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日大への補助金交付、「厳正な判断が重要」 会見で文科相

桑原紀彦2021年11月30日 16時23分 日本大学理事長の田中英寿容疑者(74)が脱税容疑で逮捕されたことについて、末松信介文部科学相は30日の記者会見で「深刻な事態で、極めて遺憾」と述べ、改めて早急に大学幹部を呼び、徹底した調査と説明責任を果たすよう強く指導する意向を示した。 日大は、現時点で今年度の国からの経常費補助金交付が保留されている。私立各校への補助金の交付を担う日本私立学校振興・共済事業団が配分額を決める予定だが、末松文科相は「極めて厳正な判断がなされることが重要」と指摘し、不交付の措置もあり得ることをにじませた。一方、田中理事長の進退については「まず、日大の中で十分な議論をしていただきたい」と述べるにとどめた。(桑原紀彦)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

横領容疑の山内・元参院議員「一部、目的外支出に充てた」供述

2021年11月30日 12時30分 業務上横領容疑で逮捕された元参院議員の山内俊夫容疑者(74)=東京都港区=が、空港の格納庫事業をめぐり28億円を出資した投資会社に「3、4カ月で50億~60億円で転売できる」と説明していたことが関係者への取材でわかった。 警視庁は30日、山内容疑者を送検した。出資金のうち計約2億3千万円を着服したとみて、裏付け捜査を進めている。 捜査2課によると、逮捕容疑は2019年3月、格納庫の売買を手がける羽田空港格納庫合同会社(東京都渋谷区)の資金約1億円を着服したというもの。「職務執行者」として合同会社の経営に関与していたという。捜査関係者によると、「一部を目的外の支出に充てた。格納庫が転売できたら金を返すつもりだった」などと供述しているという。 捜査関係者によると、着服したとされる約1億円の原資は、山内容疑者が懇意にしていた投資会社の出資金とみられる。投資会社は合同会社に社員として名を連ねており、山内容疑者から「空港の格納庫を買って転売すればもうかる」などと誘われ、18年4月に約28億円を出資していた。 関係者によると、山内容疑者は当初「3~4カ月で転売が可能」などと説明していた。1年経っても進展がないため、投資会社が調べたところ、着服が分かったという。山内容疑者は逮捕前、合同会社の聞き取りに対し、約2億1700万円の私的流用を認めていたという。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

大阪府の吉村知事、12月のドバイ万博訪問見送り オミクロン株警戒

2021年11月30日 13時30分 大阪府の吉村洋文知事は30日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」が世界各国で確認されていることを受け、12月に予定しているアラブ首長国連邦(UAE)でのドバイ万博の訪問を取りやめる考えを明らかにした。大阪府庁で記者団に、「オミクロン株が世界で危険視されるなか、ドバイへの出張は控えるべきだ。日本全体で水際で防いでいくことが重要で、大阪で陣頭指揮をとる自分自身が出席することはない」と述べた。 吉村知事と大阪市の松井一郎市長は2025年の大阪・関西万博にパビリオンを出す参加国の招請活動のため、経済界の関係者らとともに12月11日の「ジャパンデー」に合わせた現地入りを予定していた。 一方で、「次期開催地の責任者として一度も現場を見たことがないのはよくない」として、来年3月末までのドバイ万博の会期中に現地を訪れたいとの意向も示した。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

危険な第4種踏切、解消へ協議会活用を勧告 総務省の行政評価局

江口悟2021年11月30日 13時30分 警報機も遮断機もない「第4種踏切」で事故が多発していることを受け、総務省行政評価局は30日、国土交通省に対し、解消に向けた協議会を地域ごとに設けるよう勧告した。鉄道事業者と地域住民の合意形成を促し、第4種踏切の解消を早める狙いがある。 第4種踏切は現行の技術基準を満たさず、国交省は遮断機を備えた第1種踏切に改良するか、廃止するよう鉄道事業者に求めている。しかし、行政評価局の調査報告書によると、人通りも列車の本数も少ないところを中心に全国でまだ約2600カ所が残る。事故の発生率は高く、2019年には100カ所当たり1・02件が発生し、第1種の0・59件の2倍近かった。 一方、費用などの問題があり、19年度に廃止や廃線、第1種化で解消した第4種踏切は49カ所にとどまる。廃止する場合は近隣住民の生活の支障にならないよう迂回(うかい)路の整備なども求められ、地元自治体との話し合いが必要だ。 このため、行政評価局は、第1種化する場合の費用負担などを含め、鉄道事業者と市町村、国の出先機関などが参加する「地方踏切道改良協議会」の枠組みを積極的に活用するよう国交省に求めた。同省鉄道局は「勧告の趣旨も踏まえ、各地で設置が進むよう取り組む」としている。(江口悟)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

横断歩道渡る幼稚園児の集団が車にはねられる 園児2人と教諭が軽傷

林国広2021年11月30日 9時56分 29日午後2時10分ごろ、佐賀市神園2丁目の市道の三差路交差点で、信号機付き横断歩道を渡っていた市内の幼稚園の男児2人と20代の幼稚園教諭が、市内の40代女性が運転する乗用車にはねられた。 佐賀県警佐賀北署などによると、園児のうち1人は頭部を打ち、もう1人は右手の小指にけが、幼稚園教諭は頭部を打つなどしたがいずれも軽傷という。 事故当時、園児5人と幼稚園教諭の計6人が集団になって青信号の横断歩道を渡っていたという。乗用車も青信号で右折する際にはねられたらしい。(林国広)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

インスタで試験の解答漏らした女性教諭を停職処分 同日付で依願退職

茂木克信2021年11月30日 10時05分 神奈川県藤沢市立中学校の40代の女性教諭が、中間試験の問題と解答の一部を複数の生徒に漏らしていた問題で、県教育委員会は29日、この教諭を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。教諭は同日付で依願退職した。 県教委によると、教諭は今月3~4日、3年生の英語の中間試験の問題に解答を書き込んだうえで、インスタグラムで生徒3人に送信。そのうち2人に別の生徒にも送るよう指示し、計6人に漏らした。他にも、8日にリスニングテストの解答を中間試験を送信した3人に事前に漏らすなどしていたという。 教諭は臨時的任用職員として2年前から同校に勤務し、6人とは1年生の時から関わっていた。教諭は「頼られているうちに保護者のような心情になり、少しでもいい点数を取らせてあげたくなった」と認めているという。(茂木克信)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

熊本地震の震災遺構、崩落した旧阿蘇大橋を保存工事へ 被害を後世に

伊藤秀樹2021年11月30日 10時20分 2016年の熊本地震で崩落した旧阿蘇大橋(熊本県南阿蘇村)の橋桁を震災遺構として保存する工事について、県は22日、工事費や設計費に3500万円を計上する予算案を発表した。工事は22年度の完成を予定している。 旧阿蘇大橋は黒川に架かる長さ206メートルのアーチ型の国道で、1971年に開通。16年4月16日未明の本震で崩落した。橋桁の一部(18メートル)が崖に残り、村は「遺構としてのインパクトが強い」と現状のままの保存を希望している。県は今春、地震の被害を後世に伝える震災遺構として残すことを決めた。 工事は、崖に斜めに引っかかった状態の橋桁の上部をワイヤで固定。下部はコンクリートで固めて「ずれ」を防ぐ。詳細設計の後、着工する。 県は「旧阿蘇大橋は地震の規模や被害の程度を人々の心に響かせ、できる限りありのままの姿で保存することができる貴重な存在だ」と説明している。(伊藤秀樹)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

雑誌やネットでの誹謗中傷「許容できない」 秋篠宮さまの会見全文

【動画】56歳の誕生日を迎え、赤坂御用地を散策する秋篠宮さまと次女佳子さま、長男悠仁さま=宮内庁提供 秋篠宮さまは30日、56歳の誕生日を迎え、これに先立って記者会見に応じた。全文は次の通り。    「負担になったことには間違いない」 (問1)長女の眞子さんと小室圭さんの結婚は、皇室の儀式が行われず、一時金が支給されない極めて異例な形となりました。殿下は感想で、「皇室としては類例を見ない結婚となりました」、「皇室への影響も少なからずありました」とつづられました。「皇室への影響」とはどのようなことを指し、今回の結婚が今後の皇室にどのような影響があると思われますか。皇族としての「公」と一個人としての「私」など皇室そのもののあるべき姿が議論されましたが、殿下はどのようにお考えでしょうか。複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断された眞子さんの体調に影響を与えたと考えられる週刊誌報道やインターネット上の書き込みについて、どのように受け止めておられますか。 殿下 それでは最初に、私たちが10月26日に出しました感想に記した皇室への影響ということからお話をしたいと思います。いろいろあったと思いますけれども、私が感じるのは、主に二つです。その一つは、今回の長女の結婚が公になって以降、様々な媒体で、私たちの家、秋篠宮家以外の皇室にも影響が出たということを感じたからです。例えばそのことによって、天皇皇后両陛下がどういうふうに感じているとか、細かいことは私も記憶しておりませんけれどもありましたし、それからもっとはっきりしているのは、この娘の結婚に対して、上皇后陛下がいろいろ言われたとか、こういう考えを持っているというのが週刊誌に出たりもしました。このことは宮内庁のホームページでも二度か三度にわたってそういうことはなかった、実際に私もそういうことを聞いたことは一度もないわけですが、なかったということを説明しているのですけれども、それでもその後も続いたということがあり、やはり負担になったことには間違いないと考えています。それが、一つです。 もう一つは、結婚に当たって普通であれば行われている三つの行事ですね。納采の儀と告期の儀と入第の儀、この三つの行事を行わなかったことで、これは私の判断で行わなかったわけですけれども、これは元々は、皇室親族令にあるものです。今はもうそれはありませんので、絶対にしなければいけないというものではないわけですけれども、慣習的に行われているものであり、私は本来であればそれは行うのが適当であると考えています。しかし、それを行わなかったそのことによって皇室の行事、そういう儀式というものが非常に軽いものだという印象を与えたということが考えられます。本来であれば、その三つを行うのが繰り返しますけれども良かったと思っております。それが、あそこに書いた影響ということであり、その後に迷惑をかけた方々に対して申し訳なく思っているというのもそこにつながります。その次は何でしたか。 記者 公と私。 殿下 公と私ですね。公と私、そして皇室の。 記者 はい、あるべき姿。 殿下 あるべき姿。 記者 はい。 殿下 皇室のあるべき姿、これは上皇陛下が言われていた国民と苦楽を共にし、そして国民の幸せを願いつつ務めを果たしていく、これが基本にあると私は思います。そして、それとともにやはりこう時代というのは変わっていきますので、その変化にも即した皇室であることが大切ではないかと思っております。その上で、公と私を考えますと、これは私は公は常に私に優先されるべきものだと思います。もちろん、例外は存在すると考えますけれども、公は私に優先されるべきものでありましょう。 一方、それでは今の一連の御質問にあった、娘の結婚のことと、この公と私のことを合わせて考えてみますと、これはどうなんでしょう、公と私というものにうまく当てはまるものなのか、どうかという気もいたします。彼女は結婚するまでの間、皇族でいる間、公的なものと私的なものとの場合には、常に公的なものを優先してきていると私は思います。これは海外の訪問も含めてですね。論調の中の一部に娘が公よりも私を優先させたというのがありましたけれども、仮に、もし結婚するという、これは私的なことだとは思いますけれども、これを優先させたとしても結婚することを公にしてから既に4年経っているわけですね。もし、それを優先させた、優先させているということになれば、10年経っても20年経っても結婚はできないということになるかと思います。そのようなことから直接的に公と私という二つの概念に当てはまるのかというのは少し疑問に思いました。もう一つありましたよね。 記者 PTSD。 殿下 はい。 記者 複雑性PTSDと診断された眞子さんの体調に影響を与えられたと考えられる週刊誌報道やインターネット上の書き込みについてどのように思われますでしょうか。週刊誌報道やインターネット上の書き込みについて、秋篠宮さまが思いを語りました。この「問1」のほか、眞子さんとの思い出など4つの質問と、関連する3つの質問にも答えました。「週刊誌、作り話が掲載されていることもある」 殿下 そうですね、週刊誌こ…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

秋篠宮さま、あえて発言された「一定の基準」 皇室バッシングを憂慮

【動画】56歳の誕生日を迎え、赤坂御用地を散策する秋篠宮さまと次女佳子さま、長男悠仁さま=宮内庁提供 事実と異なる報道に反論するためには「一定の基準」作りが必要では――。これまで報道に反論しない姿勢を示してきただけに、秋篠宮さまの発言は「方針転換」ともとれる。関係者によると、バッシングとも言える報道が続くなかで、この方針は宮内庁も同調しているという。関係者は「ここ数年の報道が皇室全体にも及んだことを憂慮し、殿下はあえて発言された」とみている。 会見は、秋篠宮さまがまず、事前に宮内記者会から提出された質問5問にこたえ、その後、記者がその場で自由に質問する流れで進められた。「基準」作りの発言は、この関連質問のなかでの質疑だ。 秋篠宮さまは、報道に個別に対応してこなかった理由として、ある記事の記述を指摘すると、指摘しなかった「ほかのことは全て正確なのか」となりかねない点をあげた。どれが正確で、どこが違うのか。説明するのは「大変な労力を費やす」と難しさを語った。宮内庁「どういう在り方がふさわしいか研究していく」 皇室をめぐっては、事実誤認の内容や誹謗(ひぼう)中傷ともとれる報道やネット上の攻撃が繰り返されてきた。特に問題となったのが、1993年の皇室バッシングだ。一部の雑誌を中心に、美智子さまを批判する報道が相次ぎ、美智子さまは誕生日の文書回答で「事実でない報道には大きな悲しみと戸惑いを覚えます。批判の許されない社会であってはなりませんが、事実に基づかない批判が、繰り返し許される社会であって欲しくはありません」と指摘。その直後に倒れ、一時言葉が出なくなった。 宮内庁はマスコミ対応を重視…この記事は有料会員記事です。残り1104文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

冬目前に丸亀うちわ工房が活況 「うれしい悲鳴」 刀剣乱舞とコラボ

湯川うらら2021年11月30日 7時00分 うちわ生産で全国一のシェアを誇る香川県丸亀市。夏の風物詩「丸亀うちわ」として全国的に有名だが、ある工房は冬を目前にしても生産に追われている。人気オンラインゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」とのコラボうちわが好評で、職人たちはうれしい悲鳴を上げている。 市内の「うちわ工房竹」では18日、職人たちが竹を削ったり、木づちで形を整えたりして、一本一本丁寧にうちわを作っていた。うちわの和紙には、丸亀藩京極家が家宝とした日本刀「ニッカリ青江」がモチーフのキャラクターが描かれている。 市観光協会が、10月に市立資料館でニッカリ青江を約2年ぶりに特別展示するのに合わせ、コラボ商品を企画。展示期間中は、多くのファンが工房にも訪れた。 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、工房はかき入れ時の8、9月に臨時休業。職人歴約20年の女性(77)は「この時期にこんなに忙しいのは初めて。コロナ禍で今夏は売れなかった分、ありがたい」。工房代表の星川弘さん(85)は「全国から若い人たちが来てくれて、丸亀うちわを知ってもらうきっかけになった」と喜ぶ。 今後、通販サイト(https://marugamekankou.stores.jp)でも販売を始める予定だ。1本2千円(税込み)。問い合わせは、市観光協会(0877・85・5852)へ。(湯川うらら)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル