ニュース

偽「ラルフローレン」の帽子、ネットオークションで販売容疑 男逮捕

2023年4月24日 14時31分 有名ブランド「ラルフローレン」の偽物の帽子を販売したり輸入したりしようとしたとして、大阪府警は、大阪市中央区日本橋2丁目の衣料品販売会社役員、玉井宏和容疑者(47)を商標法違反(侵害とみなす行為)と関税法違反(輸入禁止貨物の輸入未遂)の疑いで逮捕したと24日発表した。容疑を認めているという。 生活安全特別捜査隊によると、逮捕容疑は2022年9~11月、インターネットオークションで、ラルフローレンのロゴ入りの帽子など計4点をいずれも40代の男女3人に計1万5670円で販売したほか、同ブランドを模倣した帽子計100点を中国から輸入しようとしたというもの。中国からの帽子は税関の検査で見つかったという。 同隊によると、22年7月にネットオークションに出品されていた安価な帽子を権利団体が発見。購入・鑑定し、偽物と判明したため、府警に相談していたという。 今月5日に府警が玉井容疑者宅を捜索し、ラルフローレンなどのロゴが入った帽子計435点を押収し、鑑定で全て偽物と判明した。玉井容疑者は「中国から輸入したもので、偽物だとわかっていた」と供述しているという。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

長野県のパートナーシップ制度、8月から 知事「多様性ある社会を」

遠藤和希2023年4月24日 11時23分 長野県は、「長野県パートナーシップ届出制度」の運用を8月1日から始めると発表した。この制度は、性的マイノリティーのカップルが婚姻に相当する関係であると自治体が証明するもので県内では長野市、松本市、駒ケ根市が導入している。 カップルからの届け出を受け付けた県は、届け出を証明する受領証を交付。受領証があると県営住宅にカップルで同じ世帯として入居を申し込めたり、県立の医療機関での面会や緊急治療への同意などが家族と同様に可能になったりする。 届け出の要件は、双方が成年▽ともに結婚していない▽少なくとも一方が県内在住か、県内への転入を予定していることなど。7月10日から原則郵送で必要書類を受け付け、8月以降に受領証を交付する。 阿部守一知事は21日の会見で「長野県を多様性が尊重される社会にしなくてはならない。市町村とも連携しながら、いろいろなサービスを活用できるようにしていきたい」と話した。(遠藤和希)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Think Gender男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[もっと見る]Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「後悔したくない」 勇気振り絞った声かけで詐欺防ぐ 教師に感謝状

 電話しながらATMを操作する80代の夫婦に声をかけ、特殊詐欺の被害を水際で防いだとして、埼玉県警は同県熊谷市の吉岡誠さん(31)に感謝状を贈った。吉岡さんは私立栄東高校(さいたま市見沼区)で数学を教える教師。「生徒にも声をかける勇気を持つことを伝えたい」と語った。 事件があったのは4月7日午後6時ごろ。吉岡さんは仕事帰りに学校近くの金融機関のATMを訪れた。隣のATMには慌てた様子で携帯電話で誰かと話をしながら、送金手続きをするお年寄りの男性と、横で見守る妻らしい女性がいた。 父親が過去に特殊詐欺の被害…この記事は有料記事です。残り690文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

女性が働き続ける時代 専業主婦頼み前提の職場は「少子化促進企業」

 日本に生まれる子どもが減り続けています。政府は「異次元の少子化対策」を掲げますが、異次元なのは少子化そのものであり、私たちの生き方や社会のあり方に挑戦状を突きつけているかのようです。 ジェンダーの視点で少子化対策を考えると、どんな問題が浮かび上がるのか。ニッセイ基礎研究所の人口動態シニアリサーチャーである天野馨南子さんに聞きました。 ――少子化対策として最も重要なことは何でしょうか。 「夫婦が生涯に持つ平均子ども数とされる『完結出生児数』は1970年代以降に徐々に下降してはいるものの、およそ2で推移しています。この40年以上、夫婦から生まれる子どもは約2人で、大きく減ってはいないということです。日本の少子化は夫婦あたりの子ども数の減少ではなく、夫婦が形成されないこと、つまり未婚化が大きく影響しています」 ――女性の社会進出が少子化の理由だと考える人もいます。 「高学歴化と企業における女…この記事は有料記事です。残り959文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

1個だけ売れ残った指輪の運命 「物が持ち主を選ぶ」と感じた瞬間に

 漫画家・関口かんこさんの趣味のひとつが「指輪作り」だ。 始めたのはコロナ禍になった2年ほど前。 もともと宝石や鉱物が好きで集めていたが、「これを身につけてみたい」という石と出会い、指輪を作ることにした。 工作のように無心で手を動かすのが楽しくて、すっかりはまってしまった。 台座は業者から仕入れたり、海外から取り寄せたり。 自分で集めた石との相性を考えながら組み合わせているうち、指輪は150個ほどになっていた。 昨年8月、東京ビッグサイトで開催されたイベントで販売することに。 当日は指輪50~60個をメインに、手作りのネックレスやピアスも出品。 事前告知のツイートが拡散したこともあって、多くの人が見に来てくれた。 てっきり暇だろうと思って小説を2冊も持ち込んでいたのに、開場から1時間半ほどは座る暇もなかった。 どんどん売れてゆく中で、唯一最後まで残ったのが赤い天然石の指輪だ。 良い石を使っているし、可愛く作れたと思ったのになんでだろう? 「こんなにたくさんの人が来てくれたのに、誰にも選ばれないなんて……。かわいそうに」 そんなことを思いながら、ブースの撤収作業をした。 それから約5カ月後、売れ残った赤い指輪の行き先が決まることになる。 「物が持ち主を選ぶことって…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ジェンダー不平等「なのに」少子化?「だから」少子化? 日本の謎

 少子化は他の先進国でも見られる傾向です。ただ日本の少子化には、不思議な点がいくつかあると、カリフォルニア大教授(近現代日本文化論)のサビーネ・フリューシュトゥックさんは指摘します。 海外から日本の少子化はどのように見えるのでしょうか。カリフォルニア大教授(近現代日本文化論)で自衛隊や日本の「男らしさ」を主題にした著書のあるサビーネ・フリューシュトゥックさんに聞きました。 少子化の傾向は、日本だけでなく世界の民主主義の国々に共通です。かつては子どもがいることが女性にとって自信や老後の経済的な安全につながったのですが、この30年ほどでそうした意識は弱まりました。女性が経済的・社会的に自由になると、子や夫を持つことは、利点というより負担と感じられがちです。 興味深いのは、日本の女性は…この記事は有料記事です。残り1074文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

柔道選手になれなかった男 アプリで結婚約束し、うそと借金重ねた

 「警視庁の柔道選手」としての活躍を思い描いていた男は、マッチングアプリで知り合った女性に結婚詐欺を働く常習犯に転落した。手口として利用したのは、輝かしいはずだった自分の姿。そして動機は「妻のため」だった。 2022年11月、東京地裁であった初公判。傍聴席20席の小さな法廷に、被告の男(27)は上下黒のジャージー姿で現れた。 マッチングアプリで出会った20代の女性3人から、21年11月~22年7月に計598万円をだましとったとして、詐欺罪で起訴された。 検察官が起訴状を読み上げると、被告はまっすぐ前を見て「間違いありません」と内容を認めた。 被告人質問などから事件の経緯をたどる。 被告は幼少期から柔道を始め、大学卒業後に警視庁の警察官として採用された。警察学校を卒業後、正式に警視庁所属の柔道選手になる予定だった。 しかし、大学時代にけがした足首が治らず、選手になれなかった。警視庁に入ってまもない18年に退職した。給料は全て妻に その後は不動産会社で施工監督として働き始めた。21年1月、へんとうがはれて発熱する日が続いた。原因は不明だった。コロナ下で、発熱したまま会社には行けない。結局、治療に専念するため、会社を休むことになった。 休職して2カ月後、スマホ一つで他人とつながれるマッチングアプリを始めた。さらにその5カ月後の21年8月、アプリを通じて知り合った女性から初めて金を借りた。なぜ? 被告「病気のせいで休職することになり、生活費が足りなくなった」 傷病手当は出ていたが、元の給料より月約8万円少なかった。「それまでは給料を全て生活費として妻に渡していた。足りない分は女性から借りた」と続けた。 弁護人「どうしてマッチングアプリで知り合った人に借りようと思ったのか」 被告「初めは友人から借りて…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

天皇陛下、自ら財布を出して ご一家の私的訪問、人々の受け止めは

 皇室の方々とゆかりが深い学習院大学の目白キャンパス(東京都豊島区)で、16日に開かれた「オール学習院の集い」。新型コロナウイルス感染症の影響で4年ぶりの開催ということもあり、会場は様々なブースや出店、イベントを楽しむ人々でにぎわっていた。 この日、会場を訪れることはなかったが、学習院OBの天皇陛下や学習院大学4年生の長女愛子さま、そして皇后さまも過去に何度も来場し、ある場所を度々訪問。飾らない素顔や貴重な買い物姿を見せていた。 「この子は何ていう子ですか」「何歳ですか」 前回開催の2019年4月。皇太子妃時代の皇后さまは、盲導犬を連れていすに座っていた視覚障害者らに近寄ると、しゃがんで握手をしながら一人一人に優しく語りかけた。 盲導犬の育成訓練や視覚障害者の歩行指導などに取り組む「アイメイト協会」のブースを、皇太子ご夫妻時代の天皇、皇后両陛下、当時学習院女子高等科3年生の愛子さまが訪れた。公務ではない、プライベートな訪問だった。 福島県いわき市から参加していた全盲の坂本光男さん(76)は皇后さまから話しかけられ、「とても優しく、私たちの目線に合わせてお声がけしてくれているのが分かり、お話ししやすかった」と振り返る。 それまでにも皇后さまとは数回対面しており、「震災の時は大変でしたね」と気遣ってもらったこともある。中でもうれしかったのは、再会時に坂本さんが前回連れていた犬を覚えてくれていたことだ。 協会関係者の女性は、皇后さまが取ったある行動が印象に残っている。娘を導く母の思い、愛子さまは体験歩行を何度も経験 視覚障害者全員に声を掛け終…この記事は有料記事です。残り1466文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

金継ぎ漆芸家、3.3億円無申告 教室で収入「さぼった」 国税指摘

有料記事東谷晃平 花野雄太2023年4月23日 6時00分 壊れた陶器を漆や金で修復する伝統技法「金継(きんつ)ぎ」を行う漆芸家の男性が名古屋国税局の税務調査を受け、2021年までの5年間で約3億3千万円の申告漏れを指摘されたことがわかった。 金継ぎ教室の講師や監修などで得た収入を申告していなかった。一部は悪質な課税逃れに適用される重加算税の対象とされ、追徴税額は約1億7千万円に上る。 この男性は一般社団法人「漆芸伝承の会」(名古屋市守山区)を主宰する栗原蘇秀(そしゅう、70)=本名・栗原義博=氏。 栗原氏は取材に「既に期限後申告し、納税した」とした上で、「確定申告があるのは知ってたけど、さぼった。仕事が忙しかった」と話した。 漆芸伝承の会のホームページ(HP)などによると、栗原氏は1970年に石川・輪島で漆塗りなどの技法を学び、85年に独自の技法を確立。 以降、作品を展示会で発表する傍ら、朝日カルチャーセンターを含む複数のメディア系の文化教室などで金継ぎの講師を務めるほか、弟子を講師として派遣するといった監修をしていた。 関係者によると、栗原氏は金…この記事は有料記事です。残り696文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

【そもそも解説】富士山噴火時の避難計画、どう変わったの?

 Q 富士山の噴火(ふんか)に備えた避難(ひなん)の計画が、最近作り直されたの? A 「富士山火山避難基本計画」のことだね。富士山の噴火は江戸(えど)時代が最後なんだ。でも専門家の間では、いつ噴火してもおかしくないと考えられている。だから静岡、山梨、神奈川3県で2012年に協議会を作り、15年に最初の避難計画をまとめたんだ。その後、噴火の被害範囲(ひがいはんい)を地図でしめす「ハザードマップ」を改定(かいてい)し、3月末に避難計画も作り直した。大きな噴火時に噴出する溶岩(ようがん)の想定量が前より2倍に増え、被害の想定区域も広がったんだ。 Q 避難計画をどう変えたの? A 富士山は想定される火口…この記事は有料記事です。残り613文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル