「犯人見つからずごめん」 失った息子、時効まで4カ月

 山梨県甲斐市で2011年2月、市内の会社員・平野隆史さん(当時24)がひき逃げされ、亡くなった事件は、時効まで残り4カ月足らず。31日には両親が慰霊のため現場を訪れ、情報提供も呼びかけた。

 平野さんは佐賀県出身で、当時は山梨県北杜市の飲料メーカーの工場に勤務していた。自宅近くの甲斐市志田の国道20号で11年2月25日午前3時50分ごろ、倒れているのが見つかり、病院に運ばれたが、2日後の27日に亡くなった。

 韮崎署は自動車運転過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで捜査を進めたが、物証が乏しく、道交法違反罪は18年に時効を迎えた。

 自動車運転過失致死罪の時効は来年2月末。佐賀県小城市で暮らす父の富夫さん(69)と母のるり子さん(67)は毎年、事件発生日に現場へ足を運んできたが、今年は時効を迎える前に現場を訪れた。慰霊式があり、花を手向けると、隆史さんが倒れていた場所に、勤務先だった飲料メーカー製造のビールとミネラルウォーターを流し、路面に手をあて目を閉じた。その後、通行車両のドライバーに署員らと情報を求めるチラシを配布した。

 富夫さんは「『まだ犯人見つからなくてごめんね』と隆史に伝えた。どうにか犯人を見つけ出して報告したい」。隆史さんの上着を羽織り、遺骨が入ったペンダントを身につけたるり子さんは「私たちに残された時間は4カ月弱とほんのわずか。ささいな情報でも寄せてほしい。犯人には自首して隆史に謝ってほしい」と訴えた。

 両親は有力情報に懸賞金(上限500万円)を設けている。情報は韮崎署(0551・22・0110)へ。(玉木祥子)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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