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NHK関連会社員が滑落し死亡、番組ロケの下山中 警察が経緯調べる

2022年10月17日 21時08分 16日午後4時20分ごろ、長野県大鹿村にある大西山北東の登山道(標高約1150メートル)から「同じパーティーの男性が滑落した」と110番通報があった。17日朝から警察や消防が捜索したところ、登山道から約100メートル下の山林で倒れている男性を発見し、その場で死亡が確認された。 県警飯田署によると、男性は東京都世田谷区上北沢3丁目の会社員、田島徹さん(61)。死因は多発性外傷だった。 NHK関連会社のNHKエデュケーショナルによると、田島さんは同社のエグゼクティブ・プロデューサー。来年1月放送予定の番組の責任者でロケのために16日午前に入山したという。ロケには田島さんの他に外部のディレクターやカメラマンなど8人が同行し、田島さんは下山途中に滑落したという。同署が経緯を調べている。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

列車走行中、ドアが開いたり閉まったり 運転士気づかず14分間

小川裕介2022年10月18日 0時59分 JR九州は17日、豊肥線の豊後荻発豊後竹田行きの下り普通列車(1両編成、ワンマン)で、走行中にドアが2回開いたとみられるトラブルが発生したと発表した。乗客の転落やけがはなかった。国の運輸安全委員会は重大インシデントに認定。鉄道事故調査官2人を指名した。 JR九州によると、17日午前6時35分ごろ、列車が終点の豊後竹田駅(大分県竹田市)に着いた際、乗客から「走行中に数回ドアが開いた」と申告があった。車両の記録装置などを確認したところ、豊後荻―玉来(たまらい)間と玉来―豊後竹田間で、右後方のドアがそれぞれ1回ずつ開閉したとみられることがわかった。ほぼ全開のときもあったとみられるという。 豊後荻―豊後竹田の運行時間は約14分。当時、乗客は20人おり、最大時速は69キロ。30代の男性運転士はドアの開閉に気づかず運転を続けていたが、乗客は「開いたり閉まったりしていた」と話したという。列車は1993年製造で、定員は108人。 同社は乗客の安全を確認するため、発覚直後から上下線とも運転を見合わせた。正午ごろに確認が終わり、午後1時ごろから運転を再開した。影響で特急列車2本と普通列車5本が運休し、普通列車2本に23~29分の遅れが出た。約200人に影響が出た。(小川裕介)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「優勝とは思わなかった」解説者も驚く なぜ甲府は天皇杯を制したか

 激闘の末、天皇杯のタイトルを初めて奪取したサッカーJ2のヴァンフォーレ(VF)甲府。16日の決勝(日産スタジアム)では、J1サンフレッチェ広島を相手に最後はPK戦で優勝をつかんだ。選手、スタッフたちは経営危機や成績低迷と向き合いながら、地域とともに歩んできた。 天皇杯の初優勝から一夜明けた17日、VF甲府の選手らは山梨県昭和町のグラウンドで練習を再開した。7連敗と苦戦が続くJ2のリーグ戦は19日と23日の残り2試合。出場権を得た来年のACL(アジアチャンピオンズリーグ)に向け、いい形で終えられるか。 決勝メンバーはランニングのみの軽いメニューをこなし、勝利につながる奇跡的な守備を見せたGK河田晃兵らはシュートを止める練習に汗を流した。河田は練習後の取材に「奇跡が重なってとれたタイトル。リーグ戦が残っており、準備をしたい」と気持ちを引き締めていた。 FW三平和司はアフロの髪形とユニークなパフォーマンスも注目の的に。「うれしい半面、髪形を変えられなくなった。年内でやめるつもりだったのに。アジアだと同じような髪形の選手もいそうで、あまり目立たないじゃないですか」。延長後半でハンドの反則をとられて広島にPKを与えた一方、PK戦の5人目として勝利のシュートを決めたベテランのDF山本英臣は「(反則で)僕のサッカー人生が終わったと思いました。(広島のPKを止めた)河田には感謝しています」と振り返った。 VF甲府によると、ホームのJITリサイクルインクスタジアム(甲府市)は「背もたれが付いた観客席が5千席以上」などとするアジアサッカー連盟(AFC)の基準を満たしていない。現状ではACLの試合会場として使えないため、代替会場として東京の国立競技場や味の素スタジアムなどが候補に挙げられている。 リーグ戦は19日にアウェーで町田、23日の最終戦はホームで岩手と戦う。(佐藤靖)サッカー解説者・早野宏史さんが勝因を分析 「優勝するとは思わなかった」。そう語るサッカー解説者の早野宏史さんにVF甲府の勝因を分析してもらった。記事後半では早野さんの分析のほか、優勝の喜びに包まれた山梨県内の様子を紹介します。 先制点はデザインされたセッ…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

未明の都会の駐車場 「CANインベーダー」か レクサス盗まれる

 「CAN(キャン)インベーダー」と呼ばれる手口を使った高級車窃盗事件が福岡市内で発生したとみられることが17日、分かった。同様の窃盗事件は全国で起きているが、福岡県内ではこれまで、この手口による被害はなかったという。 この手口は、外部から機器を使って車のシステムにアクセスし、ロックを解除したうえエンジンまで始動させて盗んでいくというもの。 福岡県警中央署によると、1…この記事は有料記事です。残り374文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

文化庁の教団への調査 立ち入りには同意必要、担当者の定員は8人

 岸田文雄首相が17日、「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)に対して宗教法人法に基づく調査に乗り出すと表明した。解散命令請求につながる可能性もある調査とは一体、どんなものなのか。今後の見通しは? 宗教法人法は解散命令の理由に該当する疑いがある場合、法人の業務や事業の管理運営について報告を求めたり、法人の役員らに質問したりできると定める。それぞれ「報告徴収権」と「質問権」といわれる権限だ。 この規定はオウム真理教の事件が契機となった法改正で盛り込まれた。オウム真理教には当時初めて解散命令が出されたが、所轄庁は解散命令請求に該当する疑いがあると考えても自ら確認する手段がなかった。 報告徴収権は、行政機関が調…この記事は有料記事です。残り682文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 旧統一教会問題2022年7月8日に起きた安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、旧統一教会の問題に注目が集まっています。特集ページはこちら。[記事一覧へ]Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

満員電車内でスカート切り女子高校生を触った疑い 23歳男を再逮捕

2022年10月17日 18時39分 電車内で女子高校生のスカートをはさみで切って尻を触ったとして、大阪府警は17日、大阪府門真市野里町の無職加久翔人容疑者(23)を強制わいせつと器物損壊の疑いで再逮捕し、発表した。容疑を認め、同様の行為を「8月ごろから数回した」と供述しているという。 捜査1課によると、加久容疑者は9月下旬の午前、府内を走行していた京阪電車内で、10代の女子高校生のスカートをはさみで切り、手を入れて尻を触った疑いがある。当時車内は満員だったという。府警には8~9月、同じ路線の車内やホーム上で女子高校生が通学途中にスカートを切られたり、尻を触られたりしたという相談が他に7件寄せられているという。 加久容疑者は府内の路上で9月下旬、帰宅途中の女子高校生に後ろから抱きついて尻を触り、転倒させて約2週間のけがを負わせたとして、強制わいせつ致傷容疑で府警に逮捕され、10月13日に同罪で起訴されていた。加久容疑者は「最初はスカートの上から触っていたが、満足できなくなり、スカートをはさみで切って触るようになった」と供述しているという。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

1億円芸人「ノンスタ」石田 路上から王道へ 不運をネタに逆転人生

 これも石田、あれも石田……。 最近、吉本興業からのプレスリリースを見ては、石田明(42)の名前が目に入る。 M-1元王者のお笑いコンビ「NON STYLE」としての活動はもちろん、漫才の漫画を作ったり、NSC(養成所)では講師を務めたり。 今月はとりわけ忙しそう。 10月23日まで開催中の大阪城夢祭で、自らがプロデュースした企画が封切りされている。「大阪楽市楽座」と名付けたイベントで、大阪城公園を舞台に漫才や芝居などエンタメをめいっぱい見せる。 18日には、自身もコンビで漫才に立つ。 屋外で屋根なしの、ストリート漫才。 20歳のころのように。NSCの出身ではないため、劇場に立つ機会のなかった2人の原点だ。 22年ぶりの披露になる。 記者会見では、こんな質問が出た。 「忙しすぎて、漫才する暇ないのでは?」 答えはノー。「僕ほど漫才を作っている人間はいません」 是が非でも漫才を手放さない執念が伝わってくる。笑うしかない人生→賞金1千万→1億 そもそも、大阪での生い立ちが漫才のよう。 ド貧乏な家に生まれ、失敗ばかり。 やがて数々の賞レースを勝ち上がり賞金1千万円、さらには1億円のビッグマネーをつかむ「オチ」は、天変地異の衝撃としかいえない。 そこへいきつくまでの半生は、とにかくツイていなかった。なにもなかった人が、なにかをつかむ。天下取りの道の始まりとは――。 父はケンカと借金が得意で…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

日本のものづくりの極致は…グミ? 松岡さくらと安部若菜が探る起源

NMB48のレッツ・スタディー!経済編⑩ モノの値段はどう決まる? 人気投資漫画「インベスターZ」にNMB48メンバーが入り込み、経済知識や理解を深める「NMB48のレッツ・スタディー!」経済編。NMB48の安部若菜さん(21)と松岡さくらさん(19)が「インベスターZ」の登場人物たちと一緒に「お金と経済」について考えます。(構成・阪本輝昭)■松岡さくらさん、グミづくりに挑戦! 味の方は… 松岡さくら:「わかぽん先輩、グミは好きですか?」 安部若菜:「グミ? お菓子のグミ?」 松岡:「そうです」 安部:「うん、たまに買うよ」 松岡:「私、グミが大好きなんですよ」 安部:「そうなん? かわいいね」 松岡:「大好きすぎて、自分でつくってきちゃいました。わかぽん先輩、よければ」 安部:「えっ……」 松岡:「ハート型にしたんですよ。わたし的には、この昆布だし風味がおすすめです。どうぞ」 安部:「あ、ありがとう。でも今日はやめとくね。明日、東京でライブに出るので……」 松岡:「どうして、おなかをこわす前提なんですか!?」 神代圭介(道塾学園「投資部」主将):「なんで自分でつくろうと思ったの?」 松岡:「毎日お店で買っていると、それなりにお高くつくじゃないですか。私ケチなので、自分で安くつくってみようって」 財前孝史(投資部員):「そんな理由!?」 松岡:「調べてみたら、主な材料は水あめ、お砂糖、果汁、ゼラチンだというので。もしかしたら自分好みのグミを低コストで生産できるかな?って」 神代:「で、うまくできた?」 松岡:「いやあ、それがやっぱりというか、難しくて。なかなか好みの硬さにならなかったり、味も薄かったり甘すぎたり……」 安部:「ちょっと、それを私に……!?」 松岡:「違うんです、これは、たまたまうまくできたやつなんですよ!」 財前:「実際、お得だった?」 松岡:「いえ、あんまり。だいぶ失敗作をつくってしまったし。私は果汁のジュレが中に入っているタイプのグミが好きなんですが、それはとても家では再現できなかったし、風味も香りも市販品には遠く及ばないし」 財前:「市販品をさっさと買ったほうがお得だったと……」 安部:「グミって本当に種類豊富で、食感もいろいろだよね。最近は高級志向の商品も出ているし。風味や食感をよくして、安定して生産するためのコストも考えると別に高い値段じゃないよね。商品の値段には、材料費だけじゃなくて、いろいろなものが乗っているからね」 松岡:「改めてそう思いました。付加価値って目に見えないものがありますもんね」ドイツ発祥の「グミ」…当初は「面白商品」扱い!? 神代:「安部さんは買い物をするときに何を重視するタイプなの?」 安部:「お買い物をするときは、価格よりも自分の感性を大事にする方だよ。いいと思ったものは、どんだけ高くても買うし」 財前:「あれ、意外……」 安部:「アイドル活動においては『コストパフォーマンス』も多少考えるけどね。やみくもに全部頑張ろうとするんじゃなくて、努力の方向性を、自分の能力を生かせる分野に振り向けたいという意味で、だけど」 神代:「グミってもともとは100年ほど前、ドイツ発祥のお菓子といわれているよ」 松岡:「えっ! 日本生まれのお菓子だと思っていました。『ぐみっ』としているし」 神代:「ドイツ語でゴムを意味する『Gummi』が由来だとされていて、その名の通り、子どもの歯を丈夫にする効果もある、硬いゴムのような食感だったみたいだよ」 安部:「それを日本に持ち込んだ人がいるわけね? なかなかの冒険だったんじゃない。ヨーロッパに比べると、日本は硬い食べ物に慣れていないし……」 神代:「菓子大手の『明治』が1980年に発売したコーラ味の『コーラアップ』が日本における初のグミ製品といわれているね」 松岡:「40年以上も前なんですね。それ以前は日本にグミはなかったんですか?」 神代:「1990年9月22日の朝日新聞記事によると、それ以前にも動物などの形をしたグミがわずかに輸入されていたが、『あくまで面白商品のような扱いだった』と。でも、『明治』の担当者が『欧州であれだけ定着しているのだから』と試行錯誤を繰り返し、製品化にこぎつけた……とある」 安部:「日本人好みのやわらかい食感がプラスされたことで、普及の糸口ができたのね」 神代:「でも、当初は子ども向け商品にとどまっていた。『明治』のサイトによると、グミ市場を一気に拡大させたのが『果汁グミ』の登場(88年)。果物のさわやかな風味を再現したことに加え、材料成分の配合の工夫などで、『弾力があるのに歯切れがいい』という絶妙な食感を実現させた、とある」 安部:「子どもだけじゃなく、中高生や若い世代にも広まったんですね。万人に好まれる『かみ心地』に行き着くのって、すごく繊細な作業の積み重ねだったんだろうな。でも、そこで突破口が開けたおかげで、今では様々なメーカーのいろんな種類、多様な食感のグミを私たちは楽しめているのか……。今では、かみごたえのレベルが表示してあるグミなども登場していて、自分の好みの食感を選べるのも便利だよ。グミは現在でも日々進化しているね」 松岡:「わたし、『コロロ』(UHA味覚糖)というシリーズも大好きなんですよ。本物の果物みたいなプルプルした食感で。でも、それは日本のメーカーが長い時間をかけて積み上げてきた技術の結晶だったんですね。それを百数十円というお安い値段で買わせてもらって、すみません……」海外製品を日本流にアレンジ…ものづくりの源流は鉄砲伝来? 安部:「さくらちゃん、グミを自家製したときの勢いはどこにいったの……」 松岡:「……」 安部:「何、メモしてるの?」 松岡:「私の日本史ノートです。『1980年、グミ伝来』と」 財前:「『1543年、鉄砲伝来』みたいに書くね……。あっ、そういえば」 安部・松岡:「なになに?」 財前:「社会の野々村先生が以前、『日本のものづくりの原点は鉄砲伝来にあり』と言っていたなあ。グミの話を聞いて思いだした」 安部:「『インベスターZ』12巻に出てきたエピソードだね。どういう関係が?」 財前:「種子島の領主・種子島時尭(ときたか)がポルトガル人から鉄砲を手に入れた際、分解用の1丁を含めて『2丁』購入したおかげで、鉄砲の機構が解明され、日本はわずか数年で国産鉄砲をつくる技術をもつまでになったという話」 神代:「外国の文物に驚き、そのメカニズムを知りたいと願う。研究を重ねて仕組みを解き明かし、最終的に日本流にアレンジして定着させてしまう――。それが日本のものづくりの特徴であり、伝統だって話だったよね」 松岡:「蒸気機関も忘れないでくださいね。ペリー来航(1853、54年)で蒸気機関のすさまじいパワーをみせつけられたあと、すぐに日本各地で小さな蒸気船や蒸気機関車のひな型がつくられ始めているのでね」 安部:「グミが日本で商品化されたのも、『欧州であれだけ定着しているのだから』と熱心に研究を続けた人たちの存在があってこそだもんね。すべての源は情熱だなあ……」 松岡:「情熱! そうか、情熱が大事なんですね。情熱さえあれば、私のつくるグミも、わかぽん先輩に食べてもらえるレベルにまで高められるかも……」 安部:「さくらちゃん、まだあきらめてなかったんだね!?」 松岡:「わかぽん先輩との距離をもっと縮めたいので」 安部:「ほかの方法じゃだめなのー?」「原価」ってそもそも何? 商品の価格を決める要素をかんたん解説 追手門学院大の宮宇地俊岳・准教授が各回のカギとなる経済用語を解説します。     ◇ グミは、近年、やわらかいもの、硬いもの、ちぎれるもの、果汁のジュレが入っているもの、栄養サプリの役割を果たすもの……など種類が豊富になり、製品として付加価値を増し、価格帯が上がりつつあるお菓子です。 そこで、グミを例にとって、製品を製造するうえでかかる原価(コスト)と、販売価格・利益とは、どのような関係があるのかについて考えてみましょう。 製品を製造するうえでかかる原価の構成要素は、材料費・労務費・経費の三つに大きく分かれます。 材料費は、製品を製造するために物品を消費することによって生じる原価で、一般的に製造原価の約50~60%を占める重要な原価要素です。グミであれば、砂糖・水あめ・ゼラチン・果汁などを製造プロセスに投入することによってかかる原価です。 労務費は、製品の製造・加工に関する従業員の労働への対価で、労働サービスの消費によって生じる原価です。工場で働く従業員への基本給・手当・賞与や社会保険料などが該当します。 経費は、材料費・労務費以外の原価要素のことで、外注加工賃(製造工程の一部を外部の業者に外注した場合の代金)や、電気・ガス・水道代のほか、機械設備の減価償却費(建物や設備の購入費用を複数の年度に分けて負担する費用のこと)などからなります。 あめやグミを製造している…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

鉄板は「撮り鉄」「うどん」「ミックスジュース」 徳永ゆうきさん

 「ががんっ、ががんががんっ」ってリズムよく刻むあの音が心地いい。大阪市内の淀川の鉄橋を渡る電車の音。実家が近くなので、風向きによっては聞こえてくるんですよ。 僕は幼いころ電車を見ると喜んでいたそうで、おとん(父)が自転車に乗せて淀川沿いをよく走ったそうです。JR、阪神、阪急、いろんな電車が淀川を渡っていく。そのたびに電車を見てた。おとんが「はよ帰るぞ。時間や」って言っても、僕は「いやや。まだ」って答えて、その攻防ですよね。冬は寒くて、粉雪舞い散る中、鼻水垂らしながら見てたことを覚えています。 3~4歳の頃、淀川で阪神電車が鉄橋を渡ってきた時です。僕が手を振ると車掌が振り返してくれたんです。「車掌さんかっこいいな」ってあこがれました。そんなこともあって、車掌じゃなくてもメンテナンスとか、鉄道関係の仕事につけたらいいなと思ってました。小学生の腕ではやっぱりぶれる ところが、大阪府立高校の在学中にNHKのど自慢のグランドチャンピオンになった。卒業してすぐ上京して、演歌歌手としてデビューしました。 趣味は「撮り鉄」。小学生の頃から使い切りカメラで撮り始めました。現像してみないとわからないんですが、小学生の腕なんでやっぱりほとんどぶれてるんですね。高校生になって、小遣いためて5万~6万円のデジタルカメラを買った。今使ってるキヤノンの一眼レフカメラは2代目です。 演歌の時は着物を着てますけど、普段着は洋服に眼鏡にマスクに帽子姿。だから誰にも気づかれません。喜んでいいのか、悲しんだ方がよいのか複雑ですけど。 ある臨時列車を撮りに行った時です。徳永ゆうきさんが岐阜羽島駅で偶然撮影できた車両の話や阪神尼崎駅でのルーティンなど「撮り鉄」としての秘話や、鉄道への思いをお話ししてもらいました。 ホームで白髪まじりのおばあ…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

佐賀の女性殺害事件 元長崎大生、起訴内容認める 「障害特性影響」

 佐賀県鳥栖市の民家で昨年9月、大塚千種さん(当時79)が頭部を鈍器で殴られて殺害された事件で、殺人などの罪に問われている元長崎大生の山口鴻志(こうし)被告(26)の裁判員裁判の初公判が17日、佐賀地裁であった。山口被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。 起訴状などによると、山口被告は昨年9月10日午後1時ごろ、鳥栖市内で大塚さんの頭部をハンマーで複数回殴り、外傷性くも膜下出血による脳機能障害で死亡させたとされる。 また、前日の9日未明、長崎市の自宅アパート近くの民家の玄関脇にあった発泡スチロール製の保冷箱に火を付け、玄関のガラス戸を破損させたほか、同日午後には自宅でベッドや床上の紙片などにライターで火を付けて床面を焦がすなどしたとされる。 検察側は冒頭陳述で、山口被告は当時在学していた長崎大で単位が足りず、留年が確定的になっていたことなどから「現実から逃れたい」と考えたことが事件につながったと指摘。自宅などに火を付けた後、「何年も刑務所に入るような重い罪を犯せば現実から逃れられると考え殺人を決意した」と述べた。 冒頭陳述などによると、山口被告は9日に自宅などに火を付けた後、福岡市内で宿泊し、10日にタクシーで鳥栖市へ移動してから、歩いて襲う相手を捜し、除草作業中の大塚さんを殺害した。その後、新鳥栖駅からいったん福岡市内に戻り、11日に家族旅行に行った思い出のある大分へ特急で向かい、13日に大分中央署に自首したという。 公判で弁護側は、山口被告には、生まれつき相手の気持ちを理解したり想像したりすることが苦手な自閉スペクトラム症の特性があったと説明。「反社会的な現実逃避の手段しか考えられない状態になった。障害特性が事件に強く影響した」と主張し、量刑を判断する際に十分考慮するよう求めた。判決は25日に言い渡される予定。 山口被告は、沖縄県の高校を卒業し、浪人後に長崎大薬学部に進学した。 佐賀県警は10日に変死事案として把握したが、司法解剖は土日をはさんだ13日に実施し、14日未明の逮捕に合わせて初めて事件を公表した。(大村久)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル