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九州北部に警報級大雨の恐れ 気象庁が警戒呼びかけ

棚橋咲月2021年8月10日 20時22分 暖かく湿った空気が前線に流れ込む影響で、九州南部では11日から12日にかけて、北部では13日にかけて大雨になるおそれがある。台風9号が通過した地域では大雨で地盤が緩んでいるところがあり、気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、河川の氾濫(はんらん)などに厳重な警戒を呼びかけている。 気象庁によると、11日午後6時までに予想される24時間降水量は、鹿児島県の多いところで120ミリ。前線はしだいに北上する見込みで、12日午後6時までの24時間に予想される降水量は、いずれも多いところで福岡、佐賀、長崎、熊本、大分の各県で100~200ミリ。鹿児島県は薩摩・大隅地方で100~200ミリ、種子島・屋久島地方で50~100ミリ。 福岡管区気象台によると、九州北部では15日にかけて雨が降りやすい状態が続く見込み。特に12~13日は警報発表の可能性が高いとしている。(棚橋咲月)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「何人亡くなったら体制変えるのか」スリランカ女性遺族

 「姉の死の原因も明らかにされていないのに、最終報告と言えるのでしょうか」。スリランカ人ウィシュマ・サンダマリさん(33)が名古屋出入国在留管理局の施設で死亡した問題で、出入国在留管理庁が最終報告を公表したことを受けて10日午後、遺族が記者会見した。最終報告を「信用できない」と批判した。 代理人の指宿昭一弁護士によると、この日の午前9時半ごろ、入管職員が最終報告を弁護士の事務所に持参し、妹のワヨミさん(28)が受け取ったという。 報告では、入管の職員がベッドから落ちたウィシュマさんを床に寝かせたまま3時間近く放置していたことが明らかになった。ワヨミさんは「こんな汚いことをするため職員は雇われたのですか。いじめだと思う」と述べ、「今回が初めてじゃない。何人亡くなったら、入管は医療体制を変えるんですか。誰が責任をとるのですか」と問いかけた。 亡くなる直前2週間のウィシュマさんの様子が映ったビデオを全部見せるよう遺族が求めたのに対し、入管側は近く、2時間ほどに編集した映像を見せると伝えてきたという。妹のポールニマさん(27)は「時間をかけてでも私たちはすべて見るつもりなので、ビデオを全部、ちゃんと開示してほしい」と訴えた。 2人は「日本の国民のみなさんの協力なしには、この報告書すら出なかったと思う。感謝しています」とも述べ、引き続き真相解明への協力を求めた。 指宿弁護士は最終報告につい…この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。残り:729文字/全文:1333文字Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「付き合う?」容姿や私生活に言及も 五輪報道なお性差

 8日閉幕した東京五輪。これまでの五輪開催時のテレビ報道を継続的に調べている識者は、報道に際した性別の偏りは改善傾向にあるが、課題はなお残ると指摘する。一方、東京五輪の報道について、テレビや新聞など約500媒体が記事を提供する「ヤフーニュース」を対象に、使われる単語を朝日新聞が調べたところ、男女間で差が出た。 スポーツ報道とジェンダーの問題を研究する小林直美・愛知工科大准教授は、2008~16年に開かれた北京、ロンドン、リオの夏季五輪3大会について、NHK、民放キー局のニュース番組を分析してきた。 選手の容姿の「美しさ」に言及した事例を性別で分けると、北京では女性6割、男性4割だった。ロンドンでは女性5割、男性4割、男女混合が1割。しかし、リオでは女性2割、男性8割と逆転した。 一方、容姿の「力強さ」への言及は、北京で女性と男性はほぼ半々だった。ロンドンでは女性8割、男性2割、リオでも女性6割、男性4割だった。 小林氏は「テレビの五輪報道の性別に関わる偏りは是正されつつある」と指摘。東京五輪についても分析中だが、テレビでの女性選手の容姿をめぐる報道は以前より少なかったとみる。 ただ、国際オリンピック委員会(IOC)がジェンダー平等の観点から報道に際して注意を促す「表象ガイドライン」に照らすと、懸念を抱いた放送は複数あったと小林氏は指摘する。 ある在京民放キー局は情報番組で、開会式について「各国の美男美女が話題」と題して特集。衣装が注目されたカザフスタンのオリガ・ルイパコワ選手について「お姫様みたいだと反響を呼びました。なんと36歳で2人のお子さんがいるママさん」と紹介した。 別の情報番組では、バドミントン混合ダブルスで銅メダルを獲得した渡辺勇大選手と東野有紗選手をスタジオに招き、二人の試合後の抱擁に絡めて「(両選手が)付き合っちゃうのかなあ、くらいの感じだった。どんな気持ちでした?」とタレントが尋ねた。 小林氏は、この2番組はガイドラインの「選手の容姿に映像で焦点を当てない」「選手へのインタビューで性別を意識した質問や発言は避ける」に反する恐れがあるとみる。「美女」は褒め言葉?アップデートされない意識 この民放キー局に2番組の問…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

コロナ禍の大学生、2年生は孤立しがち 同世代と会えず

 無気力、落ち込み、孤独――。長引くコロナ禍が大学生の心理に深刻な影響を与えていることが、全国大学生活協同組合連合会が10日公表した「コロナ禍の大学生活アンケート」で分かった。昨春の入学時から対面授業が少ない状態が続き、同世代と会える機会が少ない2年生で、特に顕著という。 調査は大学生と大学院生を対象にウェブで行い、7637人が7月に回答した。「不安に思っていること」を複数回答可で尋ねたところ、「将来に対する不安」が全体平均で66・7%(2年生は74・1%)、「意欲がわかず無気力」が45・3%(同51・4%)、「気分の落ち込み」が41・6%(同47・1%)、「友人とつながれていない孤独感・不安」が33・0%(同39・2%)だった。「生きていることが嫌だと感じる」は19・5%(同22・7%)、「自分の居場所がないと感じた」は18・7%(同24・3%)だった。 「体調で気になること」については、「やる気が起きない」が44・6%(同49・8%)、「ストレスを感じる」が37・6%(同43・2%)、「不眠」が20・8%(同24・1%)だった。 「友人の数」は、「5人未満」が2年生は35・1%で、31・2%だった1年生、19%台だった3、4年生と比べて少なさが目立った。2年生ではこのうち「0人」が7・3%で、1年生の5・8%よりも深刻だった。同連合会が昨夏に行った同様の調査では1年生が突出しており、「5人未満」が69・9%、うち「0人」が27・7%。1年たってもその影響がみられるという。 「大学に対応を強化してほしいこと」は、「学内で同級生とつながることができる機会づくり」「課外活動(サークル・部活)の再開・活性化」「学内で先輩とつながることができる機会づくり」が全体平均で4割前後と高かった。対面で「つながる機会」を求める回答は1、2年生で特に高かった。 自由記述でも「気分が落ち込んで夜中に泣きながら課題に取り組んだことも多々ある」「同級生のことが全く分からないので、自分は勉強が足りていないのではないかと不安」「2年生が一番酷。人生でいちばん楽しい大学生活がいちばんしんどい生活に変わり、大学に来なければとさえ思う」「大学生活がこのまま、何もできないまま終わってしまうのかなぁという不安がある」(いずれも2年生)など、心理面の苦しさを訴える声が寄せられた。 オンラインで記者発表に参加した明治学院大2年の青島直紀さんは「3日間ぐらい、布団で寝たきりというか立ち上がれなくなったことがあった。コロナを恨み、独りなんだと思ったり自己嫌悪になったり」と体験を話した。精神疾患を発症した友人もいるという。 学生の中退予防に詳しい山本繁・大正大特命教授は2年生が孤立しがちな状況について「昨春の入学後、キャンパスへの入構やサークルなどの課外活動が制限され、授業もオンライン中心で進められてきたケースが少なくない」と理由を分析する。 対応策として、「人間関係をつくりやすいように、大学はオンラインでも対話ができる小グループの仕組みを活用し、人間関係を深めることを主な目的とする対面の場も設けてほしい。リポートにコメントを付けて返す、学生の名前を覚えて授業中に呼びかける、などの好事例を集めて教員の研修を充実させることも重要」と話している。 調査の概要は同連合会のホームぺージ(https://www.univcoop.or.jp/covid19/index.html)で。(上野創、編集委員・増谷文生)大学生の声(全国大学生活協同組合連合会…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

自宅療養「水飲んで 酸素測って 栄養も」大阪4波教訓

 大阪府や兵庫県では新型コロナウイルスの「第4波」で、自宅療養者の死亡が相次いだ。自宅療養者は全国で約4万5千人(4日時点)と、1週間前の2倍以上に急増している。自分や家族が自宅療養になったら、命を守るため何に注意すればよいのか。第4波の大阪などでの自宅療養者の死亡を受け、訪問診療のマニュアルを作った在宅医らの社団法人「日本在宅ケアアライアンス」理事長の新田國夫医師に聞いた。 第4波の大阪では、病床が逼迫(ひっぱく)して入院が難しくなり、ピーク時で約1万5千人が自宅療養をした。保健所の連絡が滞るなどして、事実上の「自宅放置」状態で亡くなったり、病状が悪化したりする患者も出た。大阪府でも再び自宅療養者が急増し、厚生労働省によると3800人超(4日時点)と、1週間前の2倍以上になっている。 日本在宅ケアアライアンスは第4波の大阪などで自宅療養者の死亡が相次いだことを受け、コロナ患者を訪問診療するマニュアルを5月に作成し、訪問診療医らに周知を図っている。理事長の新田医師は「第4波のような『医療の空白』を絶対にうんではいけない」と強調する。 マニュアルには「心・腎疾患がなければ1日1500ミリリットル程度の水分摂取を目標とする」「パルスオキシメーターを貸与し、1日3回以上、酸素飽和度を測定してもらう」などと盛り込んだ。 水分について、新田医師は「…この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。残り:763文字/全文:1345文字Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

自宅療養「水飲んで 酸素測って 栄養も」大阪4波教訓

 大阪府や兵庫県では新型コロナウイルスの「第4波」で、自宅療養者の死亡が相次いだ。自宅療養者は全国で約4万5千人(4日時点)と、1週間前の2倍以上に急増している。自分や家族が自宅療養になったら、命を守るため何に注意すればよいのか。第4波の大阪などでの自宅療養者の死亡を受け、訪問診療のマニュアルを作った在宅医らの社団法人「日本在宅ケアアライアンス」理事長の新田國夫医師に聞いた。 第4波の大阪では、病床が逼迫(ひっぱく)して入院が難しくなり、ピーク時で約1万5千人が自宅療養をした。保健所の連絡が滞るなどして、事実上の「自宅放置」状態で亡くなったり、病状が悪化したりする患者も出た。大阪府でも再び自宅療養者が急増し、厚生労働省によると3800人超(4日時点)と、1週間前の2倍以上になっている。 日本在宅ケアアライアンスは第4波の大阪などで自宅療養者の死亡が相次いだことを受け、コロナ患者を訪問診療するマニュアルを5月に作成し、訪問診療医らに周知を図っている。理事長の新田医師は「第4波のような『医療の空白』を絶対にうんではいけない」と強調する。 マニュアルには「心・腎疾患がなければ1日1500ミリリットル程度の水分摂取を目標とする」「パルスオキシメーターを貸与し、1日3回以上、酸素飽和度を測定してもらう」などと盛り込んだ。 水分について、新田医師は「…この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。残り:763文字/全文:1345文字Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

東京都の新規感染者は2612人、重症は176人で最多

 東京都は10日、新たに新型コロナウイルスの感染者を2612人確認したと発表した。前週の同じ曜日(3日)と比べて1097人減った。ただ3連休だった7~9日の1日あたりの平均検査件数は5928・3件にとどまった。10日までの1週間平均の感染者数は3978・7人となり、前週の119・2%となった。新たに3人の死者が確認された。 人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO)を使用とする都基準の重症者数は、前日より19人多い176人。1月20日の160人を超えた過去最多を更新した。 10日に確認された感染者2612人を年代別にみると、20代が844人で最多。30代が560人、40代が420人、50代が296人、10代が225人と続いた。65歳以上の高齢者は103人だった。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

7月の自殺者、13カ月ぶりに前年下回る 大阪は半減

2021年8月10日 17時23分 警察庁は10日、7月の自殺者数を発表した。速報値では1590人で、昨年の7月を275人(14・7%)下回った。月間の自殺者数は昨年7月以降、12カ月続けて前年の同じ月を上回っていたが、13カ月ぶりに減少に転じた。 警察庁によると、男性が1074人で昨年7月より10・4%減り、女性は516人で22・5%減った。前年の同じ月から減少したのは、女性は14カ月ぶり、男性は6カ月ぶり。 都道府県別では、東京が188人(昨年7月比で15人減)と最多で、神奈川101人(同17人減)、愛知も101人(同4人増)と続いた。大阪は76人で、63人の大幅減となった。 2020年の自殺者数は19年より912人(4・5%)多い2万1081人(確定値)に上り、女性や若者の増加が目立った。 厚生労働省は「こころの健康相談統一ダイヤル」(0570・064・556)などの利用を呼びかけている。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

NHK記者はなぜ過労死した 100人以上の証言で問う

 8年前に過労死したNHK記者の佐戸未和さん(当時31)の遺族や元同僚らに取材したドキュメンタリー「未和 NHK記者の死が問いかけるもの」が動画配信されている。制作したフリーの映像制作者、尾崎孝史さん(55)は100人以上への取材から、佐戸さんが亡くなる直前まで重圧やストレスの中で仕事に追われていた姿を浮かび上がらせた。100人以上、計120時間の取材 佐戸さんは2013年7月24日、うっ血性心不全で亡くなった。取材していた都議選、それに続く参院選の投開票の3日後だった。 NHKが佐戸さんの過労死を公表したのは、労働基準監督署の認定から3年以上たった17年10月だった。翌朝の新聞で両親が「このままでは未和の死が風化し、葬り去られる」と語っていたのを読んだのがきっかけで、尾崎さんは取材を始めた。 代理人の弁護士を通じて両親に手紙を出すと、10日ほど後に母の恵美子さん(71)から着信があった。 1回、2回と両親に取材を重ね、3回目からカメラを回し始めた。小さい頃から弟や妹をよく気にかけていたこと。一橋大在学中に民放ラジオ局の番組に携わり、メディアに関心を持ったこと……。 佐戸さんの初任地の鹿児島にも足を運び、東京での同僚や上司らにも取材を試みた。約3年半にわたって100人以上に取材し、カメラを回した時間は計約120時間に。真摯(しんし)に取材相手と向き合い、正義感をもって仕事に明け暮れていた佐戸さんの人柄が浮かんできた。重圧のかかる選挙取材 最後に佐戸さんが担当してい…この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。残り:713文字/全文:1365文字Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

2キロ続く一枚岩の渓谷 自然の「水流遊歩道」人気

大畠正吾2021年8月10日 13時00分 大分県宇佐市院内町にある岳切(たっきり)渓谷が、涼を求める家族連れたちに人気だ。溶岩で出来た一枚岩とされる平らな川底が約2キロ続き、数センチほどの深さで清らかな水が流れる。足を水に浸しながら散策する、全国でも珍しい「水流遊歩道」の趣だ。 覆いかぶさるように茂る樹木が日差しをさえぎり、涼しい風が吹き抜ける中で沢歩きを楽しめる。福岡県行橋市から来た久篠楓(くしのかえで)さん(10)はコロナ禍でプールの授業がなくなり、水に入るのは今年初めて。「水がきれいで、気持ちよかった」と笑顔をみせた。 渓谷には市が2019年にリニューアルした、コテージを備えるキャンプ場もある。渓谷の利用料は中学生以上200円、小学生100円、未就学児は無料。問い合わせは渓谷管理棟(0978・42・6326。8月末まで)へ。(大畠正吾)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル