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さよなら、お台場の五輪マーク パラのマークと交代へ

2021年8月11日 17時45分 お台場海浜公園(東京都港区)の海上に設置されていたオリンピック(五輪)マークのオブジェが11日午前、動力船に引かれて撤去された。24日の東京パラリンピック開幕までに、新たにパラリンピックのシンボルマーク「スリー・アギトス」のオブジェが設置される。 五輪マークのオブジェ(縦約15メートル、横約33メートル、重さ約69トン)は大会延期を受けて昨年8月にいったん撤去された後、同12月に再設置されていた。この日、お台場の海を離れ、午後2時過ぎに横浜市の造船工場に到着。今後解体し、資源として再利用することを検討しているという。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

御巣鷹に消えた彼女 スクラップに残された希望と勇気

 520人が犠牲となった日航ジャンボ機の墜落事故から12日で36年。大相撲の元幕下力士で、「琴旭基(ことあさき)」の四股名で活躍した横瀬(旧姓・角田)博且(ひろかつ)さん(56)=東京都中央区=は、事故で亡くなった交際女性が残したメッセージを糧に翌年、序二段で優勝を果たした。「希望は常に持ってがんばろうね」。脳出血による障害でリハビリを続ける日々だが、今も彼女の言葉に勇気をもらっている。 墜落事故のあった1985年8月12日の正午過ぎ。博且さんは都内のホテルで、交際していた女性(当時20)とその母親の3人で昼食をとった。女性は博且さんが所属していた佐渡ケ嶽部屋の大阪後援会長の一人娘。この前年、相撲部屋を訪れた女性と初めて顔を合わせ、その後交際した。 だが、博且さんはまだ入門3年目の新米力士。周りに内緒で付き合っていた。いつか関取になれたら、結婚するつもりだった。新幹線のはずが…乗客名簿に彼女の名前 その日、女性は昼食の後、両親と、新幹線で実家に帰省するはずだった。数日後には博且さんが女性の実家を訪れる予定で、一緒に彼女の服を買いに行こうと約束していた。 「着いたら連絡するね」。そ…この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。残り:1379文字/全文:1882文字Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

コロナ禍、苦しむ人々支えたい 僧侶が進める一石三鳥

 【山梨】シングルマザーにはほっとする時を、学びたい子どもには勉強を、仕事を失った学生にはアルバイトを――この三つを一度にかなえるプロジェクトを県内の僧侶たちが進めている。コロナ禍で厳しい暮らしを余儀なくされた人たちを支えようという試みだ。 プロジェクトの名は「寺―CO―屋」。宗派を超えて作った一般社団法人「ソーシャルテンプル」が考え、実践している。 7月4日の日曜日、県内のある寺に、小学生や母親たち、大学生ら15人ほどが集まった。子どもたちが勉強を教えてもらっている間、母親たちは仏の絵を描き写す「写仏」に専念する。子どもに教えているのは、コロナでバイトがなくなった大学生3人だ。 寺―CO―屋は、普段は仕事と子育てで手いっぱいのシングルマザーに自分を磨く時間をとってもらい、同時に困っている大学生らを助けられないかと考えた。母親たちは座禅を組んだり写仏をしたりし、8月8日には蚊取り線香を作った。 勉強が終わった夕方には、弁当を配る。弁当はレストラン「会館なないろカフェ」に発注。NPO法人「にじいろのわ」が運営する店で、こども食堂やシングルマザーの支援をするが、コロナ禍で活動が厳しくなっており売り上げの足しにしてもらうという。 弁当代や大学生のバイト代、母親たちへの講習などの講師へ支払う費用などは、ソーシャルテンプルに寄付された資金でまかなう。来年3月まで続ける予定だ。 小学生に漢字を教えていた山梨大学の野村華那さん(22)は、コロナ禍で居酒屋のバイトを失った。今は寺で月2回、小学生に勉強を教え1日6千円を受けとる。「貴重な収入源で助かっている」と話す。10歳の少女は、「難しいところをよく教えてもらってうれしい。勉強するとおなかもすくし、一緒にご飯も食べられて楽しい」と話した。 ソーシャルテンプルのメンバーで僧侶の山田哲岳さん(51)は「シングルマザーも、息抜きが必要。子どもと少し離れ、安堵(あんど)する時間を作って欲しい」と語った。(平山亜理)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ひび割れた橋は鉄筋不足 調査で見えた国会議員との面談

 中央自動車道(東京都)にかかる緑橋の耐震補強工事で昨秋、ひび割れが見つかり、本来入っているはずの鉄筋が入っていなかったことが発覚した。「驚きを禁じ得ない」。第三者委員会の報告書は施工体制のずさんさをそう指摘し、費用の高騰や担当者の急な交代、それにかかわる衆院議員の存在などにも言及した。いったい何が起きていたのか。 問題となったのは、NEXCO中日本(ネクスコ中日本)が発注した、中央道にかかる七つの橋の耐震補強工事。大島産業(福岡県宗像市)が2018年8月~20年10月の期間で一連の工事を請け負った。 このうちの一つ、日野市の緑橋の施工部分でひびわれが見つかった。その後の検査で、上下線で計225本あるはずの鉄筋が、176本しかないことが発覚。さらに、別の二つの橋でも計25本の鉄筋不足が確認された。調布市の絵堂橋では最も重要な「主鉄筋」6本を含む計12本が切断されていた。 中日本は耐震性に問題があるとして自ら工事をやり直し、昨年11月、調査のための第三者委員会を設置。大学教授や弁護士ら5人が計11回、8カ月間にわたって社員ら52人からの聞き取り調査などを行った。 7月30日に公表された調査結果からは、様々な問題点が明らかになった。 まず、通常、施工段階で行わ…この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。残り:1254文字/全文:1795文字Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

広島大助教が差別的投稿 大学は問題視「許されない」

福冨旅史2021年8月11日 15時18分 広島大学大学院人間社会科学研究科の伊藤隆太特任助教(国際政治学)が、自身のツイッターに「道徳的に劣っている中国人をまともに相手にする必要はない」などと差別的な投稿をしていたことが分かった。伊藤氏は10日、ツイッターに「偏見を増幅する可能性に対する配慮が足りませんでした。傷つけられた方々にお詫びいたします」と投稿し、謝罪した。 伊藤氏は7月30日、東京五輪での日本人選手の判定に対して中国のSNSで不満の声が上がっていることを伝える記事を引用し、「心の中で冷たく軽蔑して後はドライに無視すればよい。やられたからと言って報復するというのは(中略)、同じ低いレベルに落ちるということなのでやめよう」などと投稿した。すでに削除されている。 東京の大学生らでつくる団体「Moving Beyond Hate」は、伊藤氏がこれまでも人種や性に対する差別的な投稿を繰り返してきたと指摘。伊藤氏の解雇と再発防止を求めるオンライン署名を募り、11日時点で約2千筆に達したという。代表の東京大学3年、トミー長谷川さん(21)は「大学の講師としてあってはならない発言。厳しい処分をしてほしい」と話した。 広島大学は投稿を問題視し、8月10日に伊藤氏に口頭で注意した。広島大の永山博之法学部長は「人権侵害になりかねない発言は許されない。今後はこのようなことが起きないように本人を指導し、できる限りの措置を取るよう検討する」としている。(福冨旅史)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

大田中将の自死で「貧困のどん底」 海を渡った娘の願い

 76年前の1945年6月、沖縄の地下に掘られた洞穴で、一人の軍人が自ら命を絶った。「沖縄県民斯(か)ク戦ヘリ」との電文を発した海軍司令官の大田実海軍中将。広島県呉市にいた家族には戦後の人生が遺(のこ)された。故人への思いを抱えながら、子や孫がそれぞれの道でめざした「平和」とは何だったのか。 ニュージーランドの首都ウェリントンの教会で今年5月26日、ある女性の葬儀が営まれた。日本出身のオーモンドソン大田昭子さん。90歳だった。沖縄県民斯ク戦ヘリ 遺された戦後 大田中将一家 それぞれの道 若い頃を過ごした広島県呉市でニュージーランド人の男性と出会い、1953年に結婚。南半球に渡った。日本大使館で長年働き、日本文化や日本語を伝え、親善に尽くした。葬儀を取り仕切る牧師がその人生を紹介し、こう言った。 「ピース・メーカー(平和の作り手)だった」 葬儀で、思い出の写真が映し出された。その中に、昭子さんが現在の中学生にあたる女学生だった頃、両親と9人のきょうだいと写ったものがあった。セーラー服姿の昭子さんは後列の右側で少し首をかしげて収まっている。軍服を着て真ん中に座るのは、父大田実氏だ。夫や3人の子どもと写真に写るオーモンドソン大田昭子さん=ピーター・サザ-ランドさん提供 葬儀の最後に、日本語の歌が響いた。「ふるさと」「赤とんぼ」。そして、もう1曲。 ♪古いアルバムめくり…… 沖縄ゆかりの「涙(なだ)そうそう」だった。自死した大田実海軍中将の娘、昭子さんは戦後、ニュージーランド人の男性と出会い海を渡りました。太平洋戦争の記憶がまだ生々しい時代、現地の人から心ない言葉を浴びせられても「平和」への思いを持ち続けました。 昭子さんの三男ピーター・サ…この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。残り:1497文字/全文:2060文字知る戦争平和への思いを若い世代へ託そうと、発信を続ける人がいます。原爆や戦争をテーマにした記事を集めた特集ページです。[記事一覧へ]Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

昭和基地が我が家に、「非日常」が「日常」になる越冬

 2020年2月1日は「越冬交代」、南極観測隊には最も大切な日だ。昭和基地を1年間、維持してきた前の隊から引き継ぐ。私たち61次隊が「主」となり、越冬が始まるのだ。中心部の19広場での交代式、60次と61次の越冬隊が向かい合って並び、隊長があいさつする。私の頭にはいろんな思いがよぎっていた。 簡素な夏宿から居住棟への引っ越し、やっと個室がもらえる! 広い食堂で食事し、いつでも入れる循環風呂や洗浄トイレもある。昭和基地が我が家だ。南極で暮らす「非日常」が「日常」になっていくのが楽しみだ。 一方で不安も。厳しい自然に、ではなく人間関係にだ。前次隊と夏隊が帰途に就けば、越冬隊30人だけの閉鎖社会、約10カ月間、他のだれとも会えない。皆とうまくやっていけるかな。多くの隊員は前年7月から国立極地研究所の隊員室に詰めて準備してきた。私は他の隊員と過ごした時間はまだ少ない。どこか孤立感をおぼえるのは、私だけが隊員ではなく同行者だからだ。8月20日 南極記者サロン動物たちはどうやって泳ぎ、獲物をとるか―。そのユニークな行動を、オンラインイベント「南極の動物たち、その驚くべき力!」で研究者が南極記者とご案内します。クイズもいろいろ、夏休みのお子さんとご一緒にお楽しみ下さい。20日(金)午後2時から、参加無料。お申し込みはサイト(https://ciy.digital.asahi.com/ciy/11005217別ウインドウで開きます)またはQRコードから。 夏隊には多いが、越冬隊の同…この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。残り:924文字/全文:1358文字Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

入らない大学に入学金、変だ 問われる受験の「常識」

 入学しない大学に二十数万円もの入学金を払わなくて済むよう、各大学の納付期限を遅くしてほしい――。大学受験で生じる重い負担に疑問を抱き、現状を変えようと動き始めた学生がいる。社会の経済格差が広がり、高額の入学金を負担できる家庭ばかりではなくなっている。長年続く慣習は、変わらないのか。(桑原紀彦)入学金24万円 ふだん仲の良い両親が 「私立に行かせることは考えていないから」 東日本の私立大に今春入学した女子学生(18)は、大学受験を前に親からそう告げられたという。父は公務員、母はパート。国立大に通う3歳上の兄が一人暮らしをしており、仕送りが必要なため家計に余裕はない。 地元の公立大が第1志望だったが、今年2月初旬に受けた私立女子大に、まず合格した。この大学の入学金納付期限は、第1志望校の合格発表前。入学の権利を確保しておくには入学金24万円を払う必要があった。 親は入学金を振り込んでくれ…この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。残り:3624文字/全文:4028文字Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

墓参りしてるのは誰? 絶縁した兄妹、年2回のいたずら

 ケイコさんの父と叔母(父の妹)は、ほぼ絶縁状態にある。 お互いの存在を確認するのは年2回、両親の命日の墓参りを通じてだ。 父「あいつ、墓の掃除には来てるみたいや」 叔母「兄さん、ちゃんと墓参りだけはしてるんやね」 ケイコさんの祖父の命日は7月で、今年も墓前には立派な花が生けられ、線香があげられていた。    ◇ もともと親しい兄妹というわけではなかった。 それでも、お中元やお歳暮を贈り合い、冠婚葬祭に参加するぐらいの仲ではあった。 きっかけは、不動産の相続でもめたこと。 10年ほど前に絶縁し、お互いに「いなかった者」として暮らしている。 2人には、気づいていないことがある。 命日の墓参りで、兄が先に行っても、妹が先に行っても、必ず花は供えられている。 お互いに相手が供えたものだと思っているが、実はそうではない。 2人を思って供えていたのは…この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。残り:1010文字/全文:1398文字Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

死んだ敵兵が「宝の山」 手紙を読み込み投降促すビラ

【テーマ動画】砂上の国家 満州のスパイ戦 草原で強烈な臭いを放つ死体でさえも、彼らにとっては「宝の山」だった。 1939年、日本の傀儡(かいらい)国家の満州国とモンゴルの国境地帯で、日本とソ連の両軍がぶつかったノモンハン事件。日本の関東軍がつくった「戦場情報隊」は、最前線に出て、敵の情報を取ってくるのが任務だった。 死んだ敵兵の懐を探り、地図や書類を抜き取る。あるいは、敵の見張り役を拉致して尋問にかける。 「だからとにかく1人でも、死体でもいいし、俘虜(ふりょ=捕虜)でもいいし、とにかく敵の兵隊を捕まえなければ敵情がわからないんでね」 隊を率いた特務機関員の入村松一(にゅうむら・ひさかず)は戦後、アメリカ人歴史家、故アルビン・クックス博士のインタビューに答えている。隊員は、満州に暮らすロシア人やモンゴル人も含めた65人。「極秘」とされた組織をつまびらかに説明した。 部隊にはもう一つ、重大な任務があった。敵の将兵へのプロパガンダや情報工作だったという。その一環として、最前線で敵に、投降を促すビラをまいた。 入村らはふだんからソ連の文献を読み込み、どんな言葉がロシア人の心に響くかを研究していたと語る。敵兵が肌身離さず持っていた家族との手紙も、その分析の対象だった。 「死体から手紙、奥さんや家から来た手紙を全部読んだんです。それはロシア人を使って読みました」日ソの捕虜を交換する際、仕組まれていた情報工作に元将校は気付きました。■雪のようなビラ…この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。残り:2058文字/全文:2639文字Source : 社会 - 朝日新聞デジタル