進化を続ける「けん玉」 W杯や100万円の高級品 広島で何が
有料記事黒田陸離 新屋絵理2023年1月14日 14時00分 2022年大みそかの夜。テレビの紅白歌合戦では、歌手の三山ひろしさんのステージで、127人が次々とけん玉に挑んだ。連続で玉を受けるギネス世界記録を更新した。 年末恒例となった「けん玉チャレンジ」を企画したのは、広島大学出身で「グローバルけん玉ネットワーク」(GLOKEN=グロケン)の代表・窪田保さん(41)=長野県松本市=だ。 大学1年で、腰を痛めて柔道部を退部すると、幼い頃から得意だったけん玉に没頭した。北海道から鹿児島までヒッチハイクをし、各地の子どもたちにけん玉を披露した。「人と人をつなぐ道具だ」と感じた。 大学卒業後、海外のけん玉愛好家の動画に衝撃を受けた。音楽をかけて街中を歩きながらけん玉をする姿に、「遊びの本質は、失敗が許されることと、創意工夫の余地が残されていることではないか」と考えた。紅白歌合戦でも恒例の「けん玉」は、広島が発祥の地。ただ、時代の流れとともに生産は途絶えました。もう一度、けん玉の聖地に――。職人やプレーヤーが、昔ながらのイメージをくつがえす斬新な「けん玉」を生み出しています。 昔ながらの遊び方にとらわれない斬新なけん玉を広めようと12年にグロケンを立ち上げ、海外のプレーヤーと技を競うワールドカップ(W杯)を企画した。 それに合わせて新たなけん玉…この記事は有料記事です。残り1057文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル