「改善勧告に応じたい」と新理事長、以前勤務の保育士が逮捕の保育園

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森治文 岩田恵実

 東京都日野市認可保育所「吹上多摩平保育園」で園児に暴行を加えて負傷させたとして、この園の保育士だった吉冨弘敏容疑者(33)=沖縄県石垣市平得=が、警視庁に傷害容疑で逮捕された。園は吉冨容疑者の逮捕を受け、顧問弁護士を通して「園児及び保護者にお詫(わ)び申し上げます。警察の捜査には全面的に協力してまいります」などとするコメントを24日に公表した。

 同園を運営する法人の高木順一理事長(68)はこの日の夕方、国道20号日野バイパス近くの住宅街にある園の前で、報道陣の取材に応じた。

 高木理事長によると、市が虐待行為があったと認定した2021年度当時の理事長からの要請を受け、自身は今年1月下旬に後任として外部から就任した。現在も別法人の会長を兼ね、複数の保育園の運営に携わっているという。

 関係者によると、吉冨容疑者は前理事長の息子だという。高木理事長は吉冨容疑者について「逮捕につながるような事実があったかは知らない。大声を上げたり頭や肩を強めにたたいたりしたことはあるかもしれない」と述べ、虐待の事実を「確認していない」とする園側と同様の説明にとどめた。

 今後については「就任後、保護者にも説明したが、虐待のない新しい姿の保育園をめざす。市とは意見の食い違いもあるが、改善勧告にも応じていきたい」と話し、再発防止策として職員の研修や保護者らの意見を聞く目安箱の活用を強調した。今後、改めて保護者会などを開き、不安の払拭(ふっしょく)に努めたいとしている。

 同園について、日野市は吉冨…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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