定例会見ない馳知事、テレビ局社長の出席を要求「密室の決着しない」

 石川県の馳浩知事が、地元テレビ局の石川テレビ(フジテレビ系列)とのトラブルを理由に3月の定例会見を開かなかった問題で、馳知事は4日、「報道の自由と県職員のプライバシー権に関わる問題で、事の重大性から、密室での決着ではなく、広く県民にも事情を説明したうえで議論し、取材ルールを模索したい」と理由を述べ、「石テレ社長の出席を踏まえて開催をしたい」と同社社長の定例会見への出席を改めて求めた。 定例会見とは別の新年度初めの会見で明らかにした。質疑では、1社とのトラブルを理由に定例会見を開かなかった理由について、各社から「別問題ではないか」「社長の出席を求め、会見を人質のようにしている」「定例会見ではなく、他の場をつくる選択肢はないのか」など馳知事の姿勢を問う質問が相次いだ。 馳知事は「普遍的な課題だとこれまでも申し上げている」「定例記者会見を開かないと一言も言っていない」などと述べ、社長の出席を繰り返し求めた。出席するまで定例会見を開かないのかという問いには、「仮定の話にはお答えしない」と明言を避けた。 今回の火種となった石川テレビ制作のドキュメンタリー映画「裸のムラ」で、馳知事は県職員の映像を「公務員の公務中においても肖像権の侵害が発生する場合がある」と指摘。同社の「映画は報道の一環で、公共性、公益性にかんがみて、特段の許諾は必要ない」とする主張に対し、「一石を投じたい」「倫理的に納得できない」など従来の考えを示した。映画のどのシーンに問題? 馳知事初言及 県が主催する定例会見は、谷…この記事は有料記事です。残り1197文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

松井秀喜さんがアニメでふるさとをPR いいところは「のみのみと」

朝倉義統2023年4月4日 17時00分 元大リーグ・ヤンキースの松井秀喜さんが声優になった。4日から公開された出身地の石川県能美(のみ)市の15秒間のPRアニメ動画に登場している。 来春、北陸新幹線が敦賀(福井県)まで延伸・開業するのに向け、市が観光客誘致のために作成した。 アニメは、名誉観光大使を務める松井さんと元宝塚歌劇団で市観光大使の俳優・大月さゆさんをデフォルメしたキャラクターを使っている。2人に声優をお願いしたところ、快諾してくれたという。松井さんは昨年10月の帰省時に録音したという。 アニメでは、インタビュアーの大月さんから「ズバリ能美市のいいところは?」と聞かれる松井さんが、「のみのみと遊べるところですかね」と答え、「のみのみと?」と聞き返される。 動画は市のホームページ(https://www.city.nomi.ishikawa.jp/www/contents/1680252139611/index.html)やユーチューブ(https://www.youtube.com/watch?v=0E80peJLI2E)で見ることができる。市の担当者は「『のびのびと』と能美をかけた新語です」。(朝倉義統)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「きれい…」黒い川面の花いかだ 孫娘に吹き荒れた突然の花嵐

 花曇りの日曜日だった。 千葉県船橋市の田中寛美さん(74)は2010年春、同居していた娘一家と近くの海老川で花見をするはずだった。でもその朝、娘の夫と孫娘が大げんかになった。 保育園児だった孫はスカートが大好きで、この日もお気に入りを着るつもりだった。でも娘の夫はズボンを着させたがった。嫌がった孫は、涙が枯れるまで泣き叫んだ。 今日は無理かな。そう思ったが、2人を離した方がいいと思ったのか娘が言った。「お花見、行こ」 海老川は、地元ではちょっとした花見の名所だ。川沿いに桜並木が延々と続く。屋台が並び、多くの花見客でにぎわっていた。スカートで出かけた孫も、綿あめを食べたり遊んだりするうちに落ち着いたようだった。 ふいに雲行きが怪しくなり、ぼつりと雨が落ちてきた。あ、と思う間もなく冷たい風が吹き荒れた。満開だった桜が雨に打たれ、強風に舞った。真っ黒な空を映した川面が、一瞬のうちに花びらで埋まった。 人影は消えていた。帰らないと。そう思いながら、目が離せない。 「きれい……」。孫は、花い…この記事は有料記事です。残り382文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

保守王国・岐阜、一票の格差2.87倍 区割りは「見直し必要なし」

 羽島市の有権者の1票は安八郡の有権者に比べて0・35票分――。統一地方選の前半戦となる岐阜県議選(31日告示、4月9日投開票)で、議員1人あたりの有権者数を比較した「一票の格差」が最大2・87倍になることがわかった。県議会で是正が議論にはなったものの、定数や区割りの見直しは見送られた。 3月1日現在の県内の選挙人名簿登録者数を基に計算した。議員1人あたりの有権者数が最も少ない選挙区は、輪之内町と安八町を含む安八郡(定数1)で、最も多いのは羽島市(定数1)だった。一票の格差は2・87倍で、羽島市の有権者の1票は安八郡の有権者に比べ、0・35票分の重みしかない計算になる。「見直しせず」 司法判断が根拠 前回の県議選(2019年3月28日現在)の選挙人名簿登録者数に基づく最大格差は、安八郡と羽島市の間の2・79倍で、4年間で0・08ポイント広がった。 格差が2倍を超えたのは、県…この記事は有料記事です。残り763文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

Shohei Ohtani goes deep again as Masataka Yoshida hits 1st MLB homer

SEATTLE – Shohei Ohtani went deep for the second straight game for the Los Angeles…

「キハ47」と沿線の風景、凹凸感ある貼り絵で表現 紙芝居の原画に

ライター・知覧哲郎2023年4月4日 12時20分 JR指宿枕崎線を走るディーゼル車「キハ47」と沿線の景色などを貼り絵で表現した作品が、鹿児島市呉服町のマルヤガーデンズで展示されている。貼り絵作家の冨吉郷太さん(39)=同市=と橋村美穂さん=鹿児島県霧島市=が紙芝居の原画として描いた。 紙芝居は、鹿児島県南薩地振興局が同線の利用促進を目的に今年1月に制作。指宿市立図書館など南薩地域の4カ所の図書館に置かれている。 原画は10枚。キハ47と指宿―枕崎間の車窓の風景や駅などを、色画用紙を使って立体感をもたせて描いた。冨吉さんは「車両の凹凸感など貼り絵ならではの表現を見て、乗ってみたいと思ってもらえれば」と話した。 同線の特急「指宿のたまて箱」や肥薩線を走った特急「はやとの風」、市交通局の前身の鹿児島電気軌道の車両などを描いた冨吉さんの作品も展示している。 7日まで、同店5階の無印良品店内で開催。ぬり絵のワークショップも受け付けている。問い合わせは冨吉さん(090・7392・7930)へ。(ライター・知覧哲郎)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

芝居小屋に残る坂本龍一さんのサイン 都市と森つなぐ思い、年輪刻む

有料記事ライター・森川洋2023年4月4日 12時30分 岐阜県中津川市加子母の芝居小屋「かしも明治座」の腰板に、亡くなった音楽家坂本龍一さんの直筆サインが残っている。東濃歌舞伎中津川保存会の元会長、市川尚樹さん(61)は、坂本さんから受けた、「楽しんで、少し背伸びしてでも続けて」という励ましを今も覚えている。 かしも明治座は、2012年に坂本さんが代表を務める森林保全団体「モア・トゥリーズ」と、地元の森林組合などが結んだ森づくり協定の会場となった。その際、市川さんら地歌舞伎関係者は、「上演」というサプライズを企画し、一場を披露した。 坂本さんは、明治中期に住民…この記事は有料記事です。残り339文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「吉野家」の卓上の紅ショウガを箸で食べ、動画撮影か 男2人を逮捕

2023年4月4日 12時32分 大阪市内の牛丼チェーン店「吉野家」で、卓上の容器内の紅ショウガを箸で直接かきこんで食べる動画を撮影し、店の業務を妨害したとして、大阪府警は同市西成区玉出東2丁目の建設業、嶋津龍容疑者(35)ら男2人を威力業務妨害と器物損壊の疑いで逮捕し、4日発表した。いずれも容疑を認めているという。 逮捕したのは他に、同区岸里東1丁目の飲食業、岡敏秀容疑者(34)。住之江署によると、嶋津容疑者は「みんなを笑わしたいと考えた」、岡容疑者は「(嶋津容疑者に)おもしろいことをやってと頼んだ。めっちゃおもしろくて、みんなに見てほしかったのでその状況をSNSにあげた」と供述しているという。 署によると、2人は共謀し、昨年9月29日午前3時15~30分ごろ、大阪市住之江区の吉野家の店内で、共用容器内の紅ショウガを自身が使用した箸で直接食べるなどし、その様子をスマートフォンで撮影して、今年2月上旬まで同店の業務を妨害した疑いがある。嶋津容疑者が紅ショウガを食べ、岡容疑者が撮影したという。動画はSNSに投稿されていた。嶋津容疑者は両罪で起訴されたという。 吉野家が2月、署に被害を届け出た。吉野家を運営する「吉野家ホールディングス」(東京)によると、2月5日に動画を確認し、同日にこの店舗の営業を一時停止。紅ショウガや調味料の交換、箸などの消毒や洗浄をしたという。同社は「お客様に不快な思いや不安を与え、外食業全体の安心安全が問われることになる行為で、遺憾だ」とコメントした。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ウクライナと新宿の桜、重ねて誓う夢「人生の半分、動乱に左右され」

 進学や就職など環境が変わるのを機に、決意を新たにすることも多い日本の4月。ロシアの侵攻のため、避難してきたウクライナ人の女性もこの春、東京に舞う桜の花びらを見て、誓いを新たにしている。 都内のシェアハウスに住むコバレンコ・ダリナさん(18)は昨年11月、避難してきた。 故郷は東部ルハンスク州。親…この記事は有料記事です。残り651文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

今年も花で描いた「生」の文字 「風化させない」JR脱線事故18年

 乗客ら107人が亡くなったJR宝塚線(福知山線)脱線事故が起きた兵庫県尼崎市の現場近くで、今年も「生」の花文字(縦横とも約10メートル)が田んぼに浮かび上がった。2005年4月の事故から、25日で18年になる。 犠牲者を追悼しようと、地元の萩本啓文(ひろふみ)さん(69)が定年退職後の15年から毎年、ダイコンの白い花を咲かせている。10月に「生」の形にうねを作って種をまき、霜よけにワラをかぶせるなど手をかけて育てた。 09年から21年まで同様に現場近くの別の場所で「命」の花文字をつくっていた農家の松本三千男さん(87)とは知人同士。2人で「生命」のメッセージを発信してきたが、高齢の松本さんが活動をやめ、昨年から「生」のみとなった。萩本さんは「事故を風化させないよう、今を生きている人もこれから生まれる人も、花文字をみて思い出してほしい」と話す。(中塚久美子)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル