社会

米軍無人偵察機が岩国基地に着陸 中国艦船の活動などの情報を収集

川本裕司2022年7月13日 0時10分 米領グアムの海軍基地に所属する無人偵察機MQ4「トライトン」1機が12日午後11時5分ごろ、山口県岩国市の米軍岩国基地に着陸した。海洋監視用のトライトンは昨年5~10月に三沢基地(青森県)に展開され、岩国基地に一時配備されるのは初めて。5月に到着し約5カ月間滞在の予定だったが、遅れていた。中国艦船の活動の情報収集などにあたる見込み。滞空時間は30時間。 また、地上監視用の米空軍の無人偵察機RQ4「グローバルホーク」は2014年以降、三沢、横田基地(東京都)に数カ月ずつ一時配備されている。(川本裕司)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

埼玉北部で猛烈な雨 「浸水で家のドア開かない」、土砂崩れの被害も

2022年7月12日 23時18分 大気が不安定になった影響で、埼玉県北部では12日夕から、猛烈な量の雨が降った。同日夕から夜にかけて同県東松山市、坂戸市、鳩山町、嵐山町、越生町、毛呂山町で1時間に約100~120ミリの雨が観測され、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を出した。 熊谷地方気象台によると、鳩山町では3時間の降水量が観測史上最大の263・5ミリに達したという。 大雨に伴う土砂災害の恐れがあるとして、県によると、ときがわ町が午後7時半に町内全域に避難指示を出したほか、東松山市は同8時15分に住民に避難指示を出した。鳩山、越生、ときがわの各町では避難所を設置した。 午後8時すぎ、避難所となった東松山市の高坂丘陵市民活動センターには、市民5人ほどが避難した。近くには越辺川の支流の川があり、はんらんする恐れがあるという。男性(78)は「自宅前の川が増水してあふれそうになった。心配だ」と話した。 県によると、ときがわ町で土砂崩れが発生し、少なくとも5棟が被害を受けたという。 西入間広域消防組合によると、鳩山町で、道路の冠水により車の中に取り残された人から救助要請が少なくとも3件寄せられた。その後、自主的に避難したり、消防に救助されたりするなどして、いずれも無事だった。「土砂崩れの恐れがある」との通報も相次ぎ、越生町内からも車内に取り残された人がいるとの通報があるという。 東松山市などを所管する比企広域消防本部によると、「浸水で家のドアが開かず出られない」との救助要請が少なくとも1件あったという。 NEXCO東日本によると午後6時50分から、関越道下り鶴ケ島インターチェンジ(IC)―東松山IC間(約10キロ)を通行止めにした。午後8時10分から上り線も通行止めとした。 JR東日本高崎支社によると、12日午後6時ごろ、八高線明覚駅構内の線路が冠水し、高麗川―小川町駅間の上下線で運転を見合わせた。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

旧統一教会に絡む被害相談、いまも 弁護士ら会見 元2世信者も同席

 安倍晋三元首相が銃撃を受けて死亡した事件で、逮捕された山上徹也容疑者(41)が「恨む気持ちがあった」と供述したとされる宗教法人「世界平和統一家庭連合」(旧・世界基督教統一神霊協会=統一教会)の問題に取り組む「全国霊感商法対策弁護士連絡会」が12日、東京都内で会見を開いた。「容疑者の行為は断じて許されないが、統一教会の問題性に目を向けてほしい」などと訴えた。 連絡会はこの日公表した声明で、旧統一教会への母親の献金で生活苦になったと山上容疑者が供述していると報道されていることについて、「元信者やその家族の苦悩や葛藤、生活の困窮などの悩みに接してきた当会としては、かねてこのような実情について心から憂えてきた」と指摘。「こうした問題に対して社会としてどう取り組むべきか改めて問われている」とした。 旧統一教会をめぐっては、不安に陥れて高額な物品を購入させる霊感商法とのかかわりや、高額な献金が社会問題化した。連絡会が同日公表した資料によると、昨年末までの約35年で、弁護士や消費生活センターが受けた旧統一教会に関する相談は3万4537件、被害総額は約1237億円で、昨年までの5年間に限っても約580件、約54億円という。 前日の11日に家庭連合が開いた会見で、同連合日本教会の田中富広会長は「過去にトラブルがあったのは事実だが、2009年に当時の会長が声明を出してからは献金に対する姿勢は変わった」と主張した。 これに対し、連絡会の紀藤正…この記事は有料会員記事です。残り611文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

容疑の男を9月まで鑑定留置 福岡地検が発表 病院医師刺傷事件

中山直樹2022年7月12日 22時47分 福岡市東区の千早病院で、医師を刃物で刺して殺害しようとしたとして、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された同区の無職の男(59)について、福岡地検は12日、刑事責任能力の有無を調べるための鑑定留置を始めた、と発表した。期間は9月2日まで。 捜査関係者によると、男の母親が約4年前まで通院し、男も母親に付き添い、面識があった。被害にあった医師は事件当時、別の患者の診察をしていた。(中山直樹)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「テロ」と呼ぶべきか 恐怖による過剰反応が破壊する民主主義

 安倍晋三元首相が街頭で銃撃され死亡した事件を「テロ」と呼ぶべきなのか。そして、犯行は民主主義を破壊しようとする行為だったのか。事件の動機や背景がまだよく見えないこともあって、人々の見方は揺れている。「キーワードは恐怖です」と語るテロ研究者の宮坂直史・防衛大学校教授に聞いてみた。宮坂直史さん(防衛大学校教授) ――元首相が銃撃されたという初報に触れた瞬間、多くの人が「テロだ」と思いました。テロを研究してきた立場から、この反応をどう見ますか。 「有名政治家が公衆の面前で撃たれたという情報に触れた人が『テロだ』と思うのは自然の反応であり、理解できます」 ――テロリズムの語源は「恐怖」ですよね。そもそも、テロとは何を指すのでしょう。 「テロとは政治的な目的を持って行われる違法な暴力の行使、または脅しです。たとえば日本の特定秘密保護法でも、テロリズムの定義には「政治上その他の主義主張に基づき……」という文言があります。テロが一般的な犯罪と異なる点としては、動機が政治的目的の追求であることと、パブリックな場で実行されることが挙げられます。テロは、人々に『見せる』形で行われるのです」 「他方、一般的な犯罪の場合は私利私欲や私怨(しえん)が主な動機になり、プライベートな場で行われます。テロとは逆に、『隠す』形での犯行になります」テロと一般犯罪、あいまいな境界 ――今回の銃撃事件をテロとみなすかどうかは意見が割れています。特定宗教への恨みが背景にあるとの見方も浮上し、動機も分かりにくい状態です。 「ここはテロという概念のや…この記事は有料会員記事です。残り1863文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

15日早朝に向けてリハーサル 博多祇園山笠「追い山ならし」

 博多祇園山笠の「追い山ならし」が12日夕に福岡市内であった。15日早朝に行われるフィナーレ「追い山」のリハーサルにあたり、七つの流(ながれ)の舁(か)き山と上川端通の飾り山が、本番より約1キロ短い約4キロを駆け抜けた。 午後4時前、太鼓の音を合図に一番山笠・恵比須流が勢いよく櫛田神社に入った。男たちが境内で歌う「博多祝い唄」に合わせて、見物客からは大きな手拍子が起きた。 その後も次々と各流の舁き山…この記事は有料会員記事です。残り155文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

警備「やり方あったんじゃないか」 安倍元首相・地元事務所に献花台

水田道雄2022年7月12日 19時43分 安倍晋三元首相の死去を受け、地元の山口県では県庁や下関、長門各市役所などに記帳所が設けられた。下関市の安倍氏の事務所には12日、東京都内で行われた葬儀に合わせて献花台が置かれ、花を供えて手を合わせる人たちの列が事務所の外までできた。 市内の大西和夫さん(90)は「長いこと下関のために働いてこられた人。ありがとうございましたと呼びかけた」。事件当時の警備態勢については「もっとやり方があったんじゃないか」と怒りを表した。 市内の60代の女性は「やさしくて自宅でニュースを聞いて泣いた。とてもショックだ」。事件については「憤りしかない」と、無念そうに話した。 広島県福山市から車で来たという柏原豊さん(69)は2002年の拉致被害者の帰国にあたり、当時小泉内閣の官房副長官だった安倍氏が尽力した実績を振り返り「拉致被害者が日本に戻ってきたのは大きなことだった。安倍さんの思いをつないでもらいたい」と語った。 事務所の献花台は15日まで、午前9時から午後5時まで開設している。後日、東京のほか下関市、長門市でも「お別れの会」が行われる予定。(水田道雄)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

鹿児島、過去最多の1517人感染確認 新型コロナ、1千人超は初

 鹿児島県は12日、新たに1517人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの県内の新規感染者数としては過去最多。これまでは4月26日の974人が最も多く、1千人を超えるのは初めて。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

佐賀で過去最多1205人の感染確認 新型コロナ、初の1千人台

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東京から移住、米をつくるカレー屋に 忙しくなりすぎず心地良い生活

 農的な暮らしを求め、東京から一家4人で四国へ移住した。凝り性で、食べることが大好き。自らスパイスを調合したカレーが好評で、ひょんなことから、「半農半カレー」生活を始めた。あまり食べられない味 5月12日、香川県西部にある三豊(みとよ)市の市役所。永井博之さん(52)と妻の早苗さん(48)が、事前に注文を受けたカレー弁当の配達にやってきた。この日は、無水チキンとキーマと、辛口のブラックの3種類。スパイスのきいたカレーだ。昼休みに合わせて、市の職員らが直接受け取りに来たり、博之さんが庁舎内に届けに行ったり。配達を楽しみにしているという市職員は「この辺りではあまり食べられない味」と話す。 カレー弁当は、1個600~700円。配達は、市役所など月に6回ほどだ。新型コロナの感染拡大後から始めた。最初は10個でも余ったというが、口コミで広がり、いまでは1回に数十個の注文が来るようになったという。博之さんは「どうなるかと思っていたけど、ありがたい」。 永井さん夫婦は2016年、当時小学生の娘2人と一緒に、東京都内から縁もゆかりもない三豊市に引っ越してきた。自宅は、市役所から車で20分ほどの山あいにある古民家。まわりに畑や水田が広がり、家のそばまで竹やぶが迫っている。 博之さんは東京生まれの埼玉育ち。東京の会計事務所で働いていたが、40歳のころ、今後の人生、このままでいいのか悩んだ。東日本大震災を経験し、都市生活のもろさを感じたこともあり、食べ物を自給する農業への関心を持つようになったという。もともと、栽培方法にこだわった野菜の宅配サービスを利用しており、「自分で作ったらもっとうまいんじゃないか」との気持ちもあった。 最初から移住ありきではなか…この記事は有料会員記事です。残り1833文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル