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牛乳余り、県庁職員が一肌脱いだ 1千人超が288リットル飲み干す

大畠正吾2021年12月30日 9時30分 コロナ禍による牛乳消費の落ち込みで生乳が廃棄されるのを防ごうと、宮崎県の河野俊嗣知事は県民に「年末年始は牛乳を飲んで」と呼びかけた。県庁では「牛乳を飲んで仕事納めを」という呼びかけに職員1441人が協力し、27、28日に計288リットルを消費した。 県内では酪農家215戸が乳牛約1万3600頭を飼っている(今年2月現在)。飼育数は全国では13位、九州では熊本県に次いで2番目に多い。だが、県内でもコロナ感染防止に伴う外食産業の時短営業などで、牛乳や加工品の消費が減少。子どもたちの給食がなくなる冬休みは「牛乳消費の底」と言われている。 河野知事は24日の記者会見で食事中もお茶代わりに牛乳を飲んでいることを披露し、「あと1杯2杯の消費への協力をお願いしたい」と訴えた。 県畜産振興課の担当者は「たんぱく質やビタミンの豊富な牛乳やチーズを鍋や一品料理に使って冬を元気に過ごしてほしい」と呼びかけている。(大畠正吾)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ずぶ濡れ4歳児…国道にひとりぼっち 命守ってくれた2人に手紙届く

杉山あかり2021年12月30日 9時30分 土砂降りの中、傘も差さずに1人で国道を渡る小さな男の子。通りすがりの夫婦が声をかけると、雨に震え、靴は左右バラバラ。いったいどうしたのか――。当時4歳だった男児を保護した福岡県糸島市の夫婦に11月19日、糸島署が感謝状を贈った。贈呈式には男児が母親とともに参加し、夫婦に「ありがとうございました」と書いた手紙を手渡した。 夫婦は、自営業の柿木貴志さん(30)と亜美さん(29)。2人は10月16日午後2時ごろ、長男と3人で買い物に車で向かっていたところ、目的の店に近い国道202号を1人で横切る男児を目撃。この日は土砂降りだったが、男児は傘を差していなかった。対向車線のタクシーにひかれそうになりながら店に向かうのを見て、「話しかけてみるか」と2人で話した。 貴志さんが「どうしたと」と声をかけると、男児はずぶぬれで震えていたという。左右で違う靴を履いていたことなどから、付近に保護者がいないのではと考え、署に連絡。警察官が駆けつけるまでの間、店の前で、もっていたブランケットで男児をくるみ、乾かしたりさすったりした。男児は警察官に保護され、家族のもとに無事帰った。 男児はほかの家族と家にいたが、外出した母親を追いかけて外に出てしまったという。 貴志さんは「事件や事故にならずに良かった」、亜美さんは「元気な姿を見られて安心できた」と、男児との再会を喜んだ。有馬健一署長は「慈悲深い行動で、命を守ってくれた。感謝申し上げる」と話した。(杉山あかり)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

大阪府、61人のコロナ感染確認 オミクロン株は新たに11人

 大阪府は29日、府内で新たに61人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。51人だった前日に続き、2日連続で50人を上回った。60人以上となるのは、64人だった11月11日以来。新たな死者は確認されなかった。府内の感染者は延べ20万3726人、死者は計3064人。 また、変異株「オミクロン株」への感染は府内で新たに11人が確認された。いずれも無症状か軽症。このうち3人はオミクロン株の感染者や感染の疑いのある人との接触が確認されておらず、感染経路が特定できないという。オミクロン株によるクラスター(感染者集団)が確認された寝屋川市の高齢者施設では、これまでに判明していた利用者と職員5人に加えて、新たに利用者2人のオミクロン株への感染が判明した。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

待ちに待ったシーズン到来、北海道置戸町で氷上ワカサギ釣り解禁

三上修2021年12月29日 18時30分 北海道置戸町のおけと湖で29日、氷上ワカサギ釣り場がオープンした。厳冬の中、氷上に並んだ色とりどりのテントの中で防寒着姿の釣り人らが数センチのワカサギを釣り上げていた。 昨年より3日遅れの解禁。午前中に42人が訪れ、100匹以上を釣る人もいた。 町内の農業井上一さん(53)は農家仲間の4人でやってきた。3時間ほどでそれぞれ30匹前後の釣果。「農閑期なので釣りやスノーモービルを楽しんでいます。ワカサギは天ぷらやつくだ煮で味わいます」と井上さん。 おけと湖は鹿ノ子ダムによる人造湖。オープンが早く、ニジマスなども釣れ、道東の各地から釣り人が集まる。今シーズンの氷上釣り大会は1月30日に、40人限定で2年ぶりに開催する。 オープンは2月20日までで、氷の状態によっては3月6日まで延長する。午前7時~午後4時、遊漁料金は大人610円、中学生以下300円。(三上修)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

客は不動産会社? LPガス業界で続く慣行、紹介料支払い便座設置も

 「貸し付け配管」や「無償貸与」と呼ばれる慣行がLPガス業界で長く続いている。ガス会社はガス管や給湯器などを無償で住宅に設置する代わりに、消費者とのガス供給契約を独占する。割高なガス料金を請求されていても、消費者は気づきにくい構造がある。 北海道内に本社を置くLPガス販売会社の幹部は、会社で9月に受けた一本の電話が忘れられない。 声の主は、通信機器販売業者の営業担当者。道内の都市部にある賃貸マンションへのガス供給を斡旋(あっせん)するとして、条件が示された。 ガス会社は、①賃貸用の十数…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「個人情報」を免罪符にしてきた霞が関 統計不正を防ぐ具体策はこれ

東京大学教授・川口大司さん 2018年に厚生労働省の「毎月勤労統計」で不正が発覚した後、総務省の統計委員会の下に「点検検証部会」がつくられ、各省庁の基幹統計をすべてチェックした。大学の研究者ら8人が集められ、私も専門委員の1人になった。 とはいえ、各省庁に出かけていって、統計が現場でどう作られているのか調べることはなく、各省庁に自己申告させた書類を検証した。 具体的には、部会は2組のワーキンググループに分かれ、19年3月から4月にかけて、それぞれ5回の会合を開いた。調査や集計の仕方のほか、記入漏れのチェック法などについて検証した。決められた細かな手続きをしっかり踏んでいない調査はいくつかあっても、毎月勤労統計を除いて、「利用上重大な影響のある結果数値の訂正事案」はなかったという結論になった。 国土交通省はこの時点で、建…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

千葉・成田市で住宅など3棟焼ける、80代女性と連絡取れず

2021年12月29日 19時18分【動画】千葉県成田市川栗の住宅で火災=上沢博之撮影 29日午後5時15分ごろ、千葉県成田市川栗で「平屋建てから出火している」と119番通報があった。成田署などによると、いずれも木造の平屋建て母屋と2階建ての離れ、2階建て倉庫の計3棟が全焼した。住宅は4人暮らしで、そのうち80代女性と連絡が取れなくなっているという。同署が出火原因を調べている。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

会えるときに会いたい、コロナ禍の帰省 「パパー!」と抱きつく子も

 福岡空港は29日、年末の帰省客や出迎える人で終日にぎわった。中には「パパー!」と叫んで走り、到着した男性に抱きつく子どもの姿も。同空港を運営する福岡国際空港によると、年末年始の国内線の予約数は、昨年に比べて約42%の増加という。 福岡県古賀市の男性(70)は、到着口のガラス越しに、娘と一緒に東京から来た2歳の孫がぐずる様子を見つけ、ほほえんだ。再会は1年ぶり。毎日ビデオ通話はするが「会うのは初めましてくらいの気持ち」。「大きくなったな~」と感慨深げだ。 福岡市の会社員の男性(45)は、妻の帰省に3歳の娘と同行し、義父母が待つ福井県へ。昨年はコロナ禍で控えた。今年のお盆からは数回会っているという。「会えるときに会っておかないと。孫を抱かせてあげたい」と話した。 空港にPCR検査を受けに来た人もいた。福岡市の自営業の40代女性は、30日の便で数年ぶりに沖縄に帰省する。昨年は、コロナを心配する家族から「帰ってこないで」と言われた。「母が病気なので感染したら大変。心配をかけないよう検査に来ました」(古畑航希)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

米軍キャンプハンセンのコロナ感染 47%がオミクロン株と認定

 外務省は29日、沖縄県の米海兵隊基地キャンプ・ハンセン所属の米軍関係者で新型コロナウイルスに感染した約半数を、オミクロン株の感染者と認定した、と発表した。米側がデルタ株による感染かどうか検査した結果、47%が違った。日米が協議し、これらの陽性者はオミクロン株による感染と見なして対応することを決めたという。米側はゲノム解析を進めている。 同基地の新型コロナの陽性者は29日午前の時点で272人いる。外務省は、米側が何人を検査したかなど具体的な人数については、「米側との協議により、公表できない」としている。 同基地を含むすべての在日米軍基地では、兵士たちが米国を出国時に新型コロナの検査を行っていなかったことが明らかになっている。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

年末のアメ横、にぎわい再び 買い物客「これが一年の締めくくり」

 東京・上野のアメ横商店街に、年末の風物詩が戻ってきた。仕事納めから一夜明けた29日は食材を買い求める人でごった返し、通り抜けるのも大変なほどに。アメ横商店街連合会によると、27~31日の人出は、新型コロナウイルスの感染拡大が続いていた昨年は100万人程度だったが、今年は150万人ほどを見込んでいるという。 埼玉県川口市の男性(73)は、大みそかに妻と食べるカニを2年ぶりに買いに来た。刺し身をつつきながら年越しするのが毎年の楽しみだが、昨年はコロナ感染が不安で来られなかった。「アメ横に来るのが一年の締めくくり。今年は来られて良かった。今から大みそかが楽しみです」と笑顔だった。(遠藤隆史)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル