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明石市長「国は責任もって対応を」 ワクチン供給不足で

天野剛志2021年7月1日 21時22分 兵庫県明石市は、新型コロナウイルスのワクチン接種について、7月5日以降に順次予定していた59歳以下(基礎疾患なし)の予約の受け付けを延期すると発表した。国からのワクチン供給が当初の見込みより大幅に減ったためで、今後の予定は未定という。泉房穂市長が6月30日に会見して明らかにした。 市は、12歳以上の希望者について9月末までに終える計画を6月7日に発表していた。医療従事者や高齢者施設従事者、基礎疾患のある人、60歳以上については予定通りという。しかし、7月6日に見込んだ47箱(1箱1170回分)のうち実際に来るのが22箱と判明。それ以降の数もはっきりせず、59歳以下の計画の見直しに踏み切った。 泉市長は「市民に申し訳ない」と謝罪したうえで、「ワクチンの確保と供給は国が責任をもって対応して欲しい。足りないのであれば、それもちゃんと説明して欲しい」と述べた。(天野剛志)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

第3子以降の子に200万円 新潟・佐渡市が祝い金

古西洋2021年7月1日 18時12分 新潟県佐渡市は人口減対策として、第3子以降の子が生まれた家庭に対し、出生時と6、12、15歳の節目に総額200万円を支給する事業を始める。6月30日に市議会が承認した。市によると、3人以上の子がいる多子世帯に対し、継続的に経済支援をする事業は全国的にも珍しいという。 今年4月2日以降に生まれた子のいる世帯が対象。祝い金の支給額は、出生時20万円、6歳時40万円、12歳時50万円、15歳時80万円と成長とともに増える。これとは別に、市は今年度から、子どもが生まれた家庭に一律10万円の祝い金を支給する制度も始めており、第3子以降の子が生まれた家庭への支給総額は200万円になる。 人口5万人あまりの佐渡市は、近年は年1千人のペースで人口が減っており、中でも10代半ばまでの子ども世代は人口全体の1割を切るほどになった。一方、子育て世代へのアンケートで「理想の子どもの数は3人」との結果も出ており、市は安心して産み育てるための環境整備をめざす。 このほか、4月2日時点ですでに18歳以下の子どもが3人以上いる世帯(年収1200万円以下)に対しても、15歳以下の子1人あたり10万円を支給する。(古西洋)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

大吟醸「獺祭」の桜井会長、オーケストラの理事長に就任

杢田光2021年7月1日 18時12分 純米大吟醸の「獺祭(だっさい)」で知られる旭酒造(山口県岩国市)の桜井博志会長が7月1日、日本センチュリー交響楽団(センチュリー響、大阪府豊中市)の理事長に就任した。 会見に臨んだ桜井会長は「人生には楽しみと感動が必要。素晴らしい音楽とおいしい酒は、また明日も頑張ろうというエールになっていくと思います。お手伝いできることがあれば」と意気込みを語った。 昨年はコロナ禍のため、公演延期や中止が相次ぎクラシック界は窮地に陥った。センチュリー響も収入は激減。苦境を強いられるが、望月正樹・副理事長は「桜井会長の企業を牽引(けんいん)するパワーに魅力を感じています」。桜井会長も「必ずピンチの裏側には飛躍するチャンスがある。今の状況をバネに乗り越えていきたい」と応じた。 桜井会長はクラシック好きで知られ、首席指揮者の飯森範親さんと以前から交友があった。その縁で、楽団と旭酒造は数年前から関係を深めてきた。 センチュリー響は昨年2月、お酒に聞かせる音楽として新曲「交響曲 獺祭~磨(みがき)~」を完成させた。アニメ「犬夜叉」をはじめテレビや映画音楽で知られる和田薫さんが作曲し、豊中市で初演。CDも発売されている。(杢田光)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

大阪府で新たに108人感染、6人死亡 デルタ株は3人

2021年7月1日 18時41分 大阪府は1日、府内で新たに108人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。また6月20~30日、70~100歳代の男女6人が亡くなったことも発表した。府内の感染者数は延べ10万3557人、死者は計2677人になった。 また府は、10歳未満~40代の男女3人がインドで見つかった変異株(デルタ株)に感染している疑いがあることを新たに確認した。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

南海電鉄、通勤電車台車に亀裂 6カ所、最大20センチ

2021年7月1日 14時54分 南海電鉄は1日、高野線の通勤電車6200系の台車から最大約20センチの亀裂が見つかったと発表した。 亀裂は6月14日の定期検査で一つの車両で3カ所見つかり、その後の緊急点検でさらに二つの車両から3カ所見つかった。すべて補修し、運行を再開している。 国土交通省に届け出るとともに、亀裂の原因を調査している。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

出店4、5年待ちの通りがシャッター街に 大逆風の沖縄

会員記事加治隼人、福井万穂2021年7月1日 15時00分 国税庁が1日に発表した2021年分の路線価(1月1日時点)は、新型コロナウイルスにより観光業に大逆風が吹く沖縄で顕著に影響が表れた。 県内の最高路線価は、那覇市久茂地3丁目の国際通りで、1平方メートルあたり143万円。昨年は40・8%も上昇したが、今年は1・4%のマイナスと10年ぶりに下落に転じた。人気観光地の宮古島市・西里大通りは0%(前年プラス45・8%)と横ばい、石垣市の市役所通りはマイナス3・3%(同11・1%)と下落した。 県内の平均変動率は1・6%の上昇を維持したが、前年(プラス10・5%)との変動幅は全国最悪のマイナス8・9ポイントとなり、これまでの勢いに急ブレーキがかかった格好だ。 沖縄は近年、観光業が絶好調だった。入域観光客数は2018年度に初めて1千万人を超えるなど、6年連続で過去最多を更新してきた。しかしコロナ禍の直撃を受け、県の統計によると2020年度の入域観光客数は約258万4千人と前年度より72・7%も減少。各地で土産物店や海外客向けの免税店の閉店が相次ぐ。 不動産鑑定士の浜元毅さん(56)は、「観光に頼った産業構造ということもあり、コロナでこれまでの勢いが急停止した。過熱していたホテルや商業施設の不動産取引が止まっている」と分析する。消えた三線の音色 沖縄はなかなか感染拡大が収まらず、現在も全国で唯一、緊急事態宣言が継続中だ。影響は経済全体に広がっている。 国際通りを歩くと、閉店やテ…この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。残り:591文字/全文:1216文字Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

盛況シェアオフィス、元は町工場 地方の空き家リノベ術

 空き家などの遊休不動産を活用し、地域活性化を仕掛ける「リノベーションまちづくり」に、注目が集まっている。人口減と少子高齢化にあえぐ地方自治体を再生する取り組みだ。民間主導で持続可能な新たなまちづくりをめざし、各地で挑戦が続く。縫製工場→町の倉庫→交流拠点 電車は1時間に1本くらい、デパートも高校も無い。福島県国見町のJR藤田駅前に2年前、新たな町民の交流拠点「アカリ」ができた。本格的なシチリア料理店に、シェアオフィスやスタジオを併設する。 2階建ての建物は、かつては縫製工場だった。廃業後は町が所有し、古い資料を置く倉庫になっていた。 アカリは「知の複合施設」を掲げ、シェアオフィスには地元のイラストレーターやITコンサルタントが入居する。無料のコワーキングスペースや図書室もある。今年3月までに全8部屋が埋まり、4月に2部屋を増築した。6月には町が運営する学習塾もできた。アカリのオーナーの上神田(かみかんだ)健太さん(35)は「多様な価値観や人に触れる場になれば」と話す。 上神田さんは岩手県普代村出身。「国見よりもはるかに田舎」で、変化に乏しい地元の姿を見て、大学で都市計画を学び、東京都庁に7年間勤めた。希望のまちづくり関連の部署につけず、個人でまちづくりの研究を続けた。2016年に妻の出身地である国見町に移住し、18年に古い倉庫の民間活用を公募していると知り、企画が採用された。 アカリの最大の特徴は、補助金を一切使わない経営方法だ。 建物を所有する町と賃貸契約…この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。残り:1346文字/全文:1994文字Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

教え子の顔なめた疑い、早稲田大助教を逮捕 容疑を否認

2021年7月1日 12時00分 女子大学生にわいせつな行為をしたとして、警視庁は早稲田大学社会科学部助教の丸山隼人容疑者(39)=東京都台東区池之端4丁目=を強制わいせつの疑いで逮捕し、1日発表した。「会いはしたが、そのような行為はしていない」と容疑を否認しているという。学生は丸山容疑者が非常勤講師を務めていた別の大学の教え子だった。 目白署によると、逮捕容疑は5月7日夕~夜、東京都豊島区の居酒屋で学生のひざや胸を触ったほか、近くの路上で抱きついたり顔をなめたりしたというもの。学生が「やめてください」と繰り返しても行為を続けた疑いがあるという。学生が警視庁に相談した。 丸山容疑者は当時、学生が履修していた授業の担当教員だった。「起業の相談を受ける」と学生を個別に食事に誘ったという。 早稲田大学は「事実とすれば大変残念な話。厳正に対応していきたい」としている。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

大阪、コロナ「出口戦略」議論 接種人数に応じ対策緩和

新型コロナ対策の緩和基準のイメージ 府の原案から 大阪府は30日、新型コロナウイルス対策の緩和基準を検討する「出口戦略」会議を開いた。ワクチン接種の進捗(しんちょく)に応じ、飲食店への時短要請などを段階的に緩和していく「ロードマップ」の試案が公表され、吉村洋文知事ら幹部が意見を交換した。ワクチン接種がどこまで進めば社会経済活動を元に戻すのか。地方自治体でも議論が始まった。 会議には吉村知事のほか、コロナ対策に関わる各部の幹部らが出席した。政策企画部と危機管理室が作った試案は、ワクチン接種を終えた府民の人数と、府が確保をめざす重症病床500床のうちの使用数に応じ、レベル1~4を設定。レベルごとの対策を定めている。 接種を2回終えた人が、約350万~450万人(府民の40~50%)以下で、重症病床使用数が125人以上を目安に、最も厳しい「レベル4」と設定。飲食店での酒類の提供自粛や時短を継続する。 ワクチンの接種者数は同程度で、重症病床使用数が50~125人を目安に「レベル3」とし、一部の制限を緩和。イベントには観客が入れるようにする。 「レベル2」では飲食店に対する時短要請の解除を検討。接種を完了した人が約350万~450万人以上、重症病床使用数が50人以下を目安に、日常生活に戻る「レベル1」とし、マスク着用など基本的な感染防止対策を求める。 試案は、約550万~650万人(府民の60~70%)がワクチンを2回接種した段階で、集団免疫を獲得しているとし、11月末を目標としている。 試案を作るにあたり、府は感染症の専門家や免疫学者ら10人にヒアリング。集団免疫ができる府民のワクチン接種率については意見に幅があったが、出口戦略を示す方向性への理解は得られたという。 府は感染状況に応じた感染対策を求める独自基準「大阪モデル」をすでに設けているが、ロードマップでは中期的な方針を示していく考えだ。(寺尾佳恵)「誤解生む」異論も 会議では試案に対する異論も出た。 「ワクチン接種が進めば、今…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

国家公安委員長、通学路の安全「実効ある対策進める」

編集委員・吉田伸八2021年7月1日 12時25分 千葉県八街(やちまた)市で下校中の小学生の列にトラックが突っ込み児童5人が死傷した事故で、棚橋泰文国家公安委員長は1日の定例記者会見で、通学路の安全を守る対策について「警察としても文部科学省、国土交通省と連携しながら速やかに総点検の効果的な実施方策を検討し、実効ある取り組みを推進していきたい」と述べた。 事故を受け政府は6月30日、交通安全に関する閣僚会議を開き、全国の通学路の総点検などを進めることを決めた。 棚橋氏は会見で、自動車を業務で使う事業者に対し、警察による指導の徹底などを図る考えを示した。また「今後解明される事故の状況や原因をしっかりと分析し、痛ましい事故が繰り返されることがないよう、飲酒運転の根絶を含めさまざまな対策を講じていきたい」と述べた。(編集委員・吉田伸八)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル