ニュース

ネット中傷は「言葉の刃」 山梨不明女児の母が提訴会見

新屋絵理2021年4月20日 18時30分 「言葉の刃で、傷つけられた。同じ苦しみを他の人に味わってほしくない」。2019年に行方不明になった小倉美咲さん(8)の母親・とも子さん(38)が20日、会見を開き、ネット中傷した投稿者の責任を追及するための訴えを起こしたと明かした。 小学1年で7歳だった美咲さんは19年9月、山梨県道志(どうし)村のキャンプ場に家族や友人と訪れ、テントから離れて遊んでいた友達を追いかけたまま行方がわからなくなった。SNSで情報を求めると、励ましのメッセージとともに、「殺したのは母」「(美咲さんは)もう生きていない」などの言葉も相次いだ。娘が見たら、どれだけ傷つくか とも子さんは会見で、「書き込みを美咲が見たらどれだけ傷つくか。美咲の帰りを待つ長女も悲しむと思い、子どもを守るために訴訟することにした」と、言葉を詰まらせながら語った。 身の危険を感じたこともあったという。投稿者が自宅近くを訪れ長女に話しかけ、その様子をネットに書き込んだ。自宅に行くなど予告めいた投稿もあった。恐怖のなかで生活してきたと振り返り、「書き込む側は傷つけるつもりがなくても、受け取る側は何十倍も苦しみ、ずっと記憶に残るんです。みなさん一人ひとりに考えてほしい」とした。 訴訟では、ツイッターへの投稿やブログへの書き込みなどをめぐり、ツイッター社などに対し投稿者の情報開示を求めた。特定できれば損害賠償請求や刑事告訴を検討する。これまでに、「殺すぞ」などメッセージを送った男が脅迫罪で有罪になり、別の男は名誉毀損(きそん)罪で公判が続く。 コロナ禍のためビラを街で配るのが難しい今、美咲さんを捜す方法は、ネットが頼りだ。「私たち家族は、美咲が無事に戻ってくると信じている。戻ってくるまで、怖がることなく、ネットで美咲のことを伝え続けます」(新屋絵理)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

時速230キロでバイク暴走容疑 「トイレ行きたくて」

2021年4月20日 18時35分 制限時速を220~180キロ超えて大型バイクで暴走し、接触事故を起こしたとして、大阪府警は20日、会社員(22)と工員(21)の男2人=ともに東大阪市=を自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで書類送検した。 捜査関係者によると、会社員は「速度を出して快感を得たかった」と容疑を認め、工員は「トイレに行きたくて速度を出したが、進路変更しただけで暴走はしていない」と一部否認しているという。 送検容疑は昨年5月23日午後9時半ごろ、大阪市住之江区の海底を通る大阪港咲洲(さきしま)トンネル(約2・2キロ)で1千ccの大型バイクをそれぞれ運転中、会社員は時速約270キロ、工員は同約230キロで暴走したうえ、接触事故を起こし、互いに腕や足の骨を折るなどの重傷を負わせたというもの。トンネルは片側2車線の一般道路で、最高時速50キロに制限されていた。2人は知人同士で、事故当時はほかに5人の仲間とバイクを運転していた。 時速270キロは、北陸新幹線や九州新幹線などの最高時速を上回る。 府警住之江署は、トンネル内の監視カメラ映像から2人の速度を割り出し、急加速した工員のバイクを、会社員がさらに左から追い越そうとした際に接触したと判断した。制御困難な高速状態で無理な運転をしたとして、過失運転致傷容疑より刑が重い危険運転致傷容疑で立件したという。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

小1で受けた教師からの性暴力 過食・嘔吐が止まらない

 小学1年生の担任だった男性教師はささいなことですぐに激高した。 「自由勉強帳がちゃんとできていない」と怒り出し、「先生のせいだ」と言いながら、教壇に自らの頭を強く打ち付けた。 「先生、やめてください」 少女が駆け寄ると「あなたは優しいね。こっちにおいで」と、窓側にあった教師の机の方に来るよう促された。拡大する子どもへの性暴力第4部① イラスト・米澤章憲 みんなもいるなか、ひざの上に座らされ、机の陰で下着の中に手を入れられた。とっさに思った。《友だちに知られてはいけない》 「演劇のようですが、それがいつものパターンでした」 東海地方に暮らす40代の女性は30年余り前のできごとを振り返る。 「私が率先して止めにいっていたから、手なずけやすかったのでしょうね」 行為は毎回、同じように始まり、教室で繰り返された。ほかの子には見えないように、教師の性器を触らされたこともあった。子どもたちの心身とその後の人生を脅かす性暴力について考える企画「子どもへの性暴力」第4部は、地位・関係性を利用した性暴力について取り上げます。 教師は頻繁に自宅にも訪ねて…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

飛ばない機内で結婚式 全日空の新サービス、値段は?

友田雄大2021年4月20日 14時00分 全日本空輸(ANA)は5月から、国際線の機内で結婚式ができるサービスを始める。コロナ禍で飛んでいない機体を有効に使う。5月は計3日、6月は計6日が利用可能としており、その後は機体の稼働状況で決める。 結婚式は地上の機内で行い、挙式のみで会食はしない。参加者は30人が上限だ。生演奏や客室乗務員による機内アナウンス風の祝福メッセージもある。空港ビルの一部で披露宴もできる。料金は挙式のみで税込み155万5千円、披露宴とセットで300万円。 航空機は飛んでいなくても整備費などがかかる。ANAは国内上空の遊覧飛行や機内の食事サービスなどで、少しでも利益を得ようとしている。(友田雄大)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

児童養護施設から青学へ 「後ろ盾ない」救った推薦制度

 虐待を受けたり、身寄りがなかったりと、様々な事情により児童養護施設でくらす子どもの進学を支援しようと、独自の推薦入学制度を設ける大学が出始めた。学費だけでなく生活費を支援する大学もある。進学をあきらめる子どもが多い現状を変えてほしいと、施設出身の学生は支援の広がりを期待している。 青山学院大学コミュニティ人間科学部で学ぶ女子学生(20)は、4月に3年生になった。将来は子どもに関わる仕事に就きたいと福祉や教育を学ぶ。コロナ禍の前は、好きなインディーズバンドのライブに行ったり、友人と食事したりするのが休日の楽しみだった。 そんな生活は3年前までは想像もできなかった。 小学3年から高校3年まで茨城県内の児童養護施設でくらした。6歳のとき両親が離婚。父は自殺し、母と2人で親戚宅やアパートを転々としたが、母が心の病で入院したため、児童養護施設に入った。施設の先輩や仲間は就職へ 施設では算数や漢字のドリル…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

大阪の重症者受け入れに不安の声 表明した滋賀に50件

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く大阪府から重症患者の受け入れを決めた滋賀県に、電話やメールで不安や懸念の声が寄せられている。県によると、受け入れを表明した19日だけで50件近くに上ったという。 県は19日、大阪府の吉村洋文知事から要請を受け、重症患者を県内の1病院で受け入れる方針を発表。看護師2人を府に派遣することも決めたところ、同日だけで電話が約20件、知事への意見をホームページなどで受け付ける「知事への手紙」にメールが約30件寄せられたという。 県によると、複数の県民から「大阪から患者が来ると感染拡大が心配だ。県内の病床が回るのか」といった不安や懸念の声が大半を占めたという。一方、「大阪へのご支援ありがとうございます。コロナが収束したら、必ず滋賀県を旅行しておいしいものを食べて恩返しすることを約束します」など感謝のメールも府民から3件あったという。 三日月大造・滋賀県知事は20日の会見で「困った時はお互い様だ。県民も県外で感染すれば県外の病院でお世話になる。より厳しい地域に対し、できる協力を最大限やることについて、引き続き丁寧に説明していきたい」と理解を求めた。(奥平真也)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

駐車場4人死亡、元請け会社を捜索 業過致死傷の疑い

2021年4月20日 11時42分 東京都新宿区のマンション駐車場で作業員4人が死亡し、1人が重症となった事故で、警視庁は20日午前、業務上過失致死傷容疑で天井板の張り替え工事を請け負った株木建設などを家宅捜索した。同社の安全対策が不十分だった疑いがあるとみて、関連資料を押収して調べる。 捜索を受けたのは、東京都豊島区の同社東京本社など。事故は15日夕にマンション地下1階の立体駐車場で起きた。天井の張り替えをしていた男性作業員7人のうち、20~50代の4人が死亡、20代の1人が重症になった。死因は二酸化炭素中毒とみられる。 捜査関係者によると、作業員が天井の消火設備を付け直した際に熱などを感知する機器に触れたことで、火災が起きていないのに消火設備が作動し、火を消すための二酸化炭素が噴射された可能性があるという。 株木建設はマンションの管理会社から工事を受注していた。当時、現場には同社の責任者1人がおり、実際の作業は孫請け業者がしていたという。 二酸化炭素を噴射するタイプの消火設備による同種の事故は昨年12月に名古屋市で、今年1月には東京都港区でも起き、作業員計3人が死亡した。相次ぐ事故を受け、総務省消防庁は1月下旬、消火設備の周辺を工事する際、専門性を持った消防設備士などを立ち会わせるよう注意喚起していた。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

なか卯に刃物持った男、レジから現金奪い逃走か 茨城

2021年4月20日 11時54分 20日午前4時45分ごろ、茨城県石岡市石岡の「なか卯 茨城石岡店」に「強盗が入った」と、近くの店舗から110番通報があった。 県警石岡署によると、男が店員(30)に刃物のようなものを見せて手招きしたため、店員は近くの店舗に逃げて通報を求めた。その間にレジに入っていた現金がなくなっていたという。同署が強盗事件として、逃げた男を捜している。 同署によると、男は20~30歳くらいで身長は170センチくらい、上下黒色の服に黒帽子と白いマスクを着けていた。店は営業中だったが客はおらず、店員にもけがはなかった。 店はJR常磐線石岡駅から東に約1・1キロ。幹線道路の国道6号沿いにある。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

JAXAへサイバー攻撃関与か 中国共産党員を書類送検

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)などへのサイバー攻撃に関与したとして、警視庁は20日、30代の中国籍の男を私電磁的記録不正作出・同供用の疑いで書類送検した。 JAXAをはじめとする、防衛や航空関連に携わる約200の国内の研究機関や企業への攻撃は2016年に確認されていた。 捜査関係者によると、男は当時日本に住んでいた中国共産党員で、攻撃に使われたサーバーを契約していたという。攻撃による情報流出は確認されていない。 男の送検容疑は、16年に計5回、日本国内のレンタルサーバーを偽名で契約したというもの。このサーバーはJAXAが攻撃を受けた際に使われたことが確認された。男は警視庁の任意の調べに対し不正に契約したことを認めたといい、すでに出国したという。 警視庁は、男がサーバーを使…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

チューリップ咲いた、葉っぱから? ストレスで異変か

伊藤繭莉2021年4月20日 9時47分 千葉市若葉区の田中邦宏さん(82)方の庭で、チューリップの花が枯れた後、葉の先端から赤い花びらが出てきた。 田中さんは夫婦でガーデニングが趣味で、庭には100株以上のチューリップが並ぶ。50年間近く毎年チューリップを育てているが、葉から花びらが出てきたのは初めてだという。「最初は花びらが葉にくっついたのかと思ったが、葉から出ていたので驚いた」 千葉県農林総合研究センター花植木研究室によると、花びらは葉から変化したもので、花びらになる遺伝子のスイッチが入ると、葉から花びらになるという。今回は、気温の急な変化など何らかのストレスで、花びらになる遺伝子のスイッチが誤って入った可能性があるという。(伊藤繭莉)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル