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大阪メトロ御堂筋線が一時運転見合わせ 午前8時半過ぎに再開

2023年3月29日 8時31分 大阪メトロ御堂筋線は29日、新大阪―なんば駅間で始発から一時運転を見合わせた。電気設備のトラブルが原因。午前8時33分に全線で運転を再開した。 大阪メトロによると、同日午前2時ごろ、梅田―淀屋橋駅間で保守・点検作業中、電車に電気を送る「サードレール」と呼ばれる装置が、何らかの理由で外れているのを確認した。復旧作業用の列車を通すため、四つ橋線も全線で運転を見合わせたが、午前8時ごろに運転を再開した。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「戦争防ぐため必要」「子育て支援を」 防衛費増、どう思う?

 防衛費を前年度から約1兆4千億円増額した新年度予算案が28日に成立した。政府は今後5年間の防衛費総額を現行の約1・5倍に増やし、防衛費のための増税もする方針だ。あなたは防衛費の増額や増税について、どう考えますか。「#ニュース4U」で意見を募った。防衛力強化、エスカレートするのでは 京都市の50代の女性は増額と増税の両方に反対し、「子育て支援に予算を使ってほしい」と訴える。 3人の子どものうち2人は大学生で、年に計200万以上の学費がかかる。大学の学費減免制度を調べる日々だ。夫は、勤め先の業績悪化で2月に失業した。自身は非正規の公務員で給料が安く、1年ごとの雇用契約が必要。いつまで今の仕事を続けられるかわからない。 光熱費も上がる中、こまめに…この記事は有料記事です。残り1154文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 #ニュース4U「#N4U」取材班が読者の皆さんから身近な疑問や困りごとを募集し、SNSで情報交換しながら深掘り取材します。[もっと見る]Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「町の自慢」の駐在さん、制服を脱ぐ 住民のために駆け回った32年

 〈佐和英樹さん定年退職祝いの会のご案内〉 神奈川県横須賀市吉倉町にある掲示板に、送別会を知らせる紙が貼られていた。「佐和さんは私たちの自慢。32年間、住民のため、駆け回ってくれた」。会を企画した町内会長の言葉に、3月いっぱいで制服を脱ぐ「駐在さん」は照れたように帽子を直した。 吉倉町駐在所に勤務する県警の警部補、佐和英樹さん(60)。福岡県出身で、大学卒業後に食品関係の民間企業に就職し、横浜市にある営業所で勤務を始めた。担当したエリアは横須賀市。仕事に精を出す日々だったが、福岡県警に勤める友人の話を聞き、「人の役に立ち、誇りの持てる仕事がしたい」と思い、そのまま神奈川県警で任官した。 配属されたのは、かつて仕事で担当をしていた横須賀市。交番勤務を1年半ほど経験し、「駐在に入らないか」と上司から言われたのが27歳の時のことだ。休日も対応、戸惑いの毎日 住居も兼ね、原則は警察官が1人で勤務する駐在所の仕事。「経験の浅い自分に務まるだろうか」という不安もあったが、1991年3月、横須賀市の吉倉町と安針台を管轄する吉倉町駐在所で生活を始めた。 配属されたばかりの頃は、戸…この記事は有料記事です。残り1160文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

消防長宅で枯れ草火災、サイレン無しで現場へ 消火も統計に計上せず

森下友貴 猪瀬明博2023年3月29日 6時00分 埼玉県羽生市の住宅で4年前に起きた枯れ草などが燃える火災が、火災統計に計上されていないことが分かった。現場は「羽生市消防本部」のトップ・消防長の自宅で、消防長は未計上を認識していたが、外部から指摘があるまで是正を指示していなかった。統計は火災予防を市民に喚起する「公の財産」だ。同消防本部は28日、この取り扱いを是正するため、市総務部に事故報告書を提出した。 火災が起きたのは2019年4月6日午後。消防長の自宅の敷地で家族が枯れ草を燃やしていたところ、周囲の草木に燃え広がった。休みで在宅していた消防長は119番通報せず、加入電話で消防本部に消防車の出動を要請。サイレンを鳴らす緊急走行を控えるよう指示した。 消防車の到着時、火はほぼ鎮火していたが、周囲に竹やぶなどがあるため、4人の署員が完全に消火した。この火災で、下草など約35平方メートルを焼失した。 同消防本部では、19年度に改定された内規で、枯れ草などの火災は焼失面積にかかわらず「その他火災」と計上することになった。ただ、消防長の朝日新聞への説明では、現場で署員から「火災にあげない(計上しない)と思います」と告げられ、今月24日に外部から計上漏れを指摘されるまで放置していた。 消防長は16年から現職。取材に「火災時は混乱していてしっかり計上するよう署員に指示できなかった。反省している」と答えた。 市は今後、当時出動した署員らから聞き取りをするほか、副市長を長とする審査委員会で処分や再発防止策を検討する方針だ。(森下友貴、猪瀬明博)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

青山霊園から消えた旧華族の「無縁墓」 守る人のいない遺骨の漂流先

 国立競技場や神宮球場から徒歩圏の立地にあり、六本木ヒルズを遠景に望む都立青山霊園(港区南青山)。敷地面積は約26ヘクタール(7万9千坪)あり、23区内で最も広い都立霊園だ。土地柄、使用料も最も高く、最低価格でも約450万円。1千万円を超える区画もある。 明治7(1874)年に開園され、約1・7キロの桜並木は桜の名所としても知られる。大久保利通、乃木希典から吉田茂、池田勇人、志賀直哉、国木田独歩……。霊園には各界の著名人を含む約12万人が眠る。桜を楽しむ人、犬の散歩をする人もおり、正門近くの管理事務所では有名人の墓所の地図も配られている。墓じまい かつての藩主の家系も 昨年4月、正門近くに新たに公園がもうけられた。園内でも一、二を争う約80坪の広さがあった元佐賀藩主の鍋島家の墓所の跡地だ。鍋島家の歴史博物館「徴古館」や都によると、東京での管理や墓参が困難になり、2015年末に墓じまいをし、佐賀市内に改葬したという。 都立霊園で最も人気が高い青山霊園でも墓じまいが増えている。近くの石材店は「継承者がいないなど相談が増えている」と話す。 都は墓じまいした墓所の整備などを進め、05年に地上にある納骨室と地下の共同埋葬室が一体化した立体埋蔵施設が完成した。 施設はいっぱいで新規の募集はない。施設壁にある家名が刻まれたプレートを磨いていた67歳の男性は20倍を超える倍率で当たり、親族の遺骨を納骨した。「20年経つと、納骨室から地下の共同埋葬室に移されることになっているので、自分も入るか、どうかは迷っている」と語る。明治維新の立役者や元首相、作家、旧華族らも眠る青山霊園。管理費を納める縁者のいない「無縁墓」が増えています。そうした遺骨はどこへ行くのか。記事の後半で明かされます。 公園の奥へ歩いていくと、草…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

宗教をどう教える? 仏教・キリスト教系の私立校、「生きる力」育む

 旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の問題で、宗教教育への関心が高まっている。憲法と教育基本法で特定の宗教を公教育で教えることはできないが、私立の学校では可能だ。京都の仏教系、東京のキリスト教系の進学校では教えや理念を通し、生きる力や他者を認める心を育んでいる。(岡田匠) 毎月21日は真言宗の宗祖・弘法大師空海の月命日だ。東寺真言宗総本山で、世界遺産の京都・東寺の境内にある洛南高校・付属中学では「御影供(みえく)」と呼ばれる法会がある。校長の話を聞いて作文を書き、自分と向き合う。2月に訪ねた。 午前10時前、子どもを守る本尊の地蔵菩薩(ぼさつ)像や、世界を表す両部曼荼羅(まんだら)が講堂の壇上にまつられていた。約300人の中学3年生が手に念珠を持ち、一礼して講堂に入った。教室を出たときから一切無言だ。 生徒会の代表が祭壇に花や茶…この記事は有料記事です。残り1777文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「環7」で死亡ひき逃げ容疑 逮捕の男「パンクしたと思った」

2023年3月28日 20時28分 バイクに追突する事故を起こして運転手を死亡させながら逃げたとして、警視庁は28日、埼玉県富士見市の電気工事業の男を道路交通法違反(ひき逃げ)と自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)容疑で逮捕し、発表した。「走行中にがたがたした音と振動があったためパンクしたと思った」などと容疑を否認しているという。 板橋署によると、男は28日午前8時ごろ、東京都板橋区富士見町の環状7号線外回りでバンを走行中、前方を走っていたバイクに追突し、転倒した運転手の会社員男性(40)をひいて死亡させながらそのまま逃走した疑いがある。 署は防犯カメラや目撃情報などから事故を起こしたバンを特定。同日午前中に現場から約6キロ離れた足立区内の会社を営業で訪れていた男を確保し、事情を聴いていた。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

危険な急流下り「一つのミスが重大な結果に」 水難事故に詳しい識者

田添聖史2023年3月28日 20時30分 京都・嵐山までの急流を下る「保津川下り」で起きた転覆事故。水難事故に詳しい「一般社団法人水難学会」(新潟県)の斎藤秀俊会長は「急流下りは長い歴史があっても、大きな危険がつきもの。万全の安全対策が必要」と指摘する。 この事故では、船頭の男性が死亡し、別の船頭の男性も行方不明になっている。 斎藤会長は、「急流下りは一般的な操船と違い、船が次の瞬間に上下左右のどこを向くか、難しい判断が連続する」と説明。「複数の船頭がいても、一つのミスが重大な結果につながる可能性は常にある」と話す。 船を運営する保津川遊船企業組合(京都府亀岡市)のホームページによると、乗客には救命胴衣の着用を求め、同意しない客や着用できない客は、乗船を断るとしている。 斎藤会長によると、救命胴衣には手動でひもを引っ張り膨らませる方式と、水につかると自動で膨らむ方式がある。また、腰巻き型と、上半身を覆うベスト型に分かれる。 斎藤会長は「今回の事故でどの救命胴衣が使われていたかはわからない」とした上で「船から投げ出されてけがをしたり、落水して手がかじかんだりした場合、手動式だと膨らませられない可能性がある」と指摘。「人命を最優先するなら、自動膨張式のベスト型が望ましい」とする。 また、この時期の川の水温は10度ほどだったと予想し、「落水すると、数分で体がかじかみ動きづらくなる危険性がある。まず岸に上がった上で、ぬれた服を脱いだり身を寄せ合ったりして救助を待つべきだ」と語る。(田添聖史)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「めちゃくちゃ冷たかった」「死ぬかな」乗客の親子 転覆事故の瞬間

 京都府内の保津川で川下りの船が転覆し、船頭の男性(51)が死亡し、別の船頭の男性1人が行方不明になっている事故で、乗船していた客が朝日新聞の取材に応じた。 小学4年の息子と船に乗っていた大阪府の40代の男性によると、転覆後に100メートルほど流されたという。2人とも運良く浅瀬に流れ着いて助かったという。男性は「正直、死ぬかなと思った。流れに身を任せて浅瀬に着くのを待った」と話した。 息子は「船はゆらゆら揺れて転覆した。泳ぐのは危ないので、そのまま自然に流されて足がつくのを待った。すぐそこにお父さんがいたのでつかまった。めちゃくちゃ冷たかった」と疲れた表情だった。(西田健作)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

髪形「高校生らしくない」と卒業生を別席に 「配慮十分でなかった」

大下美倫2023年3月28日 20時30分 兵庫県姫路市の県立高校が、2月にあった卒業式で、卒業生の男子生徒の髪形が校則にそぐわないとして、他の卒業生と同じ席に座らせなかったことが分かった。県教育委員会が28日、明らかにした。生徒は式の途中で自ら退場したという。県教委は「教育的配慮が十分でなかった」としている。 県教委による学校側への聞き取りによると、卒業式の前週にあった予行演習の際、この生徒は髪の毛が耳や襟にかからないようにとする校則に違反していたといい、学校側は式までに3回、髪を切るよう指導していた。 生徒は卒業式があった2月27日、髪の毛を編み込んだ「コーンロウ」にして登校した。髪の毛は耳や襟にかからないようになっていたが、学校側は校則で定める「高校生らしい清潔なもの」ではないと判断。体育館であった卒業式で、他の生徒とは別の2階の後方の席に座らせたという。 県教委は「なぜそのような髪形にしたか聞くなどして、どうしたら出席できるかともに考えられたらよかった」としている。(大下美倫)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル