日韓関係の行き詰まり「残念」と韓国国防相(共同通信)

11/17(日) 12:55配信  【バンコク共同】韓国の鄭景斗国防相は日韓関係について「最近、さまざまな課題で行き詰まっていることを残念に思っている」と述べた。 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

震災25年、支援の感謝を込めて 神戸マラソン号砲

 第9回神戸マラソン(兵庫県、神戸市など主催、朝日新聞社など共催)が17日午前9時、スタートし、阪神・淡路大震災からまもなく25年を迎える街を、約2万人のランナーが駆けた。  スタート前、ランナーたちは黄色い手袋を掲げ、復興の象徴となったヒマワリを表現。神戸マラソンでは恒例となった光景だ。  今年の大会テーマは「震災25年の感謝と友情」。できるだけ多くの人に復興した街を見てもらおうと、初出場枠を約2千人から約4千人に倍増させた。国外への発信をねらい、神戸や大阪に駐在する外交官らに走ってもらう「国際交流推進ランナー」も初めて企画。イタリア、インド、韓国、タイ、米国の各総領事館から計9人が42・195キロに挑む。  ランナーたちは神戸市役所前からスタートし、明石海峡大橋を過ぎてまもなく折り返し、神戸大橋を渡ってポートアイランド内でゴールする。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

安藤サクラさんと散策 奥田瑛二さん愛する故郷の茅葺き

 俳優・映画監督の奥田瑛二さんの父の生家は、愛知県瀬戸市にある茅葺(かやぶ)きの家。奥田さんは幼いころから茅葺きの家を何度も訪れた。妻を父親に紹介した時、娘2人を連れて探検した夏休み。茅葺きの家には家族との思い出が詰まっているという。「茅葺き」への思いを奥田さんに聞いた。 ――奥田さんは愛知県春日井市出身。父の生家があるのは、車で20分ほど離れた愛知県瀬戸市の自然豊かな山里だ。  小さい頃からしょっちゅう行って山や川を散策しておりました。おじいさんが山で木を切ったり、おばあさんが畑で野菜を採ったりすればついて行きました。畑まで150メートルくらいあるけれど、あぜ道を通るだけで蛇を2匹くらい見ますね。井戸の水をくんで、冷やしたスイカを取りにいくなどの手伝いは、子どもの頃からやらされていました。 ――妻はエッセイスト・コメンテーターの安藤和津さん。  和津さんをうちのおやじに紹介した時も、春日井の実家ではなくて茅葺きの家に連れていきました。 ――映画監督・安藤桃子さんと、俳優の安藤サクラさんが生まれてからは、頻繁に訪れた。  夏休み冬休み春休み。ことある… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「まさかタイルが」 マンション外壁の落下トラブル増加

 マンションの外壁にあしらわれたタイルがはがれ落ちるトラブルが増えている。「施工不良が原因」として、住民らが施工会社に修繕費を求めて訴訟に発展するケースも。業界団体からは「コストを抑えようと工程を簡略化している会社もある」と指摘する声が出ている。  「まさかタイルが落ちるなんて」。神戸市内にある分譲マンション(2005年完成)の管理組合元理事長の60代女性は憤る。  旅行で訪れた神戸の街が気に入り、数年前に中古で購入。東京の一戸建て住宅から引っ越し、人生初のマンション暮らしを始めた。  約250世帯の回り持ちで組合理事長になった後の15年3月、14階付近の外壁タイルが幅約1・5メートルにわたってはがれ落ちた。緊急の理事会が開かれ、女性が代表として販売会社に補修を求めたが、「原因は経年劣化」と拒否された。  組合で建設会社に依頼して調査したところ、17年6月時点で外壁全体の約15%に破損や浮きなどの問題が見つかった。補修工事費の見積額は約1億7千万円。当時の修繕積立金では足りず、組合名義で金融機関から1億円を借りた。毎月集める修繕積立金から返済している。  組合は17年12月、販売会社と施工会社などに補修工事費など約2億4300万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴。現在は建築の専門家を交えて話し合いによる解決を目指す調停手続きに切り替わり、今夏には裁判官らが現場を訪れて破損状況を確認したという。  女性はこうした対応のため、通… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

〔通行止解除〕道央道で事故(レスキューナウニュース)

NEXCO東日本などによると、北海道の道央道で発生した事故の影響で、以下の区間で通行止めが発生していましたが、17日10:20現在、解除されています。■時間・2019年11月17日09:55~10:15■通行止め解除・道央道:虻田洞爺湖IC~伊達IC上下線レスキューナウ Source : 国内 - Yahoo!ニュース

増える豪雨災害、命が失われる前に「守ってもらえる」という発想からの転換を(AbemaTIMES)

 最上川舟運が盛んだった山形県戸沢村。その支流、角間沢川が流れる蔵岡地区では、氾濫による住宅への浸水被害が過去30年で7回起きていた。【映像】あなたの命が失われる前に~防災意識の転換点~ 自宅が川に面する斎藤秀勝さんは過去の経験から「ここは昔から水害地だから。床は1枚1枚、外れるようになっていて、いつもだったら時間があるから畳とかも上げて避難できる」と水害への備えについて説明する。 しかし去年8月、地区は斎藤さんの想定を超える大雨に見舞われる。しかも、1か月の間に2度も…。全国で相次ぐ豪雨災害。かけがえのない命を、いったい誰が守ってくれるのだろうか。 ■増強したはずのポンプの処理能力の限界を超えた降雨  去年8月6日、山形県を襲った記録的な大雨で、蔵岡地区では全体の8割を超える66世帯が浸水した。ボランティアも駆けつけて復旧作業が進み、日常を取り戻しつつあった31日、再びの大雨で蔵岡地区は再び水に浸かった。 1回目の水害の際に記録された24時間雨量は、この地域で観測史上1位となる366ミリ。それでも住民は、これほどの被害が出るとは予想していなかったという。その理由が、国が約14億円をかけた水害対策の一つとして排水能力を4倍に強化したポンプの存在だ。しかしポンプはこの日、停電のために動かなかった。 高齢の両親と3人暮らしで、これまで通り2階に避難するつもりだったという斎藤さん。「梅干があるんで、それをとりあえず上げないとダメになる。でも、それをやっている間に、もう一瞬で水が。今までは2時間、3時間だったのが、本当に5分、10分で一気に上がった」。 山形県によれば、この時、決壊の恐れはなかったというが、下流には、かつてないほど大量の水が流れていたという。「ここから逃げる気はなかったけど、夜中3時ごろかな。“上の堤が決壊する”と。あれが破れれば家は絶対に流される。2階にいても無理。だから父親にも“死ぬのと家を離れるのと、どっちがいい”と。“じゃあ、しょうがねえ。逃げるか”って」。(斎藤さん) 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

暮らしそのものをリハビリに…共に支えながら暮らすちょっと変わった老人ホーム【長崎発】(FNN.jpプライムオンライン)

自給自足を目指すちょっと変わった老人ホーム 長崎県新上五島町に去年できた「ちょっと変わった老人ホーム」。自給自足を目指しているということで、どんな生活が営まれているのか取材した。【画像】「ひろんた村」のほぼ自給自足のランチ五島列島・新上五島町。 有川港から車で15分、森の中を進むと、去年11月にオープンした有料老人ホーム「ひろんた村」がある。現在高齢者と障害者計3人が入所している他、デイサービスも提供している。ひろんた村を経営する歌野さん夫婦の1日のはじまりは、掃除に加えて大事な「収穫作業」がある。ーー収穫は好きですか?歌野啓子さん:面白い。一番好き。畑に出る時が一番幸せ所有する5つの田畑では、野菜やコメ、小麦など様々な作物を育てている。「とれたて」をおいしく食べてもらうために、どんな料理をつくろうか。献立を毎日考えるのが楽しいという。歌野啓子さん:きょうは高菜のいため煮!あっ、椿油でイモのてんぷら!揚げ物用の椿油はもちろん、味噌や醤油も自家製。ほぼ自給自足のランチが完成。この日のメニューはぶりのおろし煮、椿油でいもの天ぷら、高菜のいため煮、ささげごはん、なめこ汁だ。食事はスタッフも含め、みんなでいただく。「家族じゃないけれど家族のように暮らす」 そんな空間を目指している。入所者:おいしかったです。入所者:いつでも完食!こんなにいい施設はない。私、86歳にして太っちゃった(笑)歌野啓子さん:ここで出来た野菜・食べ物を食べてもらうというのが本当にうれしいし、たのしい 一番気に入ったのが上五島だった 歌野さん夫婦は今から約30年前、3人の子供とともに大阪から上五島に移住してきた。歌野敬さん:(移住のきっかけは)一番最初は農業への関心ですね。めちゃくちゃおもしろかったんですよ。けし粒のような白菜の種をまくでしょ。それがある時期からぐんぐん大きくなって。そういう農の不思議さに感動したというか、のめりこんでしまって。衣食住からエネルギーまで可能な限り自給することをテーマに移住先を探して、一番気に入ったのが上五島だったお風呂をわかすときは薪で。自給自足の生活が日常となった。夫婦ともに高齢者となった今、新たに老人ホームを作ろうと考えたのには理由があった。歌野敬さん:地域の再生、雇用を生み出す場、自給技術を継承する場歌野啓子さん:ものを(自分で)作って暮らしていくということを、やっぱり私は若い人にやってもらいたい。そういう場になりたい施設では歌野さんの長女・礼さんの他、地元の看護師や大学生などの20代のスタッフも多く働いている。介護士の高橋亜也美さんは山形から移住してきた。高橋亜也美さん:歌野さんの考えとかこういうことをしたいという話を聞いて、いいなと思って。第二段階で回りを巻き込んできているじゃないですか。歌野さんがしてきたことを私世代に教えてもらって、続くようにしているのがかっこいい 暮らしそのものがリハビリ ひろんた村で暮らす86歳の原節子さん。作っているのは、自家製のしょうゆ。1日3回 かき混ぜるのが、原さんの担当だ。原節子さん:これのおかげで足が丈夫になってね、鍛えられてるんです。私は失業はしません!スタッフだけでなく、入所者それぞれが自給自足生活を送るための「お仕事」を持っている。暮らしそのものがリハビリになる「生活リハビリ」と呼んでいて、その人が、その人らしく生きることにつながっている。ちょっと変わった老人ホーム。「介護されるのではなく、共に支え合いながら暮らす。」そんな生き方がそこにはあった。(テレビ長崎) 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

「47年間のおわび」小学校時代、本3冊返さず後悔…62歳が図書費寄付(西日本新聞)

 熊本県山鹿市の旧米田小(現めのだけ小)6年の時に図書室から借りた3冊の本を返さず、後悔の念を抱き続けた男性が、卒業から47年たち、本代とおわびの気持ちを寄付金として母校に贈った。同小は本に換え、男性の名前を冠したコーナーを図書室に設置。男性は12日、母校を訪れ、児童たちに「失敗しても何度でもやり直すことができるんだよ」と語りかけた。 男性は1970年春に同小を卒業し、今は三重県鈴鹿市で介護福祉事業などを営む会社社長の森一夫さん(62)。幼い時に両親が離婚し、祖父母宅で育った小学校時代。家は貧しく、新聞配達をしたり、山で掘ったタケノコを売ったりして生活費を稼いだ。そんな暮らしの中で、「違う自分になりたい、もっと強くなりたい」と学校から本を借りて読むのが楽しみだった。 同小を卒業し、中学入学直前、部屋を片付けると、返し忘れたシャーロック・ホームズの本3冊が出てきた。中学校時代、何度も返そうと思いながら、「先生たちの信頼を裏切った」という後悔がこみ上げ、足がすくんだ。高校を中退して県外に出た時には、本は無くなっていたという。 「ずっと悩み、悔やんだ47年間でした」と森さん。3年前、墓参りで偶然再会した知り合いの老夫婦から同級生の連絡先を聞き、級友との交流が始まったのをきっかけに、「学校に何らかの形でおわびしよう」と決意。2017年、同小に「3冊の本代として3万円、47年間のおわびとして47万円」の計50万円を図書購入費として寄付した。 同小は寄付金で247冊の本を購入。今年9月、図書室の入り口近くに「森文庫」を新設した。 12日に森さんと児童の交流会があり、児童代表が「本を読んで知ったこと、分かったことがたくさんあります。いただいた本を大切にします」と感謝を伝えた。森さんは今後も同校に本代の寄付を続けるという。(宮上良二)西日本新聞 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

関口宏、「桜を見る会」の問題で「若い人と話したんだけど、何がいけないんですか?っていう子がけっこういました」(スポーツ報知)

 17日放送のTBS系「サンデーモーニング」(日曜・前8時)で政府が首相主催の「桜を見る会」について来年の開催中止を決めたことを特集した。 番組では、野党が問題視するのは、会の前日に都内ホテルで開かれた安倍晋三首相の後援会「前夜祭」の夕食会会費が5000円だったと伝え、野党は首相側が差額分を負担した場合は、公職選挙法に抵触する可能性があるとしている。 今回の問題に司会の関口宏は「ちょっと若い人と話したんだけど、何がいけないんですか?っていう子がけっこういました」と明かし「よくわからないんでしょうね。何に抵触するか」とコメントしていた。 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

宿題が終わっていなかった長男を叩いた父親を逮捕、「しつけ」と「虐待」の線引きは?(弁護士ドットコム)

宿題が終わっていなかった子どもを叱る親……。どこの家庭でも見かけるような光景ですが、そこに体罰が加わった場合は、罪に問われる可能性があります。今年の夏、兵庫県尼崎市で、夏休みの宿題に出された工作の進み具合をたずねたところ、あいまいな返答をしたとして、小学6年の長男の頭を平手で数回、はたいた父親が暴行容疑で逮捕されました。神戸新聞などの報道によると、父親は「教育の一環だった」と供述しているとのことでした。このニュースに対して、「この程度で逮捕されたらしつけができない」といった声もネットで多くみられました。実際、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレンが2017年7月に全国の大人2万人を対象に行なった調査によると、子どもに対するしつけのための体罰を容認する人は約6割にのぼりました。しかし、2018年から今年にかけ、親からの虐待によって、東京都目黒区で5歳の女の子、千葉県野田市で10歳の女の子が死亡するなどの事件が相次いで起こりました。いずれのケースでも「しつけ」と称した暴力がふるわれた結果でした。そこで、親の体罰を禁止することなどを盛り込んだ児童虐待防止法と児童福祉法の改正案が来年4月から施行されます。国の動きに先駆け、東京都でも今年4月から、保護者による体罰禁止を盛り込んだ児童虐待防止条例が施行されています。「しつけ」と「虐待」との境界線はどこにあるのでしょうか。半田望弁護士に聞きました。●「お尻叩き」や「押し入れ」は伝統的に「懲戒権」の範囲だが…現在も「しつけ」として親による体罰はあちこちの家庭で行われていますが、法的にはどのように考えればよいのでしょうか?「親の子に対する『しつけ』については 、民法822条が『必要な範囲で自らその子を懲戒』することができると定めており、法律上は同条が根拠となっています。もっとも、民法では『懲戒権』の定義や『必要な範囲』の内容については定められていないため、いかなる行為が『必要な範囲での懲戒権の行使』となるのかは明確ではありません。懲戒については、『子の非行・過誤を矯正善導するために、その身体または精神に苦痛を加える制裁』であるとされています。ここから、単なる口頭での訓戒(説教)にとどまらず、厳しい説諭や『愛の鞭』としての有形力の行使(平手打ちなど直接的な行為)も一定の範囲では許容されている、と理解する見解が多いと思われます。伝統的には、お尻を叩くとか、押し入れに(短時間)閉じ込める、という行為は、当該行為を行う必要がある場合には、親の懲戒権の範囲内と理解されているものと思われます。もっとも、懲戒権の行使はあくまでも子の監護教育目的のために認められるものです。懲戒を親の権威づけに利用したり、感情にまかせて暴力を振るうことは懲戒権の行使には当たりません。また、『必要な範囲』を逸脱し過度な懲戒を加えた場合にも、刑法上の暴行罪・傷害罪や逮捕監禁罪に問われたり、民法上の損害賠償の問題や親権の停止・喪失の原因になることもあります」●体罰を全面的に禁止している国は世界で増加「必要な範囲」の判断が難しいです。「懲戒権の行使として許されるかどうかの基準となる『必要な範囲』の解釈は、その時代の一般的社会通念によって定まると理解されています。民法822条が制定された当時と現在では、未成年者に対する体罰や暴力の社会的な捉え方が大きく変化していますし、また医学的知見からも未成年者への直接の暴力のほか、未成年者に誰かが暴力を振るわれているところを見せることも、未成年者の発達に悪影響を及ぼすことなども明らかになっています。我が国も批准する『児童の権利に関する条約』(子どもの権利条約)19条1項は、次のように規定し、締約国に対し体罰を禁止する措置を講じるよう求めています。『締約国は、児童が父母、法定保護者又は児童を監護する他の者による監護を受けている間において、あらゆる形態の身体的若しくは精神的な暴力、傷害若しくは虐待、放置若しくは怠慢な取扱い、不当な取扱い又は搾取(性的虐待を含む。)からその児童を保護するためすべての適当な立法上、行政上、社会上及び教育上の措置をとる。』また、国連子どもの権利委員会は、1998年、2003年、2010年の3度にわたり、日本に対し、家庭を含む全ての状況において、体罰を禁止する措置を法律で定めるよう勧告を行っているほか、国連人権理事会や拷問禁止委員会、自由権規約委員会の各審査においても体罰禁止の明文化の勧告がなされています。世界的に見ても、教育目的を含む体罰を全面的に禁止した国は、ヨーロッパや南米諸国を中心に1980年代から増加しており、現在では54カ国が体罰の禁止を法律で定めています。国際的な視点からも子どもに対する体罰は否定されるものと理解すべきでしょう。民法制定当時には懲戒権の行使としての体罰が当たり前であったかもしれませんが、現在でもそのように理解してよいのかは慎重に判断されるべきです」●来春から施行される「体罰禁止」の法律、その狙いは?来年4月から、「親権者は、児童のしつけに際して体罰を加えてはならない」として、親による体罰が禁止されます。「我が国でも児童虐待防止法と児童福祉法が改正され、しつけに際して体罰を加えることを禁止することや、民法822条の見直しの検討が行われることになりました。体罰を法律で禁止することは、世界の潮流や現在の体罰を巡る議論をふまえると必要なことで、私としては歓迎すべきことと考えます。しかしながら、我が国ではまだ体罰を肯定する考えも根強く、法律ができたからといって、体罰がすぐに無くなるとは考えにくいことも事実です。もっとも、これまでも『懲戒権』の名目で明らかに必要かつ相当な範囲を逸脱した暴力が子どもに対して加えられ、子どもが亡くなるなどの不幸な結果が後を絶ちませんでした。また、暴力が日常的になり、体罰を受けて育った子どもが体罰を当たり前と考えて自分の子どもにも体罰を加えるという負の連鎖も少なからずあったものと思われます。懲戒権の行使という建前がある以上、児童相談所や警察も行き過ぎた暴力にたいして適切な介入がし難かった可能性もあり、法律で体罰を禁止することは必要なことだろうと考えます。なお、体罰禁止が明文で定められたからといって、一切の懲戒権を行使できなくなることはないと考えます。子どもの人格や尊厳を守りつつ、許容されるべき懲戒権の行使はどこまでなのか、ということは今後議論がなされる必要があります。体罰は力で子どもを支配するものですが、このようなやり方での教育は、子どもの健全な発達に繋がるものではありません。法律で体罰の禁止を明文化すること、子どもに対する指導や教育の在り方を見直すきっかけになればと思います」【取材協力弁護士】半田 望(はんだ・のぞむ)弁護士佐賀県小城市出身。交通事故や消費者被害などの民事事件のほか、刑事弁護にも取り組む。日本弁護士連合会・接見交通権確立実行委員会の委員をつとめ、接見交通の問題に力を入れている。事務所名:半田法律事務所事務所URL:http://www.handa-law.jp/Source : 国内 - Yahoo!ニュース