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アニメに参加、SNSで世界配信 夢かなえた書道講師は金髪になった

有料記事編集委員・中島隆2023年1月18日 10時30分 大阪市中央区の本町は、ビジネス街。立ち並ぶオフィスビルの中に、「三皷(みつづみ)ペン字・書道教室」があります。カフェのような雰囲気の中、コーヒーなどを飲みながらの文字のお稽古です。書道家の三皷友華(ともか)さん(30)が3年あまり前、楽しく通ってもらえればと開きました。教室を開く夢をかなえた三皷さんの視線は、いま外国にも向いています。 教室は、とあるビルの5階の一室にある。ドアをあけると、右側にある黒板にドリンクメニューが書かれている。コーヒー、カフェオレ、ミルクティー……。三皷さんら3人の講師のうち、手が空いている人が入れてくれる。 「さあ、お稽古を始めましょう」 三皷さんは徳島出身。4歳のときに鉛筆でひらがなを書き始める。小中は書道教室に通う。高校生になって、教室通いが面倒なので小休止。大学の薬学部に通うが、やりたいことではないと感じて1年でやめ、役場の臨時職員になった。 自分がしたい仕事は何だ――、と考えた。 〈書道教室は?〉 知り合いの教室の先生に相談すると、言われた。 「どんなに下手でも、そこに…この記事は有料記事です。残り1114文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

長男殺そうとした前町長、罪状認める 町民の25%から減刑求める声

 岡山県美作市内の民家で昨年6月、就寝中の長男(40)の頭をバールで殴り、殺人未遂罪に問われた前京都府笠置町長西村典夫被告(73)と、妻の信代被告(66)に対する裁判員裁判の初公判が17日、岡山地裁であった。両被告とも大筋で起訴内容を認めた。 起訴状などによると、両被告は共謀の上、昨年6月25日午前2時ごろ、美作市内の住宅で就寝中の長男の頭をバールで数回殴り、頭の骨を折るなど加療約10日間のけがを負わせたとされる。 冒頭陳述で検察側は、信代被告が、当時中学3年の長男から暴力を受けるようになり、2012年には胸の骨が折れる暴行を受けたと述べた。環境が変われば自立できると長男に言われ、21年からは全国を次々と転居。信代被告が付き添い世話をしたが、長男は信代被告に自殺を迫るなどした。 昨年、美作市内に母子2人で転居し、典夫被告から長男を殺害する考えを打ち明けられ、犯行に及んだという。両被告とも犯行の事実関係は認めた上で、典夫被告の弁護人は、「長男の暴力と暴言に長年苦しんだ信代被告を解放したかった」と、信代被告の弁護人は「積極的に殺したいと思ったことはない」と述べた。 判決は26日に同地裁で言い渡される予定。(神崎卓征)「地元住民として応援したい」 「西村夫妻が町に戻って生活されることを地元住民として応援したい」 そんな文言で前笠置町長の西村典夫(73)、妻の信代(66)両被告に対する減刑を岡山地裁へ求める嘆願書には、昨年12月から今月5日までの約1カ月で約240人の署名が集まった。 京都府によると、町の推計人口(昨年12月1日時点)は1043人で、府内26市町村で最少。町民のほぼ4人に1人が署名したことになる。 子ども食堂などで典夫被告が…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

京大が霊長類研元所長を提訴 不適正支出めぐり2億円の賠償求める

才本淳子 北村有樹子2023年1月18日 7時00分 国内外のサル研究をリードしてきた京都大霊長類研究所(昨年3月に解体)での研究資金の不正支出問題をめぐり、京大が所長を務めた松沢哲郎・元特別教授=懲戒解雇=を相手取り、2億円の損害賠償を求めて京都地裁に提訴していたことがわかった。提訴は昨年10月28日付。今月24日に第1回口頭弁論が開かれる。 訴状によると、松沢氏を代表とする研究事業が、2010~12年度に日本学術振興会の補助金交付の対象となった。しかし、同振興会は、チンパンジー研究用の大型ケージの一般競争入札で、ケージの仕様策定に関わっていた業者が入札に参加したのは入札妨害に当たるとして、補助金の一部を取り消し、交付済みの分の返還命令も出した。 京大側は、松沢氏が仕様策定作業の多くを部下に担当させ、資格のない業者が入札に参加するのを黙認し、入札の公正を害したなどと主張。京大が同振興会へ返還した約3億6100万円(罰金に当たる加算金を含む)のうち、2億円の支払いなどを求めている。 松沢氏の代理人弁護士は「手続き違反の入札や補助金返還は組織として京大が行ったことだ。大学の責任を無理やり個人に押しつける不当な訴訟だ」として、請求棄却を求める考えを取材に示した。 京大は「係争中の案件でもあるので、この事案に関してのコメントは差し控える」と取材に回答した。 霊長類研について、会計検査院は20年11月に発表した検査結果で、11億円余りの不適正な支出があったと発表。京大は同年、特別教授だった松沢氏らを懲戒解雇した。松沢氏は京大を相手取って21年、解雇の無効など地位確認を求める訴えを京都地裁に起こしており、係争中だ。 霊長類研は1967年設立。国際的にも知られてきたが、問題を受けて22年3月に解体。同年4月からは「ヒト行動進化研究センター」などに再編された。(才本淳子 北村有樹子)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

SNSより「逆にリアルで」 地元の魅力は雑誌発行、足で稼いで発信

 東京の人にも、千葉のカルチャーを参考にしてほしい。そんな思いで、雑誌を作る大学生たちがいる。コロナ禍でもリアルにこだわり、「千葉愛」にあふれた独自情報を集める。 タイトルはSAMPLE MAGAZINE(サンプル・マガジン)。若い世代が「サンプル=見本」にしたくなる人や場所を取り上げる。好きな服を自分らしく着こなす若者の写真、おすすめの古着屋、コーヒー店、本屋――。ふらりと立ち寄れる店や空間を特集する。 「とにかく千葉が好き」と話す編集長の實寶(じっぽう)一眞さん(22)は千葉市中央区に20年以上住む。都内の大学に通いながら、「パトロール」と呼ぶ散歩を欠かさない。週2回は千葉市内を歩き、街の変化をチェックする。冊子はインテリアの一部に 「首都圏の若い人にとっては、なんでも東京がお手本。参考になるものが千葉にあると発信したい」。アルバイト代を工面して2021年10月に創刊し、これまで2冊を自費出版した。 大学入学後、副主将だった市…この続きは朝日新聞デジタル会員限定です。残り776文字1カ月間無料の「お試し体験」で記事の続きを読んでみませんか?会員限定の有料記事が読める!多彩なコメンテーターがニュースを深堀りいま話題の最新ニュースもメールでお届け Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ビアズリーの「系譜」、独自の視点でとらえる 下関で企画展

有料記事大分大学教授・田中修二2023年1月18日 7時30分 19世紀末の英国人画家オーブリー・ビアズリーと、彼につながる西洋の画家たち、さらにその日本への影響を紹介する展覧会が、単独の自主企画展として山口県の下関市立美術館で開催されている(29日まで)。 繊細で妖艶(ようえん)な線描と、大胆な白と黒のコントラストによって、人間の心の奥底まで表現したビアズリー。25歳の短い生涯のなかで、オスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」の挿絵など、西洋美術史にのこる名作を生み出した。最初の展示室のガラスケースに置かれた、同館の所蔵品である文芸誌『イエロー・ブック』の表紙と挿絵も、彼の代表作として知られる。 「なぜ下関でビアズリー展?」と、少し不思議に思ったものだが、きっとこれが出発点になったのだろう。そこから自館のみならず、九州の美術館などが所蔵するビアズリーとそれに関わる作品を集めて、その「系譜」を独自の視点からとらえる展示となった。 ロートレックやミュシャのポ…この記事は有料記事です。残り390文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

電気通信大、25年度から個別入試で「情報Ⅰ」導入 全受験生向け

 電気通信大(東京都調布市)は17日、2025年度からの個別入試・前期日程で、全受験生を対象にした選択科目として「情報Ⅰ」を実施する方針を発表した。国立大の個別入試・前期日程で全受験生向けの実施を発表したのは初めて。 情報Ⅰは、いまの高校1年生が受験生となる25年度から大学入学共通テストにも導入される。国立大の個別試験では、高知大が一部の情報系学科で、これまでも情報を課してきた。 電気通信大によると、25年度からの個別試験・前期日程では数学と外国語を必須とし、情報Ⅰ、物理、化学の3科目の中から2科目を選ぶ選択科目を課す。今年中にも試作問題を公表する。後期日程では情報Ⅰは課さない。 また、同じ25年度入試から…この記事は有料記事です。残り204文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

小1の娘を殺害容疑、母親を逮捕 過去にDV疑いも 大分県中津市

 一緒に暮らす小学1年生の娘を殺害したとして、大分県警は17日、中津市豊田町の無職、嬉野陽子容疑者(40)を殺人の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 県警によると、嬉野容疑者は17日午前0時ごろ、自宅アパートの一室で、娘のいち花さん(7)を殺害した疑いがある。どのように殺害したかについては捜査中としており、18日にも司法解剖して死因を調べる。 嬉野容疑者自身が17日午前7時25分ごろ、中津署に娘の殺害をほのめかす通報をした。署員が駆けつけたところ、いち花さんは寝室に横たわった状態で見つかり、すでに死亡していた。目立った外傷はないという。嬉野容疑者はいち花さんと2人暮らしだった。 中津署によると、2019年9月に嬉野容疑者が関係するDV事案を認知し、いち花さんへの心理的虐待と思われるとして中津児童相談所に通告。21年9月には嬉野容疑者から同署に「子どもとの接し方がわからない」と相談があり、中津児相も把握していたが、署は「この時は虐待は認められなかった」と説明している。 現場は3階建てアパートの2…この記事は有料記事です。残り158文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

元プロ棋士を名誉毀損の疑いで逮捕 ツイッターに元妻を中傷する投稿

2023年1月17日 20時50分 ツイッターに元妻を中傷する投稿をして名誉を傷つけたとして、滋賀県警は17日、元プロ棋士の橋本崇載(たかのり)容疑者(39)=福岡市博多区=を名誉毀損(きそん)の疑いで逮捕し、発表した。容疑を一部否認しているという。 大津署によると、橋本容疑者は2022年11月29日、携帯電話を使って「僕の全てを潰した殺人鬼」「僕を地獄の底に落とした殺人鬼」などと中傷する内容をツイッターに投稿し、滋賀県内在住の元妻の名誉を傷つけた疑いがある。元妻が告訴していた。 橋本容疑者は21年4月に引退し、22年11月に日本将棋連盟を退会した。棋士時代は八段で、名人戦・順位戦ではA級の経験がある。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

震災で路面に段差、でも救助に向かう緊急車両のために 高速道で訓練

 阪神・淡路大震災から28年となった17日、大阪府警などは大阪府松原市で工事中の阪神高速道路を使い、巨大地震を想定した訓練を実施した。被災地へ向かう緊急車両を通行させるために必要な路面の補修や放置車両の移動といった手順について、日本自動車連盟(JAF)などが連携を確認した。 府警によると、新型コロナの影響で、高速道路を使った大規模な災害訓練は3年ぶり3回目となる。この日は約70人が参加した。念頭に置かれたのは、今後30年以内に70~80%の確率で起こるとされる南海トラフ地震への対応だ。大阪府警などが高速道路上で災害時の訓練を実施した=山本逸生撮影 午前11時、災害で停電が起きたとの想定で訓練が始まった。信号機が使えなくなり、松原市三宅中1丁目の交差点に立った松原署員らが手信号で交通整理にあたった。警察官が腕を垂直や水平に上げている時、正面と背面の道路は赤信号となる。誤って交差点内に進入しようとする車には警笛を鳴らして制止した。信号機は持ち運べる発電機を使って警察官が復旧させた。 その後、訓練の舞台は、工事で通行止めになっている同市内の阪神高速道路上へ。災害時には路面に亀裂が走ったり、物が散乱したりする。人命救助や支援物資を輸送する緊急車両が被災地に無事、到着できるよう、各機関が協力して路面の安全確保にあたった。 「路上に段差あり。車両2台…この記事は有料記事です。残り279文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「中古品買い取り」装い高利貸をした疑い 会社役員ら11人を逮捕

 スマートフォンなどの買い取りを装って違法な高利貸をしたとして、茨城県警は、東京都内の自称会社役員ら11人を貸金業法違反(無登録営業)と出資法違反(超高金利の受領など)の容疑で逮捕し、17日に発表した。 近年、インターネット上には中古品を買い取るとうたい、代金名目で現金を先払いする「先払い買い取り現金化」と呼ばれる商法のサイトが急増している。金融庁は、売り手、買い手ともに商品の売買を前提にしていない取引が多く、実質的な貸金業にあたる可能性があるとして注意を呼びかけていた。県警は、11人が同様の取引で「ヤミ金」に関わっていたとみている。県警によると、こうした商法に関する検挙は全国初という。 逮捕されたのは、東京都練馬区の自称会社役員角田弘容疑者(45)ら男11人。いずれも「トライ」など五つのサイトを運営するグループのメンバーという。県警は認否を明らかにしていない。 11人の逮捕容疑は、2021年11月~22年6月、貸金業の登録をせずに、茨城県内在住の男性(44)ら11人に対し、法定金利の31~140倍で金を貸し付け、約71万円を不当な利息として受け取ったというもの。 県警によると、グループはサイト上で「いつでもどこでも買い取り」「即日高価買い取り」のうたい文句で集客していた。顧客には、申し込みのフォームを通じて勤務先の会社や雇用形態、手取り月収などを入力させた上で、スマホや携帯ゲーム機の写真を送らせ、現金を先払いしていた。7日後に、商品が送られてこなかったとして、先払いした金額と高額な「違約金」を請求していた。 県警は、グループに買い取りの実績がないことに着目。一連の取引は実質的には貸金で、買い取り金が貸付金、違約金が利息にあたると判断した。21年11月からの約8カ月間で、グループが約1万3千人に違法な貸し付けをし、約4億円の利益を得たとみている。 金融庁によると、こうした商法に関する被害相談は21年秋ごろから寄せられている。弁護士らでつくる「買い取り金融対策全国会議」の集計でも、22年1~9月に全国で122件の相談があった。 同庁や消費者庁、警察庁は、実態は違法なヤミ金融業者が多いとして、注意喚起を促している。(古源盛一)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル