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「勤務先でトラブル、自暴自棄に」2児殺害の罪で起訴の母親が供述

 水戸市平須町のアパートで7月、8歳の男児と5歳の女児が殺害された事件で、2人に対する殺人容疑で逮捕された母親の飲食店従業員太田亜紀子容疑者(39)が、「勤務先でトラブルになり、自暴自棄になって子どもと自殺しようとした」という趣旨の話をしていることが、捜査関係者への取材でわかった。 また、水戸地検は1日、太田容疑者を殺人罪で起訴し、発表した。地検は8月25日から3カ月間にわたって太田容疑者を鑑定留置とし、医師などの見解を踏まえて事件当時の精神状態を調べていた。その結果、太田容疑者に刑事責任が問えると判断した模様だ。 起訴状などによると、太田容疑者は7月23日午後11時55分~翌24日午前6時半ごろ、自宅アパート内で、就寝していた長男で小学3年の継真(けいしん)さん(8)と保育園児の長女梨心(りこ)ちゃん(5)の首を包丁で突き刺して殺害した、としている。幼子2人との無理心中を決意した、その理由は 捜査関係者によると、太田容…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

運転手がインフルに、コロナに…4人離脱 路線バスの運行が「半減」

 運転手4人の病欠と体調不良で、路線バスの便数が半減――。 バス運転手の人手不足が全国的な問題になるなか、多くの路線バスが走る福岡県でそんな事態が起きている。 西日本鉄道は30日、12月1日から当面の間、久留米―福岡空港線の運行を1日32便から16便に減らすと発表した。福岡空港発の最終便は午後10時20分発から午後7時30分に繰り上がるなど、1日あたり233人に影響が及ぶという。 西鉄によると、グループ会社の西鉄バスのある営業所で運転手の1人が季節性インフルエンザに、別の1人が新型コロナに感染。人手不足の中、さらに体調不良を訴える運転手が2人相次いだ。 営業所の運転手の在籍数は11月末時点で48人で、そもそも運行便数に対して必要な50人を下回っていた状態だった。 他の営業所から応援の派遣を…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

水中からメリークリスマス 大阪・海遊館にサンタダイバー登場

 クリスマスを水中から盛り上げようと、海遊館(大阪市港区)に、サンタクロースの衣装に身を包んだダイバーが登場した。 サンタダイバーは魚たちと一緒に泳ぎ、来館者に手を振ったりじゃんけんをしたりした。北海道岩見沢市から家族5人で来た年長の関根暖人くん(6)は「水の中にもサンタさんがいるなんて知らなかった。プレゼントくれるかな」。 同館最大の「太平洋」水槽では午後1時15分と午後3時30分からの2回、「タスマン海」水槽では午前11時から、それぞれ30分ほどサンタダイバーが現れる。25日まで。(西晃奈)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

4万筆の署名を国に提出 大学教員ら、国大法改正案の廃案求める

 今国会で審議中の国立大学法人法改正案の廃案を求め、大学教員らの団体が1日、岸田文雄首相らにあてたオンライン署名4万3516筆を文部科学省に出した。法案は同日、参院本会議で趣旨説明が行われ、審議入りした。 改正案は、一部の大規模な国立大に、運営方針の決定などを行う合議体の設置を義務づけるもの。合議体の委員の選出に文科相の承認が必要なことなどに大学教員らが反発。日本学術会議の任命拒否問題を例に挙げ、「政府の方針に沿わない人は承認されないのではないか」「大学が忖度(そんたく)し、承認拒否されないような政府の意に沿った人を選ばざるを得なくなるのでは」などと懸念を示している。 署名提出後に会見した米田俊彦・お茶の水女子大教授は「いったん(法案審議を)止め、大学関係者の意見をきちんと聞いて考え直してほしい」と話した。(山本知佳)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

流行語大賞の「地球沸騰化」、受賞スピーチはサバ養殖者 訴えたのは

佐藤常敬2023年12月1日 19時30分 今年の世相を反映した言葉を選ぶ「2023ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)が1日発表され、福井県小浜市でブランド魚「小浜よっぱらいサバ」を養殖する田烏水産の横山拓也さん(55)が、トップ10入りした「地球沸騰化」で、代表者として受賞した。スピーチで、海水温の異変を訴え、温暖化よりも深刻な気温上昇を警告した。 「地球沸騰化」は国連のグテーレス事務総長の言葉だ。グテーレス氏は、今年6~8月の世界の平均気温が過去最高を更新したことを受け、「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代が来た」と警告し、各国に温室効果ガス削減の具体的な行動を求めた。 横山さんは、酒かす入りの餌をサバに与えることから名付けられた「よっぱらいサバ」の養殖を若狭湾で19年から本格的に始めた。だが、近年は海水温上昇などが影響し大量死が相次いだ。今夏はいけすの海水温が最高31度に達し、3千匹のサバが死んだ。 スピーチで横山さんは「海水温がここ4~5年、毎年上昇し、今年はほとんどぬるま湯のような状況で、手を尽くして魚たちを生かそうとしたが、死なせてしまう悲しい状況を経験した」と話した。 そんな現状を横山さんはSNSやメディアなどを通して情報発信したことで注目され、「地球沸騰化」と向き合う生産者の代表として今回選ばれたそうだ。 横山さんは「沸騰という表現がふさわしいほどの地球温暖化の中で、私よりはるかに厳しい状況で苦しい闘いを続けている1次産業の生産者はたくさんいる」と述べ、「地球の環境を一気に元に戻すのは、不可能だと思うが、私たちが今から取り組んでいくことは、決して無駄には終わらない」と訴えた。(佐藤常敬)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【締め切り迫る】紙面ビューアー機能も使えるプレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン中!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

オスプレイ墜落、海底の隆起は機体の可能性 不明の7人を潜水捜索

【動画】墜落したオスプレイの潜水捜索=飯野祐平撮影 鹿児島県の屋久島沖に米軍輸送機オスプレイ(乗員8人)が墜落した事故で、海上保安庁や自衛隊などは1日も、現場海域で行方不明となった7人の捜索を続けた。午前11時現在、不明者の発見には至っていない。 第10管区海上保安本部によると、11月30日の捜索で音波を出して海底の状況を調べるソナーを投入し、屋久島空港の南東約1・2キロ、水深約30メートルの地点で、周りの地形と異なる隆起があるのを確認した。墜落した機体の可能性があるとみて潜水して捜索。同日は岩しか確認できなかったが、1日も数十メートル潜れる訓練を受けた特殊救難隊などの約10人が、付近で潜水を続けている。 また、この日は、米兵ら約1…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

導入時の担当者に聞く、性教育の「はどめ規定」 当時懸念したのは…

 国内外から遅れが指摘される日本の学校での性教育。その障壁として指摘されるのが、学習指導要領の「はどめ規定」だ。中学の保健体育では「受精・妊娠までを取り扱うものとし、妊娠の経過は取り扱わないものとする」としているこの規定は、1998年度の指導要領改訂時に盛り込まれた。現場では、性交を教えない規定だと捉えられている。なぜ、この規定が必要だったのか。山形県の公立小中学校で教員として教壇に立ち、文部省(当時)の教科調査官としてこの改訂に携わった戸田芳雄・前日本安全教育学会理事長は「規定の目的は学習内容の整理だった。『はどめ』をかけた覚えはない」と語る。 ――中学の保健体育で「妊娠の経過は取り扱わないものとする」とした、いわゆる「はどめ規定」。98年の改訂で、なぜ盛り込まれたのでしょうか。 当時は文部省の教科調査官の立場で「規定」を入れることに携わりました。 その頃、性教育に関しては「もっとしっかり教えるべきだ」という推進派から、「若者の性が乱れる」との反対派まで、社会に様々な意見があり、それぞれが強く主張していました。文部省にも、意見や批判が届きました。 98年の改訂は非常に難しいものでした。かつての詰め込み教育の反動から、後に「ゆとり教育」と呼ばれる新課程を作らなくてはならず、授業時間数が大幅に削られました。中学の保健体育も例外ではなく、保健分野は55時間から48時間程度に減少しました。当時は「精選」という言葉がよく使われ、それまであった、教科や学年の間で学ぶ内容の重複を避けることが重要な課題でした。 一方で、健康課題として、ストレスへの対処法など心の健康に関することや阪神大震災(95年)の教訓からの防災教育、HIVなどの性感染症の予防などが、保健分野の新たな課題として上がっていました。授業時間数が減る中、この三つの重要な要素を盛り込まなければいけない。学習指導要領はあくまで、「これだけは学習する」という最低基準。あまり内容を盛り込みすぎないようにするのが大前提です。 性教育をすること自体は良いと思いますが、教科の目標や内容、授業時間数を考慮すると、保健という教科で全てを教えるわけにはいかないと考えました。理科や社会科、家庭科が担う部分もあり、重複することはできない。保健では、身体の発育以外の内容が広がりすぎないように、と考えました。 ――取り扱わない項目が、「妊娠の経過」だったのはなぜなのでしょうか? 当時、教職員への聞き取りや…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「ショー化する記者会見」 本来の「戦い方」考えるとき 石戸諭さん

 「記者会見がショー化しているのではないでしょうか」。元毎日新聞記者で、ノンフィクションライターの石戸諭さんは、旧ジャニーズ事務所の記者会見をめぐる議論を見ながら、そう感じてきたといいます。どういうことなのでしょうか。石戸さんに話を聞きました。     ◇ 旧ジャニーズ事務所側が記者会見の際に「NGリスト」を作っていたことをネットメディアや、マスメディアの多くは「けしからん」という論調で報道しました。気持ちはわかりますが、問題はもう少し複雑です。考える前提から整理してみましょう。 企業の場合、記者会見をする義務はなく、どのような形で会見を運営するかは、企業の裁量に委ねられています。「NGリスト」を作ることも自由です。一方、不祥事を起こした企業が、社会に対して説明責任を果たそうとしない場合、記者たちは当然厳しく追及する自由があります。企業の対応の是非を最終的に判断するのは、読者や視聴者の役割です。騒動の背景に「エンタメ化」する記者会見 今回の騒動の一番の原因は…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

警察の「お堅い」詐欺防止冊子、心理学専攻の大学生アイデアで刷新

西岡矩毅2023年12月1日 12時30分 多発するニセ電話詐欺の被害を減らそうと、九州産業大学(福岡市)で臨床心理やデザインを学ぶ学生と福岡県警がタッグを組み、「電話対応ハンドブック」を作った。警官が示した原案を、学生のアイデアで親しみやすく生まれ変わらせた、その中身とは――。 県警の要請に応じて協力したのは、人間科学部臨床心理学科と芸術学部ビジュアルデザイン学科の3年生4人と、大学院生1人の計5人。詐欺を見抜くためのチェックリストや警察に通報する時に伝える内容などを盛り込むハンドブックの表現を練り上げた。 作業は5月にスタート。県警側が「被害にあわないための4箇条」として当初示したのは、「理解する」「信用しない」「お金の話は詐欺」「すぐに相談」という文言。これに対して、心理学専攻の学生らが「四つは多い」「『信用しない』と否定する言い方は頭に入りづらい。『○○しましょう』と提案する方がいい」などと注文。協議の結果、完成品は「詐欺対策3ケ条」で、「理解しましょう」「疑いましょう」「落ち着きましょう」となった。 芸術学部の学生らはデザイン面で意見を出した。その一人、本告優人さんは「字が多いと分かりづらい」「丸みがあるデザインの方が親しみやすく、手元に置いてもらえる」と提案。完成品では、注意を引きつける黄色を背景に採用し、一目でわかるピクトグラム(絵文字)も使うことになった。 作業を終え、臨床心理学科の亀山ひかるさんは「納得できる仕上がり。祖父母にも渡したい」。県警生活安全総務課の谷川亨課長は「我々が作ると、紋切り型で堅くなってしまう。注意を投げかけられる、良いものができた」と喜んだ。 県警によると、今年1月~10月末までに県内で起きたニセ電話詐欺の認知件数は466件(前年同期比183件増)で、被害額は9億1千万円(同2億2千万円増)。そのうち、半数以上の317件の被害者は65歳以上の高齢者で、被害額は全体の8割以上にあたる7億6千万円にのぼった。 完成したハンドブック(A4判、6ページ)は9万部を用意。今後、各署や年金事務所などで配布し、警官が地域を巡回する時にも配る予定という。(西岡矩毅)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【締め切り迫る】紙面ビューアー機能も使えるプレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン中!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「なぜ学ぶ?」「故郷と重なった」 学生が水俣と向き合った34日間

 福岡市で11月14日までの34日間開かれた「水俣・福岡展」は、地元の大学生らが展示の説明員などとして運営を支えた。若者たちは水俣とどう向き合い、何を伝えたのか――。(伊藤未来、福井万穂) 展示会場の入り口に掛けられた、ひときわ大きな少女の写真。水俣病の公式確認のきっかけとなった患者、田中実子さんだ。 「この方は病気のせいで普通の生活ができず、話すこともできなくなりました。最後に発した言葉は『くつがはけない』だったそうです」 西南学院大(福岡市)法学部3年の藤田汐音さん(21)はその写真を前に、自らの言葉で、来場者に説明した。 水俣病を研究テーマの一つとする同大の田村元彦・准教授(地方自治論)のゼミに昨年入り、本や映像で学び始めた。今年、現地を訪れ、患者や家族の話を直接聞くと、見え方ががらりと変わった。 自分の父親はどう見ても水俣…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル