バイト三つ、仕送りなしの浪人生活 だからこそ大学をめざす強い思い
朝日がまぶしい。前夜からのバーでのアルバイトを終え、福岡市の伊藤チャールズさん(18)=仮名=は自転車にまたがり、自宅アパートに帰った。一人暮らしの部屋で制服の黒いベストを脱ぐと、ベッドに倒れ込んだ。 起きたのは6時間後の正午。寝ぼけ眼をこすりつつ、リュックに筆箱やノート、参考書を詰め込む。朝食兼昼食はコンビニですませ、向かった先は近所の学習塾。夜9時半からは再びバーでアルバイトだ。「集中して頑張らな」とつぶやき、スマホのカレンダーを見た。2度目の受験が着々と近づいてきている。 今年4月から、生活費を自ら稼ぎながら浪人生をしている。 ルーマニア人の母と日本人の…この記事は有料記事です。残り994文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル