社会

【速報中】七尾-穴水結ぶ代行バスが運行開始 のと鉄道の通学路線

 1月1日夕に起きた能登半島地震。深刻な被害の状況が少しずつ明らかになるとともに、多くの人が避難生活を続けています。タイムライン形式でお伝えします。■■■1月29日■■■10:30石川県の被災による停電、今月中におおむね解消の見通し 石川県の馳浩知事は記者会見で、立ち入りが困難な場所などを除き、県内の被災による停電が1月中に解消される見通しになったとの認識を示した。 県によると、28日正午時点では輪島市や珠洲市を中心に計約3710戸が停電しているという。06:10七尾-穴水結ぶ代行バスが運行開始 のと鉄道の通学路線 のと鉄道(石川県)の七尾―穴水間が被災して運行できなくなっているため、運営会社が代行バスによる輸送を始めた。 穴水駅近くの物産館前からの始発には、学生ら13人が乗車した。 のと鉄道は被害が比較的少なかった七尾―能登中島間は2月中旬に運行が再開される見通しだが、穴水までは現時点では未定という。■■■1月27日■■■11:20能登空港、羽田便が再開 家族との再会に「安心した」 滑走路などに被害が出た能登空港(石川県輪島市)で、全日本空輸(ANA)の羽田―能登便の運航が再開された。 午前11時20分ごろ、羽田から62人が乗るボーイング機が到着。ゲートから出てきた千葉市の香林(こうりん)相子さん(49)は、石川県能登町の実家に住む両親と久々に再会し、「顔を見て安心した」と話した。 定期便は羽田―能登の1日2往復だったが、2月29日までは火木土の週3回、1日1往復の臨時便が運航される。10:30能登8市町の4.4万戸で断水続く 奥能登は下水被害甚大 石川県の馳浩知事が記者会見で、8市町の約4万4100戸で断水が続いていると説明した。下水道は、被害が甚大な奥能登の2市2町の管路320キロで点検を終え、そのうち71%が被災したという。 発災当初は16市町の最大11万戸で断水した。大規模な断水の原因の一つとして、馳知事は「県の防災計画の地震の被害想定が26年間、見直されていなかった」と述べ、「一昨年の知事就任後、見直しの指示をしていたが、国でやっている調査研究を待っていたところだった」とした。7:00能登の七尾、穴水、志賀へ一般ボランティア第1陣出発 被害が甚大な能登半島の1市2町へ、全国から募集した一般ボランティアの派遣が始まった。 石川県が用意した4台のバスで、75人が金沢市の県庁を出発。七尾市へ17人、穴水町へ15人、志賀町へ43人が向かった。被害を受けた住宅の中から壊れた家具などを運び出したり、災害ごみの置き場に持って行ったりする。 夕方には金沢へ戻る予定。被災地はまだ道路事情が悪く、宿泊場所の確保も難しいため、一般ボランティアは県が窓口となって受け付けている。■■■1月26日■■■17:00富山県の避難者がゼロに 一時は4千人以上が避難 富山県は26日、能登半島地震による県内の避難者がゼロになったと発表した。一時は4千人以上が避難していた。 県は応急対応が終わったとして、同日17時に「県災害対策本部」を「能登半島地震県復旧・復興本部」に切り替えた。■■■1月25日■■■18:00輪島中学校の集団避難施設に県外の教員を派遣 文科相 盛山正仁・文部科学相が、能登半島地震で石川県輪島市の中学生が集団避難している同県白山市の施設を視察。輪島市の教員の負担を減らすため、他県の教職員を送ることを明らかにした。 26日から、愛知(名古屋市)、福井、広島の3チームの計9人が白山市の施設で活動する見通し。盛山氏は「学校や地域が具体的に何をどうしてほしいのかが大事」としつつ、「(輪島の教員は)24時間休まる暇もありませんから、まずは手伝ってほしい」と説明した。 馳浩知事や被災市町の教育長から、学校施設の復旧、児童生徒の居住場所や学用品の確保への支援などを求められたとし、「お子さんが元気に走り回る、笑い声が聞こえる、そういうような教育現場を戻さないといけない」とも語った。16:00のと鉄道、29日から代行バス運行へ 通学時間帯中心に 石川県穴水町の吉村光輝町長は、県災害対策本部員会議で、能登半島地震で甚大な被害を受けて運休中の第三セクター「のと鉄道」(同町)が、29日から代行バスを運行すると明らかにした。 県企画振興部によると、運休中の七尾―穴水間(33・1キロ)に代わり、朝夕の通学時間帯を中心に運行するという。鉄道は、七尾―能登中島間(16・3キロ)の再開を2月中旬に予定するが、それより先の穴水までの区間(16・8キロ)の再開は未定だ。10:55被災地で空き巣など32件の犯罪を確認 国家公安委員長 松村祥史国家公安委員長は25日の定例会見で、能登半島地震の被災地でこれまでに空き巣など32件の犯罪を確認したと明らかにした。石川県などは被災者のホテルなどへの二次避難を進めており、松村氏は「捜査を徹底することはもとより、被災地の防犯対策を強化することが極めて重要だ」と述べた。 警察庁によると、石川県内で24日17時時点で32件の犯罪を確認した。避難後の住宅への空き巣といった窃盗事件が28件、不同意わいせつ事件や器物損壊事件が計4件あったという。 警察は石川県の3市4町にある60カ所の避難所や街頭に、計60台の防犯カメラを設置。警察官約260人によるパトロールも行っているという。10:30石川県管理の道路、最大時2割弱が通行止め 奥能登に集中 石川県の馳浩知事は、能登半島地震の影響で、県が管理する道路225路線のうち最大42路線87カ所が通行止めになったことを明らかにした。全体の2割弱にあたる。県によると、このうち20路線54カ所が奥能登2市2町に集中したという。 通行止めが最も多くなったのは、4日午前8時時点だった。その後、道路上のがれきを処理して緊急車両の通行を確保する「道路啓開」が進んだが、「県道輪島浦上線」(輪島市)の一部は、少なくとも数カ月を要するという。馳知事は「早期復旧に全力で取り組む。こういう状況なので、不要不急の一般車両の被災地方面への出控えをお願いしたい」と語った。■■■1月24日■■■11:00支援金増額は「公平の確保が課題」 林官房長官が慎重姿勢 林芳正官房長官は午前の記者会見で、自然災害による被災世帯への支援金の上限引き上げについて、「過去の震災や、現在も支給が継続している災害における被災者との公平の確保という課題もある」と述べた。立憲民主、日本維新の会、国民民主の野党3党は能登半島地震を受け、上限を300万円から600万円に引き上げるよう求めているが、慎重な姿勢を示した。 林氏は支援金について、「財産の損失を補塡(ほてん)するものではなく、見舞金的な性格として、被災者を側面的に支援するものと位置づけられている」と説明。他の災害との公平性の確保について触れたうえで、「災害復興住宅融資や税制上の対応など、他の支援策との組み合わせも含め、被災者の生活再建のために被災地の実情を踏まえた総合的かつきめ細かな対応を検討していく」と述べた。08:30輪島の小学校で児童・生徒の受け入れ始まる 能登半島地震で被災した石川県輪島市の西部に位置する市立門前東小学校で24日、児童・生徒の受け入れが始まった。安全が確認された校内の空きスペースを活用し、子どもたちが集える場を提供。市教育委員会の担当者は「子ども同士で顔を合わせて少しでも安心してもらいたい」と話す。 午前8時半ごろ、徒歩や保護者の送迎で子どもたちが同小に集まってきた。「おはよう」「久しぶり」などと声を掛け合っていた。 先生に抱きついて再会を喜ぶ姿も。娘を車で送迎した40代の母親は「娘は抱き合って喜んでいた。気分転換にもなる」と話した。 同小の鰐渕夏以(わにぶちなつい)校長によると、この日は小学生32人、中学生31人が集まり、自己紹介やレクリエーションをしたという。鰐渕校長は「不安な面はあると思うが、元気な顔が見られてうれしい。子どもたちは大人に元気を与えてくれる」と話した。 市教委によると、門前地区には同小のほか、門前西小、門前中があり、計122人(昨年12月1日現在)が通学。24日に始まった子どもたちの受け入れは心のケアなどが目的で授業はせず、出席日数としてカウントしないため、参加しなくても欠席扱いにはしない。 市内にはほかに7小学校、2中学校があり、市教委は準備が整った学校から順次、受け入れを進めていく方針。■■■1月23日■■■17:00道路8区間を通行止めに 大雪の影響 石川県などは、大雪の影響で23日午後8時から、自動車専用道路「のと里山海道」の柳田インターチェンジ(IC)―横田IC間を含む、県内の国道と県道計8区間を除雪作業などのため、通行止めにすると発表した。再開のめどは立っていない。継続的に支援物資輸送などをするため、立ち往生などを防ぐ予防的通行止めだという。【動画】地震被害が大きかった七尾市の中心部でも積雪=西田堅一撮影16:30松井秀喜さん、1千万円を寄付 石川県能美市は23日、同市出身で大リーグのヤンキースなどで活躍した松井秀喜さん(49)が能登半島地震の災害義援金として1千万円を日本赤十字社を通じて県に寄付した、と発表した。県が今後、使い道を検討するという。 市によると、この日午後0時半ごろ、松井さんの両親が市役所を訪れ、市職員に小切手を渡したという。12:00100台の防犯カメラを設置 警察庁 警察庁は23日、能登半島地震の被災地で新たな防犯カメラの設置を始めた。被害の大きい3市4町の避難所や無人となった街頭などに約100台を取り付けていく。 石川県警によると、被災地では、車中泊の女性が被害者となった性犯罪や被災家屋での窃盗などが起きている。珠洲署の山田和也副署長は「避難で住民が少なくなった地域で、防犯カメラは犯罪の抑止につながる」と話す。 23日には避難所になっている珠洲市立蛸島小学校の出入り口に、警察官がカメラ1台を設置した。同校に避難中の女性(69)は25日から金沢方面への二次避難を控えているが、全壊状態の自宅の扉は鍵がかからない状態だ。「町を離れるのに、家への泥棒が心配だった。防犯カメラが広がれば少しは安心できる」と話した。10:30仮設・公営住宅など、1万3千戸を提供へ 石川県の馳浩知事は記者会見で、震災後に建てる「建設型」の応急仮設住宅や自治体が民間の賃貸住宅を借り上げて提供する「みなし仮設住宅」、県内外の公営住宅など、被災者の住まいを3月末までに約1万3千戸提供できるとの見通しを示した。 「建設型」が約1300戸、「みなし」が約3800戸、公営住宅が約8800戸(県内約800戸、県外約8千戸)。「建設型」は3月末までに被災地などで約3千戸を着工する予定という。10:30能登空港、27日にも民間機の運航を再開へ 岸田文雄首相は、首相官邸で開かれた非常災害対策本部会議で、能登空港(石川県輪島市)で滑走路やターミナルビルの応急復旧が進み、27日にも民間機の運航を再開すると明らかにした。当面は週3日、1日1往復の運航が予定されているという。 能登空港は11日に仮復旧が完了した後も、利用は自衛隊の輸送機などに限られていた。首相は「これまでの2次避難や救援物資輸送への活用に加え、インフラ、ライフラインの復旧、仮設住宅建設、被災者支援などに関わる人員の輸送にも活用でき、復旧復興作業の効率化、迅速化が期待される」と述べた。■■■1月22日■■■17:20災害廃棄物処理で国負担を引き上げ 総務相 松本剛明総務相が能登半島地震で被災した七尾市、内灘町を視察後、金沢市内で取材に応じた。 被災地で懸案となっている災害廃棄物について、自治体が処理を進めやすくするために、国の費用負担分を引き上げることを明らかにした。通常は、地方が負担する費用のうち80%について交付税措置をとっているが、95%にする。総務省によると、2016年にあった熊本地震と同様の対応だという。14:00七尾市の水道復旧、6割は4月以降 能登半島地震の影響で断水が続いている石川県七尾市は、市内の6割を超える世帯で水道復旧が4月以降になるとの見通しを明らかにした。断水による地域経済の悪化が懸念されており、茶谷義隆市長は会見で、個人事業者などを対象に「経済的支援も検討したい」と話した。 市によると、全世帯2万1779戸のうち21日時点で水道が使える世帯は5031戸(23・1%)。3月末まででも8152戸(37・4%)しか使えない見通しで、井戸水などが使える世帯を除いた1万3122戸(60・3%)の復旧は4月以降になりそうだという。10:30日中韓のアニメや食文化の振興事業中止 馳知事が発表 馳浩・石川県知事は記者会見で、七尾市を中心に今年1月から「アニメ・マンガ」「音楽」「美術」「食文化」を柱に展開する予定だった「東アジア文化都市」事業を中止すると発表した。日本、中国、韓国の文化芸術に関する取り組みで、盛山正仁・文部科学相の了解を得たという。能登復興イベントとして数年後の開催をめざす。 また、「復興生活再建支援チーム」を23日に発足させることも明らかにした。被災者の避難生活の改善や中長期的な生活再建、復興への企画立案などをする。馳知事は、「被災された数万人の方々ひとり一人の要望に応え、目標を示しながら創造的復興のため進んでいきたい」と述べた。05:03JR七尾線の羽咋―七尾間が再開 能登半島地震で大きな被害を受け、運転をとりやめていた石川県のJR七尾線羽咋(はくい)―七尾間(24・7キロ)が再開した。通勤・通学客の多い金沢―七尾間(65・9キロ)が再びつながった。■■■1月21日■■■15:00農水相「隆起の問題、大きな課題」 坂本哲志農林水産相が石川県・能登半島の被災の状況をヘリで視察した。視察したのは、地盤隆起で漁港の役割を果たせなくなっている鹿磯漁港(輪島市)や狼煙(のろし)漁港(珠洲市)、地割れが起きている「白米の千枚田」(輪島市)など5カ所。 取材に対し、「考えていた以上の大変な被害で、あらためて様々な調査をして今後の対応策を考えていかなければいけない」と話した。「隆起の問題にどう取り組むかというのは大きな課題。東日本大震災でも隆起というものを体験していない」とも述べ、専門家の意見も踏まえて被災した港に対応する方針を示した。09:00復旧・復興の財源めぐり与野党幹部が議論 与野党7党の幹事長・書記局長らがNHKの討論番組に出演し、能登半島地震からの復旧・復興について議論した。 政府は復旧・復興費用の財源として、来年度当初予算案の「予備費」を5千億円積み増し、計1兆円を計上。自民党の茂木敏充幹事長は「まず、この中でしっかりと速やかに対応することが重要だ」と述べた。 立憲民主党の岡田克也幹事長は「単に元に戻せばいいということではない。(復興の)ビジョンを国会で議論しながら、補正予算を作っていくことが大事」と強調。国民民主党の古川元久国会対策委員長も早期の補正予算案の編成を求めた。公明党の石井啓一幹事長は「状況に応じて補正予算は検討していくべきだ」と述べたが、茂木氏は「予算の問題でちゅうちょすることなく、必要な対策を現場で打ってもらう。安心感を与えながら復興を進めていきたい」と述べるにとどめた。■■■1月20日■■■10:00輪島市、一部地域で学校が再開へ 輪島市は20日、市西部の門前地区にある小学校と中学校計3校に通う約80人を対象に、24日から学校を再開すると発表した。当面は門前東小で午前9時~正午に受け入れるという。市東部の町野地区についても1月下旬からの受け入れを検討しているが、中心部は「調整中」としている。 市によると、校舎の応急危険度判定を踏まえた判断といい、学校内の空いたスペースを活用して児童らが集う場所を確保する。通常の授業は行えないが、小川正教育長は「子どもたちに顔を合わせる機会を早急に作ってあげたい。保護者についても子どもが学校に集うことで安心して復旧復興あるいは仕事に向かってほしいという思いから」と狙いを説明した。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

鬼は外だけじゃない!矢で射られ、刀で斬られ…個性的な節分さまざま

 もうすぐ節分。「鬼は外」と、豆をまくほかに、東海各地には鬼にちなんださまざまな節分の風習が残る。古来、人々は「鬼」の姿に何を見たのか。節分を探ると、この地に刻まれた歴史も浮かび上がる。弓で射られ、刀で斬られ…一方で「配慮」ある行事も 美濃の国の一の宮でもある南宮大社(岐阜県垂井町)。節分には、裏に「鬼」と書かれた直径160センチの的を神職が12本の矢で射る「大的神事」が行われる。ことの起こりは、平安時代の平将門の乱だ。 禰宜(ねぎ)の荒井寛巨さん(39)によると、将門の首が京の方角へ飛んだところ、南宮大社の隼人(はやと)社にまつられている祭神が、矢で射落としたという伝説にちなんでいる。大的神事で放たれた矢などには福があるとされ、神事が終わると参拝者が取り合う。 年始から災害が発生していることもあり、荒井さんは「魔よけと五穀豊穣(ほうじょう)を祈る神事。皆様の心が少しでも落ち着くことを祈念して執り行いたい」と話す。 「津観音」として知られる恵日山観音寺(津市)は、罪人を鬼に見立て、武士が斬りつける「鬼押さえ」が有名だ。 住職の岩鶴密伝さん(41)によると、津観音は津城から北東に位置。鬼が出る「鬼門」を押さえる役目があった。邪魔になる津観音の本尊を鬼が盗もうとしたところ、武士に退治されたとの言い伝えが由来となって、「鬼押さえ」が行われてきた。 江戸時代の伊勢神宮参拝の案内書「伊勢参宮名所図会」には、津観音の境内で刀などを持った人が、人を追い立てる様子が描かれている。あまりの激しさに死者が出るほどで、明治時代に廃止された。 津観音は、1945年7月28日の空襲で建物が全て焼失。戦後、先代の住職が寺を再興するにあたり、「鬼押さえ」を復活させたという。現在の「鬼押さえ」は、特設舞台で地元有志による鬼と侍の寸劇が披露された後、「福豆まき」が行われる。今年も2月3日に実施する予定だ。 岩鶴さんは「鬼は疫病や厄災など悪いことの象徴とされる。鬼を一緒に押さえつけるため、大勢の市民に参加して欲しい」と話す。 一方、鬼に「配慮」した豆まきもある。大須観音(名古屋市中区)の節分会(せつぶんえ)の豆まきでは「鬼は外」は禁句だ。理由は寺宝が鬼面のため。豆をまく時のかけ声はもっぱら「福は内」だ。特設舞台から、かけ声とともにまかれた豆を参拝客が紙袋などで受け止める。今年も2月3日午前10時から開催予定だ。室町時代には「鬼は外、福は内」 豆まきの由来は中国に そもそも節分とは何か。三省堂年中行事事典(改訂版)によると、もともと節分は季節の移り変わりの意味で、立春・立夏・立秋・立冬それぞれの前日を指した。次第に立春の前日のみとなったとされている。 豆まきの由来は、中国で古く…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「お前にはでけへん」を力に 下積み11年でもやめなかった理由

突撃WEST. 人気アイドルグループ「WEST.」(旧「ジャニーズWEST」)のメンバーが、月ごとに交代で近況や思いを語るコラム。今月は中間淳太さんです。自身のルーツからデビュー10年を迎えるまでを振り返ります。□  ■  □ 僕のルーツは関西と台湾です。神戸の中華学校に通って、中学まで6年間台湾やった。九九も日本語じゃない。 この世界に入るきっかけは、台湾でのKinKi Kidsのライブでした。 バックダンサーに応募してステージに立ったのが始まり。客席の「キャー」がうれしくて、高校入学の時期に帰国して事務所に入りました。僕を見てくれるわけじゃない 先輩の後ろで踊ってデビューを待つ。 当時出られるコンサートは夏と冬の2回だけ。スケジュールは電話1本で伝えられ、電話を取り損ねたら終わり。葛藤の日々をどう受け止め、乗り越えたのか。あきらめない理由がありました。 舞台に立っても、出番になる…この記事は有料記事です。残り510文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

病院や大学で使ってちょうだい コロナワクチン冷凍庫、全国に2万台

 全額を公費負担している新型コロナウイルスのワクチン接種(特例臨時接種)が3月末に終わるため、ワクチン保管用に全国の自治体に配備された冷凍庫2万台がお払い箱になりそうだ。たった2、3年使っただけで廃棄するのはもったいないと、厚生労働省は、病院や大学に譲渡するなど有効活用を全国の自治体に呼びかけている。 厚労省は90億円余をかけて、マイナス75度の超低温冷凍庫(ファイザー社ワクチンむけ)9900台、マイナス20度対応の低温冷凍庫(モデルナ社ワクチンむけ)1万2千台、それに保冷バッグを購入。そのうち1万5千台をワクチン接種を受け持つ自治体に譲渡し、7千台は政府が保有し職域接種を担う企業などに貸与した。もともと生産台数が少ない特殊な冷凍庫を、全国に行き届かせるべく、当時メーカー5社に増産してもらってしのいだ。 しかし、コロナ感染がピークを過ぎると、自治体から「もうあまり使わない」「電気代がムダ」など、扱いに困る声が目立つようになった。かといって「廃棄するには、冷媒に使われる代替フロンの処理も含めて1台あたり5万~10万円かかる」と、メーカーEBAC(エバック)社の佐々木健社長。別のメーカーPHCホールディングスの広報担当者も「当社の製品の耐用年数は8年だが、実際は10年以上使われることも多い」という。 このため厚労省は昨年12月…この記事は有料記事です。残り506文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

73歳で亡き夫の愛を知る メルカリで人生変わったYouTuber

 愛知県内のマンションの一室にアトリエを構える「ミヨデザインルーム」。 社交ダンス用のドレスを、デザインから制作までオーダーメイドで手がける会社だ。 代表の吉田三世さん(73)が裁縫を始めたのは小学生の時。 きっかけは、近くに住んでいたアメリカ人からワンピースをもらったことだった。 服と言えば姉からのお下がりばかりだったので、その時のことは今でも鮮明に覚えている。 ピンクの花柄で、袖がフワッと広がったデザイン。 背が伸びて着ることができなくなった時、「買えないなら自分で作ればいいんだ」と自宅の足踏みミシンを使い始めた。 服飾を学べる高校に行きたかったが、両親に反対されて商業高校へ。 経理担当として就職した後、紆余(うよ)曲折を経て44歳でミヨデザインルームを立ち上げた。心の糸が切れて ドレス作りに情熱を注いできたが、60歳を過ぎたころに心の糸が切れてしまう。 突然ドレスを作ることが苦しくなり、逃げ出したくなったのだ。 同じドレスは絶対に作らないし、お客さんの期待を超えるものを作ってみせる。 そんな思いで充実し、楽しかったはずの仕事にプレッシャーを感じるようになった。 気を紛らわせようと民芸品にはまったり、YouTubeチャンネルを開設して端切れやデニムのリメイク動画を上げたり。 自宅マンションを売った資金を元手にダンス練習場の経営も始めたが、思うようにはいかなかった。 追い打ちをかけるように新型コロナウイルスが流行し、ドレスの注文がゼロに。 「そろそろ会社を畳むべきなのかもしれないな」と考えていたら突然、転機が訪れる。 きっかけは、メルカリで見つ…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「被災ネコ」預かる輪島朝市で被災の夫婦 行方不明の飼いネコも捜す

 能登半島地震の被災地では、危険と書かれた赤い紙の貼られた建物内でうずくまったり、倒壊した家屋付近を徘徊(はいかい)したりしているネコの姿が見られる。倒壊した建物などから逃げ出し、行き場を失ったとみられる「被災ネコ」を捜し保護している夫婦が、石川県輪島市にいる。 「輪島朝市」で暮らしていた漆芸家の桐本滉平さん(31)と妻の萌寧(もね)さん(27)。自宅兼工房が地震で倒壊、火災で全焼した。2人は初詣に出かけていて無事だったが、飼っていた3匹のネコが行方不明になった。 2人は地震翌日から毎日、朝市周辺に出向き、3匹を捜し続けていた。ネコが動き出す朝と夕方の2回、自宅跡の近辺で3匹の名前を呼ぶ。そんな桐本さんのことが、地元の口コミやSNSで広がり、同じように行方不明の飼いネコを捜している被災者から連絡が入るようになったという。 行方不明のネコが戻ってくるのを待って、避難所から2次避難することを控えるお年寄りがいることを、桐本さんは心配している。そこで、LINEなどを使ってネコを見かけた場所の情報などを共有、自ら探したいという人には、捕獲器の設置方法を教えた。 27日までに、26匹を捕獲。うち14匹は飼い主と無事再会することができたという。 桐本さんは、飼い主が見つからないネコや、被災して飼い主の元に帰れないネコを一時的に保護している。避難している場所の近くに、活動を支援する企業から提供を受けた、ソーラーパネルで蓄電できるコンテナハウスを設置、常時8匹程度を預かっている。 「輪島朝市」でアイドル的存在だった地域ネコの「ちいちゃん」も保護した。避難所を離れて生活できるようになれば引き取りたいと申し出る人もいるという。 桐本さんは、火災で漆や作業の道具などが燃えたため、仕事を再開するめどが立っていない。「えさ代など出費も多い。行政などで一時的にでもペットを保護してもらいたいが、避難者の対応、インフラの復旧や行方不明者の捜索などで大変な状況なので言い出せない」と話す。 19日、夫婦で飼っていた行方不明の3匹のうち、「グラ」の亡きがらが警察の捜索で見つかった。「グラは残念だが、あと2匹は生きているかもしれない。できる限り捜し続ける」という。(小宮路勝)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

土木会社に「内田洋」で40年 海外渡航確認されず 桐島聡名乗る男

独自比嘉展玖 三井新2024年1月29日 5時00分 1974、75年に起きた連続企業爆破事件で、爆発物取締罰則違反容疑で指名手配されている桐島聡容疑者(70)を名乗った男が、「内田洋(うちだひろし)」の偽名を使い、約40年間にわたり神奈川県藤沢市の土木会社で住み込みで働いていたことが捜査関係者への取材でわかった。事件後に海外に渡航した形跡は確認されておらず、警視庁は身分を偽りながら国内で半世紀、逃亡生活を送っていたとみて調べる。 捜査関係者によると桐島容疑者は広島県出身。高校卒業後に上京し、明治学院大学に入学した。過激派集団「東アジア反日武装戦線」のグループ「さそり」のメンバーになり、連続企業爆破事件に関与した疑いがある。そのうち75年4月に東京・銀座のビルであった韓国産業経済研究所の爆破事件の容疑者として翌5月に指名手配された。 桐島容疑者を名乗る男は「内田」の偽名を使い、80年代から藤沢市の土木会社で働き始めた。住み込みで働いていたが、会社側は桐島容疑者である可能性を把握していなかった。事件後、海外への渡航歴も確認されていないという。旅券などで身分が露見するのを避けたとみられる。 今月、男は体調不良となり、土木会社から神奈川県鎌倉市の病院に搬送された。保険証などの身分証はなく、「内田」と名乗って入院したが、25日になって病院側に「自分は桐島聡だ」と明かした。男は末期がんで重篤な状態といい、「最期は『桐島聡』で死にたい」とも話したという。 捜査関係者によると、男は指名手配写真より髪は短く薄めで、痩せ形。警視庁が桐島容疑者の特徴として公表している身体的特徴によく似ているという。桐島容疑者が関わった疑いの韓国産業経済研究所爆破事件についても話しているという。 警視庁は男が桐島容疑者本人かどうかの確認を進めている。桐島容疑者の指紋の登録はなく、DNA型鑑定などで親族と照合する必要があり、結果が出るまで少なくとも数日かかるとみられる。(比嘉展玖、三井新)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

輪島で被災ペットの巡回診療 震える犬も 「ストレスが心配」

 能登半島地震で被災したペットの巡回診療が28日、石川県輪島市で始まった。石川県獣医師会に所属する医師たちが、岩手大動物病院から借りた巡回診療車で市内の避難所を訪れ、犬や猫たちを診察した。 同市内に2件ある動物病院はいずれも被災し、再開の見通しが立っていない。道路状況など、被災地のインフラが整っていない中、市外の動物病院を訪れる被災者の負担を考え、巡回診療を始めたという。今後、珠洲市や能登町など、段階的に被災各地を回っていくという。 輪島市内で避難生活を送る磯野聖美(さとみ)さん(30)は、2匹の犬を連れてきた。地震後、余震やアラームに敏感になり、ずっと震えているという。9歳のライムちゃんは糖尿病を患っていて、この日は血液検査を受けた。「震災後、初めて診察してもらった。かかりつけ医が七尾市にあり、なかなか連れて行けなかった。血糖値を自分たちでは測れないので、安心した」と話した。 石川県獣医師会の山辺泰雅理事は「何より心配なのはストレス。長引く避難生活で体調を崩し、下痢や嘔吐(おうと)などの症状が出ているペットもいる。ささいなことでもいいから、相談に来てほしい」と話した。(関田 航)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません能登半島地震1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る]Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

倒壊したビルの下、探す家族の思い出 父「成人式迎えさせたかった」

【動画】ビルの下敷きになった店舗兼住宅に戻り、家族との思い出の品を探す楠健二さん=滝口信之、豊島鉄博撮影 能登半島地震で、石川県輪島市の居酒屋が7階建てビルに押しつぶされた。関東から移住してきた一家の住まいでもある。28日、現場には、失った妻子の思い出を探す店主の姿があった。 「言葉を失うね」。楠健二さん(55)は、ビルの下敷きになったままの建物を見てつぶやいた。 1、2階が居酒屋、3階を住居として、妻由香利さん(当時48)と次男、次女と4人で暮らしていた。 川崎市から6年前に家族で移り住んだ。由香利さんが同県七尾市出身で、家族でよく輪島市を訪れており、「ここで飲食店を開きたい」と考えた。「わじまんま」と名付け、地元の人や観光客らに石川県産のノドグロやフグなどを提供。コロナ禍で客足が減って苦しいときもあったが、1月2、3日は、予約が埋まっていた。 あの元日、長女珠蘭(じゅら)さん(当時19)も川崎市から帰省していた。店は定休日。家族5人で過ごしていた。 午後4時過ぎ、1回目の揺れが襲った。5人は着替えて外に逃げる準備をした。直後に激震が来た。揺れの最中、健二さんは後頭部に衝撃を感じた。次の瞬間、5人は階下に突き落とされた。 健二さんは、飼い犬の鳴き声…この記事は有料記事です。残り831文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません能登半島地震1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る]Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

沖縄の不発弾処理で「カプセル型」導入、完全処理にはなお100年

 太平洋戦争末期の沖縄戦で残された不発弾の処理をめぐり、国は28日、カプセル型容器を使った新たな方式を沖縄県宜野湾市の現場で初めて導入した。作業中に誤って爆発する事態に備えて周辺住民が避難する範囲を大幅に減らせるという。 この日処理された不発弾は昨年12月、宜野湾市内の公園での工事中に見つかった。トラックの荷台の「耐爆容器」という直径約1メートルの特殊な鋼鉄製容器(神戸製鋼所製)に不発弾の入ったケースが格納されると、ドアが閉められ、陸上自衛隊が遠隔で信管を破壊した。騒音や振動は「体感でかなり軽減された」(内閣府沖縄総合事務局)といい、今後検証する。 これまでは、直径最大3メー…この記事は有料記事です。残り589文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル