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宮城・山形・岩手の3団体が全日本へ 東北吹奏楽コン

金賞で全国大会出場を決めた仙台市立向陽台中学校 [PR]  第64回東北吹奏楽コンクール(東北吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の中学校の部が29日、仙台市青葉区の東京エレクトロンホール宮城であり、辞退した八戸市立下長中学校(青森)を除く18団体が出場した。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、無観客での実施となった。 審査の結果、仙台市立向陽台中学校、山形市立第六中学校、北上市立上野中学校(岩手)の3団体が東北代表に選ばれた。代表校は、10月23日に名古屋市である全日本吹奏楽コンクールに出場する。 結果は次の通り。(◎は東北…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

並行輸入品、お得か商売敵か 偽物だまされぬポイントは

 海外のキャラクターグッズを「並行輸入」して販売していた大阪の業者が昨年、窮地に陥った。日本国内での販売権を持つ企業が取引先に「並行輸入品の販売はやめて」と伝えたためだった。並行輸入品は一般的に国内正規品より安いため人気があるが、偽物が紛れ込むリスクもあるとされる。消費者はどう向き合っていけばいいのか。「取引やめる」突然の通告 昨年の年明け早々、大阪市の輸入品販売会社の電話が鳴った。ゲームセンターでクレーンゲームなどの景品にするぬいぐるみを卸した取引先業者からだった。 「申し訳ないんですが、仕入れた商品を返品させて頂きたい。ゲームセンターから『並行輸入品の取り扱いをやめる』と言われた」。別の取引先からもキャンセルの電話が入った。男性社長は言葉を失った。 ぬいぐるみは米国の大手エンターテインメント会社がライセンスを管理する映画などのキャラクターのものだ。海外で製造や販売ができるライセンスを持つ業者は各国にある。ゲームセンターで人気のクレーンゲームの景品には、並行輸入品が使われていることも多いという=2021年8月20日、大阪市内、河野光汰撮影 大阪の会社は中国や台湾でライセンスを持つ業者から買った並行輸入品を販売してきた。社長はゲームセンター運営会社に問い合わせた。同社役員は、日本のライセンス所持業者から「商品が偽物だ。販売を止めてもらいたい」とする内容証明が送られてきたと話したという。 朝日新聞が複数の関係者を取材したところ、国内の複数のライセンス所持業者が、全国でゲームセンターを運営する少なくとも3社に対し、「並行輸入品を取り扱わないように」と口頭で伝えたことがわかった。 だが、運営会社への取材は、「今後の取引に関わる」と次々と断られた。 唯一取材に応じた運営会社の…この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。残り:1523文字/全文:2211文字Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「オレは正しい」と女性を論破しようとする裸の王様

 いまの社会で男性として育つと、女性とは見える世界が違う――。教育社会学や家族社会学が専門で、神田外語大学講師の知念渉さん(36)は、いくつかの経験を通じてそう思うようになったそうです。世界の違いに気がつくとどうなるのでしょうか? 話を聞きました。 沖縄の田舎で育ちました。小さい頃から母親が「男はいいねぇ。休みの日は寝てたらいいんだから」「なんで女だけ、こんなかねぇ」と愚痴っているのを聞いていましたが、特にジェンダーを意識することなく、のほほんと大人になりました。 大学を卒業してすぐに結婚したのですが、当時すでに働いていた妻が体調を崩していたこともあり、僕が家事をするようになりました。料理に関しては、卵焼きは作れたけど、野菜炒めは作ったことがない……というレベルでした。でも、その時に「料理が出来ない」と思い込んでいる自分に気付いたんです。思い返してみたら、小学生や中学生の頃は、学校から帰っておなかがすいていたら、自分で簡単な料理を作っていた。「やらなくて当たり前」と思うようになっていたのはなぜなのか、と考えました。ベビーカー押して出張して気がついた 子どもが小さい頃は、何度かベビーカーを押して子連れで出張したのですが、そうすると東京駅の歩きにくさに気付き、「車いすの人はどうするんだろう」と思うようになる。他方で、男性が子どもを連れていると周りが優しいんです。一方、女性がベビーカーを押していると嫌な顔をされた、という経験をよく聞きます。僕も年配の方から舌打ちされたことがありましたが、ひるまなかった。けれど、女性はそういう経験の頻度がそもそも多いだろうし、強気ではいられないのではないか。だから、男性が女性と同じことをしても、違う経験をしているのだと思うんです。「嫁、主人、家・・・あなたはどう思いますか?」アンケート「嫁、主人、家・・・あなたはどう思いますか?」の回答を8月30日14時まで募集しています。回答はこちらから。https://www.asahi.com/opinion/forum/ 7歳の娘と5歳の息子がいま…この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。残り:785文字/全文:1545文字Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

愛工大名電など3校が全日本へ 東海吹奏楽コンクール

 第76回東海吹奏楽コンクール(東海吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の高校A編成の部(55人以下)が29日、津市の三重県文化会館であり、20校の中から音源審査で愛工大名電(愛知)が朝日新聞社賞に選ばれた。浜松聖星、光ケ丘女子(愛知)とともに、10月24日に名古屋市で開かれる全日本吹奏楽コンクールに出場する。また、中学校と高校のB編成の部(30人以下、全日本はなし)も長野県の伊那文化会館で行われ、中学校Bは15校の中から浜松市立富塚が、高校Bは出場辞退の1校を除く14校の中から常葉大常葉(静岡)が朝日新聞社賞に輝いた。 結果は以下の通り(演奏順…この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。残り:473文字/全文:747文字Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「シメパフェ」店が手がけるピスタチオ菓子 札幌に登場

芳垣文子2021年8月29日 12時00分 札幌市中央区の大丸札幌店8階に24日、ピスタチオ専門店がオープンした。「シメパフェ」で知られる「パフェ、珈琲、酒、佐藤」(通称・パフェ佐藤)が手がける新店舗で、ピスタチオを素材にした様々なスイーツが楽しめる。新型コロナウイルスの影響でテイクアウトをメインに据えているが、イートインのコーナーもある。 新しい店の名前は「佐藤堂」。「パフェ佐藤」などを運営する会社「アリカデザイン」(札幌市中央区)が大丸札幌店の飲食店フロアにオープンした。 同社代表の小林仁志さんは、「パフェ佐藤」で一番人気だった「塩キャラメルとピスタチオ」のパフェからヒントを得て、ピスタチオを素材にした専門店を考えたという。 「パフェ佐藤」は、飲み会や食事会の後にパフェで締めくくる札幌発祥の食文化「シメパフェ」でも知られる人気店だ。小林さんは「シメパフェ文化に続いて、ピスタチオの魅力を生かした新しい文化を札幌から発信したい」と話す。 コロナ禍で飲食店が苦境に立たされる中、「パフェ佐藤」では自宅でパフェを作れるユニークな「おうちでシメパフェセット」を販売、人気を集めている。「佐藤堂」ではテイクアウトをメインに、もなかやショートケーキ、マカロン、カヌレやカステラなど十数種類のスイーツが楽しめる。イートインも23席あり、対面を避けたカウンター席だ。 店のロゴデザインにもなっているクマをかたどったもなかは、小豆とピスタチオのクリームが詰まった看板商品で、持ち帰りは1個390円(税込み)。このほか店内では、生菓子、焼き菓子を取りそろえた「本日のピスタチオ菓子盛り合わせ」(同1690円)などのメニューもある。 営業時間は当面午前11時~午後8時。(芳垣文子)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

パラ学校観戦は「ふれあい動物園?」車いす少年の違和感

 新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、その是非が議論になった東京パラリンピックの「学校連携観戦」。車いすに乗っている16歳の少年は、全く違う視点から、疑問を投げかけた。 「誰と交流するかは自分で決めるし、僕は触れ合い移動動物園じゃない」。パラの開幕前日、ツイッターに投稿した。 当事者として、どんな思いを抱いているのだろう。パラ開幕前日「障害のある人ってなに?」 兵庫県在住のミウラタケヒロさんは生まれつき心臓の病気があり、車いすに乗っている。特別支援学校小学部から不登校になり、中学部を中退した自称「フリーランスのニート」だが、昨年はクラウドファンディングで資金を募り、作家の乙武洋匡(ひろただ)さんらとの対談をまとめた「TKマガジン」を出版したほか、自らの障害についても講演している。 パラリンピック開幕前日の23日。タケヒロさんはツイッターでこうつぶやいた。 「障害のある人ってなに?」 新型コロナウイルスの緊急事態宣言下で開催されるパラリンピック。あるテレビ番組では開催の是非だけでなく、「学校連携観戦」が話題になり、出演者のひとりが「障害のある人と子どもたちが話す機会を設けてほしい」と発言した。 番組でのそのやりとりを紹介したツイートを見たとき、タケヒロさんが思い出したのは、特別支援学校と地域の小中学校の交流のことだった。 タケヒロさんが入学したのは自宅近くの特別支援学校だった。タケヒロさんの病気を理由に地域の小学校からは「リスクがあり、対応できる教員がいない」などと断られたからだ。校長の言葉に「自分は教材なのか」 一方で、特別支援学校と地域の小中学校の生徒が交流する制度があり、地域の小学校の校長先生からこう言われたという。 「君がうちの生徒と交流して…この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。残り:1347文字/全文:2099文字Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

貨物便、離陸時に尾部が滑走路接触 成田空港の路面に傷

上沢博之2021年8月29日 13時47分 29日午前11時半ごろ、成田発バンクーバー行きのカーゴジェットエアウェイズの貨物便(乗員2人)が、成田空港のA滑走路を離陸した際、尾部を滑走路に接触させた。機体に異常はないとして、そのままバンクーバーへ向かった。国土交通省成田空港事務所が発表した。 同事務所によると、管制官が接触に気付き、空港を運営する成田国際空港会社が滑走路を点検したところ、擦過痕(長さ31メートル、幅15センチ、深さ1~2センチ)があり、滑走路中心線灯の一つも破損していた。 この影響で、A滑走路は、安全確認や灯火の交換などのため約1時間半閉鎖され、出発便6機、到着便1機に最大35分の遅れが出た。(上沢博之)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ステイホーム「苦痛でしかない」 少女が見つけた居場所

 新型コロナの感染拡大を防ぐため、ステイホームを――。大人は簡単にそう言う。 「でも、家に居場所がない子にとって、ステイホームは苦痛でしかない」 10代の少女は、ため息まじりに早口で言った。 7月中旬の夕方。少女は名古屋駅前に立っていた。人の流れは、もはやコロナ前とほぼ変わらない。 仲間とキャラクターの着ぐるみを身にまとい、雑踏をゆく若者に笑顔で手を振る。振り返してくれた人に駆け寄り、少女はポケットティッシュを手渡した。 コロナ禍。すぐに離れ、立ち止まるなど何か言いたいことがありそうな人には遠くから声をかける。 「何してるんですか?」 ティッシュは、名古屋市にあ…この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。残り:1576文字/全文:1867文字Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

大阪府警初の女性船長 忘れられない、命救えた時のこと

 「大丈夫ですか、あとちょっとですよ!」 大阪港に力強い声が響く。人が海に落ちた想定で7月にあった救助訓練。大阪府警の船戸祐里さん(30)は船を操作しながら、常に落水者役を励ましていた。 水の都・大阪の海と川を見回り、事故や犯罪があれば警察官と共に駆けつける。水上のパトカーといわれる警備艇を操る技術職の「船舶職員」だ。 天気によって異なる波の高さやうねりに合わせて操縦し、3年間無事故を達成。この春から船長も務めるようになった。大阪府警初の「女性船長」という。 「船戸」という名字ながら、両親は船とまったく関係のない仕事をしていた。ただ、幼いときから毎年のように海水浴場に連れて行ってもらい、海が大好きに。次第に「海の仕事がしたい」と思うようになった。 高校卒業後の進路に選んだのは海上保安庁。海の安全を守る姿に「かっこいい」と憧れた。 海上保安学校に約1年通った後、北海道周辺を担当する第一管区に配属された。そこで救助の現場や訓練を共にしたのが警察だった。それまで「海」のイメージが全く無かった分、深く印象に残った。助かるかどうかの瀬戸際を知っているからこそ 入庁から約5年経った2016年末、故郷で仕事がしたいと退職。大阪府警が船舶職員を募集していると知り、応募した。18年春から大阪水上署で働き始め、4年目になる。 約40人いる船舶職員のうち、女性は一人きり。「『警察にもこんな仕事がある』『女性にもできる』と知ってもらえたら」 北は大阪市、南は岬町までの海域が管轄だ。木津川や安治川、淀川の河口付近など、大阪市内の川や運河も担当する。前職の海保は沖合には出るが、河川は担当しない。人々の暮らしをより身近に感じるという。 18年には「淀川に男性が浮いている」と通報を受け、現場に急行。60代男性を引き揚げ、命を救うことができた。今年6月に高槻市の淀川で児童が行方不明になったときは、翌朝に消防が遺体を発見するまで捜索にあたった。 「命が救えた時のことは本当に忘れられない。残念ながら亡くなっているとわかっても、『ご家族にお返しできた』と思えるのがやりがいです」 命が助かるかどうかの瀬戸際を知っているからこそ、船や水上バイクに乗るときは救命胴衣をつけてほしいと強く呼びかける。「救命胴衣さえあれば生存率が4倍にもなる。海や川で遊ぶ機会が多い夏こそ意識してほしい」(新谷千布美)     ◇ ふなと・ゆり 1991年大阪府吹田市生まれ、同府和泉市育ち。船舶免許と航海士の資格を持つ。大阪府警には警備艇が12艇あり、出動のたびに交代で乗船。経験豊富な職員が船長を務めることになっており、今春から任されている。船の機械についても精通したいと機関士の資格取得を目指して勉強中。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「孫の友人」からの電話 焦る常連客にマッサージ師は

仙道洸2021年8月29日 10時30分 埼玉県新座市の渡辺大祐さん(32)は週3回ほど、足が不自由な市内の80代男性宅に通う。訪問マッサージの仕事のためだ。 7月16日、男性は自宅で焦った様子で電話していた。電話を終えると「待っている人がいるので近くのコンビニまで送ってくれないか」。理由を聞いても話そうとしなかった。 不審に思いつつ付いて行くと、茶髪の黒いTシャツを着た若い見た目の男がいた。 渡辺さんの存在に気づくと男は目をそらした。男性は電話で聞いていた男の名前を呼んだが、男は応じずに足早に立ち去った。 渡辺さんが男性に改めて聞くと、「100万円用意してほしいと言われた」。電話の相手は「孫の友人」で、「あなたの孫が借金で困っている」と言われたのだという。 家に戻ると男性はまた電話をし始めた。渡辺さんが求めても、なかなか電話を代わってもらえない。「いっしょにいるのは誰?」と聞かれているようだった。「マッサージ師はいつ帰る?」と言われていたところで男性から電話を受け取った。「後でかけ直します」と言った相手に渡辺さんが電話番号を尋ねると、一方的に電話を切られた。渡辺さんは110番通報した。郵便局 閉まる直前に駆け込んできた女性 「100万円をすぐにおろしたい」。新座栄郵便局には7月8日、窓口が閉まる直前に70代の女性が駆け込んできた。 局長の荒沢喜久枝さん(54)が用途を確認すると「息子が会社の書類を間違って送ってしまった」ため現金がすぐに必要だという。「早く息子に渡してあげないと」と焦る女性を冷静になだめ、局員に警察への通報を指示して女性を別室に誘導。15分ほどすると警察官が駆けつけ、女性も詐欺だと気づいたという。 渡辺さんと荒沢さんには新座署から感謝状が贈られた。新井康弘署長は「高い防犯意識を持って対応いただき大変ありがたい」と話した。渡辺さんは「在宅サービスは地域の見守りも担っているので日常的に防犯意識があった。詐欺被害が身近だと感じてほしい」。荒沢さんは「こちらが焦ってはだめ。なるべく時間をかけて話すよう意識した」と振り返った。(仙道洸)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル