社会

めぐが絵で夢を叶えたって伝えたい 京アニ、妹待つ家族

 京都市伏見区の「京都アニメーション」第1スタジオが放火され、34人が死亡した事件では、今も多くの人が、家族や友人の安否が分からないまま不安な日々を過ごす。  その一人、大野萌(めぐむ)さん(21)の姉、楓(かえで)さん(22)がSNSのメッセージで朝日新聞の取材に応じ、妹への思いをつづった。  朝行ってきますと、元気にいつも通り出て行って、部屋や、着ていたパジャマ、洗濯が残っているんです。  でも帰ってこないんです。  妹が帰ってこないんです。  顔も表情も、声も話し方も全部全部鮮明に家族全員覚えています。  だからこそ実感がなさすぎて、もう何が何だか分からないんです。  何も分からないんです。  家族3人ポッカリと穴が空いているんです。  家族4人どこよりも仲が良すぎた分、空いた穴があまりにも大きすぎます。  父母にとっても自慢の子で大好きな子で、私にとっても自慢の妹で1番の妹で、もう涙が止まりません。  みんな涙が止まりません。  テレビの中の出来事だと思っていたことが、突然自分たちの身にかかり、現実を受け入れれていません。 【姉妹と両親の4人で、京都府木… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら…

映画「無法松」、名作ゆえの功罪 小倉祇園太鼓の葛藤

 21日に閉幕した今年の小倉祇園太鼓は、400周年に重ねて国重要無形民俗文化財の指定も受け、盛り上がりを見せた。指定に向けた北九州市の調査報告書には「映画『無法松の一生』の功罪」という一節が。物語によって誤ったイメージが広まった面があり、その「負の影響」を検証して、祭りの本義に立ち返ろうという意図だという。一方で、地元の「無法松」愛はいまだ根強いものがある。  北九州市内で先月開かれた400周年の祝賀会。講演で、無法松を演じる三船敏郎が山車に乗って太鼓を打つ映画(1958年版)の一場面が映し出された。「あり得ないシーン。太鼓を据える山車は存在しない」。国重文指定に向けた市の調査委員を務めた段上達雄・別府大教授(日本民俗学)は苦笑して語った。  無法松を通して小倉祇園太鼓を知った人は多い。「名作だけに、誤ったイメージが広まってしまった」と段上氏。調査報告書にも映画の「功罪」についての一節を設けた。  「罪」の最たる物が太鼓の打ち方。基本は最初にアクセントがある「ト、トン」の3拍子。原作や映画で無法松は本来の打ち方を「蛙(かえる)打ち」とくさし、「流れ打ち」「勇み駒」といった早打ちを「本当の祇園太鼓」と披露する。  映画などの打法はいずれも創作だが、市内の太鼓グループ「女無法松の会」の岩原未季さんは演奏中、観光客らから「無法松みたいに鳴らして」と求められることがあるという。  各地の創作和太鼓の多くは、無法松映画の勇壮な早打ちが影響したと言われる。本家の小倉でも、20年前をピークに早打ちのグループが目立ち、リズムの乱れが問題になってきた。  小倉祇園太鼓保存振興会は3月の国重文指定を受け、改めて「神事である本来の3拍子を守ろう」と太鼓の打ち手に呼びかける講習会を開催した。  音楽担当の調査委員、山本宏子・岡山大名誉教授は「世界的にもまれな拍子」とみる。太鼓の両面から2人の打ち手がたたくリズムは、ゆっくりした中に複雑な構造があり、映画に見られる早打ちよりはるかに難しく、「誇りを持って伝えてほしい」と訴えた。  一方で、無法松のキャラクターは今も人々の心をひきつける。  小倉城下で「無法松人力車」を名乗って観光人力車をひく田代規明さん(50)は原作に涙し、「小倉に人力車を走らせたい」と7年前、福祉施設での仕事から転職した。「荒っぽいけどシャイで純情。北九州の気質を表す代名詞として無法松を伝えていきたい」  田代さんをモデルに、無法松に憧れる車夫を描いた映画「君は一人ぼっちじゃない」も400周年に合わせて製作され、4月から公開されている。  架空の人物ながら、北九州市内には「無法松之碑」がある。恒例の碑前祭は今年で61回を数えた。地元の元車夫が「無法松の墓を作ろう」と思い立ち、碑の保存会も立ち上げた。  今の会長は元車夫の孫の一色浩次さん(51)。祇園太鼓のため、県外での仕事を辞めて小倉に戻った。一色さんら祭り好きにとって「無法松」は、太鼓名人を指す言葉。義理人情に厚い、といった人格も備わって初めて許される称号という。「自分もいつかは呼ばれたい。小倉っ子はみんな太鼓打ちですから」(奥村智司) Source :…

寅さんは「無法松が原型」 山田洋次監督、明かした影響

 今年400周年を迎えた小倉祇園太鼓。北九州市の伝統の祭りを全国に広めた「無法松の一生」の物語にもあらためて脚光が当たっている。そのオマージュ的な映画を撮ったことがある山田洋次監督(87)に無法松の魅力を聞いた。同じように国民的人気を誇る「あの人」との関係も明かされた。  ――「無法松の一生」は4度映画化され、同名の演歌も歌い継がれています。無法松こと富島松五郎という太鼓打ちの車夫の話が広く愛されているのはなぜでしょうか。  文学に「典型」という概念があります。「誰々のような」と言うと、どういう人物か分かる。世界の文学で最高の典型は「ドン・キホーテ」。日本の代表はやはり「坊っちゃん」だな。けんかっ早くて直情径行。その次に位置しているのが無法松だと思う。  教養はないけど、心のなかは真っ白。純粋で、ひたすら愛を貫く。極めて日本人が好きなタイプだね。色々な典型がある中で、僕は(「男はつらいよ」シリーズの)寅さんもその一人だと思っている。  ――坊っちゃん、松五郎、寅さんはどこか似ています。  みな気性が真っすぐなところかな。坊っちゃんは教師だからインテリだけども、松五郎、寅さんはまるで教養がない。言葉つき、顔つきも着ているものも言ってみれば下品だけど、洗い落とすと中にキラキラとした宝石のように美しいものがある。  無法松の映画は、なんたって阪東妻三郎主演のものが傑作。脚本を書いた伊丹万作という人がテーマにしたのが、「泥にまみれたダイヤ」だったというんですね。「自分にも磨けば美しいものがひそんでいる」と、みんなどこかで思いたいんじゃないかな。  ――陸軍大尉の夫を亡くした吉岡夫人への恋慕の情を、「俺の心は汚い」という言葉で無法松が告白しかけるシーンが映画にあります。  告白の裏側に、「汚い自分」を否定する美しい魂がある。ある意味で、恋愛における男の矛盾する二つの思いを象徴的に語っている。この映画が不朽の名作である理由じゃないかな。  ――無法松も寅さんも「高嶺(たかね)の花」に思いを寄せます。  お嬢さんや上品な奥さんの持つ教養なり高い美意識なり、より高い文化を含めて憧れる、そういう美しさも分かる男だということ。もし、無法松がきちんとした家庭で育っていれば立派な紳士になったかもしれない。磨けば宝石になる、元々は優れた人間だ、ということじゃないかな。寅さんにも同じことが言える。  ――監督された映画「馬鹿まるだし」(1964年)で、「あっしは汚れておりやす」というセリフを主演のハナ肇演じる「松本安五郎」が言います。  あの映画は、まったく無法松に対するオマージュですね。僕は戦争中、東京の映画館で阪妻の無法松を見て、いい映画だと思った。くっきりと全編を覚えているし、ラッキョウをぽくっと食べるシーンとか細部も印象的だった。  ――「男はつらいよ」は「無法松の一生」の影響を受けていますか。  「無法松の一生」みたいな映画をつくろうとしたわけではないが、典型の作り方を坊っちゃんや無法松を見て学んだということです。つまり、寅さんという主人公のキャラクターを、日本人が一番好きな無法松という典型に照らし合わせながらつくり上げてきた。寅次郎は松五郎の影響をはっきり受けているし、原型と言える。…

今年は梅雨明け早々猛暑到来 “ダブル高気圧”で暑さピークは2回(ウェザーニュース)

暑さのピークは7月末以降、8月末以降の2回  今年は、関東を中心に梅雨らしい天気が長く続いています。この後の暑さはどうなるのか、詳しく解説します。 太平洋高気圧の勢力が強まる影響で、今月末にかけて全国各地で梅雨明けしていく予想です。梅雨明けと同時に厳しい暑さが到来し、35℃を超える猛暑日となるところもありそうです。 関東地方を中心に今年は梅雨寒の期間が長く、身体が暑さに慣れていない分、体調を崩しやすいため、暑さ対策をいつも以上にしっかりと行ってください。 7月末~9月は、平年並の暑さと厳しい暑さとなる時期が交互にやってくる見通しです。特に暑さの厳しい時期は、7月末~8月上旬と、8月末~9月上旬の2回とみています。 この暑さの鍵を握るのは、太平洋高気圧とチベット高気圧です。 暑さの要因は“タブル高気圧” ◆太平洋高気圧:日本付近への張り出しが強まる時期と弱まる時期がある 7月末から太平洋高気圧の勢力が強まり、現在梅雨明けしていない九州から東北でも、梅雨明けする見込みです。 今夏は、梅雨明け後~8月上旬と8月末~9月上旬にフィリピン近海で対流活動が活発となる影響で、その北側に当たる日本付近では下降気流が発生し、太平洋高気圧の勢力を強めます。この太平洋高気圧の強まるタイミングで、厳しい暑さが訪れます。 一方、8月中旬~終わり頃はフィリピン近海で対流活動が不活発となる影響で太平洋高気圧の勢力が弱まり、暑さはやや収まる予想です。 9月後半からは、カラッとした空気をもたらす秋の高気圧に覆われるようになり、少しず つ秋らしくなっていく見込みです。 ◆チベット高気圧:日本付近への張り出しがやや強まる また、今夏は、チベット高気圧の日本付近への張り出しが平年並~やや強い見込みです。 チベット高気圧とは、北半球の夏季にチベット付近を中心に広範囲に広がる上空の高気圧です。太平洋高気圧とチベット高気圧は広がる高度が違うため、チベット高気圧が日本付近まで張り出すと、上空で重なり合って“ダブル高気圧”となり、二つの高気圧が非常に背の高い一つの高気圧のようになり、厳しい暑さをもたらします。 今夏はこの二つの高気圧の張り出しが重なったタイミングで“猛暑”となる予想です。ウェザーニュース 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

藤井七段が17歳初戦「全力尽くす」豊島名人と対局(日刊スポーツ)

史上最年少プロ棋士、藤井聡太七段が17歳の誕生日を迎えて最初の対局となる第32期竜王戦決勝トーナメント(T)4回戦、豊島将之名人(29)との対戦が23日、関西将棋会館で始まった。将棋界の頂点に立つ豊島との対戦に藤井は「決勝トーナメントで戦えるのはいい機会。全力を尽くしていい将棋を指せれば」と意気込む。両者の対戦成績は豊島の1戦1勝。17年8月の棋王戦本戦では、千日手指し直しの末に豊島が圧倒している。藤井は竜王戦の予選にあたるランキング戦(1~6組)で4組優勝、豊島は1組4位で本戦に出場。藤井は決勝T3回戦で久保利明九段(43)を破り、初の4回戦に進出した。広瀬章人竜王(32)への挑戦者を決定する3番勝負進出まで、藤井はあと2勝に迫っている。振り駒の結果、藤井が先手に決まった。午前10時、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。藤井はいつものようにお茶を一口すすり、飛車先の歩を突いた。豊島は同様に飛車先の歩を突いた。藤井は19日に17歳になったばかり。16歳最後の対局となった18日の第69期王将戦2次予選1回戦では佐藤康光九段(49)を下し、白星で締めた。17歳初白星も狙う。持ち時間は各5時間。夜には決着する見込み。 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

ゴキブリにまつわるあの噂 「1匹見つけたら100匹いる」は本当?(ウェザーニュース)

 本格的な夏になると奴らが活発に動き出します。黒いテカテカしたあいつ、ゴキブリです。 一説には、「1匹見つけたら100匹いる」とも言われますが、あんなものが自分の身の回りにうじゃうじゃいると想像しただけでも気分が滅入ってしまいます。 ところで、ゴキブリは「1匹見つけたら100匹いる」というウワサがありますが、これは本当でしょうか? 数十匹~数百匹いると思って間違いない  話を聞いたのは、殺虫剤メーカーのアース製薬で害虫の研究をした経験があり、ゴキブリの生態に詳しい渡辺優一さん(アース製薬・マーケティング総合企画本部)。 結論から言うと「1匹見つけたら100匹いる」というのは、あくまでも通説であって、科学的に検証したことはなく、誰が言い出したのかも不明だそうです。 とはいえ経験上、「家の中で1匹見かけたら、少なくとも数十匹~数百匹潜んでいると思って間違いない」ということです。 これにはゴキブリの生態が関係しています。 コロニーを作って生活している  まず、ゴキブリは基本的に夜行性で、暗くて狭いところを好みます。警戒心が強く、人の気配がすると物陰に潜んで出てこないので、「見かけること自体がレア」ということです。 特に卵を抱えたメスはより警戒心が強く、めったに暗がりから出てこようとしないので、実際に見るのはほとんどがオス。オスがいればメスもいるわけで、この時点で見かけた数の2倍はいるということがわかります。 加えて、単独で生息することはなく、コロニーを作って集団生活しているため、1匹でも見つけたということは、家のどこかに隠れて潜んでいる仲間がたくさんいると思っていいわけです。 繁殖する前の駆除が大事  繁殖力も旺盛で、1匹のメスは1年半ほどの寿命の中で、1回につき22~28個の卵を15~20回産卵します。平均するとメス1匹が400匹以上に増えることになります。 つまり、最初に侵入したのは雌雄一対ずつだったとしても、あっという間に数百匹になってしまうということです。 特に、暑くなる7月~8月はゴキブリの活動がもっとも活発になる最盛期を迎えます。繁殖する前に駆除などの手を打つことで、ある程度、発生を抑えられるとのこと。1匹のゴキブリを見つけたら、駆除も本腰で取り組む覚悟が必要のようです。ウェザーニュース 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

五輪のエンブレム、日本橋を飾る 1年前イベント(共同通信)

 2020年東京五輪・パラリンピックに向け、大会組織委員会と三井不動産は23日、大会エンブレムや出場が予想されるアスリートをプリントした旗やのれん、特大ポスターで東京・日本橋の街並みを装飾するイベント「日本橋シティドレッシング」を始めた。 日本橋のたもとには五輪マークのオブジェも登場。街全体を使ってスタジアムを表現するとのコンセプトで、大会への期待感を高めたいとしている。 商業ビルのガラス面には、スポーツクライミング・ボルダリング女子の野中生萌選手ら東京大会で活躍が期待されるアスリートの特大ポスターがお目見え。装飾イベントは8月25日まで。 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

傘で目突き失明させた男を逮捕 殺人未遂の疑い、東京・目黒駅前(共同通信)

 東京都品川区のJR目黒駅前の路上で男性会社員が傘で目を突かれ失明した事件で、警視庁大崎署は23日、殺人未遂の疑いで、東京都港区に住む荒川拓雄容疑者(47)を逮捕した。 大崎署によると、付近の防犯カメラ映像などから荒川容疑者が浮上。男性は荒川容疑者と面識がないとみられるが「直前にトラブルになった」と話しており、詳しい経緯を調べる。 事件は4日午後8時40分ごろ発生。50代のコンサルティング会社社員の男性が仕事帰りに駅前でタクシーに乗ろうとした際、傘で目を突かれた。 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

やまゆり園事件から3年「ともに生きる社会を実現する」

 相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害され、職員を含む27人が負傷した事件から26日で3年が経つのを前に、神奈川県などが主催する追悼式が22日、相模原市南区の相模女子大学グリーンホールで開かれた。遺族や関係者ら約680人が出席した。  津久井やまゆり園家族会の大月和真会長は「思い出の詰まった居住棟は除却され跡形もなくなりました」と語り、再建が進んでいることを報告。「みな元気に生活しています。天国から私たちを見守ってください」と話した。  入倉かおる園長は「どうか見守ってください。人の命が地球よりも重いことを、日々の仕事を通して伝えていきます」と語った。  「寒い冬のラーメンを楽しみにしていたあなた」「小学生と二人三脚をがんばったあなた」――。前年に続き、黒岩祐治知事は犠牲者一人ひとりのエピソードを読み上げ、「悲しみを力に変え、ともに生きる社会を実現する」と述べた。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

免税たばこ2千万円分、税関摘発 蔡総統同行の職員購入

 台湾の税関当局は22日、蔡英文(ツァイインウェン)総統の外遊に同行した警備担当の職員が約600万台湾ドル(約2千万円)分の免税のたばこを購入して、台湾に持ち込もうとしていたと発表した。空港のVIP用の経路を使って運び込もうとしたところを差し押さえたという。  職員は蔡氏と共に中米カリブ海や米国を訪問し、22日、台湾の桃園空港に戻ってきた。台湾メディアによると、職員は出発前の7月初めに航空会社の幹部を通じて9800カートンの免税たばこの購入を申し込み、戻った際に空港で受け取る計画だった。  荷物は貨物を積む車両5台分あり、総統ら関係者の車列と共に空港を出る算段だったという。税関当局は、目的やほかの職員らの組織的関与などについて調べる。(台北=西本秀) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル