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「入管法改悪に反対」弁護士らがデモ 反対声明も相次ぐ

 国会での審議が進む出入国管理法改正案に反対する弁護士や難民申請者、支援者らが21日、都内でデモ行進した。新型コロナ対策で声は上げず、約100人が「入管法の改悪に反対します」「刑罰ではなく在留資格を」などのカードを掲げて、日比谷公園から有楽町まで歩いた。 入管や難民問題に詳しい弁護士らが呼びかけた。指宿昭一弁護士は冒頭、「とんでもない法案が通ろうとしているが諦めてはいけない。我々の声を国会に届け、多くの人に届けて、絶対にこの悪法を阻止しましょう」と訴えた。 改正案は、難民申請中でも送還を一部可能にすることなどが盛り込まれている。デモの先頭に立った出井博文弁護士は、「日本に助けを求めて逃れてきた難民の認定率が極めて低い中で、改正案は、人権侵害に対して現場の状況を知らない、生身の感覚がないものとしかいえない。国際的な人権基準で考えていかなくてはいけない」と訴えた。 改正案や法案の前提となった…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

国内で新たに5292人感染 1府5県で最多を更新

 新型コロナウイルスの国内の感染者は21日、午後8時半現在で5292人が確認された。1週間前の水曜日(14日)と比較すると984人の増加で、5千人を超えるのは緊急事態宣言中だった今年1月22日以来、約3カ月ぶりとなる。今月14日には約2カ月半ぶりに4千人を超えたばかりで、感染拡大に歯止めがかからない状況が続いている。亡くなった人は49人だった。 東京都は2回目の緊急事態宣言が解除されて以降、最も多い843人。800人超となるのは1月29日以来で、1週間前と比べ252人増加した。1242人となった大阪府をはじめ、兵庫、奈良、三重、福井、新潟の1府5県で感染者数の最多を更新した。 京都府は128人と4日連続で100人超となり、西脇隆俊知事は緊急事態宣言の要請を決定した。一方、奈良県の荒井正吾知事は現時点で宣言やまん延防止等重点措置は不要との認識を示した。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

東海道新幹線「こだま」で異臭 一時運転見合わせ

2021年4月21日 21時53分 JR東海によると、21日午後7時35分ごろ、東海道新幹線小田原駅(神奈川県)に停車中の「こだま751号」の乗客から、「焦げ臭いにおいがする」と申し出があった。 車両点検のため、東海道新幹線は東京―小田原間の上下線で約2時間にわたって運転を見合わせた。午後9時半現在、上下線の一部の列車で遅れが出ている。こだま751号は運転を打ち切り、乗客は後続の列車に乗り換えたという。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

カラオケ喫茶、それぞれの選択 「喫茶のみ」の営業も

 「まん延防止等重点措置」が20日に適用されたことを受け、愛知県は飲食店などへの営業時間短縮要請に加えて、県内全域でカラオケ設備の利用自粛も求めている。 名古屋市東区のカラオケ喫茶「ひだ」は、カラオケの使用をやめて、喫茶のみで営業を続ける。 もともと閉店は午後11時だった。喫茶店は、時短要請の対象となる飲食店でもある。要請を受け、閉店を午後8時に前倒ししたものの、21日の客は正午~夕方で4人のみ。客がいなくなった午後6時には閉店の準備を始めた。 「高齢者が集う場所でクラスターを起こすわけにはいかない」と店主の村上光雄さん(76)。この日の売り上げは5600円で、コロナ前の1割にも満たない。いっそ閉めた方が赤字にならないとも考えたが、高齢者の集いの場として意味があると思い、営業を続けることにした。「安全に営業できるよう、一日も早く終息してほしい」と願う。 カラオケの利用を続けることにした店もある。 中村区でカラオケ喫茶を営む女性(79)は、「悩んだけど、昼カラオケまでやめたら店がつぶれる」と打ち明ける。 コロナ下で、消毒を徹底し、アクリル板を設置したほか、客に「歌いにくい」と言われても歌唱時のマスク着用をお願いしている。 店内には約10個のテーブルがあり、客が30人入ってもまだスペースには余裕があるぐらいだ。しかし、コロナ禍で、客は多くても1日5人ほどしかこない。「密になるような心配はない。店によって状況は違うのに、なぜカラオケが一律に対象となるのか。納得いかない」。今後も営業を続ける予定という。(佐藤瑞季)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

不正馬券購入、調教師・騎手30人処分 笠松町長が謝罪

 笠松競馬(岐阜県笠松町)の調教師や騎手が不正に馬券を購入していた問題で、レースを主催する県地方競馬組合は21日、既に引退した元調教師らを含め調教師・騎手計30人と、公正競馬を徹底しなかった笠松町長ら組合トップの歴代管理者や組合職員ら計21人を減給などとする処分を発表した。処分は同日付。 21日夜、組合が記者会見を開き発表した。現組合管理者の古田聖人・笠松町長は「ファンのみなさんらに多大な迷惑をかけて心よりおわびする」と謝罪した。 出走馬の調子などの情報をもとに笠松競馬の馬券を購入していた元調教師と元騎手3人の計4人=引退済み、競馬法違反の罪で罰金の略式命令=は、競馬界から追放となる「競馬関与禁止」。馬の情報を提供して金銭を得たり、馬券をグループ購入したりした現役調教師と騎手計8人を「競馬関与停止」(6カ月~5年)とした。組合は、関与停止の騎手2人は公訴時効が成立していないとして21日、競馬法の収賄容疑で岐阜県警に刑事告発した。 不正に関わった騎手への監督不行き届きや所得の過少申告などで調教師9人を「戒告・賞典停止」(20日~34日)とした。賞典停止は調教師手当などが支払われない。馬券購入など不正行為を知りながら報告しなかったとして騎手9人を戒告とした。 さらに女性厩務(きゅうむ)員らにセクハラを繰り返したとして調教師1人(戒告・賞典停止の1人と重複)が調教停止90日の処分を科された。セクハラを受けて組合管理の厩舎を今年度は貸さないことにした。 馬券購入問題を調査していた第三者委員会の報告書をもとに処分を決めた。問題の原因として、①騎手や調教師の法令順守意識の欠如②ルールを厳正に運用すれば防ぐことができたとして「組合の怠慢」などを挙げた。 組合関係者の処分は、古田町長ら不正が確認されて以降の歴代管理者ら7人を減給10分の1(1~3カ月)とし、退職者には減給同額の寄付を求める。歴代事務局長や課長ら14人を戒告などとした。この51人に加え、組合の構成団体の一つである県の古田肇知事も減給10分の1(3カ月)とする。 再発防止策も発表した。国側が求める組織管理の強化へ向け、古田町長は管理者を退き、県副知事が就く。外部と馬券購入のやりとりをする携帯電話を持ち込んでいた、騎手の「調整ルーム」に関し、監視カメラや通信抑止装置を設置し、金属探知機による手荷物検査を実施するとした。外部有識者による運営監視委員会も新設するという。レースの再開時期について、組合幹部は「申し上げられない」とした。(荻野好弘、村上潤治、松永佳伸)競馬界から無期限で追放 笠松競馬(岐阜県笠松町)の調教師や騎手が不正に馬券を購入していた問題で、レース主催者の県地方競馬組合が既に引退した元調教師と元騎手の計4人を最も重い「競馬関与禁止」に、馬券購入などに関与した現役の調教師と騎手10人弱を「関与停止」の処分とする方針を決めたことが関係者への取材で分かった。 笠松競馬所属の騎手・調教師34人のうち10人弱がレースに関与できなくなる。21日にも騎手らに通知し、公表する予定で、5月下旬~6月上旬のレース再開を目指すという。 この問題を巡っては、弁護士らでつくる第三者委員会が3月末に調査報告書を同組合に提出。関係者によると組合はこれを受け、規則に基づいた処分予定を本人らに連絡。4月中旬、面談で反論や意見を聞いた上で、最終的な処分内容を決めたという。 競馬法違反の罪で罰金の略式命令を受けた元調教師と元騎手3人の計4人は競馬界から無期限で追放される「関与禁止」に。報告書で、妻の協力で馬券を購入したと認定された調教師や、元調教師、元騎手らに馬の調子を教えて情報料を得たり、元調教師らとグループで馬券を買ったりした騎手や調教師らが「関与停止」の処分となる。 「停止」は「禁止」に次ぐ重い処分で、停止期間は5年など認定された不正によって異なるという。 4月上旬に3年関与停止の処分方針を聞いた調教師は騎手時代の情報提供とその見返りが問題とされた。取材に「仲間で馬の調子を聞くのは普通のこと。ロッカーに金が入っていたことはあったが、厩舎(きゅうしゃ)の攻め馬賃(調教料)かと思っていた。聴聞で反論したが、処分ありきではないか」と不満を語った。 また女性厩務(きゅうむ)員らに対するセクハラが問題視された調教師1人にも重い処分が科せられることになりそうだ。このほか、騎手への監督責任や税務問題で処分される調教師もいる模様だ。 レースの主催者が関与停止以上の処分を科した場合、地方競馬全国協会(東京)は競馬法施行規則に基づき騎手や調教師に交付している免許を取り消す。元調教師ら4人は昨年、免許が更新されず引退となった。(荻野好弘、村上潤治)今回発表された処分(重複あり)【調教師・騎手】・関与禁止 4人・関与停止(半年~5年) 8人・調教停止(90日) 1人・戒告・賞典停止(20日~34日)9人・戒告 9人【組合】・減給10分の1(1カ月~3カ月) 笠松町長ら7人※知事は減給10分の1(3カ月)団体の長として監督責任をとるSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

五輪観客数の判断時期、なお「検討中」 6月の可能性も

2021年4月21日 22時40分 東京オリンピック(五輪)での観客数について、大会組織委員会の橋本聖子会長は21日、最終的な判断時期を「検討中」と述べ、遅ければ6月になる可能性も示唆した。月内に国際オリンピック委員会(IOC)や政府、組織委、東京都などで5者協議を開いて「方向性」を出すという。 組織委はこの日、オンライン形式で開かれたIOCの理事会で、新型コロナウイルス対策や、月内に改訂する選手らの大会時の行動規範を定めたルールブック(プレーブック)などの検討状況を報告した。選手への検査について、橋本会長は「毎日することになると思う」と述べた。政府は月内に再び都内などに緊急事態宣言を発出する方向で調整している。組織委は5月1日から飛び込みのテスト大会を予定しているが、組織委の武藤敏郎事務総長は、発出された場合も実施する意向を示した。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「男前やのにかわいらしい」間寛平さん、浜さんをしのぶ

2021年4月21日 19時33分 チャーリー浜さんの訃報(ふほう)を受けて、吉本新喜劇の舞台でともに笑わせてきた芸人たちがコメントを発表した。 1歳年下の池乃めだかさんは「若かりし頃はよく一緒にゴルフに行ってました。その頃からずっと変わらず、いつもにぎやかでユニークな方でした。芸人として青春時代を共に過ごした仲間がいなくなることに寂しさを感じております」と悼んだ。 間寛平さんは「めっちゃ男前やのにかわいらしい人で、大スターやった。短気なところもあったけど、僕にはとても優しい人でした」。座長の小籔千豊さんは「全国の方々に吉本新喜劇を知っていただくきっかけを作った最大の功労者のひとりであり、偉大な先輩です。舞台でなくともずっと芸人でいらっしゃいました。時に見せる素の部分は人間らしい方でした。非常に残念です」としのんだ。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

東京地検、武藤元衆院議員を不起訴 在職中ひき逃げ容疑

2021年4月21日 19時40分 車を運転中に人と接触してけがを負わせたのに逃げたとして道路交通法違反(ひき逃げ)と自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで書類送検された武藤貴也・元衆院議員(41)について、東京地検は21日、いずれも不起訴(嫌疑不十分)とし、発表した。「武藤元議員が車を運転していたという犯人性に関する十分な証拠が得られなかった」と説明した。 武藤元議員は議員在職中の2016年7月16日未明、東京都中野区の都道で乗用車を運転中、路肩にいた60代男性に接触して右腕打撲などのけがをさせたのに、救護措置をとらずに立ち去ったとして書類送検されていた。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

全国初、走らない聖火リレー 無観客式典に目隠しシート

 新型コロナウイルスの感染拡大で「まん延防止等重点措置」の適用を政府に要請した愛媛県で21日、東京五輪の聖火リレーが始まった。松山市では公道でのリレーが中止になり、無観客の点火セレモニーが開かれた。聖火リレーが3月25日に福島県で始まってから28日目で、全国で初めて走らない聖火リレーになった。 松山市では3月下旬、繁華街で大規模なクラスター(感染者集団)が発生し、感染者が急増。大会組織委員会が4月14日、松山市の公道でのリレー中止を発表した。 聖火は21日夕、愛媛県内8市町を経て松山市に到着。松山城を望む公園で到着式があり、市内を走るはずだったランナー27人が一列に並び、「トーチキス」で約100メートル先のステージ上の聖火皿まで聖火をつないだ。式典には一般の観覧客を入れず、通行人が足を止めないよう周囲に目隠し用のシートが張られた。松山市以外では予定通り公道でのリレーが実施される。(足立菜摘)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

2月出生数、前年比7千人減 2004年以降で最少

 新型コロナウイルスの感染が収束しない中で、出生数の減少傾向に歯止めがかからない。厚生労働省が発表した人口動態統計の速報値によると、2月の出生数は前年より10・3%少ない5万9789人となった。速報値には、国内の外国人や国外で生まれた日本人も含まれる。厚労省によると、単月の出生数としては2004年1月以降で最少という。14・6%減だった1月に続き、大幅な減少幅となった。 2月の出生数は昨年2月の6万6639人から、6850人減った。月ごとの前年比の減少幅は、昨年は5月の9・7%減が最大だったが、今年は2カ月連続2ケタのマイナス幅になった。通年の減少幅をみても、昨年は前年比2・9%減だったのに対し、今年は2月までで12・6%減で推移している。(久永隆一)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル