、鈴木洋和2021年11月16日 21時00分 少雨傾向が続き、近畿の水がめ、琵琶湖の水位が低下している。16日午前6時時点で「マイナス63センチ」。2007年12月以来、約14年ぶりの低い水準となっており、このまま好天が続けば取水制限になる恐れもある。滋賀県は近く、水位低下連絡調整会議を設置し、生態系への影響などについて調査に乗り出す方針だ。 この時期の平年値は「マイナス36センチ」。三日月大造知事は16日の会見で「毎日琵琶湖を見ているが(湖面が)確実に小さくなっていっている印象を持つ」と懸念し、今後、節水の呼びかけも検討すると明かした。 彦根地方気象台によると、10月の降水量は平年値より大幅に少なく、大津市は43ミリで平年値の3割、彦根市は30ミリで平年値の2割にとどまったという。担当者は「今年は(10月に)台風がこず、前線が停滞しないなど、まとまった雨が降らなかった」と説明する。 琵琶湖の水位は、雨が降らな…この記事は会員記事です。残り475文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

祖父の介護で大学院退学、同級生は就職 孤立した自分が今できること

 「友達の誘いを断っていたとか、ぼくもそういうことあったよな、と思い出しながらお話を聞いていました」 「自分はヤングケアラーなのかわからないと思うこともあるけれど、ほかの人の話を聞いて自分の立場を考える機会になった」 7月、大阪府枚方市の大阪歯科大牧野キャンパスで、ヤングケアラーとして家族をケアした経験者や支援者でつくる「ふうせんの会」が当事者のつどいを開いた。 会場に集まった約20人が輪になり、Zoomでオンライン参加した人も加わって、一緒に語り合った。 語り合いの前には、小学生のころから精神疾患のある母を支えてきたという大学生の女性が経験を話す時間もあった。ケアラーの縁が人生を切り開くきっかけに 会では2カ月に1度、こうしたつどいを開いている。つどいで発言する・しないは本人に任されている。聞いているだけでももちろんOKだ。 ふうせんの会は2019年12月に発足し、朝田健太さん(35)や、ヤングケアラーの調査や研究をしている大阪歯科大教授の濱島淑恵さん(51)らが運営する。 朝田さんは大学生だった22歳の時から、同居していた認知症の祖父を約10年間介護していた。大学院に進んだが、祖父の見守りや介助が増え、退学した。同級生が就職して働く中、自分は日々、介護を担う状況に悩み、孤立した時期もあった。今は経験を生かし、社会福祉士として働いている。 さまざまな状況で家族を支え…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

大阪の新規感染者は13人 死者は2人

2021年11月16日 17時42分 大阪府は16日、新たに13人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。また、70代と80代の男性2人の死亡も確認された。 府内の感染者は延べ20万2986人、死者は3058人になった。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

組み立て10秒、ぱっと開けばベッドに 北九州の段ボール会社が開発

【動画】実際に段ボールベッドを組み立ててもらった=城真弓撮影 北九州市の段ボール製造販売会社「太陽インダストリー」が、避難所などですばやく組み立てられる折り畳み式の段ボールベッドを開発した。1台の組み立てにかかる時間は、わずか10秒ほど。担当者は、避難所運営の負担軽減になればと期待を込める。組み立て前の段ボールベッド=2021年10月11日午前11時48分、北九州市戸畑区、城真弓撮影10秒ほどで段ボールベッドが完成する=2021年10月11日午前11時50分、北九州市戸畑区、城真弓撮影完成した段ボールベッド。新型コロナウイルスなどの対策のためパーティションがついたものとついていないものがある=2021年10月11日午前11時51分、北九州市戸畑区、城真弓撮影 避難所などで使われる段ボールベッドの多くは、複数枚のパーツを避難所で職員らが組み立てて設営する。かさばらず備蓄できるが、日常的に使うものではないため、組み立てに慣れていない場合が多く、1台あたり早くても10分ほどかかるという。 同社は昨年、新型コロナウイルス禍の感染予防対策として、段ボールのパーティション(仕切り)を開発。区役所窓口で活用されたのが縁で、避難所運営の課題を聞いたという。 東日本大震災以来広まった段…この記事は会員記事です。残り498文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

Carp confirm posting of slugger Seiya Suzuki

The Hiroshima Carp have accepted slugging outfielder Seiya Suzuki’s request to enter the posting system…

コロナ禍で業績回復したのに…「給与が遅配」 雇調金不正の実態

会員記事松島研人、山下寛久2021年11月16日 14時30分 国の雇用調整助成金(雇調金)をだまし取ったとして、愛知県警は16日、情報システム会社「インプレスト」(名古屋市中区)社長の宮本大容疑者(42)=同県一宮市=ら2人を詐欺の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。 ほかに逮捕されたのは、元社員の荻野直人容疑者(34)=名古屋市港区。2人は共謀して昨年7月ごろ、勤務実態がないのに4人分の雇調金を申請し、約390万円をだまし取った疑いがある。 4人はいずれも過去に同社のアルバイトとして働いたことはあったが、申請時は勤務していなかったという。県警は、宮本容疑者が4人を同社の従業員だとした上で、休業しているように見せかけたうその書類を作成して、労働局に提出したとみている。 同社関係者によると、同社で…この記事は会員記事です。残り946文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル