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全国で新たに1214人感染 3日連続で1千人超える

 新型コロナウイルスの国内感染者は、27日午後8時現在で新たに1214人が確認された。1千人を超えるのは3日連続となる。死者は41人だった。  東京都の新規感染者は337人。21日連続で500人を下回ったが、1週間前の20日(327人)と比べると10人多い。「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO(エクモ))を使用」とする都基準の重症者数は前日より2人減って68人だった。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

なぜか安心するあの悪臭 「三丁目の夕日」にはない痕跡

ライター・藤木TDCさん  小さな飲食店が軒を連ねる横丁を全国各地で取材していると、古めかしい雰囲気と強いにおいを放つ「共同便所」に出合うことがあります。アンモニアや芳香剤などが入りまじったあの悪臭になぜか引かれるのです。 1962年生まれ。著書に「東京戦後地図 ヤミ市跡を歩く」「消えゆく横丁」「ニッポンAV最尖端 欲望が生むクールジャパン」など。  今は再開発でなくなりましたが、仙台市の繁華街の東側に「東一センター」という横丁がありました。そこは、私が「かけ流し式」と呼ぶ共同便所のスタイルで、男性の小用は壁に向かって用を足し、下の溝に流れていくだけです。壁には何十年間のうちにさまざまな化学物質が付着して、ジャクソン・ポロックの絵のように抽象的な図柄になっていました。  近くの店で面白い話を聞きました。その共同便所を長年、掃除していた男性は、入ったときのにおいだけで、前夜の横丁がどのくらいにぎわったか、経験からわかった、というのです。  誰でも使える「公衆便所」と違… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

途切れた配管、不十分だった心構え 原発事故から10年

 高さ120メートルの排気筒の中をてっぺんまで延びているはずの配管が、根元で途切れていた。東京電力福島第一原発の事故調査を進めていた原子力規制委員会は今年1月、見過ごされていた設計の不備を記した報告書をまとめた。  配管は、10年前に炉心溶融(メルトダウン)を起こした1、2号機につながっている。空だき状態になった原子炉を囲む格納容器の圧力を下げるため、放射性物質を含む蒸気や水素ガスを外に放出する「ベント」で使うものだ。  1、2号機の共用排気筒の根元部分には、事故直後から謎があった。放射線量が1時間あたり10シーベルト以上と人が容易に近づけないほどで、3、4号機の排気筒と比べても異様に高かった。なぜ汚染がひどいか。事故10年を前に未解明事項の調査を再開した規制委が、写真や図面を精査する中で見えてきたのが、ベントの配管が根元で止まっているという、思いもよらぬ事実だった。  このせいで、外部に出るはずだった放射性物質の一部が排気筒の中に蓄積し、根元部分にたまったと報告書は結論づけた。  ベントの成否に直接の影響はなかったが、規制委の更田豊志委員長は、水素が排気筒内に出る構造だったことを問題視する。高濃度の水素が空気中の酸素と混ざれば、水素爆発のおそれがある。排気筒が壊れれば、事故はより深刻になっていた。  ベントの配管は、1992年に国が求めた「過酷事故対策」で追加された設備の一つ。79年の米スリーマイル島、86年の旧ソ連チェルノブイリの原発事故を受け、炉心溶融に備える目的だった。ただ、電力会社の自主的な取り組みとされ、国が詳しい設計や施工を確認することはなかった。  「当時も水素のことは意識されていたのに、なぜああいう設計になるのか。どこまで真剣だったのか」「どうぞお任せくださいと言った電力がどう取り組んだのか。信用を得たいなら、過去について正直に語るべきだ」。報告書公表後の記者会見で更田氏は不信感を隠さなかった。  排気筒の爆発はあながち杞憂(きゆう)とは言えない。配管がきちんと上まで延びていた3、4号機でも、3号機の水素が4号機に逆流し、運転停止中だった4号機の建屋の爆発を招いた。  配管が途切れていた経緯はいまだ明らかでなく、規制委は同型の他原発についても確認していく。東電は朝日新聞の取材に、「設計段階で十分な考慮がなされていたとは言えない」と認めつつ「理由は追えていない」と答えた。(川田俊男、編集委員・佐々木英輔) 「最悪シナリオ」は半径250キロ  東京電力福島第一原発で発覚した「途切れた配管」は、事故前の対策の「本気度」を疑わせる一例に過ぎない。原子炉が冷やせなくなれば事故は一気に深刻化する。だからこそ、あらかじめ設備や手順を整えておく必要があった。  10年前の3月11日、福島第… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会…

足利の山火事、延焼ほぼ収まる 残り火は人海戦術で処理

 栃木県足利市で21日から続く山火事は7日目の27日、火勢が弱まり、山中から上がる煙は減った。焼失面積も前日までの約106ヘクタールと変わらず、延焼はほぼ収まった。市は28日から消火に当たる人員を1・5倍に増やして、人海戦術で残り火を処理する方針だ。  この日も自衛隊や自治体の防災ヘリ計15機が上空から放水し、地上からも消防隊員ら約180人が消火に当たった。一部地域では消防隊員が山に入り、背負ったタンクから水をかけて火だねを消し止めていった。周辺の305世帯に出している避難勧告については、市は安全が確認できるまで当面維持する。  市によると、23日には強風で延焼が広がったが、25日からは消火活動が火勢を押し返している状態。和泉聡市長は「(週明けの)3月1日には鎮圧状態にしたい。その後、残り火を処理して1週間ほどで鎮火を宣言したい」と語った。  27日昼ごろ、現場付近にドローンが飛ばされていると市に連絡があり、約1時間にわたってヘリの飛行が中断したという。市側は「消火活動の妨げとなるので飛ばさないでほしい」と訴えている。(根岸敦生) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

森氏発言、気づかされた性差別の核心 星野智幸さん寄稿

 東京が招致に名乗りを上げたときから、私はオリンピック開催には反対だった。けれど、では始まっても観戦しないか、と問われれば、女子サッカーを始めとして、見ずにはいられない競技がある、と答える。心の中は引き裂かれて矛盾している。 ほしの・ともゆき 1965年生まれ。「ファンタジスタ」(野間文芸新人賞)で少数派を潰す社会と対峙(たいじ)する女子サッカー選手を描く。著書に「だまされ屋さん」など。  モントリオール五輪を小学時代に見て以来、私はオリンピックにいつも心ときめかせてきた。今サッカーや相撲のファンであるのも、オリンピックでスポーツを見ることの喜びを知ったからだ。  それなのに、十数年前ぐらいから、次第に嫌気が差してきた。なぜなのか、今回のオリンピック・パラリンピック組織委員会・森喜朗前会長の女性差別発言と、それをめぐる社会の状況を見て、得心がいった。  一言でいえば、オリンピックは選手のためでも見る人のためでも開催地の住民のためでもなく、主催する関係者のごく一部の人の利権が何よりも最優先されるということが、ごまかしようのないほどはっきりしたからだ。  問題となった、2月3日の日本… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

森氏発言、気づかされた性差別の核心 星野智幸さん寄稿

 東京が招致に名乗りを上げたときから、私はオリンピック開催には反対だった。けれど、では始まっても観戦しないか、と問われれば、女子サッカーを始めとして、見ずにはいられない競技がある、と答える。心の中は引き裂かれて矛盾している。 ほしの・ともゆき 1965年生まれ。「ファンタジスタ」(野間文芸新人賞)で少数派を潰す社会と対峙(たいじ)する女子サッカー選手を描く。著書に「だまされ屋さん」など。  モントリオール五輪を小学時代に見て以来、私はオリンピックにいつも心ときめかせてきた。今サッカーや相撲のファンであるのも、オリンピックでスポーツを見ることの喜びを知ったからだ。  それなのに、十数年前ぐらいから、次第に嫌気が差してきた。なぜなのか、今回のオリンピック・パラリンピック組織委員会・森喜朗前会長の女性差別発言と、それをめぐる社会の状況を見て、得心がいった。  一言でいえば、オリンピックは選手のためでも見る人のためでも開催地の住民のためでもなく、主催する関係者のごく一部の人の利権が何よりも最優先されるということが、ごまかしようのないほどはっきりしたからだ。  問題となった、2月3日の日本… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

子育て一段落、ママが踏み出す一歩「好きなこと仕事に」

 陶芸作家が手がけたマグカップや皿を展示販売する小さなギャラリー「まめぐら」と、併設の喫茶スペース「ミカヅキ」が昨年秋、岐阜市八幡町に開業した。器が好きな主婦が、子育てが一段落したのを機に資金を集めて「好きなことを仕事にする」という夢をかなえた。  まめぐらは、岐阜市の中心市街地の空き家(約30平方メートル)を改装して、昨年10月に開業した。  柔らかな照明の下、マグカップや皿、オブジェなど約70点が並ぶ。北海道や関東、関西などの作家10人ほどが手がけた作品で、価格は3千円台が中心だ。食卓に出しても楽しめる信楽焼のフライパンなど、生活に取り入れやすい品を選んだという。 拡大する「まめぐら」で展示販売されている作品=2021年1月22日、岐阜市八幡町、高木文子撮影  店主の大野日和さん(43)は… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

子育て一段落、ママが踏み出す一歩「好きなこと仕事に」

 陶芸作家が手がけたマグカップや皿を展示販売する小さなギャラリー「まめぐら」と、併設の喫茶スペース「ミカヅキ」が昨年秋、岐阜市八幡町に開業した。器が好きな主婦が、子育てが一段落したのを機に資金を集めて「好きなことを仕事にする」という夢をかなえた。  まめぐらは、岐阜市の中心市街地の空き家(約30平方メートル)を改装して、昨年10月に開業した。  柔らかな照明の下、マグカップや皿、オブジェなど約70点が並ぶ。北海道や関東、関西などの作家10人ほどが手がけた作品で、価格は3千円台が中心だ。食卓に出しても楽しめる信楽焼のフライパンなど、生活に取り入れやすい品を選んだという。 拡大する「まめぐら」で展示販売されている作品=2021年1月22日、岐阜市八幡町、高木文子撮影  店主の大野日和さん(43)は… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

化学の答え、同じ問題冊子の生物に 大阪大が出題ミス

 大阪大は27日、今月25日にあった個別試験(2次試験)の理科の出題にミスがあったと発表した。合格発表前だったため、合否に影響はないという。  同大によると、理科を受けたのは理学部など計6学部4004人。理科は、物理、化学、生物から選択するが、この3科目は同じ冊子にとじられて出題された。ミスがあったのは化学で、DNAの構成要素を記述させる問題の解答となる単語が、生物の問題文中に記載されていたという。  試験当日の学内の点検で判明。化学の受験者全員を正解にするという。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

化学の答え、同じ問題冊子の生物に 大阪大が出題ミス

 大阪大は27日、今月25日にあった個別試験(2次試験)の理科の出題にミスがあったと発表した。合格発表前だったため、合否に影響はないという。  同大によると、理科を受けたのは理学部など計6学部4004人。理科は、物理、化学、生物から選択するが、この3科目は同じ冊子にとじられて出題された。ミスがあったのは化学で、DNAの構成要素を記述させる問題の解答となる単語が、生物の問題文中に記載されていたという。  試験当日の学内の点検で判明。化学の受験者全員を正解にするという。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル