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ロンブー田村淳さんが丸亀城の名誉大使に 観光振興策を提言へ

増田洋一2023年7月11日 12時02分 香川県丸亀市は、日本の城に詳しいタレントの田村淳さん(49)に「丸亀城名誉大使」を7月11日から5年間、委嘱する。丸亀城を紹介・宣伝してもらうとともに、市に観光振興策を提言してもらう。 田村さんは山口県下関市出身。1993年に田村亮さんとお笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」を結成。今年5月4日に開かれた丸亀お城まつりに出演し、丸亀城の天守や石垣などについて語った。(増田洋一)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

奄美大島の救急車、ウクライナへ 「第2のステージも人命救助に」

 ロシアから侵攻を受けるウクライナを支援しようと、鹿児島県・奄美大島の瀬戸内町は6月28日、大島地区消防組合瀬戸内消防分署で使っていた救急車1台を、NPO法人SunPanSa(サンパンサ、三重県松阪市)に贈った。分署で贈与式があり、サンパンサの上村真由(まさよし)理事長(80)は「この救急車の第2のステージとしてウクライナで人命救助にあたると確信している」と述べた。 救急車は2008年から分署で緊急搬送を担ってきた。出動は約5100件、5千人以上を搬送し、走行距離は約8万3千キロ。今年5月に代替車が配備され、資機材搬送用などとして使われる予定だったが、サンパンサが全国で救急車を募っていることを知り、寄贈することになった。 救急車は横浜港からベルギーなどを経由して、早ければ8月末ごろにウクライナのキーウに届けられる。 救急車の輸送を担当するNPO法人の日本ウクライナ友好協会KRAIANY(クラヤヌィ、東京都)の理事でウクライナ出身の片岡ソフィヤさん(34)は贈与式で「ウクライナでは無差別攻撃が続いている。けがをしても病院に運ぶことができず、多くの命が失われている。救急車で一人でも命が助かると、多くの人の心の支えになる」と話した。(奄美通信員・神田和明)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

続く停電、床に泥…大雨浸水の病院復旧急ぐ 国重文・耶馬渓橋も被害

有料記事豊島鉄博 福井万穂2023年7月11日 13時15分【動画】大雨で1階が浸水した田主丸中央病院=豊島鉄博撮影 記録的な大雨に見舞われた九州北部では、一夜明けた11日も、被災した人たちが水が引いた後の泥の片付けなどに追われた。大分県では、国の重要文化財の石橋の被害も確認された。 福岡県久留米市田主丸町の田主丸中央病院(343床)では11日朝、職員たちが1階フロアに残る泥を、ぞうきんなどで拭き取る作業を続けていた。 九州北部は10日未明から昼前にかけて線状降水帯が発生し、付近では大規模な土石流も起きた。同病院では10日午前5時ごろ、病棟1階全体が30センチほど浸水。1階にいた約50人の入院患者全員を2階に避難させたが、その後停電し、11日朝になっても電気や下水が復旧していない。 非常電源を使って最低限の医療行為は可能だが、クーラーなどが使えず、外来診療は休止している。人工透析の患者約80人は一時的に別の病院に転院した。現在までに体調不良者はいないという。 同病院は患者を24時間受け入れる2次救急医療機関で、浸水した病床1階にはX線などの検査機器が置かれていた。石飛隆敏・医事課長(56)は「停電していて、機器の故障の確認すらできていない状況。診療再開のめども立っていないが、地域医療のため全力を挙げて再生に取り組む」と話した。 同病院には朝から患者たちも…この記事は有料記事です。残り357文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「見納めに来て」 閉館の中野サンプラザで「感謝祭」、15日から

三井新2023年7月11日 8時00分 2日に閉館した東京都中野区の複合施設「中野サンプラザ」で15~17日、「さよなら中野サンプラザ感謝祭」が開かれる。1973年に開館した同施設の、事実上の見納めとなる。入場無料。 ホールのステージでは中野区にゆかりのある約60団体がダンスや吹奏楽、バンド演奏などを披露。中野サンプラザで6年前に結婚式を挙げた夫妻も15日午後7時半から登場する。17日には、屋外ステージでロックバンド「爆風スランプ」のサンプラザ中野くんとパッパラー河合さんがライブをする。 このほか1階のブースでは、建設時からの中野サンプラザを写した写真展のほか、建物を再現した「レゴブロック」の展示などもある。 感謝祭を主催する実行委員会の高須英和委員長(42)は生まれも育ちも中野区。「サンプラザは中野のシンボル。閉館はいまだに実感が湧かない」とし、「閉館後に入れる貴重な機会。最後に見納めに来ていただければ」と話す。 問い合わせは、中野区観光協会のホームページ(https://www.nakano-kanko.com/)の問い合わせフォームから。(三井新)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ブラジル漫画×アトム、日本でも 手塚治虫との約束、電子書籍で実現

 ブラジルの国民的漫画家マウリシオ・デソウザ氏(87)の作品を収蔵した電子図書館サービスが今月、日本国内で一般向けに始まる。親交のあった手塚治虫とともに企画した漫画も含まれており、その一部は国内で初めて読めるようになる。 「ブラジルのディズニー」と呼ばれるデソウザ氏は、「モニカ&フレンズ」などの作品で知られる。漫画を通して母国の識字力向上に貢献したとして、昨年10月にユネスコから表彰。妻が日系人で日本との親交も厚く、2013年には文化交流の功績がたたえられ、旭日小綬章を受章した。 デソウザ氏によると、手塚との交流は1984年にさかのぼる。ブラジルで初めて出会い、互いの家や職場を訪れるほどの深い仲になった。「平和を求める冒険映画を一緒につくろう」と約束。89年に来日した際は、末期がんだった手塚から「ポジティブなメッセージを伝え続けて」と言われたという。■リボンの騎士ともコラボ…この記事は有料記事です。残り655文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

アウトドアな町を宣言し生まれたにぎわい 過疎は食い止められたか

【動画】仁淀ブルーに魅せられて=高橋宣之さん撮影「仁淀ブルーを見るには、どう行けばいいですか」 仁淀川上流にある高知県仁淀川町の役場には2011年夏、NHKの番組「仁淀川 知られざる青の世界」などをみた人から問い合わせが殺到した。林業と茶栽培が主な産業で、役場の観光担当は産業建設課の2人だけ。それも地域の祭りや神楽のPRが仕事だった。 「川がきれいなのは当たり前。観光資源になるなんて思わなかった」と古味実(こみみのる)町長は振り返る。夏になると川に飛び込み、アユを突いて育った古味には意外だった。 町内にある安居渓谷の「水晶淵」や、中津渓谷の「雨竜の滝」に観光客が押し寄せた。交通整理が必要になった。 県や流域6市町村が参加して「仁淀ブルー観光協議会」が15年に発足した。それにあわせて、仁淀川町観光協議会も作った。記事後半では、新たな政策を打ち出した自治体と、「人口」をめぐる話題を取り上げます。元アウトドア雑誌編集長は「地産外商」を提言しています。 カヤックなどを楽しませる民間業者が誕生し、河原の利用をめぐる小競り合いも起きた。町は今年3月、観光条例を定め、観光業者に助言や勧告をすることができると明文化した。 アウトドア大手、スノーピー…この記事は有料記事です。残り1033文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

自閉症の子もそうでない子も 幼稚園の混合教育が生む「成長の物語」

 7月初旬、東京都武蔵野市の幼稚園。10人ほどの年長の子どもたちが机に向かい、傘の絵にカラフルな色を塗っていた。少人数クラスで過ごす自閉スペクトラム症の子どもたちだ。 中でも特に熱心に色を塗っている女の子がいた。「この子にもいろんなドラマがあったんですよ」。加藤篤彦(あつひこ)さん(63)はそう話し、昔の動画や写真を見せてくれた。 入園当初は廊下に寝転がって「ヤダー!」と叫び、大人がどんな声かけをしても耳を貸さない。やっと部屋に入っても無表情で誰とも関わろうとしない。そんな女の子に教職員は根気強く声をかけ続け、周りの子どもたちも遊びに誘った。すると女の子は徐々にクラスの活動に参加するようになり、笑顔を見せるようになった……。 加藤さんが近寄ると女の子はふっと顔を上げ、にまっと笑い、すぐにまた色を塗り始めた。「自閉症の子もそうでない子も豊かな人間関係の中で成長する。笑顔でいられる環境を作ることがとても大事です」60年近い取り組み 運動会は混合チーム 加藤さんが園長を務める武蔵野東第一・第二幼稚園は、自閉症の子もそうでない子もともに学ぶ「混合教育」を掲げている。今年4月時点で、2園の園児計488人のうち、自閉症の子は66人にのぼる。 きっかけは1964年、幼稚…この記事は有料記事です。残り1587文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「記憶にないとは言わない」 人事介入した元次官が記者に語ったこと

 東京地下鉄(東京メトロ)の本社は、JR上野駅のすぐそばにある。 3月23日午後。窓からは上野駅と上野恩賜(おんし)公園を一望できる、高層階の応接室。 元国土交通事務次官で、同社会長(当時)の本田勝氏(70)は、朝日新聞の記者3人と向き合っていた。 「記憶にないとは言わない」 本田氏は、2022年末、東証プライム上場の「空港施設」を訪れ、同社の社長と会長に面会したことを認めた。 国交省OBの副社長(当時)を次期社長にするという方針が固まった――。 会社側にそう告げたことについては、「『方針を固める』というのは言い過ぎだったように思う。そういう考え方がある程度まとまったというだけであって。それを相談に行ったということ」と釈明した。 面会の経緯については、口が重かった。 「いろんな方々から頼まれてというだけで、それ以上はノーコメント」「幾人かの希望とか考えを伝えに私が行った」 いろんな方々の中に、国交省OBも含むのかと記者が問うと、「いたと想像していただいて構わない」と答えた。国土交通省OBの人事介入問題の実態や背景に、関係者への取材や入手した記録で迫るA-stories「令和の天下り」の7回目。民間企業に国交省OBを社長にするよう求めた元事務次官の取材時の記者とのやりとりの詳報です。 自身の立場を「有力なOBの…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

死亡連絡の時期を偽って報告 主事「怖かった」 江戸川区の遺体放置

独自有料記事高島曜介 笹山大志 大山稜2023年7月11日 6時30分 東京都江戸川区福祉事務所の主事が、生活保護受給者の独居男性(当時65)の遺体を2カ月半にわたって放置していた問題で、男性の死亡の連絡を受けた主事が、死亡を知った時期を偽って区に報告していたことがわかった。報告の1カ月余り前に死亡を把握しながら、報告前日に知ったことにしていた。区が10日、明らかにした。(高島曜介、笹山大志、大山稜) 江戸川区議会は10日、非公開で臨時の全員協議会を開いた。出席者によると、区側が、20代の男性主事が遺体を放置していたことや区に虚偽の報告を行っていたことを説明。有識者による調査を検討しているとも明かしたという。 区によると、主事は1月10日、ケースワーカー(CW)として担当する男性が自宅で亡くなっていると、医師から報告を受けた。だが、3月27日に福祉用具のレンタル業者が男性宅を訪ねて発見するまでの約2カ月半、遺体を放置していた。 主事は2月22日、死亡を理由に男性の生活保護費の振り込みを停止するための報告文書を上司に提出していたが、男性の死亡の連絡を受けた日付を実際の1月10日ではなく2月21日と記していたという。主事はCWとして当時1年目。虚偽報告の理由について「ご遺体がどうなっているか考えると怖かった。放置していることが発覚するのが怖かった」と説明しているという。 区側は当初、朝日新聞の取材…この記事は有料記事です。残り1475文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

マイナカード利用で見られるワクチン接種情報 1年以上更新されず

 マイナンバーカードを使う「マイナポータル」で参照できる新型コロナウイルスのワクチン接種履歴の情報が、1年以上更新されていない事例があったことが朝日新聞の取材でわかった。約6700人分の情報で、自治体からマイナポータルに転送することになっていたが、自治体が設定を怠っていたという。 専門家は「行政のデジタル化をうたっていても、その過程は手作業によるものが多く、ミスや情報の漏洩(ろうえい)が起きるリスクはある」と指摘する。コロナワクチン4回接種したのに… マイナポータルは、政府運営…この記事は有料記事です。残り847文字有料会員になると続きをお読みいただけます。マイナンバー問題マイナンバーとひもづける公金受取口座に「家族口座」が登録されるケースが多発しています。問題を多角的にお伝えします。[もっと見る]Source : 社会 - 朝日新聞デジタル